道尾秀介のレビュー一覧

  • カエルの小指 a murder of crows

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    カラスの親指の続編。
    前作のどんでん返しとハラハラ感は上回らなかった印象。
    キョウを加えたメンバーで新たな欺しが繰り広げられる。
    ミスリードが多くあり、良い意味で予想は裏切られるし、最終的に色々なものが解決するので爽快感はあり。

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    2025年07月24日
  • ソロモンの犬

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    ある夏の日、幼い友達・陽介が犬(オービー)に引きずられトラックの前へ飛び出し亡くなってしまった。
    その事件現場にたまたま居合わせた秋内、京也、ひろ子、智佳の4人。
    主人公の秋内は、なぜオービーが突然道路に飛び出したのか。
    これは事件なのか、事故なのか....
    秋内は動物生態学の教授・間宮に相談し、事件の真相に迫る。

    最後の最後に話の意味が分かり、読み終わってスッキリとする話でした。
    描写がわかりやすく、想像することも容易い作品で、作品の中にグッと引き込まれる感じがする1冊でした。

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    2025年07月23日
  • ノエル―a story of stories―

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    3つの異なる物語が思わぬ形で繋がっていて1つの物語になっている。
    結末にもうひとひねりほしかった。
    道尾秀介の絵本、あれば読んでみたい。

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    2025年07月22日
  • 雷神(新潮文庫)

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    神シリーズ3作目。話のつながりは無いのでこれから読んでも構わない。
    前作は風で今回は雷。しかも直接的!(雷が人に落ちる)
    道尾作品特有の登場人物達のすれ違い、ボタンのかけ違えで全体像が視えない展開。
    1ページでなるほどと膝を打つ解決は見事!
    結局、神とは…と考えさせられる。

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    2025年07月20日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    登場人物の色々な嘘が複雑に絡みあい思いもよらぬ方向へ…
    序盤の展開はゆっくりで3章から展開が早くなる。
    謎が魅力的ではないという難点はあるが、多視点による群像劇は重厚な人間ドラマを紡ぎ出す。爽やかな余韻を感じるラストも良し!

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    2025年07月19日
  • 龍神の雨

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    2組の兄弟の物語が思わぬ形で交差する。
    終始暗い雰囲気な反面、作品としてはすごく読みやすい。
    さすがのどんでん返しも、道尾秀介だけに最後の最後でもう一捻りがあるのではと期待してしまった自分もいた。

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    2025年07月13日
  • 雷神(新潮文庫)

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    前半のゆったり具合に比べ、後半の物語の加速度がすごい。逆に言えば、一気に後半に詰め込みすぎ感があり。
    最後2行のどんでん返しがすごい!と書かれていたが、そこは別にそんな…?っていう感じでした。衝撃的などんでん返しというにはちょっと弱すぎる。

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    2025年07月13日
  • 花と流れ星

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    「流れ星のつくり方」
    流れ星って作れるのか…!という驚きとともに、彼の願いが叶いますようにと心から思いました。子どもが自室の机でラジオを聴いているというほのぼのとした情景とのコントラストが絶望的で、とても印象に残りました。

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    2025年07月03日
  • スケルトン・キー

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    ネタバレ

    サイコパスな主人公の殺人の記録かと思いきや、視点の切り替わりがあり、実は双子の兄がやったことだったというトリックはいつもの道尾作品という感じで良かった。弟が自分の血を嫌って血圧を上げる薬を飲んでいるのに対して兄は逆の薬を飲んでいる対比もおもしろい。母が殺されて養護施設に入っていた2人が、兄だけ引き取られたことで生活環境が変わり、殺人衝動を解放したい兄と抑えたい弟の構図になってしまったのが全ての原因といえる。このストーリー展開も素晴らしい。ただサイコパス特有の心理をもっと描いてほしかった、少し「殺し」にフォーカスし過ぎてエンタメの部分が大きいのが気になる。

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    2025年06月28日
  • 龍神の雨

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    タイトルの通り、作品内もずっと雨が降っていて終始陰鬱な雰囲気。内容も血のつながらない2つの家族が主体となり、虐待、継母への不信感など重いテーマが続きます。ですが文章はかなり読みやすく、ミステリーとしても伏線が張り巡らされており、引き込まれる魅力があります。

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    2025年06月26日
  • ソロモンの犬

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    素っ気ない言い方だ。
    しかし果てしなく想像力を働かせる余地のある台詞だ。

    他人に無関心なのか、自意識が徹底的に低いのか、あるいは極端に高いのか。

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    2025年06月21日
  • いけない

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    4章に分かれた短編集であり、同じ街を舞台に語られる一編の長編でもある。

    各章の最後にはそれぞれ1枚の写真が添えられていて、そこで読者自身が「そうだったのか!」と事件の真相に気づく仕掛けが面白い。
    また、最初の事件(事故?)から最後の事件まで数年が経過するのだが、同じ街での出来事なので登場人物も一貫していて、彼らが年を経て少しづつ変化していくのを見ることもできる。

    正直、後味の良い話ばかりじゃないけど、紙の本でもこんな工夫ができるんだ!という驚きが上回る。
    そして最後の一章のタイトルは…ああ、そういうことか…!

    意味深。
    その意味に、気付いては《いけない》のかもしれない。

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    2025年06月15日
  • スケルトン・キー

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    道尾秀介さんはやっぱりクレイジーだ。
    主人公はご自身の投影なのでは??と思ったほど。

    託された鍵と出生の秘密は、殺人を呼ぶ。

    あなたも2度読みしてしまうこと間違いなし。

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    2025年06月15日
  • 雷神(新潮文庫)

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    ネタバレ

    途中から読み疲れてしまった作品

    話の途中途中に説明や細かい回想が入るためだと思われる。加えて、ラストシーンに辿り着くまで解き明かされない謎が多く、その複雑さ故に疲れてしまったのかもしれない。

    ただラストのどんでん返しは面白く、前半と比較しても後半はかなりのスピードで読み終えることができた。
    伏線や登場人物同士が守り合おうとするすれ違いから生まれる錯覚など、驚く仕掛けが多かったのはもちろん。だが、ただ単に本作で描かれる家族が不憫で、可哀想でならなかった。

    母の死→落雷の被害→犯人と疑われ村を出ていく→悦子の死/娘が要因と分かっていても言えない隠さなければならないもどかしさ→脅迫に遭う→村に

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    2025年06月14日
  • カエルの小指 a murder of crows

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     『カラスの親指』続編。『カラスの親指』を読んだの可成り前なので殆ど内容を忘れかけていたのですが……。
     あーこんな人居たなぁと思い出し乍ら懐かしい面々と再会。作中でも十年以上の時間が経過していて、感慨も一入でした。

     『カラスの親指』を気に入ったなら此方も併せて読む事をお勧めします。何なら間に何冊か別の本を挟んでも、時間経過が味わえて乙な趣向になるかも知れませんね。

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    2025年06月13日
  • 鏡の花

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    それぞれの章がある種のパラレルワールド、違う世界線での出来事を描写しており、その中で身近な人を失う辛さや悲しさ、そこにある喪失感を描いている。一つ一つの話を別の世界でのことと押さえながらそこからその人たちそれぞれの人間性を読み浸っていくようなイメージで読み進めた。連作小説であるが独立した章ではなくその中に貫いている悲しみや喪失、その中でどう生きているのかを様々な角度から読み解くことで、その世界を生きている人たちの人となりを考え、感じ、味わうことができるのであろう。
    生きていく中で必ず起こるあの時ああしていれば、あの時ああしなければなどの描写からバタフライ効果のように大きく世界が変わってしまう。

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    2025年06月09日
  • きこえる

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    QRコードを読み取って音声を再生し読み進めていく
    臨場感を味わえたし新しいなと思ったけど
    私の理解力がないためかえ、これって結局どういうこと?!ってなってしまった、、

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    2025年06月09日
  • 貘の檻

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    暗くて好き。途中すごく気持ち悪い表現があったような気がする。「龍神の雨」より暗い。で救いようがない感じ。
    物語の流れが面白かった。

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    2025年06月07日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    特徴的な耳がコンプレックスの盗聴専門の探偵が、特徴的な目がコンプレックスの同業の女性に恋心を抱いたり疑いを抱いたりと悩みつつ、殺人事件の真相を暴くストーリー。
    事件のトリックはとても単純で、トリックそのものよりも登場人物の生き様が主題なのだとわかる。 "何かが欠けている人々"が日々をいかに強く前向きに生きているかを描いているのだと思う。しかし、前作『向日葵の咲かない夏』の仕掛けが凄かったせいでこちらの期待値が上がり過ぎてしまっており、構成としてはちょっと残念な印象だった。単体としては軽妙で読み易い作品と思う。

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    2025年06月07日
  • 龍神の雨

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    道尾秀介らしいそれ嘘だったんかいっていうストーリー。終わりが想像させる感じで、珍しく中盤あたりが止まらなかった。主人公が闇に染まるか染まらないかの瀬戸際を責めてハラハラさせる感じが最高。

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    2025年05月28日