道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2つの物語で構成され、どちらから読んでも物語が成立する一冊。前作『N』でこの仕掛けの気持ちよさを味わっていたので、今作もぜひ読みたいと手に取った。
読み終えての率直な感想は、少し物足りなさが残った、というもの。今回は2つの物語という構成のため、前作ほど物語が交差していく爽快感やミステリーとしての驚きは得られなかった。
もう1点、ネタバレになるが、姉の性格が最後まで読み切れず、なぜそのような行動を取るのか納得のいかない部分が多かった。読後感があまり気持ちよくない。たとえ悪事を働いた人物であっても、その行動に筋が通っているかどうかがわかりやすく描かれていることが、個人的には好みだ。単に自分が読み切れていないだけなのかもしれないが、前作の読後感が良かっただけに、比較するとやや残念だった。 -
Posted by ブクログ
詐欺師で悪人の主人公タケさんが、自分の過去に犯した罪、そして今、これからと向き会うお話。
作中の文章が読みやすく、面白いため、サクサクと読めた。特にタケさんと相棒のテツさんの掛け合いが面白かった。また常に何が起こるかわからない非日常感がとても楽しい。
この作品の肝とも言えるラストについて、個人的な感想としては展開があまりにも急で、納得感に欠けると感じた。合う合わないがある最後だが、私のように合わなかったとしても、楽しい読書体験ができると保証できる良作である。
作中最後にとある登場人物との別れがあり、次作にはきっと登場がしないと見込まれるので、続編の『カエルの小指』には手を出せないでいる。