道尾秀介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
考察・推理好きな方には堪らないだろう、道尾先生ならではのクセ強々で悪戯で意地悪(笑)な、写真と短い文から読み解く謎かけショートショートストーリー50。
挑戦的というか遊び心に弾けてるというか(笑)。じっくり展開を読み進めるものでもなく、主な登場人物というものもないので、読後はあっさりさっぱりテイスト。ミステリークイズみたいでした。
あっという間に読み終えてしまうんですけど、一つ一つに読み手に投げかけられていく謎問いは色々考えさせられる。
正直何回読んでも「う、うーんっ、さっぱりわかんない!」ってお話も数話あり、どなたか頭の良い方の考察が欲しいです(諦めるな)。
ゾッとするものやクスッとしてしま -
Posted by ブクログ
子どもの頃の記憶に、大人になっても苦しめられる大槇
自ら死を選ぶ前にその記憶に迫ろうと、息子をつれて故郷を訪れ、過去の事件の真相に少しずつ近づいて(気づいて)いく物語
哀しくて重たくて辛い
終始暗い雰囲気の中、事の真相も次々分かるのではなくゆっくりと顔を出してくる感じ
読み慣れない田舎言葉(耳で聞いたらもう少し分かったかも?)や、夢の中の話で躓き
最近読んだ本の中では一番時間がかかったかも
個人的に、一つ前に読んだ道尾作品が「サーモンキャッチャー」なので
その作風の幅広さというか落差というか
本当に同じ人の作品ですか!?と思った
1部は特に心が折れそうになるけど
2部に入ると少しスムーズ -
Posted by ブクログ
32年前に殺されていたはずの人物がある日、辰夫の目の前で電車に撥ねられてしまう。
その現場を目の当たりにした辰夫は過去の出来事と向き合うのだが・・・
終始じめじめした雰囲気(良い意味)で進んでいきます。
夢なのか妄想なのかよくわからないフワフワとした描写と、作中に出てくる方言に少し苦労しました。
タイミングの違いや思い込みが人を変えてしまうことと、どこで、どうすれ違うのか分からないからこそ怖いものだなと思い知りました。
でも最後はほんの少しだけ希望が見えるような親子の絆に胸が熱くなり、辰夫が俊也(息子)と共に貘の檻から抜け出せますよにと願います。