道尾秀介のレビュー一覧

  • 鏡の花

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    短編なのにパラレルだったり、脇役と主人公のリンクだったり読んでて話が凄い広がる。
    身近な人と死に対する救いなんて何一つないし、生きててもうまくいかない事ばかりなリアルさ

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    2017年10月23日
  • ノエル―a story of stories―

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    「光の箱」は, ストーリー・セラーで読んでいたので再読。
    むしろ, ストーリー・セラーでこの作家にハマり, この本を手に取ったわけで。

    どのストーリーもすごく心をぎゅっと締め付けられるのだけど, 昔どこかで感じた人に触れた温もりとか, 家族という存在自体の温かみを再認識できるお話で好き。

    そして, 最後の最後には, 独立した3つのストーリーが1つの物語を紡ぎ出す。
    この流れもまた素敵。

    個人的には, 真子ちゃんと莉子ちゃんのお話が心にぐっきた。
    私には兄弟も姉妹もいないから, 莉子ちゃんの気持ちは残念ながら分からないのだけど, これから家族を守っていく身として, 上の子はこういうことにも

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    2017年10月10日
  • ノエル―a story of stories―

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    道尾秀介作品らしい、もの悲しい雰囲気が漂いつつも最後には心温まる物語だった。
    なんのために生きるのか、生きている間になにを遺せるのかという問いは、誰しも一度は考えたことがあるだろう。しかし、なにかを遺したと自覚できるほど、誰かに影響を与えるということは難しい。例え影響を与えていたとしても、与えられた側から伝えられなければそのことに気づけないからだ。
    そんな中で、本作では絵本を中心に描かれている。物語を作ることを勧める人、絵本を作る人、絵本を読む人、それぞれが影響を与え、与えられている。映画でも小説でも漫画でも、例え作者が意図していなかったとしても、物語とはただ面白いだけのものではなく、人生を大

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    2017年07月14日
  • ノエル―a story of stories―

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    読み始めたら知ってる話が出てきてなんだ残念、と思いきや。
    これは確かに長編ミステリー。
    エピローグがとてもいい。

    光の箱 の道尾さんらしさが好き。

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    2017年05月24日
  • 花と流れ星

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    いわゆる真備シリーズの第3作ということになるが、過去2作とはテイストを異にする短編集となっている。
    同じ枠組みの世界の中で、いかに切り口を変えるかと著者が腐心した様子がよく分かり、「箱の中の隼」に関しては若干消化不良の感はあるものの、どれも非常に興味深く読み進められる作品に仕上げられているのはさすが。

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    2017年01月05日
  • ノエル―a story of stories―

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    3つの話と1つのエピローグからなる物語。 道尾秀介って、ミステリー作家だと思っていたけどこの小説は絵本を題材にしたストーリー。文章中に出てくる絵本の展開がとても良かった。タイトルからこの時期にぴったりの本です。

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    2016年11月30日
  • 花と流れ星

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    真備シリーズ第三弾。

    第一弾、第二弾は長編でしたが、第三弾は5つの短編集。
    心に闇を抱える人々が、真備の元へと吸い寄せられる。


    今回は、さくさく読めました。
    長編も短編も好きなんですけど、これまでの二作は、どちらもちょっと難しく感じていたので。
    今回のは読みやすかったです。

    短編ですが、ひとつひとつのストーリーは深くて濃いものばかりでした。
    なんとなくもやっとしたり、切なかったり悲しかったり。
    なんとも言えない感情が後に残りました。

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    2016年09月20日
  • シャドウ

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    ゴミ箱の中を決して覗いてはいけない。
    ゴミ箱の中を覗いて、自分の留守中に妻が他の男として不貞を働いたと思った男。ゴミ箱の中を覗いて、自分の父親が友だちの母親が自殺した時に遺した遺書と同じ内容の文を捨てていたのに気付き、その遺書は父親が書いたのではと悩む子ども。また、ゴミ箱の中を覗き、父親の本当の真実を知った子ども。
    物語はミスリードしながら進み、真実を知った時にはなるほどと思いながらも、障害者が起こす犯罪の処罰に対して考えさせられる。

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    2016年06月13日
  • 花と流れ星

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    真備&道尾シリーズ初の短編集ですが、ホラー色は影を潜め一遍ごとに違った色が楽しめる五編が収められています。

    〈流れ星の作り方〉
    旅先の夜、散歩に出た凜は一人の少年と出会います。少年は二年前に起きたという、彼の友達の両親が殺された未解決事件について語り、「犯人がどうやって逃げたかわかる?」と尋ねるのですが…
    唐突に訪れる幕切れと息詰まるような余韻が印象的で、夏目漱石の「夢十夜」の一遍を彷彿とさせるものがありました。

    〈モルグ街の奇術〉
    とある小さなバーのカウンターでくつろぐ真備と道尾に、かの奇術王ハリー・フーディーニの曾孫と名乗る男が突然話しかけてきます。
    右の手首から先がないその男

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    2016年05月05日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    登場人物、みんなを応援したい!そう思えた1冊でした。そして、その登場人物の絡み方も絶妙な感じでグッドです。
    モノの見方についても考えさせられる内容でありました。
    スッキリとした気持ちで読み終えることが出来るいい感じの本です。

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    2016年04月21日
  • 花と流れ星

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    読みやすかった。

    本当は長編好きだけど、短編の良さを改めて考えさせられた。

    思い作品の多い作者ですが、これは軽快に読み進められました。

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    2016年04月08日
  • 光

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    少年少女の青春の物語。何処と無く私自身の思い出ともかぶり、懐かしさを覚えました。題名の「光」は、最終章で主に出てきますが、キラキラした青春時代=「光」でもあると思います。最後までサラッと終わらずしっかりした作品で、とっても満足して読み終えました。私が知っている道尾さんの作品にはない、とっても爽やかな夢のある物語です。一番好きな章は「アンモナイツ・アゲイン」、一番好きな登場人物はキュウリー夫人。最後は私とわたしに少し騙されちゃいました。最終章の緊迫感と躍動感はハンパなかったです!

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    2016年03月09日
  • シャドウ

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    ホラー要素は全く無く、読みやすくて後味も悪くなかったです。道尾秀介さんの作品の中では今までで一番良かったです。道尾さんの作品の中では「向日葵の咲かない夏」の評価が高いみたいですが、私個人の意見としては気味が悪すぎるし最後もパッとしないありふれた終わり方だったので、「シャドウ」の方が完成度は上だと思います。ホラーはあんまり好きじゃないっていうのもあるのかもしれませんが・・・

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    2016年01月11日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    ネタバレ

    5人の作家による、不可能犯罪ばかり起こる蝦蟇倉市での事件を描いたミステリ小説。伊坂幸太郎氏、道尾秀介氏目当てで借りたが、共通のテーマがあったおかげで他の作家さんとのリンクも楽しく、全編あっと言う間に面白く読めた。もちろんお勧めは「浜田青年ホントスカ」。伊坂節全開のおとぼけっぷりが愉快な作品。

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    2016年01月06日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    不可能犯罪ばかり起きる架空の街
    「蝦蟇倉市」を舞台に、
    五人の人気作家が書き下ろした短編集。
    SFやファンタジーでは時々見受けられる
    「シェアードワールド」というものらしい。

    街のどこに何があって、市長はどんな人で、
    という設定は作家陣がアイディアを持ち寄ったとか。
    そのため作者が違っても、街の描写などは共通点があって
    何というか「安心して読める」(^ ^

    でもやはり作者によって切り取るポイントや目線、
    事件の展開や「謎解き」のプロセスは違い、
    何より文章の温度・湿度・テンポ感など
    文体の違いも楽しめる(^ ^

    しみじみとした余韻が残るもの、
    「んなアホな」とツッコミたくなるもの、
    ふわ

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    2015年10月08日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    ネタバレ

    再読。前は文庫本じゃない方を読んだ。旅のお供として借りる。設定はうっすら覚えてるけど、結末とかは全然覚えてなかった。道尾秀介のは結末がはっきり分からなくて、前回もいらいらしたよな。よーく読めば分かるらしいけど。再度読み返す気力はない。伊坂幸太郎のはやっぱひょうひょうとしていい。他のやつもみんな面白かった。他の本も探してみようかな。

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    2015年06月17日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    さくさく読めるね。ドラマになっていたことは後で気づく。そういえばそんなのもあったか…。キムタクだったよね。何にも覚えてないわ。

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    2015年06月01日
  • シャドウ

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    本格探偵物語と云う括りが余りにも狭義に陥っていまいかと危惧する。
    この作品も然り、本格推理なのだが探偵と謎解きに力点が置かれていないからだろう!
    探偵にこだわり続ければ本格は旧態依然で小説の末期を見るだろう!
    現実の事件の方が動機のない殺人や衝動殺人が多い。人間性がかけ離れた事件の多さは目に余る!!
    道尾の作品では取材力と共に、登場人物が良く描かれている。
    本来、本格は人間の心理や行動に多大の力点を置いている。ホームズもエラリーもアガサの探偵達も大学教授並みの知識と洞察力を武器としている。だからこそ本格小説と言える。
    最近の作家は読み応えのある文体で推理小説を書く。謎解きストーリー展開では、物

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    2015年05月09日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    字が小さくて読み応えあり。『弓投げの崖を見てはいけない』最後で車にはねられたのは誰か?自分の推理が合ってるかどうかが気になる。

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    2015年03月01日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    蝦蟇倉市で不可能犯罪が起こるアンソロジー。

    伊坂さん道尾さん以外は初読なので
    らしさ はわかりませんが
    1冊としても十分楽しめました。

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    2015年01月27日