道尾秀介のレビュー一覧

  • ソロモンの犬

    人間だれしも弱味や隙はあるものだと再確認しました。外側だけでその人を分かった気になるのではなく、内側を知ろうと思いました。

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    2020年09月07日
  • 満月の泥枕

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    まんげつのどろまくら

    下町のとってもぼろなアパートに住む人たちはとっても貧しい。それぞれに抱えるものがあるけど、頭が良いんだか悪いんだか分からないところが一筋縄ではいかなくて面白い。
    ○○な人 なんてとても一言では言い表せない。そう、一言で人をくくりがちだけどそれは出来ない事だと思う。
    仕方なくやる、やるとなったらとことんやる、そして逃げるときは懸命に逃げる。泣いて笑えてドキドキした。
    夫美男さん汐子ちゃん、みんなもまたね

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    2020年08月25日
  • 鏡の花

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    ネタバレ

    温かくもあり哀しくもある死のif短篇集でありながら最終章で人のこれまでの人生が交差。色彩、自然、香りを感じながら、じんわ〜りと心にしみてくる作品。

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    2020年08月23日
  • 満月の泥枕

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    誰か身近な人が亡くなった時、理不尽なことがあったり、自分のせいだって思ったりすると、
    残された自分だけが幸せになるなんて、
    って思ってしまったりする。
    亡くなった人が、そうだそうだ、って思ってるか、私の分まで幸せになってよ、って思ってるかはわからない
    でも、結局、生きていかなきゃいけないのは、実際に生きている人だ(当たり前のことを言ってるようですが)
    そんな時は、他にも生きて導いてくれるひとがいるといい
    思い出を大事にするのは当たり前だけど、新しい毎日を大事にするのも、当たり前だと思えるといい

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    2021年01月23日
  • 笑うハーレキン

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    ホームレスの出張家具修理職人、東口が主人公の長編小説。

    会社が倒産しホームレスとなっても家具職人を続けている東口の元へ一人の少女が「弟子にして下さい」と突然現れた。

    その少女とホームレス仲間4人の生活を面白おかしく語られるのが前半で、後半は一気に事件に巻き込まれる。

    最後は主人公が殺されるはずはないと分かっていても、ドキドキする展開が面白すぎた。

    エピローグで事件のその後の皆の生活やなぞの部分も説明されているので、読後スッキリで後味がよかった。

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    2020年07月24日
  • スタフ staph

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    ネタバレ

    4.1点
    複数の作品を組み合わせたような不思議な小説

    序盤で日常を描きつつ、その中で起こるちょっとしたイベントを飽きさせず読ませてくれる。

    そうかと思えば急に誘拐されるという一捻りから、なぜか誘拐犯たちを手助けするところで主軸が進んでいく。

    よく考えれば分かるレベルの無理のない伏線を回収していきつつストーリーは進行し(智弥の有能っぷりは都合良すぎる気もするが)想像したものと全く違うラストに着地する。

    ラストを伝える為にそこまでのストーリーを紡いだとすると、酷く回りくどい書き方をしている。しかしだからこそ最大級のインパクトを読者に残す。どうなったかを描かないからこそ良いのだろうが、どうな

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    2020年07月23日
  • 鏡の花

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    いわゆる連作短編の構成なのだけど、それぞれの短編の関係性はかなり不思議です。こっちの短編では生きていた人が、次の短編に行くと死んでいたり、逆に死んでいたはずの人が、違う短編では生きて成長している姿を見せたり。

    それぞれの短編を単独で見ても、あるいは連作長編として見ても、道尾さんらしさを感じます。ミステリ的な仕掛けから明らかになる真実は、喪われた人に対する罪悪感であったり、哀しみであったりと少しほろ苦く、寂しさや切なさの残るもの。

    ただ一流の作家さんの場合は、こうした感覚が味わい深くもあります。そして道尾さんも自分の中ではそんな作家さんの一人。言っていることは矛盾しているかも知れませんが各短

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    2020年01月10日
  • 骸の爪

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    「骸の爪」
    背の眼に続く真備庄介霊現象探求所シリーズの第2作目。


    「背の眼」に続く、とありながら、前作は未読です。道尾秀介作品はオカルトジャンル以外を読む方なので、こちらは未開。どうやら前作とは、場面やオカルトテイスト、謎解明までの起承転結等が異なる模様。


    ホラー作家の道尾が訪ねた滋賀県の仏像工房・瑞祥房。彼はそこで恐怖の体験をする。笑う千手観音に、頭から血を流す鴉枢沙摩明王。そして、ある女性の名前を呼ぶ声を聞く。翌日、工房の仏師の一人の行方が分からなくなる。道尾は霊現象探求家の真備とその助手・凜と再び瑞祥房を訪ねるが、そこには20年前の事件の因縁が潜んでいた。


    表にあまり出てこ

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    2020年01月03日
  • ノエル―a story of stories―

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    なんていいお話なんだろうと思った。
    涙脆いわたしは、3つ目の『物語の夕暮れ』の後半部分から思わず泣いてしまった。

    この3つの物語は、それぞれの話に出てくる主人公たちが描く童話でそれぞれが深く繋がっていて、その童話もとてもいい。

    ミステリーというと、誰かが死んでその犯人は。。。みたいなものに慣れ親しんでいるわたしは、第一話で些細な思い込みから騙されてしまい、二度ほどページを戻って読み返してしまった。第二話は完全に「あぁ、この子はやってしまったんだな」という嫌な気持ちになったことをいい意味で裏切られた。読み誤るのは、自分自身の考え方や感じ方がよくない風に凝り固まっているからで、なんだかこのまま

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    2020年01月03日
  • 花と流れ星

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    道尾秀介さんの初期作で名探偵・真備と助手・凛とホラー作家の道尾さんご自身が活躍する秀作ミステリ短編集ですね。正面切ったフーダニットはない物の人間心理の盲点を突いた異色のトリックが新鮮でどの作品も読後の余韻が素晴らしいですね。『流れ星のつくり方』最終行の騙しの衝撃。『モルグ街の奇術』道尾マジック!消えた腕は何処へ?『オディ&デコ』風邪でダウンの真備の代役で道尾さんが大活躍。子猫と鼻声の話。『箱の中の隼』妖しい宗教法人施設で道尾さん恐怖と苦難の一夜。『花と氷』孫娘を死なせた老人男の錯乱の罠を見破る真備の慧眼。

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    2019年11月15日
  • スタフ staph

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    2019年、27冊目は、今年、初の道尾秀介。

    掛川夏都は、バツイチ。彼女は、実の姉の息子である、智弥と二人暮らし。移動デリを営むも、その生活は楽なものではなかった。ある日、夏都は営業前に車ごと拉致されてしまう。彼女を、拉致したのは、アイドル、カグヤとそのファン達であった。そこから、夏都、智弥、智弥の塾の先生、菅沼はカグヤとそのファン達の企てに巻き込まれてゆく。

    正直、フィクサー的存在は道尾ファンなら(自分程度でも)、想像出来る範囲内。ソレでも今回は第五章と終章で、道尾流のフックを、かなり拾い直してくれる親切設計。元々が女性週刊誌連載と、道尾作品に馴染みがない方々のためかもしれない。そのため

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    2019年10月30日
  • ノエル―a story of stories―

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    ー お話の世界に逃げ込むという意味じゃないんだ。物語の中で、いろんなものを見て、優しさとか強さとか、いろんなものを知って、それからまた帰ってくるんだよ。誰かのつくった物語でも、もちろんいい。でも、自分でつくったほうが、知りたいものを知れる。もし知りたいものが何なのか、わからなかったとしても、きっと見つかってくれる。自分でつくる物語は、必ず自分の望む方向へ進んでくれるものだから。

    「それを聞いて初めて、やってみようって思った。強くなるのでもいいし、優しくなるのでもいいし ー とにかく、変わりたかったんだ。そのときの自分を変えたかった。そうすることで、自分のいる世界を変えてやりたかった」 ー

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    2019年09月26日
  • スタフ staph

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    夫の浮気による離婚。
    夫と2人で始めようとしていた移動デリの仕事。
    姉の弟との同居。

    主人公のナツは、リアルな現代の女性像を
    ありのままに描かれている。

    女の強がり、見栄、本音の寂しさ、
    意地。負けん気。
    そんな事を言ってられない現実。

    そんな中、有名女優の姉のスキャンダルを
    もみ消したいアイドルのカグヤ一味による
    ナツの拉致事件。

    姉のスキャンダルを暴露させまいと
    作戦を練り協力していく様が、
    面白おかしく描かれている。

    衝撃の黒幕。からの黒幕。

    みんな人間で、心があって、
    本音を隠しながら強がって、
    それでも生きてるんだ。

    それが家族なんだと。

    著者が男性なのもまた、一興。

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    2019年09月24日
  • スタフ staph

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    スタッフじゃなくてスタフ。??どんな意味?

    みんな寂しい。少し寂しいかとっても寂しいか、人それぞれではあるけれど。面と向かってそう言えたら何かが変わっていただろうか、言ってもしょうがなかっただろうか。
    小さな声でも言ってみようよ、小さな声を聞き逃さないようにしようよ

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    2019年09月24日
  • 光

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    ネタバレ

    それが当たり前であるかのように高校生の甘酸っぱい青春を描いた物語を読んでも自分にはあまり共感できないことが多いが、本作が描いている小学生時代の好奇心や思い出には懐かしい気持ちを味わうことができた。登場人物の小学生らしい天真爛漫な言動は大人になった自分にはとてもまぶしい。とはいえ、ただそれだけでは終わらないのはさすがの道尾秀介。最後の解説を読むまでは市里修太という作家は実在するのだと思っていた。
    道尾秀介作品は文体というか全体的な雰囲気として独特の寂寥感を感じるものが多いと思っているが、『光』は物語のテーマも相まって特にその色が強く感じた。またさらに年を取ってから改めて読みたい作品だ。

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    2019年09月21日
  • スタフ staph

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    結構中盤まで盛り上がりにかけていた。起こる出来事はあまり深刻ではないし、これといった盛り上がりもない。
    でも、徐々にジワジワと読む気力が高まっていった。最後、こんな話になるのかー!と完全に感服!
    死がないミステリーでもここまで面白くなるんだな。道尾さんすごい!

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    2019年09月15日
  • 笑うハーレキン

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    ネタバレ

    人生の転落と再生の話し。
    やるせない部分もあるが最後には希望向かって行けるところがいい。
    仕事とお金と幸せについて少し考えさせられる内容も◯

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    2019年09月08日
  • 貘の檻

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    ネタバレ

    読み始めに漂う暗さ。曇天。思い込みは事実を呑み込み、死へと追い込む。化け物は水ではなく、事実を歪める思い込みだったのではないか。息子の存在が曇天をはらす太陽のようだった。

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    2019年09月07日
  • 笑うハーレキン

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    16.08.25 最後の方、やや斜め読みになってしまったが、随所に読まされる。皆ハーレキンの仮面を被って生きている。またじっくり読みたい。★4

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    2019年09月01日
  • 貘の檻

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    ネタバレ

    また道尾秀介らしい評価が真っ二つな。

    どんでん返し云々というよりは
    ほんの少しのすれ違い、勘違いが
    人生を左右するほどの決意をさせるほどの
    影響を与えてしまったという悲しい話。

    死を決意していた辰男が
    故郷で更なる辛い現実を目の当たりにした上で
    今後どう生きていくのか気になるところ。

    長野でも住んでる地域は多分だいぶ違うんだろうけど
    分かる方言がちょこちょこ出てくるね。

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    2019年08月22日