道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日常の隣に潜む狂気と孤独を描き出した、極めて異質で異様な読後感を残す作品です。
物語は、小学生の「ぼく」(主人公)が、夏休み前にクラスメイトの自殺を発見する場面から始まります。ところが、その死んだはずのクラスメイト「S」が蜘蛛の姿になって再び現れるという、現実離れした展開を迎えます。ファンタジー的にも思える導入ですが、読み進めるほどに、この“奇妙な非現実”が不気味にリアルで、むしろ人間の深層心理や闇をえぐり出すツールとして機能していきます。
特に印象的なのは、主人公の「ぼく」が終始どこか冷めていて、他者との距離感が異様な点。彼の視点で語られる世界は純粋な子どもらしさとは程遠く、その無邪気さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ勘違いの裏切りラッシュに騙された。姫川の姉は父がイタズラして殺し、ひかりは姫川が殺したのかと思ってた。単純に姫川が犯罪を隠蔽して上手く立ち回る古畑的な話じゃなくて、まさか「実は全員が勘違いでした」は想像つかんわ。ただ、全員勘違いは大胆な手法にも思えたので人によってはやり過ぎ感があってしらけそう。
私は洋画や音楽には疎いので作中に出てくるアーティストや楽器用語などが分からなかったのが残念。もうちょい詳しかったら入り込めたかもしれない。
キャラは姫川に1番共感できた。周りからは特に闇を抱えてるようには見えない普通の人なのに、心の奥底に家族に対して闇がある点が私と似てる。
姫川ほどでは無 -
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