道尾秀介のレビュー一覧

  • カササギたちの四季

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    日常系短編ミステリ風小説…というようなジャンル。
    最後のお話はほっこりして面白かった。
    続編もありそうな終わり方だった。

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    2021年01月04日
  • 骸の爪

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    瑞祥房という仏所を仕切る当代房主の松月。
    庭師唐間木老人。韮澤隆三という仏師の失踪事件。
    真備庄介(真備霊現象探求所)が解決を図る。
    鵜枢沙摩(ウズサマ)明王。世の穢と悪を焼き尽くす。全身が火炎に包まれていることから火頭金剛(カトウコンゴウ)とも言われる。
    不動明王を中心に、降三世(ゴウザンセ)、軍荼利(グンダリ)、大威徳(ダイイトク)、金剛夜叉を加えて五大明王。
    天台宗では、金剛夜叉が鵜枢沙摩に変わる。

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    2020年12月15日
  • 貘の檻

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    道尾秀介。好きな作家だけど
    パズルの一つ一つを埋めていくようにしていくしかない。
    辿り着けるのだろうか?

    作家の方が自分を近づけてくれない。
    自分の読解力の不足、なかなかその世界に踏み込ませてくれない。
    一つ一つの言葉を紡ぎながら、それでも朧気にわかることがある。
    道尾世界は難儀で、辛い
    それでも続けると光明が。

    田舎独特の方言と見たこともない穴堰
    見たこともない景色、暗渠
    そして母子草、父子草
    オツネンとんぼ。
    ハンガリー狂詩曲二番。

    他の本を読みながら
    自書だから切れ切れに読むからわからないのも当然
    もう一度読むと
    全てが明らかになるだろう。

    悲しすぎる、
    三ッ森の美禰子に対する愛

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    2020年11月27日
  • 水の柩

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    とにかく暗かった。
    なかなか入り込めず苦労した。

    始まりは
    20年後の自分へ」よくあるタイムカプセル。
    だけどここにも深い意味があった。、
    吉川逸夫と
    木内敦子、そして逸夫の祖母いく。
    祖母のいくも悲しすぎる〜


    敦子は壮絶ないじめを受けていた
    こんな話をして申し訳ないのだけど〜
    何故いじめを受けている者が
    相手を告発し公にしてやつけることができないのだろうと能天気な私めは思う。

    虐められてることを自分のプライドが許さない
    許せない、そこには複雑な感情がある?
    経験したことのないものか、簡単にいうことはないのだけど
    そこに歯痒さ、なんとかできないものかと
    地団駄を踏む
    根が深い、タチが悪

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    2020年10月14日
  • 満月の泥枕

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    登場人物それぞれが抱える悩み。
    それを隠すためについたウソ。
    それらが重なり合ってある事件へ。
    真相解明に向けて動いていく過程で、そのウソや悩みが明らかになっていくというスピード感ある作品で、とても読みやすくおもしろかったです。

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    2020年10月11日
  • 満月の泥枕

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    満月の泥枕、とは実にうまい、というかよくこの物語を表した絶妙なタイトルである。その詳細はネタバレになるので省くとして、何かを背負った大人たちが大冒険を通じて何かを取り戻していく。その姿や、クライマックスに、読み手のこちらも、明日から生きていく勇気を得られるような気がする。

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    2020年09月22日
  • 満月の泥枕

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    久しぶりの娯楽小説でしたが、とても楽しめました。遺体の捜索のために夏まつりを乗っ取ったのは良いが、そのあとにつづく大展開に汐子と二美男たちと仲間が翻弄されます。敵に追い詰められた時には、とてもハラハラしましたし、時折混ぜ込まれた笑いもとても楽しめました。

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    2020年09月14日
  • 満月の泥枕

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    ミステリーの要素を含む、痛快ドタバタコメディといったところ。
    人物描写も情景描写もうまくって、まるで映像を見ているような気分になる。これは映像化されるのではないでしょうか。
    こんなに色んなタイプの物語が書けるって、カメレオン俳優ならぬ、カメレオン作家と言ってもいいのでは。
    それから、なんといっても帯の文句が秀逸。
    「一同みんな、嘘を吐いています」。
    もうこれにやられてしまって、どこで道尾秀介流どんでん返しが来るんだろうとちょっと期待しすぎてしまったのはやや残念。

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    2020年09月14日
  • ソロモンの犬

    人間だれしも弱味や隙はあるものだと再確認しました。外側だけでその人を分かった気になるのではなく、内側を知ろうと思いました。

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    2020年09月07日
  • 満月の泥枕

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    まんげつのどろまくら

    下町のとってもぼろなアパートに住む人たちはとっても貧しい。それぞれに抱えるものがあるけど、頭が良いんだか悪いんだか分からないところが一筋縄ではいかなくて面白い。
    ○○な人 なんてとても一言では言い表せない。そう、一言で人をくくりがちだけどそれは出来ない事だと思う。
    仕方なくやる、やるとなったらとことんやる、そして逃げるときは懸命に逃げる。泣いて笑えてドキドキした。
    夫美男さん汐子ちゃん、みんなもまたね

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    2020年08月25日
  • 鏡の花

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    ネタバレ

    温かくもあり哀しくもある死のif短篇集でありながら最終章で人のこれまでの人生が交差。色彩、自然、香りを感じながら、じんわ〜りと心にしみてくる作品。

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    2020年08月23日
  • 満月の泥枕

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    誰か身近な人が亡くなった時、理不尽なことがあったり、自分のせいだって思ったりすると、
    残された自分だけが幸せになるなんて、
    って思ってしまったりする。
    亡くなった人が、そうだそうだ、って思ってるか、私の分まで幸せになってよ、って思ってるかはわからない
    でも、結局、生きていかなきゃいけないのは、実際に生きている人だ(当たり前のことを言ってるようですが)
    そんな時は、他にも生きて導いてくれるひとがいるといい
    思い出を大事にするのは当たり前だけど、新しい毎日を大事にするのも、当たり前だと思えるといい

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    2021年01月23日
  • 笑うハーレキン

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    ホームレスの出張家具修理職人、東口が主人公の長編小説。

    会社が倒産しホームレスとなっても家具職人を続けている東口の元へ一人の少女が「弟子にして下さい」と突然現れた。

    その少女とホームレス仲間4人の生活を面白おかしく語られるのが前半で、後半は一気に事件に巻き込まれる。

    最後は主人公が殺されるはずはないと分かっていても、ドキドキする展開が面白すぎた。

    エピローグで事件のその後の皆の生活やなぞの部分も説明されているので、読後スッキリで後味がよかった。

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    2020年07月24日
  • スタフ staph

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    ネタバレ

    4.1点
    複数の作品を組み合わせたような不思議な小説

    序盤で日常を描きつつ、その中で起こるちょっとしたイベントを飽きさせず読ませてくれる。

    そうかと思えば急に誘拐されるという一捻りから、なぜか誘拐犯たちを手助けするところで主軸が進んでいく。

    よく考えれば分かるレベルの無理のない伏線を回収していきつつストーリーは進行し(智弥の有能っぷりは都合良すぎる気もするが)想像したものと全く違うラストに着地する。

    ラストを伝える為にそこまでのストーリーを紡いだとすると、酷く回りくどい書き方をしている。しかしだからこそ最大級のインパクトを読者に残す。どうなったかを描かないからこそ良いのだろうが、どうな

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    2020年07月23日
  • 鏡の花

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    いわゆる連作短編の構成なのだけど、それぞれの短編の関係性はかなり不思議です。こっちの短編では生きていた人が、次の短編に行くと死んでいたり、逆に死んでいたはずの人が、違う短編では生きて成長している姿を見せたり。

    それぞれの短編を単独で見ても、あるいは連作長編として見ても、道尾さんらしさを感じます。ミステリ的な仕掛けから明らかになる真実は、喪われた人に対する罪悪感であったり、哀しみであったりと少しほろ苦く、寂しさや切なさの残るもの。

    ただ一流の作家さんの場合は、こうした感覚が味わい深くもあります。そして道尾さんも自分の中ではそんな作家さんの一人。言っていることは矛盾しているかも知れませんが各短

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    2020年01月10日
  • 骸の爪

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    「骸の爪」
    背の眼に続く真備庄介霊現象探求所シリーズの第2作目。


    「背の眼」に続く、とありながら、前作は未読です。道尾秀介作品はオカルトジャンル以外を読む方なので、こちらは未開。どうやら前作とは、場面やオカルトテイスト、謎解明までの起承転結等が異なる模様。


    ホラー作家の道尾が訪ねた滋賀県の仏像工房・瑞祥房。彼はそこで恐怖の体験をする。笑う千手観音に、頭から血を流す鴉枢沙摩明王。そして、ある女性の名前を呼ぶ声を聞く。翌日、工房の仏師の一人の行方が分からなくなる。道尾は霊現象探求家の真備とその助手・凜と再び瑞祥房を訪ねるが、そこには20年前の事件の因縁が潜んでいた。


    表にあまり出てこ

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    2020年01月03日
  • ノエル―a story of stories―

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    なんていいお話なんだろうと思った。
    涙脆いわたしは、3つ目の『物語の夕暮れ』の後半部分から思わず泣いてしまった。

    この3つの物語は、それぞれの話に出てくる主人公たちが描く童話でそれぞれが深く繋がっていて、その童話もとてもいい。

    ミステリーというと、誰かが死んでその犯人は。。。みたいなものに慣れ親しんでいるわたしは、第一話で些細な思い込みから騙されてしまい、二度ほどページを戻って読み返してしまった。第二話は完全に「あぁ、この子はやってしまったんだな」という嫌な気持ちになったことをいい意味で裏切られた。読み誤るのは、自分自身の考え方や感じ方がよくない風に凝り固まっているからで、なんだかこのまま

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    2020年01月03日
  • 花と流れ星

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    道尾秀介さんの初期作で名探偵・真備と助手・凛とホラー作家の道尾さんご自身が活躍する秀作ミステリ短編集ですね。正面切ったフーダニットはない物の人間心理の盲点を突いた異色のトリックが新鮮でどの作品も読後の余韻が素晴らしいですね。『流れ星のつくり方』最終行の騙しの衝撃。『モルグ街の奇術』道尾マジック!消えた腕は何処へ?『オディ&デコ』風邪でダウンの真備の代役で道尾さんが大活躍。子猫と鼻声の話。『箱の中の隼』妖しい宗教法人施設で道尾さん恐怖と苦難の一夜。『花と氷』孫娘を死なせた老人男の錯乱の罠を見破る真備の慧眼。

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    2019年11月15日
  • 球体の蛇

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    道尾秀介さんが描く過去と現在が激しく交錯し虚実が入り乱れる一人の青年を巡る3人の女の人生の物語。「球体の蛇」には現実の蛇は出て来ませんが何度も壊されたスノードームの中でうごめいている印象が鮮烈ですね。暗くて切ないストーリーですが、でも読者を本格的に落ち込ませないのが道尾さんの良さでしょうね。主人公トモとサヨと智子とナオの愛の物語で序盤のトモが床下に忍び込む場面では乱歩の人間椅子を思い出しました。トモはこのままきっぱりとサヨと智子への執着を断ち切れるのでしょうか?智子を追って物語は続きそうな予感がしますね。

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    2019年11月14日
  • スタフ staph

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    2019年、27冊目は、今年、初の道尾秀介。

    掛川夏都は、バツイチ。彼女は、実の姉の息子である、智弥と二人暮らし。移動デリを営むも、その生活は楽なものではなかった。ある日、夏都は営業前に車ごと拉致されてしまう。彼女を、拉致したのは、アイドル、カグヤとそのファン達であった。そこから、夏都、智弥、智弥の塾の先生、菅沼はカグヤとそのファン達の企てに巻き込まれてゆく。

    正直、フィクサー的存在は道尾ファンなら(自分程度でも)、想像出来る範囲内。ソレでも今回は第五章と終章で、道尾流のフックを、かなり拾い直してくれる親切設計。元々が女性週刊誌連載と、道尾作品に馴染みがない方々のためかもしれない。そのため

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    2019年10月30日