道尾秀介のレビュー一覧
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サイコパスサスペンスミステリー
サイコパス一人称による、感情が薄いと言われるサイコパスの深層心理
作中の「金の鍵」は、グリム童話の最後のお話
児童養護施設で育った錠也
養父母の元で育った双子の鍵也
同じ養護施設で育った母親の違う順平
三人の兄弟の三つ巴サイコパス
解説は新書「サイコパス」著者脳科学者の中野信子さん
彼らは恐怖や苦痛を感じない
猟奇的事件を引き起こす人がサイコパスであるという事ではない
大胆な行動ができ、無駄なことをしないから
政治家や社長等にも多いらしい
とはいえ、三人の兄弟は入り乱れ入れ替わり
道尾さんに委ねて混乱し続けます
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Posted by ブクログ
ネタバレ【隠れ鬼】★★★★☆
中学男子と30歳の甘酸っぱい恋物語。結局最後まで「あの人」の名前を知れなかったのが切ない。
女の雰囲気が幽霊っぽくて、そっち系の話になるのかと思ったら違った。思春期の男の子に手出してモヤモヤさせて、再会したら冷たくするのは酷いでしょ。愛人の息子にイタズラするとか何考えてるか謎だった。
母親の認知描写は読んでて辛い。弁当のバランを食うシーンは、もし自分の母が将来こうなったら...と想像したら悲しくなる。
【虫送り】★★★★☆
かくれんぼで隠れてる間にみんなに帰られて残される陰鬱なスタート。まさか前作に登場したパッと出のキャラが主人公になるとは思わなんだ。妹も虐められてるらしく兄弟揃って境遇が可哀想。
コオロギが採れると嘘ついて、女の子にイタズラするホームレス怖い。まあよく考えたら拍手だけで大量のコオロギ捕獲できるわけないか。コオロギたちが虫かごに入ってくるの想像したら気持ち悪かった。
その後あらわれたホームレスの男も敵か味方か分からず、小学生たちが内心ビクビクしてるのが伝わり緊張感ある。
【冬の蝶】★★★★☆
ホームレス殺しの犯人は前作の兄弟ではないことに驚く。「この世に死んでいい人間なんていない」と言っておきながら、アンタが殺しちゃってるんかい笑
サチがミステリアスで魅力的なキャラで印象に残る。母の男に犯されながらも、平然と日常を送ってる彼女の精神力すごい。あの男が居なかったらピュアなラブストーリーになってたのに...。
強風吹いた時にサチが顔をしかめず、笑っていたのを見て惚れるシーン好き。紙を裏返して自分を内側に閉じ込める、というサチの発想が面白かった。
【春の蝶】★★★☆☆
悲惨な幼少期を過ごしたサチがまともな大人になってホッとした。後味悪い話が続く中で、今作の最後は希望を持てる話。誰が犯人か気になったが、由希の耳聞こえないふり、牧川の自作自演など思わぬ展開に。
今までの話と比べると、うまくまとまりすぎてて薄味な印象。後味悪い展開の方が好き。
【風媒花】★★☆☆☆
母を嫌う理由が結局よく分からなかった。デカい理由があるかと思いきや、父が死んで荒れたのが原因で拍子抜け。母がなにかやらかしたのが原因かと思ってたのに。しかも小さい頃から嫌いになって、大人になるまで引きずるのは長すぎ。お母さんが可哀想だよ...最後和解エンドに向かったのが救いか。
【遠い光】★★☆☆☆
少女が両親の離婚と向き合う話なのは分かったが、主人公の葛藤がよく見えず、結局何がいいたいかよく分からない作品だった。
これまでの気味悪い話と違って、風媒花とこの作品だけはハッピー寄りな話で浮いてる。最初から最後まで気味悪さを通して欲しかった。 -
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短編連作と思いきや、最後に収斂されていく物語。
「風が吹けば桶屋が儲かる」や「バタフライ効果」とか言ったものを連想します。
最後伏線がすべて回収されてスッキリ。
ちょっとした嘘が人生を変える
嘘がテーマの物語です。
■心中花
歩実は母親の奈津実とともに、奈津実の撮影のため、遺影専門の写真館を訪れます。そこで見つけた一枚の写真。
そこから、奈津実の過去が語られます。
西取川で行われる鮎の火振り漁。
そこで知り合った崎村という男性。
当時、西取川で起きた奈津実の父親の会社の事件。
また、崎村の父親の事件。
そして、火振り漁の最終日に起きた大きな悲劇。
しかし、その真相は...
■口笛鳥
ひょんなことから知り合った小学5年生の二人。でっかちとまめ。
何気なく、ついていた嘘。
そして、でっかちの父親が拉致されたことを知った二人は、救出に向かいます。
そこで起きたこととは..
■無常風
入院中の高齢女性。彼女の人生は、西取川で起きた事件と共にありました。
西取川で起きた事件の真相に絡んでいた高齢女性。
今まで語られた物語が伏線として回収されていきます。
別の視点から見るとそういうことだったのね。
という感じ。
■待宵月
エピローグですね。
結局のところ、落ち着くところに落ち着いた物語。
帯には
「奇跡の本当の意味を知る感涙のラスト」
とありましたが、感涙のラストというより、
「へぇ、よくまとまったね。」って感じでした。
人は関連して生きているということが伝わる物語です。 -
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ネタバレ盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、冬絵の存在を知った。同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に殺人事件が起きる。俺たちは否応なしに、その渦中に巻き込まれていった。謎、そして……。ソウルと技巧が絶妙なハーモニーを奏でる長編ミステリ。
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最初は犬の耳や犬の目をもっていると思った。
最後にいろいろと明かされるんだけど、時間をかけて読んでるからどんな伏線があったかいまいち思い出せなくてすごく損してると思う。 -
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様々な『S』という人物が出てくる、ホラーミステリー短編集です。
どのお話も一話完結で、別の人物だけれど『S』というキーマンが登場します。
淡々と紡がれる物語の中には、静かな狂気がひんやりと流れています。それがどのようなきっかけで、どのような衝動で、もしくは計画的な何かで、あふれだして通常であれば越えないだろう一線を越えてしまう。主人公だったり、その周りだったりが抱く狂気や、悪意や、悲しみや、愛情になんとも言い難い静かな恐ろしさを感じます。
日常の中に潜む人の感情について考えさせられる話です。
ホラーとして読むにはオカルト的な部分はありません。が、『人』が怖いという意味では、十二分にホラーとも言えるように思います。
一篇ずつに謎めいた部分があり、お話の終盤にそれが解消されるような構図になっているので、ミステリといえばミステリなのかもしれません。
いずれにせよ、この人たちはこの後どうなるんだ、と思ってしまう余韻を感じさせる短編集でした。
この作者のお話は、読後感がなんとなく癖になる気がしています。