道尾秀介のレビュー一覧

  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人と10人の後輩作家との対談集。

    対談相手は、詠坂雄二、宮内悠介、初野晴、一肇、葉真中顕、前川裕、白井智之、織守きょうや、道尾秀介、辻村深月。

    ほぼ全員が綾辻さんを前にして揃いも揃って緊張している様子が微笑ましい。

    フレンドリーで気さくな空気を醸し出している綾辻さんだけど大御所感が凄い。

    「こんな年寄で、申し訳ありません」と挨拶される前川さんに笑ったり、綾辻さんに「文章にうるさい」と言われる道尾さんの拘りに感心したり、高校生の頃から綾辻ファンだった辻村さんの熱い想いに驚いたり、様々なシークレットを楽しめた。

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    2023年02月16日
  • 貘の檻

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    32年前、主人公大槇の故郷の山村で殺人事件が発生する。その犯人とされる男の息子であった彼は、その事件の真相に関わると思われる女性の死を目撃する。
    大槇は、息子を連れて、事件となった故郷へ向かう。
    山村の風景、過去現在に起きる現場となる人工の水路、古い日本家屋の雰囲気。セピア色の幼児期の記憶と、現在の息子の行方不明事件。陰鬱な情景が終始作品に漂います。松本清張の「天城越え」、横溝正史の「犬神家」、覗くつながりで宮本輝「泥の河」などを思い出し、懐かしさを感じるミステリーでした。
    各章に時折、大槇の悪夢が幻想的に描かれていきます。ここは、好みが分かれるところですかね。タイトルは、ここからきていると思

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    2023年02月10日
  • カササギたちの四季

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    リサイクルショップカササギの華沙々木と日暮。
    彼らの周りで起こった小さな四つの事件のお話。

    事件と言っても深刻な事件ではなく、ちょっとホロっとするような、心温まる事件。

    いつもトンチンカンな推理をする華沙々木にたいして、日暮がうまい具合に謎解きをサポートすると言う軽妙な2人のやり取りが楽しい。

    1話で意味深に登場する中学生の菜美の事件についても3話で説明されていて、最初に「あれ?これ、何かの続編なの?」と思わせるこの順番も、ニクい演出。

    気軽に読める連作ミステリー。

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    2023年02月09日
  • 骸の爪

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    背の眼が面白かったので、道尾シリーズ2作目。
    仏像に自分が興味ないせいか、1作目よりははまらなかったけど、このシリーズの雰囲気は相変わらず好き。

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    2023年02月07日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    ネタバレ

    お金と仕事と人間愛のロマンチックな話だった。

    職場と無職ダメ男から決別して行った上海で、若社長の葉月と出会う弥生。
    一方葉月の会社の営業により自分の働く会社がなくなってしまったシュウメイは葉月の会社からモデルの誘いを受ける。
    初めは断ったものの友人の裏切り、頼りにしていた長年疎遠だった父が実は一文無しの借金苦だと知り、モデルの仕事をすることに……
    という話。

    割と終盤までオチが分からずはらはらしながら読めた。
    シュウメイの父の話は何処をとっても辛い。その辺の絶望描写は流石道尾秀介と言わざるを得ない。

    主人公とシュウメイの性格がとってもいいのでいい読後感でした。幸せになって欲しい

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    2023年02月04日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    冴えない6人の色々な偶然が重なりひょんことから協力して鯉を救出するという物語

    これだけ書いてると意味不明
    そもそもなぜ鯉?と
    なので実際に読んでもらった方が良い

    ほぼ全ての登場人物の個性が光っている点が面白い
    そして地味に多い伏線と終盤での回収
    全てが一本に繋がって集束していく感覚という印象
    どんでん返しのインパクトは薄めだが有り

    そして誰も思うことだと思うがヒツギム語の笑わせにきている感が良い

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    2023年01月27日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    ネタバレ

    何人もの登場人物とその人数分だけのストーリーが都度切り替わりながら語られていく。中々に複雑で整理しながら読み進めた。

    確かに予想外の展開の連続で、いくつもの物語が少しずつ繋がりを持ち一つにまとまっていく様子は見ものだったが、個人的にはいつもほどの驚きはなかった。共同制作だからかな?少し作風も違った気もする。

    ☆3.8

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    2023年01月26日
  • 水の柩

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    久しぶりにミステリー以外の小説を読んだので新鮮でした。
    自然の描写がとてもキレイで、中学生の主人公の心情がみずみずしく描かれ、読後に爽やかな清涼感!
    いじめっ子以外はみんな幸せになってほしいわ〜

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    2023年01月26日
  • 骸の爪

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    中学生のころ、何の取り留めもなくイオンで購入した初めてのミステリー小説でした。それまでは山田悠介などばかりを読んでおり、本格的なミステリーは初めてでした。
    内容も詳しく覚えておらず、特に刺さった記憶もないのに友だちに薦めて貸したという思い出がある本。

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    2023年01月25日
  • 鏡の花

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    「道尾秀介」の連作小説『鏡の花』を読みました。

    「道尾秀介」作品は今年2月に読んだ『貘の檻』以来ですね。

    -----story-------------
    もしも大切な人がいなかったら、どんな人生を送るのか?
    身近な誰かが欠けてしまったパラレルな六つの世界が呼応し合い、眩しく美しい光を放つ。
    緻密な構成が輝く、著者渾身の意欲作。

    少年が解き明かそうとする姉の秘密、曼珠沙華が物語る夫の過去、製鏡所の娘が願う亡き人との再会…。
    「大切なものが喪われた、もう一つの世界」を生きる人々。
    それぞれの世界がやがて繋がり合い、強く美しい光で、彼らと読者を包み込む。
    生きることの真実を鮮やかに描き出すこと

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    2023年01月22日
  • 骸の爪

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    まさかの道尾さん出演

    お寺さんとか仏像とか
    あまり馴染みのないテーマだっただけに
    頭に思い描くのに難儀しました

    道尾マジックによって
    わかりやすくはまとめてあってよかったんだけど

    今まで読んだ道尾作品と比較したら

    という星数。

    あと長い。

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    2023年01月22日
  • 笑うハーレキン

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    物語が思い切り展開するので伏線かなぁと思いつつ読み進めたら終わったのですが、登場人物の何かが何となく残ります。家具の裏の隙間が未だにわからない…

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    2023年01月13日
  • スタフ staph

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    道尾秀介作品の2つ目。評価は高いねんけど。合う合わんってあるよな。なんなんやろこれって。自分が今まで読んできた本とか、生きてきた人生とか、出会ってきた人とか、いろんなことがミックスされて、作品の好き嫌いが出来るんかな。なんか合わん気がしながら最後まで読んだ。道尾秀介作品ってこんなもんなのか?もう一作ぐらい読むべきかな。これぞという作品があったら教えて欲しい。

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    2023年01月07日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    これはミステリーというより喜劇ですね。
    三谷幸喜脚本の映画でありそう。
    てか映画も製作中らしいので観てみようと思います。

    タイトルの「サーモンキャッチャー」ですが、なんでサーモンなの?という疑問は最後の最後まで解消されず、しかもなんやそれ的な理由です。
    最初に出てくるタロットカードの意味もよく分からんかったです。
    (道尾さんのことだから、いずれもなんか隠されてる?と色々考察しましたが思い付きませんでした。)
    あと1000Pの白い箱って結局なんやったん?

    人生こじらせ気味の皆さんがなんやかんやで救われていくお話は好きですね。

    ヒツギム語がいちいちオモシロくてクスッと来ます。
    シッゲルムーロ

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    2022年12月25日
  • 笑うハーレキン

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    題名が気になって買った一冊

    人生を立て直す話だった。

    人生のどん底のような感じで生きている主人公
    疫病神に取り憑かれ、謎の女が弟子入り、川に死体、奇妙な家具修理、あらすじだけ読めば面白そうな展開だが、奇妙な家具修理が終わりそうになるまで、あまり盛り上がりがない展開で予想と違った。

    ラストは急に展開が変わって大騒動

    淡々とした話だったが、人生を立て直し進んでいこうとする主人公は良かった。

    奇妙な家具についての謎がいくつか残った。
    なぜ奇妙な家具を40センチ手前に出す?
    空いたスペースは何に使う?
    綺麗した家具なのに猫が傷つけてもかまわない?

    家具の謎が残った小説でした。



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    2022年12月07日
  • 花と流れ星

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    死んだ妻に会いたくて霊現象探究所を構える真備。その助手の凛。凛に想いを寄せる作家の道尾。

    彼らの元を訪れる物達とは?

    ・流れ星のつくり方
    ・モルグ街の奇術
    ・オディ&デコ
    ・箱の中の隼
    ・花と氷

    味わい深い5篇です。

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    2022年11月23日
  • 球体の蛇

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    「月光」がよぎった。
    何が嘘で何が本当なのか分からないけれど、嘘だろうが真実だろうが、吐いた相手と吐かれた相手が同じ気持ちになることはないよなぁ…。
    終わり方には少しだけれども安心できた。

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    2022年11月18日
  • 水の柩

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    直木賞受賞後に出版された作品で、当時から評価の高かった少年少女の心理描写が深く描かれている作品だった。哀しい物語のなかにも救いを見出させる描き方は道尾作品の特徴で、ミステリだけではなくあくまでもヒューマンものの位置づけになるような印象だった。どんでん返し等が好きな方には物足りないので他の道尾作品を。本作は本作で十分に面白い。

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    2022年11月07日
  • 水の柩

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    数年前に読んだため内容は覚えていないが、重いテーマの中最後はスッキリとした気持ちで読み終えた記憶。
    作者の他作品も読んでみたいと思った。

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    2022年10月31日
  • 風神の手

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    【数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化する、技巧と世界観】と本の紹介にはあったので、もっとミステリー要素の強いのかな、と思って読み始めたが、読んでみての個人的な印象としては、ミステリー感は薄かったような気がする。
    とは言え、章が進むごとに、見えていた事実が事実とは異なり、新たな事実が見えてくる。そんな物語の進み方は、やはり道尾さんらしいミステリーとも言えるのかもしれない。

    この小説では、「嘘」が1つのキーになっていると思う。嘘にも、色々と種類があって、人を騙すための悪意ある嘘だけではなく、逆に人を思うが故の嘘もあるし、自分のつらさやコンプレックスを隠したいだけの嘘もある。ちょっとしたおふざ

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    2022年10月31日