道尾秀介のレビュー一覧

  • ノエル―a story of stories―

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    ー お話の世界に逃げ込むという意味じゃないんだ。物語の中で、いろんなものを見て、優しさとか強さとか、いろんなものを知って、それからまた帰ってくるんだよ。誰かのつくった物語でも、もちろんいい。でも、自分でつくったほうが、知りたいものを知れる。もし知りたいものが何なのか、わからなかったとしても、きっと見つかってくれる。自分でつくる物語は、必ず自分の望む方向へ進んでくれるものだから。

    「それを聞いて初めて、やってみようって思った。強くなるのでもいいし、優しくなるのでもいいし ー とにかく、変わりたかったんだ。そのときの自分を変えたかった。そうすることで、自分のいる世界を変えてやりたかった」 ー

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    2019年09月26日
  • スタフ staph

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    夫の浮気による離婚。
    夫と2人で始めようとしていた移動デリの仕事。
    姉の弟との同居。

    主人公のナツは、リアルな現代の女性像を
    ありのままに描かれている。

    女の強がり、見栄、本音の寂しさ、
    意地。負けん気。
    そんな事を言ってられない現実。

    そんな中、有名女優の姉のスキャンダルを
    もみ消したいアイドルのカグヤ一味による
    ナツの拉致事件。

    姉のスキャンダルを暴露させまいと
    作戦を練り協力していく様が、
    面白おかしく描かれている。

    衝撃の黒幕。からの黒幕。

    みんな人間で、心があって、
    本音を隠しながら強がって、
    それでも生きてるんだ。

    それが家族なんだと。

    著者が男性なのもまた、一興。

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    2019年09月24日
  • スタフ staph

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    スタッフじゃなくてスタフ。??どんな意味?

    みんな寂しい。少し寂しいかとっても寂しいか、人それぞれではあるけれど。面と向かってそう言えたら何かが変わっていただろうか、言ってもしょうがなかっただろうか。
    小さな声でも言ってみようよ、小さな声を聞き逃さないようにしようよ

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    2019年09月24日
  • 光

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    ネタバレ

    それが当たり前であるかのように高校生の甘酸っぱい青春を描いた物語を読んでも自分にはあまり共感できないことが多いが、本作が描いている小学生時代の好奇心や思い出には懐かしい気持ちを味わうことができた。登場人物の小学生らしい天真爛漫な言動は大人になった自分にはとてもまぶしい。とはいえ、ただそれだけでは終わらないのはさすがの道尾秀介。最後の解説を読むまでは市里修太という作家は実在するのだと思っていた。
    道尾秀介作品は文体というか全体的な雰囲気として独特の寂寥感を感じるものが多いと思っているが、『光』は物語のテーマも相まって特にその色が強く感じた。またさらに年を取ってから改めて読みたい作品だ。

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    2019年09月21日
  • スタフ staph

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    結構中盤まで盛り上がりにかけていた。起こる出来事はあまり深刻ではないし、これといった盛り上がりもない。
    でも、徐々にジワジワと読む気力が高まっていった。最後、こんな話になるのかー!と完全に感服!
    死がないミステリーでもここまで面白くなるんだな。道尾さんすごい!

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    2019年09月15日
  • 笑うハーレキン

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    ネタバレ

    人生の転落と再生の話し。
    やるせない部分もあるが最後には希望向かって行けるところがいい。
    仕事とお金と幸せについて少し考えさせられる内容も◯

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    2019年09月08日
  • 貘の檻

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    ネタバレ

    読み始めに漂う暗さ。曇天。思い込みは事実を呑み込み、死へと追い込む。化け物は水ではなく、事実を歪める思い込みだったのではないか。息子の存在が曇天をはらす太陽のようだった。

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    2019年09月07日
  • 笑うハーレキン

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    16.08.25 最後の方、やや斜め読みになってしまったが、随所に読まされる。皆ハーレキンの仮面を被って生きている。またじっくり読みたい。★4

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    2019年09月01日
  • 貘の檻

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    ネタバレ

    また道尾秀介らしい評価が真っ二つな。

    どんでん返し云々というよりは
    ほんの少しのすれ違い、勘違いが
    人生を左右するほどの決意をさせるほどの
    影響を与えてしまったという悲しい話。

    死を決意していた辰男が
    故郷で更なる辛い現実を目の当たりにした上で
    今後どう生きていくのか気になるところ。

    長野でも住んでる地域は多分だいぶ違うんだろうけど
    分かる方言がちょこちょこ出てくるね。

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    2019年08月22日
  • 水の柩

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    中学生の逸夫と敦子。
    逸夫の家は旅館を経営してて、女将を引退した祖母いくの過去には、嘘と罪が。
    敦子は母子家庭で、まだ小さな妹がいる。
    そして、学校では過酷ないじめにあっていたが、逸夫はそれに気付かずにいた。

    ふたりは文化祭をきっかけに交流をもち、夜の小学校に忍び込んで、タイムカプセルを開け……。

    いくと敦子、それぞれの嘘。
    蓑虫。べっちゃんぐるま。たづちゃん。ダム湖。

    生きてくうえで、辛い何かを、忘れるのか、乗り越えるのか。

    呆けて、忘れてしまったようにみえたいくが、なお自分の罪の思いから開放されていなくて、涙して謝る姿が胸に痛い。

    人の罪は、誰かに赦されないとならないのかもしれな

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    2019年08月20日
  • 光

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    田舎の少年時代に、日常的に起こるドラマを描いた作品。
    子供の頃は何とも思わなかっ当たり前の出来事が、大人になると全てキラキラ輝いており、1つ1つが眩しい光の様に感じた。不自由で無力で上手くいかない事が多い少年時代が、不思議と羨ましく感じた。道尾秀介さんはミステリー作品が多いが、個人的にはミステリーではないヒューマ二ティ作品が好き。出会えて良かった本の1つになった。

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    2019年07月26日
  • 光

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    ー もし子供を持っていたなら、あるいは将来的に持つことがあるなら、どうしても教えてあげたいことが一つある。

    息子でも娘でもいい。わたしたちは二人並んでゆっくりと歩いている。足下にあるのは、ぬかるんだ土かもしれないし、乾いたコンクリートかもしれない。周囲の風景に、色は多いかもしれないし、少ないかもしれない。どこだって関係ない。いつの季節だって同じことだ。

    わたしは子供の顔を振り向かず、景色にも目を向けず、ただ顔を少し上向けて、あの頃を見る。そして教える。
    もし本当に綺麗な、眩しい光に出会いたいと思うなら。
    いつでも目を開けていなさいと。何があっても、両目に映る景色がどんなものであっても、決し

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    2019年06月22日
  • 瞬間探偵 平目木駿 2

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    ネタバレ

    神峰っちゃん、じゃない、神海っちゃん、くりぃむANNリスナーだったか!w

    女の子可愛いのも好きだし、またストーリーの漫画を読みたいな。
    待っております。

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    2019年06月08日
  • 満月の泥枕

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    愛すべき登場人物たち!
    不器用にしか生きられないけれど
    自分では気づかないままに
    誰かに支えられ、誰かを支えていたりする

    2019,05

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    2019年05月16日
  • 光

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    利一、慎司、宏樹、清孝、悦子、そして劉生。彼らの小学生時代が生き生きと描かれている。ハラハラあり、涙あり、笑いありの輝く日々。自分の子供の頃を思い出します。子供の頃の記憶はいつもキラキラしている。夏休みなんて毎日が冒険だった。スタンドバイミーや、夏の庭を思い出した。こういった本はいつだって琴線に触れる。とても良かった。

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    2019年04月10日
  • 骸の爪

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    ネタバレ

    久しぶりに、読書をしていて純粋にワクワクした。ポップな横溝正史のように感じた。閉塞的な集団の独特な空気感に、宗教(仏教)が絡んできたら、大抵のオカルト好きは興奮するに決まってます。同音異義語がキーワード。うまくミスリードされながら、物語の奔流の中に身を任せる心地良さがたまらなかった。骸って、亡骸のことかと思ってたけど、たぬきのことなのね。タイトルの割に、読みやすかった。

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    2019年02月12日
  • ノエル―a story of stories―

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    とっても久しぶりの入力です!久しぶりの入力にこの本を選べるなんて嬉しい。
    悲しくて優しい。淋しくて温かい。冷たくて柔らかい。
    二つの気持ちを味わえます。読んで良かった!

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    2019年02月07日
  • 満月の泥枕

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    訳ありアパートの住人+剣道の師範+警察官のミステリー。
    そんなことあるって感じだけど、子どもを亡くした親の気持ちを考えると、そうなるかもしれない。おもしろかった。

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    2019年02月01日
  • ノエル―a story of stories―

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    ネタバレ

    連作短編集風だが、3つの物語が最終章で重なる長編小説だと思う。

    最初の章でいきなりどんでん返しをくらい、その逆転が心地良かったので次はと期待するがそれほどどんでん返しがある訳ではない。

    まったく別々の3つの物語が1つのところを収束というか、つながりがあったという物語。
    童話がいろいろ出てくるのだが、その童話が面白く本当に絵本で読んでみたいと思えるほどのクオリティー。

    とにかく一番面白かったのが、全体を通してではなく、
    最初の一遍目。
    分かれたカップルが再開し誤解を解く話で、まったく別人と彼女が結婚し、元彼は事故で亡くなってしまった様な描き方をされていて、それがどんでん返しとなるのでビック

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    2019年01月18日
  • 光

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    2018年、29冊目は道尾秀介。

    小学四年生の利一、親友の慎司、その姉で六年生の悦子、写真家の父を持つ同級生の宏樹、キュウリー夫人とあだ名される祖母と二人暮らしの清孝。田舎町での五人の冒険譚。

    赤く染まった川、湖の人魚伝説、アンモナイトの化石、冬の蛍……etc。少年の物語としては、直木賞作品『月と蟹』より、コチラをススメる。

    各章にちりばめられた、道尾らしさ。そして、物語全編に大きく仕掛けられた道尾流フック。ミステリーの流儀を踏まえ、どちらも上手く機能している。特に、物語全編に大きく仕掛けられた方は、一つは何となく気付いたが、もう一つは、解説で気付かされるといった具合(その解説が、ちょっ

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    2018年11月23日