道尾秀介のレビュー一覧

  • カエルの小指 a murder of crows

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    ネタバレ

    面白かった~
    前作からのキャラも登場して、日常の会話劇も楽しい

    ■叙述トリック
    寺田美知子が死んでいると明言されていないのは気がついたので恐らく生きているだろうと思っていたし、前作のトリック同様関わっている人間が仕込みなんだろうとは思っていた。
    さすがにキョウの思惑や瀬谷ワタル父親説までは辿り着かなかった…

    逆に津賀和が仕込みだと思った
    依頼料が安すぎるのにカラスであるタケが疑わないのはどうなんだ?簡単に騙され過ぎ

    前作に比べてインパクトは劣るがとてもよいストーリーだと思う

    ■自殺
    本人の意思だから被害にカウントされない、というのはあまりにも理不尽
    詐欺にあって泣き寝入りしたり人生が壊

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    2025年11月29日
  • 貘の檻

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    道尾秀介さん作品好きで集めていますが、これは独特な感じ、、
    なんか途中途中で純文学を読んでいるような気分に浸れる場面もあり、、(読んだ方に伝われこの想い)
    原因は読み手に(謙虚さをアピール)あるのですが、中弛みした感あり、、

    後半は怒涛でした!

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    2025年11月29日
  • I

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    ネタバレ

    二篇の関連する小説を読む順序で、話が大違いになる。
    …とりあえず、普通の順番で読んでみたけど、ハテナ?って感じ。普通に話としては成り立ってるけど、逆順で読めば何か変わるの?って言う。

    日を置いて、今度は逆順で読んでみようかな。




    ーーー
    ペトリ→ゲオ
    主人公の少女は昔は小峰結。実の父親がDVで逃げて内縁の父と暮らす。夕歌という姉がいた。結は出生届を出さずに戸籍がない子なので学校にも行けなかったが、姉が引きこもって不登校になり、姉が失踪した日に実の父親が来て父と母を殺した所に居合わせて灯油ぶっかけて全部焼く。そして姉になりきる。親無しなので施設に入るが、優しいガラス作家のお婆さんに養子縁

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    2025年11月29日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    当然だがミステリとして筋が通っていたし、どんでん返しにも驚いたが、他のどんでん返し系の作品(方舟、十戒、十角館、シャドウなど)に比べて驚きは少なかった。そして、世界観がとても独特だった。殺された人間が生まれ変わり、生まれ変わったs君と共に事件解決していくという流れが珍しかった。解説にも書かれていたが、現実ではあり得ないことが起こる、独特な世界観のミステリは好き嫌いが分かれると思う。そして個人的には、嫌い〜好きが1〜10とすると、3.5くらい。やはりミステリは現実で起こりうる内容で解決しているほうが納得いく。受け付けないわけではないが、シャドウのような現実味のある話の方が個人的には好きだ。最後の

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    2025年12月02日
  • N

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    「少女→魔球→刑事→雄蜂→毒液→硝子」で読みました。
    解説を読んでびっくり。
    なるほど、順番によっては違う映像が浮かんでいたのか、と。
    最初と最後にこれを選び取ったのも不思議な縁でした。
    ここを入れ換えたらまた少し読後感が違ったかもしれません。

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    2025年11月24日
  • カエルの小指 a murder of crows

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    カラスの親指は映画視聴済み。カエルの小指ってのもあったんだ!面白そう〜って事で読んでみた。まあまあかな。最後のどんでん返しが良かった。

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    2025年11月18日
  • N

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    6つの話の短編集。どの順番で読むかで終わり方が変わる面白い本。
    それぞれの登場人物が密接に関わっているわけではないけど、脇役的な、小さなところで重なっている。時制もバラバラで時間帯順に読むのも面白そうだと思った。この名前どっかで見たな、という感覚で思い出した時はすごくすっきりする。
    1番印象に残っているのはオリアナとホリーというアイルランドの親子。もうすぐ死んでしまうホリーのためにウランガラスのシーグラスを探す物語。週末看護をした和真や、死んだ後おばと暮らすオリアナと出会う英語教師の男。もう一度読み返したいと思う。

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    2025年11月18日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    主人公のタケさんとテツさんはそれぞれ、この一連の出来事(?)によって、過去の自分の過ちを清算できて、精神的に救われたのかな。

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    2025年11月17日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    ネタバレ

    本格ばかり選り好んで読んでいると、こういう作品に出会った時に心がやられるんだな。
    これはあざとい…非常にあざとい。そして滅法面白い。
    にしても便利だな○○○。脱力系ミステリでよく使われるネタだが、作者の恐るべき器用さのおかげか、ささやかな感動をプレゼントしてくれます。

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    2025年11月16日
  • N

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    道尾秀介さんの作品初めて読んだ。
    魅力的な文章を書く人。
    1話1話がそれぞれ惹き込まれる。
    ただなんとなく途中で飽きてしまった。

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    2025年11月16日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    全てが狂っていた。特に蜘蛛となって現れたSくんがミチオくんに殺されるシーンと妹の正体を知ったときは驚いた。そこからはページをめくる手がとまらなかった。
    面白かったけどまた読みたいとは思わない、、

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    2025年11月14日
  • ラットマン

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    ツイストの効いたひっくり返しが物凄い勢いで行われるため終盤はついていくのが大変だった。納得したそばからそれを否定される上に、それらのひっくり返しが想像起点で行われるため結果的に納得感が希薄になる(だから"ラットマン"なわけだが)。それでいて最終的な結末が超面白い!というわけではないのもやや弱点か。
    しかし全体を通して見ると綺麗にまとまっているし読後感が非常に良いため好きな作品だ。

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    2025年11月13日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    至るところに散りばめられていた違和感が、読み進めるにつれて解決したか、と思った矢先の違和感。

    最後、ミチオが家に火をつけたとき。父と母のミチオへの愛情が表れたことに感動したのも束の間、ミチオはこれを狙って火をつけたのか…?と疑惑を残して終了。改めて、プロローグを読み直して、ミチオの心中を想像する。

    自分の主観がいかに脆いものかを考えさせられる。

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    2025年11月12日
  • いけない

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    理解力が足りないからなのか、騙されたと感じることはあまり無かった。第一章の叙述トリックには騙されたがフェアではないので好みじゃないかな。
    写真について、第一章は2択の選択肢が写真で確定しただけ、第二章は物語の内容そのまま、第三章は写真で「そういうことか!」とはなったが、その前のページでほぼほぼ予想出来てしまうのが残念、終章は意外性はないが章題含め終わり方は良かったと感じる。
    モヤモヤするポイントが幾つも残り若干消化不良。第一章の章題だけオカルトチック?う〜ん。
    でも、読みやすい作品かつ面白い試みだった!

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    2025年11月05日
  • N

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    どの章から読もうか、次は何を読もうかと他の本にはないワクワク感があった
    ただどの章とどんなふうにつながっているのかに意識が行き過ぎて話にあまり集中出来なかった
    もう一度、今度は違う章から読んでみたい

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    2025年11月05日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    ネタバレ

    500ページくらいありましたが1日で読み終わりました。ハラハラドキドキワクワクが次から次へと生まれて、殆ど飽きず夢中で時間を忘れてページをめくっていました。その分疲労感もあります。ネガティブで考えやすい体質だからか私は少し陰鬱な人間不信のようなイヤミス感も感じる読後でした。詐欺師ってすごい。読んでよかった

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    2025年11月01日
  • 背の眼(上)[新装版]

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    目次
    第一章 オグロアラダ
    第二章 背の目
    第三章 白
    ふしぎなことばと意味のわからない文章の繰り返し
    手紙
    そして 第一章の始まり

    本文前のページを読んだ最初の印象は
    何これ??
    第一章に入ってもつかみ所の無さは
    変わらない??
    上巻を読み終わっても
    登場人物も物語も混沌としている??

    次は下巻です。


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    2025年11月01日
  • シャドウ

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    初の道尾秀介さん。精神科医が何人も出てくるので、誰がまともで誰がおかしいのか全てが怪しく感じてしまう。
    何人かで視点が切り替わり、所々に「ん?」と引っ掛かる部分が出てきてそれが後半回収されていくので読むペースがどんどん上がってしまいました。
    他の作品も読んでみようと思う。

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    2025年10月31日
  • 月と蟹

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    筆者名からたまにはまたホラーでも読もう、と選んだ本が、ホラーじゃなかったよ、というのが第一印象。で、暗い。が、引きずり込まれるような暗さはないので、読後感は意外とすっきりだった。いびつな家庭の子供達の歪んだ集まり。危うい場面はいくつもあるが、意外とフツーに戻っていく。おそらくこういった環境下で育つ現実の子達も、お話の中の子達もフツーの人になるのだろう。人はそれだけ振れ幅があるということか、子供は強いからなのだろうか。

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    2025年10月31日
  • 鏡の花

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    6篇から成る連作短編集。
    登場するキャラクターは全ての短編で同じ。
    ただし、6つのパラレルワールドは、「誰の目線で語るか」と、「誰が欠けているか」が異なる。
    全ての世界線が、誰かにとっての「もしも」愛する人がいない世界なのである。

    愛ゆえの悲しみに、どの語り手も苦しんでいる。
    優しさゆえの苦しみが、どの世界線にもあふれている。

    強がらなくて良いんだ。
    大切な人を、大切にしよう。

    そう思える作品。

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    2025年10月27日