道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、冬絵の存在を知った。同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に殺人事件が起きる。俺たちは否応なしに、その渦中に巻き込まれていった。謎、そして……。ソウルと技巧が絶妙なハーモニーを奏でる長編ミステリ。
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最初は犬の耳や犬の目をもっていると思った。
最後にいろいろと明かされるんだけど、時間をかけて読んでるからどんな伏線があったかいまいち思い出せなくてすごく損してると思う。 -
Posted by ブクログ
様々な『S』という人物が出てくる、ホラーミステリー短編集です。
どのお話も一話完結で、別の人物だけれど『S』というキーマンが登場します。
淡々と紡がれる物語の中には、静かな狂気がひんやりと流れています。それがどのようなきっかけで、どのような衝動で、もしくは計画的な何かで、あふれだして通常であれば越えないだろう一線を越えてしまう。主人公だったり、その周りだったりが抱く狂気や、悪意や、悲しみや、愛情になんとも言い難い静かな恐ろしさを感じます。
日常の中に潜む人の感情について考えさせられる話です。
ホラーとして読むにはオカルト的な部分はありません。が、『人』が怖いという意味では、十二分 -
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Posted by ブクログ
考察型ミステリーを求めていた折、書店で高く平積みされている本書に惹かれ手に取った。
舞台はひとつの街。そこで起こる複数の出来事が、それぞれ異なる視点から語られ、物語の終わりには「写真」という決定的な手がかりが添えられる。文章だけで完結しないこの構成は新鮮で、読者を推理の当事者へと引きずり込む仕掛けになっている。
ただし、本作の「答え」は一つに収束しない。写真によって視点は反転するものの、真相は明確に言い切られず、読者それぞれの解釈に委ねられる。その余白こそが、この作品の最大の特徴であり、同時に好みが分かれる点でもあるだろう。読者同士で考察を持ち寄り、擦り合わせることで初めて物語が立ち上がる -
Posted by ブクログ
感想を書くため再読。
とにかくアクティブな子供たち。出来ることを全力で楽しんでる姿に羨ましくなる。自分がここまで子供時代を楽しめたかというと、全く自信がない。
子供達も元気でいいけど、身近に潜む幻想的な風景や奇跡の描写に、現実の世界の出来事のはずだけど、どこか非現実感がある不思議な感じに、緩めてもらえる気持ちになった。リラックス〜。
と思いきや、最後はピンチになってハラハラ。子供が知らず知らずのうちに巻き込まれる大人の事情に、大人はしっかりしなきゃなとも思う。
そして、回想者にしてやられた。
うん、読後感、なんかアンニュイ。紅茶を飲みたい。