道尾秀介のレビュー一覧

  • カササギたちの四季

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    道尾秀介の優しい嘘をテーマにしたミステリー。
    『カラスの親指』の寄りの
    ほっこりとした読後感を楽しめる。

    相棒の推理を正解に導くために
    裏で暗躍するというのは新しい設定だった。

    もっと凝られた裏設定があるかと思ったが
    意外とさっぱり終わった。

    軽く読むには良い感じ。

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    2025年04月14日
  • 透明カメレオン

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    最後で明らかになる真実にジンとくる一冊。

    ミステリー小説好きのわたしは、申し訳ないことに中盤までは緩やかな内容に感じ、ちょっと物足りなさを感じてしまったが、読後は明日も仕事頑張ろうと思えた一冊。

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    2025年04月08日
  • ラットマン

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    十分に楽しめる。

    ラストに騙されると分かっていて、結果、騙された。

    読んでいる間、ずっと、何とも言えない不快感があるが、読後感はそれ程悪くない。

    流石、道尾秀介。
    星は3.7くらいで。

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    2025年04月07日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    前作があるのを知らずに読みましたが楽しく読ませてもらいました。

    母親が詐欺被害にあい飛び降り自殺。
    その中学生の娘キョウが詐欺被害の加害者を見つける為に協力をお願いする為に近づいたのが元詐欺師で今は実演販売士の竹沢竹夫。
    この竹沢とその昔の詐欺仲間がなんか泥臭く感じ、最初はちょっととっつきにくい感じがしましたが次第に慣れてくるとこの人情感に親近感を感じて来ました。

    作者の道尾さんの独特の言い回しもいくつか感心します。
    子供時代のぐらつく乳歯を授業中に舌でだときの気分って言い回しが特に印象に残りました。

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    2025年04月06日
  • 鬼の跫音

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     様々な『S』という人物が出てくる、ホラーミステリー短編集です。

     どのお話も一話完結で、別の人物だけれど『S』というキーマンが登場します。
     淡々と紡がれる物語の中には、静かな狂気がひんやりと流れています。それがどのようなきっかけで、どのような衝動で、もしくは計画的な何かで、あふれだして通常であれば越えないだろう一線を越えてしまう。主人公だったり、その周りだったりが抱く狂気や、悪意や、悲しみや、愛情になんとも言い難い静かな恐ろしさを感じます。
     日常の中に潜む人の感情について考えさせられる話です。

     ホラーとして読むにはオカルト的な部分はありません。が、『人』が怖いという意味では、十二分

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    2025年04月03日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    2020年。若い作家との対談集in京都。
    「詠坂雄二」未読。メンドくさそうな性格w
    「宮内悠介」未読。
    「初野晴」読んだことある。
    「一肇」未読。
    「葉真中顕」未読。
    「前川裕」未読。
    「白井智之」大好き。
    「織守きょうや」最近名前知った。
    「道尾秀介」もう大御所だったのね。未読。
    「辻村深月」トリはそうだよね。
    後輩を育てたい、という気持ちが伝わってくる。さくっと読めるし、作家の人となりもなんとなく伝わり、対談集よいね。

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    2025年04月05日
  • わたしの名店

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    有名な作家さんが実在する思い出のお店をエピソードとともに紹介してくれる。
    28名の作家さん(中にはルイ53世さん、バービーさんなどの芸人さんも)のエピソードの中で美村さんの鴨のロースト、塩谷舞さんのガパオライスはお店をブックマークするほど惹かれてしまった。

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    2025年04月02日
  • 球体の蛇

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    なんだか切ない話だった。
    一体何が真実なのか?含みのある終わり方。
    ナオには幸せになってほしいなあ。

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    2025年03月31日
  • 鏡の花

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    花シリーズ最後にたどり着き、だいぶ期待値が高かったかもしれません。
    切り口やシステムは面白いですが、花シリーズの中では光媒、Nと比べると一番あんまりだったかなー。

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    2025年03月24日
  • ラットマン

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    タイトルの「ラットマン」の意味が読んでわかる小説。勘違いから二転三転する展開は「ソロモンの犬」よりかは面白かった気がする。

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    2025年03月21日
  • 龍神の雨

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     雨が降らなかったら、物語はどういう風に変わっていただろう。雨というキーワードに人生を振り回された人々。そして、最後の最後に雨が選択をあたえる物語。
     どんでん返しっぽさはあるものの、最後のラジオと雨というキーワード以外には個人的にはあまり面白さを感じなかった一作。ただ、逆にいえばそこだけはとても面白かった。

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    2025年03月14日
  • 雷神(新潮文庫)

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    道尾さんの作品、どれも本当に面白い。
    この作品も最初から最後までドキドキしながら読むことができた。

    あ、こそがそう重なるんだ、とか。
    流石だな要素が本作にもあった。 

    私はただただ、キノコスープ飲みたくなった笑
    (ネタバレではない)

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    2025年03月06日
  • 雷神(新潮文庫)

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    内容が複雑なとこらがあり、理解するのがなかなか難しかった。
    でも最後に伏線が回収されてナゾが溶けていくのはスッキリした

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    2025年03月02日
  • 雷神(新潮文庫)

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    所々、意図が分からなくて「?」となっていた描写が、最終章で見事に回収された様は素晴らしかった。
    それにしても長かった。
    物語としては暗い話でした。

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    2025年02月26日
  • スタフ staph

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    何で読もうと思ったかすっかり忘れて読んだ本。面白く無くはないけどもう少し短くできそうだよなとか思いながら読み続け、最後にドンと来た。こんな話だったとは。切なくて悲しい。実生活に活かしたい。

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    2025年02月22日
  • 光

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    感想を書くため再読。
    とにかくアクティブな子供たち。出来ることを全力で楽しんでる姿に羨ましくなる。自分がここまで子供時代を楽しめたかというと、全く自信がない。
    子供達も元気でいいけど、身近に潜む幻想的な風景や奇跡の描写に、現実の世界の出来事のはずだけど、どこか非現実感がある不思議な感じに、緩めてもらえる気持ちになった。リラックス〜。
    と思いきや、最後はピンチになってハラハラ。子供が知らず知らずのうちに巻き込まれる大人の事情に、大人はしっかりしなきゃなとも思う。
    そして、回想者にしてやられた。
    うん、読後感、なんかアンニュイ。紅茶を飲みたい。

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    2025年02月17日
  • ソロモンの犬

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    道尾秀介の本はまだ3作目だけど、不穏な空気感がやっぱり好きだと思った。そして、今回もしっかりミスリードに引っかかってしまった。

    ミステリーとしては面白かったが、秋内がどうしても好きになれず、青春小説としてはあまり楽しめなかった。

    秋内は現場を見ていたので事故であることは明らかだったのに、あんな風に真相を探る必要はあったのだろうか。無神経な好奇心で多くの人を傷つけてしまったように思う。それにもう少し京也に寄り添ってあげて欲しかった。智佳と近づけてもらったり世話を焼かれてる割に、京也に対して情が薄い気がした。

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    2025年02月20日
  • 貘の檻

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    ネタバレ

    主人公は幼少期に闇のある中年男性、心を病み離婚。小学生の息子と自分の故郷を訪れ、父の死の真相を探る。
    というと楽しそうですが、実際には暗く陰鬱な物語です。

    ■よかったところ
    ・道尾秀介ワールドで、物語に引き込んでいく力は強いです。一気読みしました。
    ・なかなか複雑ですが、トリックや真相のカタルシスはしっかりあります。ここはミステリーを読む上で本当に大事です。

    ■うーんなところ
    ・暗い、とにかく暗い。最後に救いがあってよかったですが、最終盤までとにかく暗いです。物語の世界観という意味では一貫されています。
    ・合間合間に入る空想シーンというのか妄想シーンというのか、私には読みにくかったです。物

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    2025年02月15日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    嫌いな食べ物や飲み物があったときに、
    それは人生の半分は損してるって言う人いますよね。
    そういう人の両目を潰してやろうって話です。
    嘘です、強く、楽しくパーティーしようって話です。

    以下抜粋

    - このアパートの連中は人を見てただ「人」だと感じる。それだけなのだ。(P.321)

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    2025年02月14日
  • 雷神(新潮文庫)

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    ネタバレ

    全体的に何かもやっとしている話っだったな。きのこ事件も脅してきた男を殺したのも主人公だと思っていたのでお姉さんの方が犯人だったとは思わなかった。
    娘のベランダから鉢を落としてしまったことは上手く隠せるものなんだろうか。主人公が亡くなった後に娘が真実を知ったら彼が真相を知った時のようにより強い衝撃を受けるんじゃないかな。しかも本当のことを知っているお父さんがこの世にいなかったら想像することしか出来なくなるし。
    でもまさかあなたがお母さんを殺しましたとは言えないか。難しいな。

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    2025年02月13日