道尾秀介のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】道尾秀介「眠らない刑事と犬」/大山誠一郎「カラマーゾフの毒」/芦沢央「アイランドキッチン」/方丈貴恵「影を喰うもの」/浅倉秋成「糸の人を探して」/森川智喜「フーダニット・リセプション」
「眠らない刑事と犬」『N』所収。ペット探偵に犯行現場からいなくなった犬探しを依頼する刑事。母親の気持ちがよくわかる。
「カラマーゾフの毒」 悪役俳優鹿養大介の安楽椅子探偵もの。『カラマーゾフの兄弟』に出てくるような一族で発生した毒殺事件。家政婦が見ている前で、どうやって犯人は被害者に毒を盛ったのか。解説によると、シリーズが完結したので、来年単行本になるそうだ。
「アイランドキッチン」 引退後家 -
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★3.6 2022.04.23
みんなが小学生だった、あの頃の話。
ちょっとしたことが冒険で、友だちのためという大義があったあの頃。
さすがに小学生としては冒険の度が過ぎているのはフィクションなので良しとして、あの頃の、甘くて苦い思い出に浸れる物語だった。
↓↓↓内容↓↓↓
利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。偽化石づくりの大作戦と、洞窟に潜む殺意との対決。心に芽生えた小さな恋は、誰にも言えなかった。懐かしいあの頃の記憶は、心からあふれ出し、大切な人に受け渡される―。子どもがもつ特別な時間と空間を描き出し、記憶と夢を揺さぶる、切 -
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ネタバレホッとするミステリー。
帯に「誰も死なない、幸せな気持ちになる道尾ミステリー」と書いてあったが、まったくその通り。
ミステリー作品の主人公は、目の前の謎について真実を推理する。この作品の主人公もそうだ。ただ、この作品の主人公は更に、「相棒がどんな間違った推理をするか」をも推理し、それが表向きの真実になるように先回りする。その点で、謎解きの面白さが2倍になり、かつコミカルな要素が追加されるという、見事なプロットである。
ホームズにおけるワトソン、名探偵コナンにおける毛利小五郎、古畑任三郎における西村雅彦。それを思い切りコミカルでハートウォーミングに振り切った作品。 -
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ちょっと合わないというか、期待外れ。
ぴんと来なかった物語
多分、主人公の再生の物語
ストーリとしては、
幼い一人息子を失い、妻とも離婚、経営していた会社も失い、ホームレスとして出張家具職人となった東口。
ホームレス仲間と暮らす中、弟子にしてくれと現れた謎の女性の奈々恵。
さらに、疫病神との会話
そんなホームレスとしての生活の中で、起きた事件。
同じホームレス仲間が水死体で発見。
さらに、ヤクザが絡むと思われる奇妙な家具修理依頼。
狙われる自分たち。
いったいどうなる?
といった展開です。
後半の家具修理依頼からの脱出が唯一の盛り上がり。
そして疫病神の正体とは?
主題のハーレキン
誰も -
購入済み
向日葵の咲かない夏
登場人物でs君以外人間だと思わされていたところに
まんまと引っかかってしまったのが、なぜか気持ちよかったです。
最後はあんまり理解ができなかったので、また考えてからもう一度読みたいと思いました。
道夫さんの作品初めてですが他の作品も読みたいと思いました。