道尾秀介のレビュー一覧

  • カササギたちの四季

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    ミステリーであれば嘘は明らかにされないと「謎解き」解決とならない。
    「謎解き」が結果的に“嘘”にならないように嘘の工作をするワトソン役のお話

    迷探偵のおかげで名ワトソンは常に苦労する……

    巻末の解説の中で書かれていた連城三紀彦のことば「ミステリーであることは小説としての何かを諦めなければならないことを意味しない」

    え〜話やなあ〜

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    2026年06月02日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    不穏な雰囲気のある物語に道尾さんだしな…と警戒していましたが、読後には温かい気持ちに包まれていました。ミステリーの内容に絡めた人間の自尊心がこの作品の大きなテーマだと思いました。人と異なった外見をしていても色眼鏡で見るのではなく、ただ「人」として見る感覚を持った住人達が住むアパートの居心地の良さを感じます。「傷ついた自尊心はいつでももとのかたちに戻すことができる。」外見にコンプレックスを抱えた人には特に刺さる作品だと思いました。

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    2026年05月26日
  • 背の眼(下)[新装版]

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    ネタバレ

    日本的な要素が好きなので天狗とか金毘羅とか出てきてワクワクした。
    山伏を皆殺しにした人間たちが怖い。

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    2026年05月25日
  • きこえる

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    ページにあるQRコードを読んだらYouTubeの音声が聞こえて、それを聞くことで一つのお話が成立するという新感覚の小説でした!!
    5つの短編集で、2個目のにんげん玉が一番この仕掛けを活かせてたお話だと思います!
    耳から入ってくる情報はダイレクトに頭に入ってくるのでドキッとなることが多く、楽しめる小説でした!

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    2026年05月24日
  • きこえる

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    ネタバレ

    オーディブルで真相がわかる挑戦的なミステリー短編集。

    「聞こえる」
    「にんげん玉」
    「セミ」
    「ハリガネムシ」
    「死者の耳」
    の五編収録。

    自分は文章の内容が声で聴くと逆転する「にんげん玉」が一番良かったと思います。
    王道的なのは「死者の耳」かな。
    他のはミステリーというよりもホラーっぽい感じでした。

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    2026年05月23日
  • いけないII

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    前作のいけないが面白くて読んでみた
    最後の写真を見ることで物語を完成させる技術はすごいと思う
    新しいミステリーの形で面白い

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    2026年05月21日
  • 雷神(新潮文庫)

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    小説の帯に最後の1行で〜と書いてたが、?と感じ。逆に意味深なのかと思って調べたけど、特にだからといって何かが変わるわけでもないみたい。
    小説自体もゆっくり進む感じ
    私はミステリーやサスペンスものを読み終わるとふぅーっと疲れてしまうのですが、ゆっくりだったので逆によかったかも

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    2026年05月20日
  • スケルトン・キー

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    途中混乱したが、しっかりサイコパスで騙された。
    とてもずるい設定だが、道尾秀介さんの人間の黒い部分を描く才能に改めて感銘を受けた。
    最後の方は描写がとても激しくて、ゾクゾクした。
    サイコパスを書いている小説としてはとても面白かったと思うが、ミステリーとしてはもっと面白い作品も多くあるなというのが素直な感想。

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    2026年05月19日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    読みやすかったけど、恋愛小説としては物足りなかったです。 

    弥生の容姿がどれくらいなのかわからないけど、激モテだったのが意外でした。
    でもみんな恋愛に対して積極的には見えなくて、え?本当に好きなん?というレベルでした。

    個人的に推せたのは風見くんでした。幸せになってほしいです。

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    2026年05月16日
  • きこえる

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    何気なく聴いていた音が、物語の終盤でまったく別の意味を持って迫ってくる。視覚情報だけでは絶対に成立しない、音があるからこそ可能になった叙述トリックの鮮やかさは、まさに圧巻の一言です。「聞こえているもの」と「真実」の乖離に気づいた瞬間、背筋が凍るような戦慄が走りました。

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    2026年05月15日
  • 水の柩

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    志野川温泉地、

    12歳、小学6年吉川逸夫、あだ名堀内、20年後の自分へ、板長絹田さんや、笑子さん、12歳、小学6年木内敦子(アツコ)、妹史(フミ)、20年後いじめた人達全員の名前、与田智樹が好きな森崎美香、逸夫の家は、旅館川根屋、母珠子(タマコ)、父の良平、弟多々郎、祖母のいく、従業員笑子、送迎運転手の戸川、文化祭責任者である根室と腰巾着である井田、担任教師の溝口、飯島は今年十九になる板場の新人、社会科の教師新塚、数学教師の真壁

    去年の秋──あの雨の日。自らの命を絶つためダムに向かった敦子を追いかけて、逸夫はこのバスに乗り込んだ。

    しかし、殺されるのは厭だ。クラスメイトたちに殺されるのだけは絶対に厭だ。それが、いまこうして原稿用紙に手紙を綴っている理由だった。「二十年後の自分へ」。──小学校の卒業記念でタイムカプセルに入れたものと、取り替えるための手紙。

    「父親のせいで、おふくろが村を出てったのか? 父親ってのはなんだ、俺の祖父さんのことか?」

    《あたしがやったことを、今日まで何十年も、ダムが水ん中に閉じ込めといてくれたんだ。ふんとにねえ……ありがたいことだよ》

    バスの最後尾のシートに、三人は並んで座っていた。窓際にいく、その隣に敦子、そして逸夫。

    旅行バッグに詰め込まれた人形たちは、それぞれ違った恰好をしている。一体はいくの古い和服、一体は敦子のセーラー服、一体は逸夫の服を着ている。

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    タイムカプセルに託した未来と、水没した村が封印した過去。時計の針を動かす、彼女の「嘘」。平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。

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    2026年05月14日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    盗聴専門の私立探偵が遭遇する事件と、その顛末を描いた物語。

    軽妙な会話と明るい雰囲気、そしてハードボイルド的要素が加わった内容は、これまでと趣を異にしていますが、その違いこそが新たな魅力になっていると思います。

    全体的に軽い印象ながらも、物語の中から浮かび上がるテーマは重く、作者のメッセージがストレートに心に響きました。

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    2026年05月10日
  • 光媒の花

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    人の記憶はどれも蝶の夢の如く曖昧で不確実であり、儚く醜く美しい。連綿と続く短編から覗く悲哀と後悔が本当に切ない。
    特に河川の両岸で繰り広げられる一連のドラマが秀逸で、人の業を描き切った語り口の巧みさに脱帽。
    始まりと終わりの短編を繋げる必要があったのか、そこに少し強引さを感じで気になってしまった。

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    2026年05月09日
  • 龍神の雨

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    継父と暮らす兄妹と継母と暮らす兄弟。共に暗い過去を持ち、今もその傷を抱えている。
    タイトルの通り終始雨が降っているのも相まってどんより暗い雰囲気で進んでいく。
    二組の物語が少しずつ交差して、やがて大きなうねりを起こす。
    手に汗握るストーリー展開で読みやすかった。
    最後の解説はもはやストーリーの一部のようなもので、理解が深まった気がする。

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    2026年05月01日
  • シャドウ

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    何人か視点が変わるけど、最初から誰もが“信用できない語り手”って感じがあった。
    表現が難しいけど、この言動の裏には何かあるのか?と常にアンテナ張ってしまったがゆえに、最後に「そういうことか!」となにりくい。
    もっと気持ちよく騙されたいな、というか。
    ただ、これは私の読み方の癖のせいだと思う。

    ひとつの出来事に対して、複数の人物の視点から描写するのがすごく上手い作家さんなので、そこが面白かった。

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    2026年04月30日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    『カラスの親指』の10年後を描いた続編。
    詐欺師から足を洗い実演販売士となったタケが、仲間を再集結してもう一度だけ詐欺をする、クライム小説。

    テツの仲間のやひろ、貫太郎、やひろと貫太郎の子供テツの存在が、犯罪行為多数のこの作品の息抜き部分になって軽快に読むことができた。

    タケさんが元詐欺師なのに人を疑わなさ過ぎて、このキャラクターだからこそ成り立つストーリーという気もする・・・
    とはいえ、タケさんは騙すより騙される側でいて欲しいと思う。

    どんでん返しというより、作中で引っかりを感じたことの真実が小分けに明かされる感じで、あまりミステリーっぽさはなかった。

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    2026年04月28日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    元詐欺師と中学生が母親を追い詰めた男に復讐する話し。実演販売の練習やテレビ番組の出演、追い詰められた母親の背景など、さまざまな展開がある。前作同様、欺きや伏線などを探りながら読んでしまう作品。

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    2026年04月26日
  • スケルトン・キー

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    サイコパスの自覚がある主人公が自分の仇にあい、すべてを壊していく話。
    ずるい仕掛けだけどちゃんと騙された。どんだけサイコパス出てくるんだと思ったけど…。

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    2026年04月23日
  • ソロモンの犬

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    ネタバレ

    個人的には、後半色々起こりすぎて???だった。秋内が亡くなったとミスリードさせたり、間宮先生が犯人を追いかけたり…。なんだか忙しくて、結果私はこの展開なに?え、なんの話?と荒く読み進めてしまった。間宮先生はあくまでサポートで、秋内が犯人追い詰めるほうが自然な気がする(あくまで一個人の感想です)
    間宮先生の生物学は面白かったー!

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    2026年04月13日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    すごいタケさんがいい人すぎで、そんなことする?と純粋に疑問になる部分が多くてなんとなくのめり込めなかった気がした。
    ペテンというよりかは優しい嘘のような話。
    まひろのキョウに対する態度がどうしても嫌だったけど、結果的に誰も傷つかないで、ハッピーエンドとはならなかったが、希望のある終わりで良かった。

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    2026年04月09日