道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
章ごとに異なる事件が描かれ、各章の最後に添えられた一枚の写真によって、それまでの解釈を見直したり、新たな視点で物語を読み返したくなったりする、他にはない構成が印象的だった。
最終章では、それまでの出来事が一つにつながっていく展開を期待していたが、すべてが明確に解決するわけではなく、どこかすっきりしない読後感が残った。ただ、それは作品の意図でもあり、自分自身が読むのに時間をかけ過ぎて細かな伏線や人物関係を十分に追い切れなかったことも影響しているのかもしれない。
一度読み終えただけでは理解しきれず、写真を見返しながら再読すると新たな発見がありそうな作品だった。 -
Posted by ブクログ
道尾秀介さんの作品を読むのも、これで15冊目。
そろそろ展開が読めてくる頃ではないかと思いきや、今回もわたしの自慢の推理力が発揮される事はなく、予想外の物語が繰り広げられました(^^;;
『光媒の花』という題名から綺麗そうなイメージが湧きそうですが、自分勝手な大人たちが登場するため、読んでいるとなかなかモヤモヤしたり不快感を感じるかもしれません。
ですが、その中でも真っ直ぐに生きようとする子どもたちや若者の姿が印象的でした。
全6章からなる短編集ですが、それぞれのお話には繋がりがあり、また主人公も異なります。
わたしは中でも『春の蝶』が一番好きでした。
仙台銘菓の「萩の月」が登場したのでまた食べたくなったのもありますが、牧川のおじいちゃんと、由希ちゃんとそのお母さんと、できれば家族一緒に上手く暮らしていければいいなと願っております。
実はこの作品を読む前に、町田そのこさんの『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読んでおり、同じように繋がりのある短編集だったため、どうしても比べて読む感じになってしまいました。
評価は☆3になりましたが、個人の好みの問題なのでつまらない作品では決してないです。
短くてサクッと読みやすい作品なので、手軽に道尾秀介さんの作品を読みたい方、「萩の月」が好きな方、イヤミな大人が登場してもあまり気にしない方にぜひおすすめしたい作品です。