道尾秀介のレビュー一覧

  • 貘の檻

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    ネタバレ

    文庫本で600頁超、読み応えのあるミステリー。
    各所に挟まれる夢の表現は些か読みにくく好みではなかった。
    ミステリーとしては、道尾さんらしい叙述トリックと、各人物の僅かなすれ違いが招くミスリードは相変わらずで、楽しめた。

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    2022年10月02日
  • ラットマン

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    道尾秀介さんの本で初めて読んだ作品。バンドが好きなのでサクサク読めたし、意外な結末で面白かった。他の作品も読んでみたいと思った。
    ところで、どうやって真相が分かったの?読んだ方ぜひ教えてください(^人^)

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    2022年10月08日
  • 球体の蛇

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    幼なじみの死の秘密を抱えた17歳の「私」はある女性に出会い惹かれる。その時言えなかった些細な真実が誰かを傷つけるなんて考えもせずに…。
    狭い世界でのたうち回る蛇のように、互いの嘘で傷つき傷つけあってしまう。最後の展開が救いだったのかはちょっと考えてしまうな。
    終始釈然としない主人公に苛立ちながら、妙に人間臭さも感じてしまった。

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    2022年09月27日
  • 球体の蛇

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    読後、球体の蛇というタイトルに納得した。
    主人公が見聞きしたものが嘘なのか、主人公が考えたことが嘘なのか、何もかもが信じられない。
    曖昧なものが思いの繰り返しによって本当のようになっていく。
    想像や思いの中で物語が動いていくので(回想ってことじゃない)、まさに球体に閉じ込められたようだった。

    静かに進む出来事を不思議に眺めている、そんな気持ちで読み進めた。
    その感覚もまた、球体を見つめているようだ。

    最後の一行がとても印象的。
    そもそも終盤も印象的。

    奇妙な作品だったと思った。

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    2022年09月15日
  • 風神の手

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    世間は狭いということ、
    そしてバタフライエフェクトの力を思い知った一作
    自分が何気なくついた嘘が
    良くも悪くも他人の行動に影響する
    優しい嘘は人を守ると思っていたが本当にその優しさは他人の為であるか考えるべきだと思う。自分を守る為ではないのか?
    自ら起こす行動1つ1つに必ず意味があり
    その結果今があるということ、そして今の行動によって
    自分の未来が変わるということを心に留めておきたい

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    2022年09月03日
  • 本格王2022

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    いろんなシチュエーションの推理小説なので、それぞれ楽しめる。
    決して殺人事件の犯人捜しだけじゃないんだ。
    特に面白かったのが浅倉秋成さんの「糸の人を探して」。
    冴えない、モテない大学生の河瀬倫義が、友だちに誘われて5×5の合コンに行く(その友だちは用事があり来れない)。しかも自分に好意をもっている女性がいると聞かされており、気合いが入っての参加だ。
    行ってみると、この世の人かと思うような素晴らしい女性ばかり。それどころか、皆河瀬に好意的に話をかけてくる。
    しかし後にあとの4人は、お付き合いを避けた方がよい人たちだとわかる。
    名前を聞いておらず、いろいろな情報から赤い糸で結ばれるべき女性を推理し

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    2022年08月26日
  • 笑うハーレキン

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    ネタバレ

    道尾秀介さんの作品を読み漁っている途中で出会った本。
    無難に面白かった。

    クライマックスがやや地味なのと、終盤で明かされるとある事実が道尾作品でよく見るようなやつであまり衝撃がなかったのが少し残念だった。
    「カラスの親指」みたいな爽快感をずっと待っていたので肩透かしを食らった気分。

    結末はハッピーエンドで読後感が良かった。個人的にはハッピーエンドの方が読んだ後前向きな気持ちになれるので好き。自分でも単純すぎるとは思う。
    ただ、タイトルの意味がピンとこなかったな。また読み返してみたい。

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    2022年08月10日
  • 本格王2022

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    初めて読む作家さんの作品に触れられて良かった。本格王と言うだけあって難しく何度も戻って読んだものも、、道尾秀介の眠らない刑事と犬が1番好き。

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    2022年07月09日
  • ノエル―a story of stories―

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    温かくて優しいお話でした。
    それぞれの短編の中で描かれる人間のとても暗い部分は、ゾワッとする恐ろしさを感じますが、それがよりラストを際立たせるように感じました。
    物語を読むこと、そこから想像をふくらませることが、私の味方になるんだと勇気をもらえました。

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    2022年07月01日
  • 水の柩

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    過去と未来、嘘と事実、悲しみや喜びは全て主観であり、他人には絶対に知ることができない。
    本当は自分の中にだけある。
    色んなことが思い出されて、これからのことも考えさせられました。
    幸せが少しでも感じられれば、救われるのかな。
    皆、足掻いて生きています。

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    2022年06月03日
  • 貘の檻

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    この小説の中で悪夢がなにを暗示してるのか全然分からず、モヤモヤしてました。が、文庫版の解説を読んで、無理に答え合わせをする必要はないのだと悟りました。最近生活の変化からか、派手であっと驚くほどようなミステリーを好んで読んでいましたが、こういう解釈を読者に委ねられる小説こそ、読書の真骨頂かも知れないと思いました。

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    2022年05月03日
  • 球体の蛇

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    95%読み終えるまでは割と平坦な展開だと思っていたけど、残り5%くらいのところでそういう裏があったのか、そういう嘘もあるのか、としびれさせて頂きました。タイトルの意味も最後の最後で理解し、味わい深いと感じました。

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    2022年04月14日
  • 光

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    小学四年の利一とその友達の半年を描いた物語。

    写真家の父を持ち、金持ちをちょっと鼻にかけた宏樹。
    離婚した母を小学二年で失い、祖母に育てられている清孝。
    お調子者で不器用だが憎めない慎司。
    そして慎司の二つ上の姉で、利一の憧れの人悦子。
    この五人が女恋湖の伝説をめぐる冒険をしたり、アンモナイトの化石のレプリカを作ろうとしたり。
    人魚伝説、冬の花火大会、アンモナイトの化石など、子ども時代ならではのエピソードの数々が楽しい。

    五人のグループは…実際の子ども集団にはそれくらいの人数のことだってあるけれど、物語での子どもグループとしては多すぎはしないか?と最初思った。
    ドラえもんだって、のび太、ジ

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    2022年02月27日
  • 球体の蛇

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    切なくて、読み進めるのが辛かったお話でした。
    ミステリアスな終わり方だったけど、惹きつけられる感じはしなかったかな…

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    2022年02月25日
  • 風神の手

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    3部作の短編かと思いきや、違う視点の2つのお話だけど、最終章で全てが繋がる。
    1話目の2人のもどかしさときたら!
    2話目の少年たちが可愛くて面白かった!

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    2022年02月21日
  • 風神の手

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    「好きとは言えないのに読んでしまう作家」のうちのひとりが道尾秀介なのですが、本作を読むと、私やっぱり彼が好きなのかもしれないと思うのでした。

    裏表紙から想像したのは、ちょっとオカルトの入ったミステリー。遺影専門の写真館が舞台で、死んだはずの人が写っているとなればそう思いませんか。

    だけどちがった。いったい各章の登場人物はどう繋がっているのか。とってもややこしいので、500頁弱のボリュームでもとっとと読むことを勧めます。でないと、誰が誰かわからなくなる。

    どの人もいろいろある人生だったけれど、いろいろあったからこそ今がある。あなたがいる。よかった。

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    2022年02月14日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    普段、あまり恋愛小説は読まないんだけど
    道尾秀介さん作品は好きなので挑戦

    面白かったけど、やっぱり道尾さんはミステリーかな、という感想なので星は4つ

    すんごいリメイクされまくりの映像化があるらしいけど
    意外と恋愛ものも、映像より活字で読む方が実は何倍も面白いのかも…と思った

    登場人物の言動や行動は
    それこそドラマに出てくるようなセリフや行動まんまで
    終始これだけのお話なら非現実的なおとぎ話な気がするんだけど

    ゲンゴロウのロナウドだとか
    おんちゃんの巨大明太子おにぎりだとか
    細かい設定がなんか現実的過ぎてしっかり頭の中で映像化されるし、
    最初はかっこつけに見えてた蓮介がだんだんと魅力的な

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    2022年01月07日
  • 風神の手

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    2021年、16冊目は、追いかけてる作家の一人、道尾秀介。

    下上(しもあげ)町、上上(かみあげ)町、そして、二つの町の間を流れ、海へと注ぐ西取川。約40年前の西取川の護岸工事に端を発する、幾つかの出来事と、それに関わる様々な人々が交錯して行く。

    道尾らしい作品。実に上手いこと、伏線回収していった感がある。読後感も悪くない。

    さらに「解説」を読んで驚いたのは、第二章『口笛鳥』が中編として発表され、それに肉付けする形で、第一章。第三、四章が加えられ長編となった事実。確かに、連作短編的触感はあったが、独立した一編からとは。

    第四章では、カーテンコール的にオールキャスト勢揃いも、今回は何だか「

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    2021年10月28日
  • 満月の泥枕

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    ネタバレ

    エンタメ。
    読み始めたらぐいぐい。
    途中から、ドラえもんのアニメ映画をなんとなく思い出す感じですね。
    道尾さん、こんなコミカルなものもかける人だったんですね。

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    2021年10月06日
  • ノエル―a story of stories―

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    表題の通りXmasを起点とした連作短編集。
    各章毎に心が凍えそうになるかと思いきや
    プレゼント箱を開けたような驚きと温もり、
    そしてキラキラとした光に溢れていました。
    読後は筆者にサンタ帽を被せたくなります。

    「物語の夕暮れ」の章は終始涙が止まらず
    加齢で涙もろくなったかと覚悟しましたが
    皆さんのレビューを読んでほっと一安心…

    「人間にとって本当に必要なものは、(中略)
    この世に一人ぼっちではないと信じさせてくれる何かなのです」

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    2021年07月18日