道尾秀介のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
2010年第23回山本周五郎賞
そして2010年直木賞候補作
その後2011年「月と蟹」で直木賞
連作短編6編
作品紹介では連作群像劇としている
それぞれ犯罪に関わっていく者達だから群像劇でも良いのかな
道尾さんの作品には、子供の中の秘めやか憎悪を描いているものがあり、少年達の純真無垢だけでない心情を読むのは好きだ
第一章 隠れ鬼
認知症となった母を苦しめていた父親の自殺
息子が封印していた事件の真相
第ニ章 虫送り
毎夜両親不在の時間に川辺に虫取りに行く兄妹
許せなかったホームレスへの復讐とその真相
第三章 冬の蝶
貧困の少女が隠していた母の男の所為
少年は守りきれない
第四章 春の蝶 -
Posted by ブクログ
28人の著名人が紹介する大好きなお店。食べ歩きが趣味の人にピッタリの本でした。餃子が美味しそう。食べたいっ
美味しい物を食べる時ってほんとに幸せ。外で食べると、意外な食材の組み合わせとか、味付けとか参考になる事がいっぱい。帰ってから、新メニューに挑戦するのもいいな。
私のお気に入りの和食屋さんは、マスターが骨折してしばらくお休みだったけど、今週から再開。今が旬の鱧食べたいなぁ。年に一度のお楽しみ。スーパーの湯引きは細かな骨が気になり残念な時があるけど、こちらは骨切りが上手い。生肝を胡麻油と塩で。揚げたらサク、ふわ。煮ものとの優しい味わい。しゃぶしゃぶは、さっとくぐらせ、はながひらいたら食べ -
Posted by ブクログ
子供の残虐さと繊細さ、弱さと強さがバランスよく描かれていると思う。
弱いものを痛めつけることで、相手を思い通りにできる優越感や自己優位性を得て、ストレスを発散させる。死んだヤドカリを神として崇め奉ることは、神を創造した全能感や、大きなものから護られ赦される追体験。いずれも、現実を生き延びる為。
3人それぞれの家庭内のシンドさのぼやかし方と、山の上でのヤドカリ炙りのしつこいくらい詳細な描写のコントラストの、子ども目線での描かれ方は絶妙。
子供は、大人がおもってるより、何でもよく見てよく聞いてよく想像してカンをはたらかせて、物事を解釈するスピードは速い。一見短絡的にみえるけど、そこにいたる背景は想