道尾秀介のレビュー一覧

  • 球体の蛇

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    読後、球体の蛇というタイトルに納得した。
    主人公が見聞きしたものが嘘なのか、主人公が考えたことが嘘なのか、何もかもが信じられない。
    曖昧なものが思いの繰り返しによって本当のようになっていく。
    想像や思いの中で物語が動いていくので(回想ってことじゃない)、まさに球体に閉じ込められたようだった。

    静かに進む出来事を不思議に眺めている、そんな気持ちで読み進めた。
    その感覚もまた、球体を見つめているようだ。

    最後の一行がとても印象的。
    そもそも終盤も印象的。

    奇妙な作品だったと思った。

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    2022年09月15日
  • 風神の手

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    世間は狭いということ、
    そしてバタフライエフェクトの力を思い知った一作
    自分が何気なくついた嘘が
    良くも悪くも他人の行動に影響する
    優しい嘘は人を守ると思っていたが本当にその優しさは他人の為であるか考えるべきだと思う。自分を守る為ではないのか?
    自ら起こす行動1つ1つに必ず意味があり
    その結果今があるということ、そして今の行動によって
    自分の未来が変わるということを心に留めておきたい

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    2022年09月03日
  • 本格王2022

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    いろんなシチュエーションの推理小説なので、それぞれ楽しめる。
    決して殺人事件の犯人捜しだけじゃないんだ。
    特に面白かったのが浅倉秋成さんの「糸の人を探して」。
    冴えない、モテない大学生の河瀬倫義が、友だちに誘われて5×5の合コンに行く(その友だちは用事があり来れない)。しかも自分に好意をもっている女性がいると聞かされており、気合いが入っての参加だ。
    行ってみると、この世の人かと思うような素晴らしい女性ばかり。それどころか、皆河瀬に好意的に話をかけてくる。
    しかし後にあとの4人は、お付き合いを避けた方がよい人たちだとわかる。
    名前を聞いておらず、いろいろな情報から赤い糸で結ばれるべき女性を推理し

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    2022年08月26日
  • 笑うハーレキン

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    ネタバレ

    道尾秀介さんの作品を読み漁っている途中で出会った本。
    無難に面白かった。

    クライマックスがやや地味なのと、終盤で明かされるとある事実が道尾作品でよく見るようなやつであまり衝撃がなかったのが少し残念だった。
    「カラスの親指」みたいな爽快感をずっと待っていたので肩透かしを食らった気分。

    結末はハッピーエンドで読後感が良かった。個人的にはハッピーエンドの方が読んだ後前向きな気持ちになれるので好き。自分でも単純すぎるとは思う。
    ただ、タイトルの意味がピンとこなかったな。また読み返してみたい。

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    2022年08月10日
  • 骸の爪

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    読み終わって、すぐ2度読みした。2度読みしてだいぶ消化できたが、まだ腑に落ちないところも。またいつか読む気がする。

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    2022年07月31日
  • 本格王2022

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    初めて読む作家さんの作品に触れられて良かった。本格王と言うだけあって難しく何度も戻って読んだものも、、道尾秀介の眠らない刑事と犬が1番好き。

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    2022年07月09日
  • 骸の爪

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    めちゃくちゃ面白かった!誤解が不幸を招き、遊び心が鬼を呼んだ。道尾が体験した心霊現象が解き明かされていくのも面白かったし、全員が異なる真実の上で会話を重ねていたのに、会話が成立してしまってたのも興味深かった。

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    2022年07月03日
  • ノエル―a story of stories―

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    温かくて優しいお話でした。
    それぞれの短編の中で描かれる人間のとても暗い部分は、ゾワッとする恐ろしさを感じますが、それがよりラストを際立たせるように感じました。
    物語を読むこと、そこから想像をふくらませることが、私の味方になるんだと勇気をもらえました。

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    2022年07月01日
  • 骸の爪

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    「道尾秀介」のミステリー長篇『骸の爪(むくろのつめ)』を読みました。

    『背の眼』が予想以上に愉しめる作品だったので、『背の眼』に続き「真備シリーズ」を選択… 2作連続で「道尾秀介」作品です。

    -----story-------------
    ホラー作家の「道尾」は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房「瑞祥房」を訪ねる。
    彼がその夜見たものは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で血を流す仏像。
    しかも翌日には仏師が一人消えていた。
    「道尾」は、霊現象探求家の「真備」、「真備」の助手「凛」の三人で、「瑞祥房」を再訪し、その謎を探る。
    工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とはいったい。
    ---

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    2022年06月03日
  • 水の柩

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    過去と未来、嘘と事実、悲しみや喜びは全て主観であり、他人には絶対に知ることができない。
    本当は自分の中にだけある。
    色んなことが思い出されて、これからのことも考えさせられました。
    幸せが少しでも感じられれば、救われるのかな。
    皆、足掻いて生きています。

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    2022年06月03日
  • 貘の檻

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    この小説の中で悪夢がなにを暗示してるのか全然分からず、モヤモヤしてました。が、文庫版の解説を読んで、無理に答え合わせをする必要はないのだと悟りました。最近生活の変化からか、派手であっと驚くほどようなミステリーを好んで読んでいましたが、こういう解釈を読者に委ねられる小説こそ、読書の真骨頂かも知れないと思いました。

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    2022年05月03日
  • 球体の蛇

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    95%読み終えるまでは割と平坦な展開だと思っていたけど、残り5%くらいのところでそういう裏があったのか、そういう嘘もあるのか、としびれさせて頂きました。タイトルの意味も最後の最後で理解し、味わい深いと感じました。

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    2022年04月14日
  • 骸の爪

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    仏像、仏所、宗教それらの専門的な知識があればこそ成り立つトリックというより真実で
    ホラーはあまりなく最後まで理屈で説明できる
    謎の解明で前作の背の眼よりも好きな終わり方でした。

    死体を,仏像の中に入れてるのだろうなーとは思ってたけど、最後まで綺麗に分からず楽しめた。
    珍しいウンチクも盛り沢山で仏教や仏像の由来などなど面白かったです。
    幽霊が怖いと思う人でなければ幽霊系のホラーは成り立たない分、
    私は幽霊や非現実的のホラーは怖くないので、
    人間の恐ろしさで描くホラーのほうがリアルでゾッとするから、これは後者よりで個人的には好きでした。

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    2022年03月22日
  • 花と流れ星

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    真備シリーズ、お初。じんわり染み渡るような読み口。ホラーのようでいてミステリー。そして人の心の機微を描くようなお話が多かった。3人それぞれの視点やカラーが出てるのもいい。

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    2022年03月12日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「シャドウ」で道尾秀介さんが好きになったので読んでみた。面白かった!

    終盤のそれぞれの秘密が明かされるのは少し予想はついていたけど驚いた。最初の方にあった社員の会話に見事に引っかかってしまった笑

    ストーリーも気持ちの良い終わり方で好き

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    2022年03月09日
  • 光

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    小学四年の利一とその友達の半年を描いた物語。

    写真家の父を持ち、金持ちをちょっと鼻にかけた宏樹。
    離婚した母を小学二年で失い、祖母に育てられている清孝。
    お調子者で不器用だが憎めない慎司。
    そして慎司の二つ上の姉で、利一の憧れの人悦子。
    この五人が女恋湖の伝説をめぐる冒険をしたり、アンモナイトの化石のレプリカを作ろうとしたり。
    人魚伝説、冬の花火大会、アンモナイトの化石など、子ども時代ならではのエピソードの数々が楽しい。

    五人のグループは…実際の子ども集団にはそれくらいの人数のことだってあるけれど、物語での子どもグループとしては多すぎはしないか?と最初思った。
    ドラえもんだって、のび太、ジ

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    2022年02月27日
  • 球体の蛇

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    切なくて、読み進めるのが辛かったお話でした。
    ミステリアスな終わり方だったけど、惹きつけられる感じはしなかったかな…

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    2022年02月25日
  • 風神の手

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    3部作の短編かと思いきや、違う視点の2つのお話だけど、最終章で全てが繋がる。
    1話目の2人のもどかしさときたら!
    2話目の少年たちが可愛くて面白かった!

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    2022年02月21日
  • 風神の手

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    「好きとは言えないのに読んでしまう作家」のうちのひとりが道尾秀介なのですが、本作を読むと、私やっぱり彼が好きなのかもしれないと思うのでした。

    裏表紙から想像したのは、ちょっとオカルトの入ったミステリー。遺影専門の写真館が舞台で、死んだはずの人が写っているとなればそう思いませんか。

    だけどちがった。いったい各章の登場人物はどう繋がっているのか。とってもややこしいので、500頁弱のボリュームでもとっとと読むことを勧めます。でないと、誰が誰かわからなくなる。

    どの人もいろいろある人生だったけれど、いろいろあったからこそ今がある。あなたがいる。よかった。

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    2022年02月14日
  • 花と流れ星

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    ネタバレ

    5編からなる真備シリーズ初の短編集。
    トリックやロジックというよりも、心の動きや叙情性を噛みしめるような作品が多く、3人の内面も窺える。
    道尾秀介はやはり伏線回収が巧く、そしてミステリとしての謎‐解決が文学性と一体化しているところが大きな魅力。

    『花と流れ星』
    夜の海岸のどこか怪しげで、どこか儚げな雰囲気が、少年の不思議な語りとマッチしている。”流れ星のつくり方”というのは、少年は明るさは感じることができ、光がにじんで見えるから可能なのだろうか。自然と目が見えると思い込まされてしまうが、実は目が見えない伏線だったというのは見事。

    『箱の中の隼』
    コーヒー、咳、看護婦、太陽...相変わらず伏

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    2022年01月13日