道尾秀介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
音声と小説を融合させた体験型ミステリ。
作中に二次元コードが登場し、それまでの概念が覆される驚きがあった。
5話の短編集で気に入ったのは【聞こえる】と【死者の耳】。
1話というのもあって音を聞いてゾゾゾっとした。
最終話である死者の耳はいくつもの謎がある中で、警察では結局事件解決には至らなかったが、最後の音で真相が分かってうわー、そっちかー!となる。
ただ、音だけでなく映像も関係してるが(笑)
残念ながら3話の【セミ】は読み終わっても??な状態で、考察サイトを読んでようやく理解した。
音を聞く時に小さい声が入っていて、そっちに意識が集中してしまい、根本的内容を見落として、いや聞き落としていた。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレサイコパスな主人公の殺人の記録かと思いきや、視点の切り替わりがあり、実は双子の兄がやったことだったというトリックはいつもの道尾作品という感じで良かった。弟が自分の血を嫌って血圧を上げる薬を飲んでいるのに対して兄は逆の薬を飲んでいる対比もおもしろい。母が殺されて養護施設に入っていた2人が、兄だけ引き取られたことで生活環境が変わり、殺人衝動を解放したい兄と抑えたい弟の構図になってしまったのが全ての原因といえる。このストーリー展開も素晴らしい。ただサイコパス特有の心理をもっと描いてほしかった、少し「殺し」にフォーカスし過ぎてエンタメの部分が大きいのが気になる。