道尾秀介のレビュー一覧

  • 光

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    少年少女の小学生の頃の話

    田舎の何もない小学生が、湖の洞窟やアンモナイトと出会い、心が踊る。ザ少年が好きな事をまとめたような話。
    少年時代特有のタイプが違ってもなんか仲良くなっていく過程がリアルでワクワクした。

    一気に読めて、めっちゃおもしろいかったけど、
    星4を付けるにはなんかなあって思ってしまった。
    3.5ぐらいの3かな。

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    2023年05月24日
  • 水の柩

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    ネタバレ

     ラストの情景が美しい。天泣降り頻り、それぞれの過去を弔う。

     思春期の少年の心情描写に強い作家だな、と改めて思う。少しずつ変わりゆく周囲との関係性の中で、無邪気だったあの頃に戻りたくても戻れない葛藤、または戸惑い。

     『月と蟹』とはまた別のアプローチって感じ。

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    2023年05月10日
  • 光媒の花

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    短編集ですが各章登場人物や設定につながりがあったりして、各章だけではわからない事が後から理解できたりしてさすがの道尾作品でしたが、著者の他作品と比べると伏線回収などミステリー要素がやや少ないかなと感じました。

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    2023年05月03日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    だまし絵のような作品。初期の頃に一環として描いている家族をテーマに不思議な登場人物たちが織りなすミステリーでもある。といってもその要素は薄くどこか寓話的な印象を受ける。らしいというのは仕掛けを多く施している点でも言える。特に本作は小説ならではの特性を生かして読者を欺いていく。盗聴専門の探偵という造形はありそうでなかったかもしれない。ただストーリーの面白さというと首をかしげる所もある。いささか急な物語運びでついていない場面もチラホラ。いつもの鬱屈した道尾さんを期待していると肩透かしを食うかもしれない。

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    2023年05月02日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    スピード感のある小説で、伊坂幸太郎を思わせる感じ。
    話の概略としては突拍子もないが、その実、人は見た目で判断できない事などが、素晴しく描かれている。全てを伏せる事で見せた影響を、全てを明かした事でひっくりかえす。その素晴らしさが、道尾秀介らしい話だった。

    人は、永遠に哀しみ続ける事はできない。かさぶたに爪を立てるのは、自分。
    今の私に重い言葉だ。

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    2023年05月02日
  • 風神の手

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    偶然と嘘が重なって、嘘が真実に。そして真実が嘘に。
    単行本の表紙より文庫本のカバー表紙がタイトルや内容を秀逸に表しているようでとても良いです

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    2023年04月21日
  • ノエル―a story of stories―

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    ネタバレ

    同作者の龍神の雨が面白かったため当本を買ってみたが、龍神の雨の方が面白かった。ミスリードなのかもしれないが、文が分かりにくいと感じた。(それが良さならば私は苦手)。絵本の量が割と多めでそこはあまり読んでいない。結果的に元教師のおじいちゃん生きてるみたいでよかったってだけの感想。あと夏実優しい。ハッピーエンドちゃんちゃんって感じがすごいする。お母さん石鹸で死んでないのかいってなった

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    2023年04月26日
  • 水の柩

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    旅館を経営をしている家の逸夫
    母と小さい妹と暮らす敦子

    小学生の時に埋めたタイムカプセルの未来への自分への手紙の差し換えの協力を敦子は逸夫にする

    一方で逸夫は祖母の過去を知ってしまう

    敦子の手紙の差し換えの意図
    祖母の過去

    傷ついた過去をどう未来に繋げていくのか

    痛々しい心の動きと描写
    美しい景色の描写
    道尾秀介さんの描写の仕方が好きだ

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    2023年04月06日
  • 貘の檻

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    子どもの頃の記憶に、大人になっても苦しめられる大槇
    自ら死を選ぶ前にその記憶に迫ろうと、息子をつれて故郷を訪れ、過去の事件の真相に少しずつ近づいて(気づいて)いく物語

    哀しくて重たくて辛い
    終始暗い雰囲気の中、事の真相も次々分かるのではなくゆっくりと顔を出してくる感じ
    読み慣れない田舎言葉(耳で聞いたらもう少し分かったかも?)や、夢の中の話で躓き
    最近読んだ本の中では一番時間がかかったかも

    個人的に、一つ前に読んだ道尾作品が「サーモンキャッチャー」なので
    その作風の幅広さというか落差というか
    本当に同じ人の作品ですか!?と思った

    1部は特に心が折れそうになるけど
    2部に入ると少しスムーズ

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    2023年04月06日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    偶然に出会った人々がある目的を果たそうと協力するが、その裏にはそれぞれの事情や思惑が隠れていて...。といったコメディ系群像劇です。ちゃんとミステリー要素もあり、伏線回収や目次の後の絵の仕掛けが楽しいです。
    ヒツギム語のふざけ具合も見どころの一つですね。

    個人的には道尾さんの作品はダークなものが抜群に好きなので(向日葵、月と蟹など)、本書はそこまで好みではありませんでしたが、色々な要素を入れつつ遊びつつ、しっかり綺麗に着地させるところはさすがに巧いなぁと思いました。

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    2023年03月31日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公は探偵。
    ボロアパートを事務所としており隣人は特殊な人ばかり。
    新たな仲間を迎え入れるのだが初任務早々殺人事件に巻き込まれる。

    テーマは周りと違うものに対する差別と生きにくさ、そしてそれを克服し気にせず生きる強さ。
    細かい仕掛けが色々してあって面白かったです。

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    2023年03月22日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    おもしろかった!
    たくさんの登場人物、それぞれの出来事が絡み合って、かち合って、物語が加速していく感じ。映像が頭に浮かびました。誰が誰だったか分からなくなりそうだったけれど、それでもなんだかおかしくて突っ走りました。
    人は思いがあるから、行動するのよね。

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    2023年03月02日
  • 貘の檻

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    32年前に殺されていたはずの人物がある日、辰夫の目の前で電車に撥ねられてしまう。
    その現場を目の当たりにした辰夫は過去の出来事と向き合うのだが・・・
    終始じめじめした雰囲気(良い意味)で進んでいきます。
    夢なのか妄想なのかよくわからないフワフワとした描写と、作中に出てくる方言に少し苦労しました。
    タイミングの違いや思い込みが人を変えてしまうことと、どこで、どうすれ違うのか分からないからこそ怖いものだなと思い知りました。
    でも最後はほんの少しだけ希望が見えるような親子の絆に胸が熱くなり、辰夫が俊也(息子)と共に貘の檻から抜け出せますよにと願います。

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    2023年03月01日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人と10人の後輩作家との対談集。

    対談相手は、詠坂雄二、宮内悠介、初野晴、一肇、葉真中顕、前川裕、白井智之、織守きょうや、道尾秀介、辻村深月。

    ほぼ全員が綾辻さんを前にして揃いも揃って緊張している様子が微笑ましい。

    フレンドリーで気さくな空気を醸し出している綾辻さんだけど大御所感が凄い。

    「こんな年寄で、申し訳ありません」と挨拶される前川さんに笑ったり、綾辻さんに「文章にうるさい」と言われる道尾さんの拘りに感心したり、高校生の頃から綾辻ファンだった辻村さんの熱い想いに驚いたり、様々なシークレットを楽しめた。

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    2023年02月16日
  • 貘の檻

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    32年前、主人公大槇の故郷の山村で殺人事件が発生する。その犯人とされる男の息子であった彼は、その事件の真相に関わると思われる女性の死を目撃する。
    大槇は、息子を連れて、事件となった故郷へ向かう。
    山村の風景、過去現在に起きる現場となる人工の水路、古い日本家屋の雰囲気。セピア色の幼児期の記憶と、現在の息子の行方不明事件。陰鬱な情景が終始作品に漂います。松本清張の「天城越え」、横溝正史の「犬神家」、覗くつながりで宮本輝「泥の河」などを思い出し、懐かしさを感じるミステリーでした。
    各章に時折、大槇の悪夢が幻想的に描かれていきます。ここは、好みが分かれるところですかね。タイトルは、ここからきていると思

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    2023年02月10日
  • カササギたちの四季

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    リサイクルショップカササギの華沙々木と日暮。
    彼らの周りで起こった小さな四つの事件のお話。

    事件と言っても深刻な事件ではなく、ちょっとホロっとするような、心温まる事件。

    いつもトンチンカンな推理をする華沙々木にたいして、日暮がうまい具合に謎解きをサポートすると言う軽妙な2人のやり取りが楽しい。

    1話で意味深に登場する中学生の菜美の事件についても3話で説明されていて、最初に「あれ?これ、何かの続編なの?」と思わせるこの順番も、ニクい演出。

    気軽に読める連作ミステリー。

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    2023年02月09日
  • 骸の爪

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    背の眼が面白かったので、道尾シリーズ2作目。
    仏像に自分が興味ないせいか、1作目よりははまらなかったけど、このシリーズの雰囲気は相変わらず好き。

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    2023年02月07日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    ネタバレ

    お金と仕事と人間愛のロマンチックな話だった。

    職場と無職ダメ男から決別して行った上海で、若社長の葉月と出会う弥生。
    一方葉月の会社の営業により自分の働く会社がなくなってしまったシュウメイは葉月の会社からモデルの誘いを受ける。
    初めは断ったものの友人の裏切り、頼りにしていた長年疎遠だった父が実は一文無しの借金苦だと知り、モデルの仕事をすることに……
    という話。

    割と終盤までオチが分からずはらはらしながら読めた。
    シュウメイの父の話は何処をとっても辛い。その辺の絶望描写は流石道尾秀介と言わざるを得ない。

    主人公とシュウメイの性格がとってもいいのでいい読後感でした。幸せになって欲しい

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    2023年02月04日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    エンタメ性の高い作品だなという感想。大きなテーマは外見で人を判断するべきでない、ということ。初めから端々に「何かトリックがありそうだな」と思いながら読んだけど最後に全部明かされるのでスッキリ。道尾秀介さんの作品は「向日葵〜」と「カササギたちの四季」しか読んだことがないのだけど、これは読みやすかった。ただちょっと物足りない感じ。。

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    2023年02月01日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    冴えない6人の色々な偶然が重なりひょんことから協力して鯉を救出するという物語

    これだけ書いてると意味不明
    そもそもなぜ鯉?と
    なので実際に読んでもらった方が良い

    ほぼ全ての登場人物の個性が光っている点が面白い
    そして地味に多い伏線と終盤での回収
    全てが一本に繋がって集束していく感覚という印象
    どんでん返しのインパクトは薄めだが有り

    そして誰も思うことだと思うがヒツギム語の笑わせにきている感が良い

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    2023年01月27日