道尾秀介のレビュー一覧

  • きこえる

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    何気なく聴いていた音が、物語の終盤でまったく別の意味を持って迫ってくる。視覚情報だけでは絶対に成立しない、音があるからこそ可能になった叙述トリックの鮮やかさは、まさに圧巻の一言です。「聞こえているもの」と「真実」の乖離に気づいた瞬間、背筋が凍るような戦慄が走りました。

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    2026年05月15日
  • 水の柩

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    志野川温泉地、

    12歳、小学6年吉川逸夫、あだ名堀内、20年後の自分へ、板長絹田さんや、笑子さん、12歳、小学6年木内敦子(アツコ)、妹史(フミ)、20年後いじめた人達全員の名前、与田智樹が好きな森崎美香、逸夫の家は、旅館川根屋、母珠子(タマコ)、父の良平、弟多々郎、祖母のいく、従業員笑子、送迎運転手の戸川、文化祭責任者である根室と腰巾着である井田、担任教師の溝口、飯島は今年十九になる板場の新人、社会科の教師新塚、数学教師の真壁

    去年の秋──あの雨の日。自らの命を絶つためダムに向かった敦子を追いかけて、逸夫はこのバスに乗り込んだ。

    しかし、殺されるのは厭だ。クラスメイトたちに殺されるのだ

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    2026年05月14日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    盗聴専門の私立探偵が遭遇する事件と、その顛末を描いた物語。

    軽妙な会話と明るい雰囲気、そしてハードボイルド的要素が加わった内容は、これまでと趣を異にしていますが、その違いこそが新たな魅力になっていると思います。

    全体的に軽い印象ながらも、物語の中から浮かび上がるテーマは重く、作者のメッセージがストレートに心に響きました。

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    2026年05月10日
  • 光媒の花

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    人の記憶はどれも蝶の夢の如く曖昧で不確実であり、儚く醜く美しい。連綿と続く短編から覗く悲哀と後悔が本当に切ない。
    特に河川の両岸で繰り広げられる一連のドラマが秀逸で、人の業を描き切った語り口の巧みさに脱帽。
    始まりと終わりの短編を繋げる必要があったのか、そこに少し強引さを感じで気になってしまった。

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    2026年05月09日
  • 龍神の雨

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    継父と暮らす兄妹と継母と暮らす兄弟。共に暗い過去を持ち、今もその傷を抱えている。
    タイトルの通り終始雨が降っているのも相まってどんより暗い雰囲気で進んでいく。
    二組の物語が少しずつ交差して、やがて大きなうねりを起こす。
    手に汗握るストーリー展開で読みやすかった。
    最後の解説はもはやストーリーの一部のようなもので、理解が深まった気がする。

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    2026年05月01日
  • シャドウ

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    何人か視点が変わるけど、最初から誰もが“信用できない語り手”って感じがあった。
    表現が難しいけど、この言動の裏には何かあるのか?と常にアンテナ張ってしまったがゆえに、最後に「そういうことか!」となにりくい。
    もっと気持ちよく騙されたいな、というか。
    ただ、これは私の読み方の癖のせいだと思う。

    ひとつの出来事に対して、複数の人物の視点から描写するのがすごく上手い作家さんなので、そこが面白かった。

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    2026年04月30日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    『カラスの親指』の10年後を描いた続編。
    詐欺師から足を洗い実演販売士となったタケが、仲間を再集結してもう一度だけ詐欺をする、クライム小説。

    テツの仲間のやひろ、貫太郎、やひろと貫太郎の子供テツの存在が、犯罪行為多数のこの作品の息抜き部分になって軽快に読むことができた。

    タケさんが元詐欺師なのに人を疑わなさ過ぎて、このキャラクターだからこそ成り立つストーリーという気もする・・・
    とはいえ、タケさんは騙すより騙される側でいて欲しいと思う。

    どんでん返しというより、作中で引っかりを感じたことの真実が小分けに明かされる感じで、あまりミステリーっぽさはなかった。

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    2026年04月28日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    元詐欺師と中学生が母親を追い詰めた男に復讐する話し。実演販売の練習やテレビ番組の出演、追い詰められた母親の背景など、さまざまな展開がある。前作同様、欺きや伏線などを探りながら読んでしまう作品。

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    2026年04月26日
  • スケルトン・キー

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    サイコパスの自覚がある主人公が自分の仇にあい、すべてを壊していく話。
    ずるい仕掛けだけどちゃんと騙された。どんだけサイコパス出てくるんだと思ったけど…。

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    2026年04月23日
  • ソロモンの犬

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    ネタバレ

    個人的には、後半色々起こりすぎて???だった。秋内が亡くなったとミスリードさせたり、間宮先生が犯人を追いかけたり…。なんだか忙しくて、結果私はこの展開なに?え、なんの話?と荒く読み進めてしまった。間宮先生はあくまでサポートで、秋内が犯人追い詰めるほうが自然な気がする(あくまで一個人の感想です)
    間宮先生の生物学は面白かったー!

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    2026年04月13日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    すごいタケさんがいい人すぎで、そんなことする?と純粋に疑問になる部分が多くてなんとなくのめり込めなかった気がした。
    ペテンというよりかは優しい嘘のような話。
    まひろのキョウに対する態度がどうしても嫌だったけど、結果的に誰も傷つかないで、ハッピーエンドとはならなかったが、希望のある終わりで良かった。

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    2026年04月09日
  • 光

    購入済み

    ミステリーでは

    ありませんでした
    他の方のレビューにもある通り
    スタンドバイミーみたいなお話

    映画は観たことないですけど…
    自分のイメージの著者さん作品とは違っていました。

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    2026年04月07日
  • いけない

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    何も平和じゃないなのにまるで平和になったラストがとても良く、まさに「街の平和を信じてはいけない」。
    繋がってはいるが短編の集まりだから読みやすい。

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    2026年04月04日
  • 雷神(新潮文庫)

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    雷神!!!

    久しぶりに道尾秀介の作品を読んだが、錯覚というか全体像をぼかしつつも違和感を持たせず、飽きさせずで最後にがらっとひっくり返す、予想外の展開に持っていくのが上手だなぁと思った。

    なかなか他の本を読んだりでこの著者の作品を読む手が伸びないのだが、読み始めると一気に読み切ってしまうから不思議だ、、、

    悲しい事件があった村を出た、父、姉、主人公。
    その後妻と娘と暮らしていた所にあった事故。その事故の真相を隠そうとして、故郷に戻る。
    その中に更に暮らしていた当時の事件を振り返ると共に一気に明るみになってしまう今までのこと。
    こんな悲しい偶然の繋がりがあるのか。この世には、どんな神様もい

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    2026年04月03日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    非常に読みやすく作者の他の作品も読みたくなった。ミステリにありがちなたくさんの登場人物もなく、それぞれに個性があって想像の助けになった。内容としてはわかりやすい起承転結で、良い意味で児童書のような展開であった。しっかりと最後には回収されるので安心して読めた。話の中にも物語を通した自尊心に関するテーマもあり、読み応えはあった。

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    2026年03月24日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    ネタバレ

    伊坂さん目当てで購入。普通のミステリーのアンソロジーかと思いきや、複数の執筆陣が蝦蟇倉市という架空都市を舞台にしたミステリーを各々書く。連作短編のような読み心地でした。私としては伊坂さんの作品がやはり一番好き。伯方さんの格闘技+ミステリーは無茶苦茶な真相が良くも悪くも印象に残りました。登場人物が控えめながらにリンクしていることにほっこりします。おもしろい作品です。

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    2026年03月23日
  • 月と蟹

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    ネタバレ

    転校生で他のクラスメイトから少し距離がある小学生の慎一と春也は、ヤドカリを窪みで飼い、ヤドカリを炙って取り出したり焼いたりしてヤドカミ様として祀り始める。そこに鳴海も加わり3人で過ごすようになる。
    ボートで足を切断されその後病気になった祖父の昭三、鳴海の父と逢瀬を楽しむ慎一の母、昭三の事故に巻き込まれて母を亡くした鳴海、母の逢瀬に気付きクラスからも浮いている慎一、家で虐待を受けている春也と、それぞれの立場で葛藤している様子が感じられた。
    鍵を隠したり手紙を机に入れたり良かれと思って突き落としたり、自分のもやもやとした気持ちを行動にぶつけてしまう気持ちも少しわかる気がして、自分の嫌なところみたい

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    2026年03月22日
  • 背の眼(下)[新装版]

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    ネタバレ

    心霊現象全てが、「下」で説明されるのかと思ってたけれどそうではなくてちょっとモヤモヤ。
    心霊写真の謎が一番気になるのになあと思った。やはりちょっとオカルト的なこともあるんだなぁ、、
    でも全体的な話は面白かった!結局、秋芳くんは事故なのかな?その辺も気になる。
    全てが解決されるわけではなく終わるから、モヤッとが残る小説だったな〜!

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    2026年03月18日
  • 光

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    ひふてぃひふてぃ。きゅうりー夫人なかなか良いキャラ。ワンダも。小学生らしさ全開のいたずらな感じが面白かったですね!

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    2026年03月17日
  • 背の眼(上)[新装版]

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    オカルト的な感じがあるけど、ちゃんとこれが科学的に(?)説明できるものなのかがとても気になる。
    上は薄くて読みやすかったな!
    下の方が厚さがあるから読むのにちょっと気合いいる笑

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    2026年03月15日