道尾秀介のレビュー一覧
-
購入済み
ミステリーでは
ありませんでした
他の方のレビューにもある通り
スタンドバイミーみたいなお話
映画は観たことないですけど…
自分のイメージの著者さん作品とは違っていました。 -
Posted by ブクログ
雷神!!!
久しぶりに道尾秀介の作品を読んだが、錯覚というか全体像をぼかしつつも違和感を持たせず、飽きさせずで最後にがらっとひっくり返す、予想外の展開に持っていくのが上手だなぁと思った。
なかなか他の本を読んだりでこの著者の作品を読む手が伸びないのだが、読み始めると一気に読み切ってしまうから不思議だ、、、
悲しい事件があった村を出た、父、姉、主人公。
その後妻と娘と暮らしていた所にあった事故。その事故の真相を隠そうとして、故郷に戻る。
その中に更に暮らしていた当時の事件を振り返ると共に一気に明るみになってしまう今までのこと。
こんな悲しい偶然の繋がりがあるのか。この世には、どんな神様もいない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ転校生で他のクラスメイトから少し距離がある小学生の慎一と春也は、ヤドカリを窪みで飼い、ヤドカリを炙って取り出したり焼いたりしてヤドカミ様として祀り始める。そこに鳴海も加わり3人で過ごすようになる。
ボートで足を切断されその後病気になった祖父の昭三、鳴海の父と逢瀬を楽しむ慎一の母、昭三の事故に巻き込まれて母を亡くした鳴海、母の逢瀬に気付きクラスからも浮いている慎一、家で虐待を受けている春也と、それぞれの立場で葛藤している様子が感じられた。
鍵を隠したり手紙を机に入れたり良かれと思って突き落としたり、自分のもやもやとした気持ちを行動にぶつけてしまう気持ちも少しわかる気がして、自分の嫌なところみたいなものを自覚させられたような気になった。
ヤドカミ様の描写は正直少し気持ち悪いと思ってしまったが、ヤドカミ様に祈って投影したり大人になる前の感情の戸惑いやその制御が書かれている気がした。 -
Posted by ブクログ
背負った「贖罪」を「嘘」で塗り固めて得た「平穏」と、背負った「贖罪」の「真実」を語りたいと思う人とは
道尾秀介さんの作品は毎回読後に考えさせられるものが多い。世間から離れた「周縁」の人物が、日常から離れた「周縁」の出来事に出会い、そして「周縁」の存在であった自分の「社会」としての「家族」としての、「自分」としての存在価値を見つめ直す。物語の構造としてそこには確かに「行って、戻ってくる」、「カタルシス」などが存在する。
その中で今回は前述した「嘘」と「真実」について考えた。自分に引け目を取る、贖罪の意識があるとき、「嘘」を付くことで得られるものはなんだろう。一時の平穏、自分にとって都合の良い状況、そこで得られる繋がり。一方で「真実」を語りたいと思える相手とはどのような人だろう。それはどこか自分と重なる、自分に共感してくれるであろう境遇がある者ではなかろうか。
「嘘」も「真実」も周りの人や社会に対する自分の安定、安心などにおいては同義。ただその中でそれを語る自分に残るものは怯えや引け目であるか、安堵であるかそれは、それを語る「自分」の価値観や見方考え方で反転するものではなかろうか。変わらない事実に対して自分が「どのように向き合うか、受け入れるか」その自分の心の中にある「セカイ」がどうなって欲しいのか、どうなりたいのか。後ろ向きから前向きに、卑屈ではなく主体的にこのセカイを見渡すためには自分の中にある「セカイ」をどのように変革していくか。それが大事なのではないかと感じた。 -
Posted by ブクログ
種明かしをされても前作程の驚きは無かった。主人公が仕掛ける側だった為か緩急の落差が前作程大きくなかったからではないかと思う。
またキョウについても不憫には思えど、主人公に責任を取らせるという考えはあまりに筋違いで、境遇や年齢、性格等を鑑みても納得いかず、まひろほどではないが親身な心持ちにはなれなかった。主人公は最終的に全部キョウに騙されていたのかも、と懐疑的だったが、キョウには危ういところが多いのでさすがに買いかぶりかと思う。結果オーライで良かったね、取り返しがつかないことにならなくて良かったねとやや冷ややかな感想になってしまった。
前作の登場人物達が真っ当な人生を歩み、親交を温めている様子が伺えたのは良かった。ただテツさんの件は早めに打ち明けておいてあげてほしかったように思う。隠さなきゃ姉妹が真っ当に戻れなかったということもないだろうし、特にトサカの件はやり過ぎで相当傷ついていた筈だから。 -
Posted by ブクログ
音声と小説を融合させた「体験型ミステリ」
作中に二次元コードが登場して、それを再生すると、ある音や映像が流れてきて、物語の真相が分かるという仕掛けの短編集。
道尾さんの小説で最後の一枚の写真で真相がわかる「いけない」シリーズがあるけど、それと同じくらいわくわく感があった。しかし、肝心のオチがどういうこと…?となる話が多くてちょっと惜しいと思った。もっと面白くできそうなのに。
二話目の「にんげん玉(表記は鏡文字)」が今回の手法にがっちりはまった感じで一番面白かった。動画だから突然大きな音が出たりびっくり映像みたいなのがないかびくびくしてたけどそれはなかったのでよかった。ただ音声をよく聞きとろうと大音量にしてたらCMの音量にビビらされるかもしれません。
一話目の「きこえる」に登場する夕紀乃ちゃんの歌声かわいいなって思ってたら、最後のクレジットで「朝が来ますように」Shusuke Michioの文字が。え…?!ボイスチェンジャーで歌ってるの?と一瞬思ったけどさすがに違うか。しかし作詞作曲までできるなんて多才な人だなぁ。