道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物語のトリックはかなり工夫されていて、「そういうことだったのか」と驚かされる作品だった。伏線の回収も見事で、ミステリーとしての完成度は高いと感じた。
ただ、私には全体的にあまり好みではない作品だった。
一番引っかかったのは、物語の題材である。スリや詐欺、ヤクザなど、犯罪の世界を中心に話が進んでいくため、読んでいてあまり気持ちよく入り込めなかった。
また、主人公も、妻を亡くした後に幼い娘を残してギャンブルにのめり込み、知人の借金まで背負ってしまう。人間の弱さを描いているのだろうし、現実にはあり得る話なのかもしれない。しかし、私は小説には現実だけでなく、読後に前向きな気持ちになれる要素も求め -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた"本をひっくり返しながら読む、読み方が自由な短編集"。
短編集なだけあって1つ1つのお話が独立しているものの、同時にストーリーの中で登場人物の関わり合いが垣間見えるのが伏線回収のようで面白かったです。
私は目次通り、
『名のない毒液と花』
『笑わない少女の死』
『落ちない魔球と鳥』
『飛べない雄蜂の嘘』
『眠らない刑事と犬』
『消えない硝子の星』の順で読みましたが、読む順番によっては背景情報の有無があるので受け取る感情が異なるだろうなと思いました。
個人的にストーリーの中では『消えない硝子の星』が1番好きでした。(基本的にいずれもネガティブ/シリア -
Posted by ブクログ
読む順番で印象が変わると噂の道尾秀介さんの『N』ですが、たしかに読む順番が変わると感動にもホラーにもなりますね(^_^;)
6章で構成される本作は、どの章から読んでも構わないと言うのですが、読み終えた章の中で出てきた登場人物の過去や未来を別の章で知ることがあり、初めに読んだ時は嫌な第一印象であったのに、別の章を読むと、なんて良い人だ(泣)と思わせることも。
ただ、なんかモヤモヤが残る所がありますね。時系列順に読もうとした時に、それぞれの登場人物の現在はどうなっているのか?と考察したくなっちゃいます(^_^;)
あと、この作品の醍醐味である『本を逆さまにして読む』は面白いスタイルなんですが -
Posted by ブクログ
章ごとに異なる事件が描かれ、各章の最後に添えられた一枚の写真によって、それまでの解釈を見直したり、新たな視点で物語を読み返したくなったりする、他にはない構成が印象的だった。
最終章では、それまでの出来事が一つにつながっていく展開を期待していたが、すべてが明確に解決するわけではなく、どこかすっきりしない読後感が残った。ただ、それは作品の意図でもあり、自分自身が読むのに時間をかけ過ぎて細かな伏線や人物関係を十分に追い切れなかったことも影響しているのかもしれない。
一度読み終えただけでは理解しきれず、写真を見返しながら再読すると新たな発見がありそうな作品だった。 -
Posted by ブクログ
道尾秀介さんの作品を読むのも、これで15冊目。
そろそろ展開が読めてくる頃ではないかと思いきや、今回もわたしの自慢の推理力が発揮される事はなく、予想外の物語が繰り広げられました(^^;;
『光媒の花』という題名から綺麗そうなイメージが湧きそうですが、自分勝手な大人たちが登場するため、読んでいるとなかなかモヤモヤしたり不快感を感じるかもしれません。
ですが、その中でも真っ直ぐに生きようとする子どもたちや若者の姿が印象的でした。
全6章からなる短編集ですが、それぞれのお話には繋がりがあり、また主人公も異なります。
わたしは中でも『春の蝶』が一番好きでした。
仙台銘菓の「萩の月」が登場したのでま