道尾秀介のレビュー一覧
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「光の箱」は, ストーリー・セラーで読んでいたので再読。
むしろ, ストーリー・セラーでこの作家にハマり, この本を手に取ったわけで。
どのストーリーもすごく心をぎゅっと締め付けられるのだけど, 昔どこかで感じた人に触れた温もりとか, 家族という存在自体の温かみを再認識できるお話で好き。
そして, 最後の最後には, 独立した3つのストーリーが1つの物語を紡ぎ出す。
この流れもまた素敵。
個人的には, 真子ちゃんと莉子ちゃんのお話が心にぐっきた。
私には兄弟も姉妹もいないから, 莉子ちゃんの気持ちは残念ながら分からないのだけど, これから家族を守っていく身として, 上の子はこういうことにも -
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道尾秀介作品らしい、もの悲しい雰囲気が漂いつつも最後には心温まる物語だった。
なんのために生きるのか、生きている間になにを遺せるのかという問いは、誰しも一度は考えたことがあるだろう。しかし、なにかを遺したと自覚できるほど、誰かに影響を与えるということは難しい。例え影響を与えていたとしても、与えられた側から伝えられなければそのことに気づけないからだ。
そんな中で、本作では絵本を中心に描かれている。物語を作ることを勧める人、絵本を作る人、絵本を読む人、それぞれが影響を与え、与えられている。映画でも小説でも漫画でも、例え作者が意図していなかったとしても、物語とはただ面白いだけのものではなく、人生を大 -
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不可能犯罪ばかり起きる架空の街
「蝦蟇倉市」を舞台に、
五人の人気作家が書き下ろした短編集。
SFやファンタジーでは時々見受けられる
「シェアードワールド」というものらしい。
街のどこに何があって、市長はどんな人で、
という設定は作家陣がアイディアを持ち寄ったとか。
そのため作者が違っても、街の描写などは共通点があって
何というか「安心して読める」(^ ^
でもやはり作者によって切り取るポイントや目線、
事件の展開や「謎解き」のプロセスは違い、
何より文章の温度・湿度・テンポ感など
文体の違いも楽しめる(^ ^
しみじみとした余韻が残るもの、
「んなアホな」とツッコミたくなるもの、
ふわ -
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本格探偵物語と云う括りが余りにも狭義に陥っていまいかと危惧する。
この作品も然り、本格推理なのだが探偵と謎解きに力点が置かれていないからだろう!
探偵にこだわり続ければ本格は旧態依然で小説の末期を見るだろう!
現実の事件の方が動機のない殺人や衝動殺人が多い。人間性がかけ離れた事件の多さは目に余る!!
道尾の作品では取材力と共に、登場人物が良く描かれている。
本来、本格は人間の心理や行動に多大の力点を置いている。ホームズもエラリーもアガサの探偵達も大学教授並みの知識と洞察力を武器としている。だからこそ本格小説と言える。
最近の作家は読み応えのある文体で推理小説を書く。謎解きストーリー展開では、物 -
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がまくら市という架空都市の舞台を各作家たちがシェアして描かれた作品集
伊坂さん目当てで購入して読んだ。
想像以上におもしろかった。
道尾秀介さんの作品が最初でよかったと思う。
多視点で描かれていてミステリーとして楽しめたし、
伏線や環境設定も詳しく描かれていたので、その後の
ほかの作家の作品へのリンクが見つけやすくなっていたと思う。
伊坂作品も登場人物の少なさ、限定された環境の中でもさらに狭い環境でキャラを立たせてすごいと思った。
大山さんの密室ものも不可能犯罪係という部署を設けて真知博士という人物が登場し、その後にも顔を見せておもしろい。
福田さんの「大黒天」はそれの真実を求める姉 -
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架空の都市を舞台にした連作短編集。
章ごとに作者が違い、それぞれクセのある文章
なのに、違和感なく1冊の中に納まっていました。
道尾秀介さん:どちらにしてもバッドエンドな感じで、
うわぁ!と思いましたが、実際に事件として起きる
としたら、こういう風に解決しきる前にぷっつりと
途切れる終わり方をして、その後も人々の暮らしは
続いていくのかと考えさせられました。
伊坂幸太郎さん:インパクトはそれほどでもないかなと
思いました。世の中にはきっと、こういう職業で
生活している人もいらっしゃるだろうと思いつつ
読み終えました。
各作家さんがどういう順番で物語を仕上げたのは
不明ですが、道尾さんがトッ -
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内容は精神科医?の妻が癌で亡くなったのを発端に、友人の女性が自殺をし、その関係者の人間ドラマと事件の真相が解明されていくサスペンスです。
あまりにもある人物が事件に関して序盤から怪しい感、満載で話が進んでいくのですが、こういうパターンの小説はだいたいは怪しいと思われていた人物は実は真犯人ではなく、実は怪しく無さそうな奴が犯人だったりすることが多いので、犯人はあいつかな?と思いながら読んでいきましたが、やはり最後、事件の鍵を握る人物(真犯人)は読みどおり、その人物でした。
でも事件の真相までは読めなかったですね。
人間の先入観や思い込みによる危険性を精神科を舞台として専門用語をうまく絡ませること