道尾秀介のレビュー一覧

  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ミステリとしての種明かしもさることながら、最後に明らかとなる人物造形についても、してやられた感じ。ただ、取ってつけた感は否めず、それを言い出したらいくらでも…とは思えてしまう。物語そのものが面白かったから、そんなに気になる問題ではないんだけど。

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    2023年07月25日
  • 本格王2023

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    どれも面白かったけど
    結城真一郎さんの「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」と道尾秀介さんの「ハリガネムシ」が好き!
    特に道尾さんの音声を聞くと「事実」が分かるっていう趣向がすごく面白かった!!

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    2023年07月11日
  • 風神の手

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    ネタバレ

    無関係のように見えた事件が、お互いに影響しあい交差していくというお話。
    事件のきっかけを作った井川の心理描写が少ないところが物足りないけど、最後にお互いに被害者であり加害者であった当事者たちがウミホタルを捕まえるために集まるというのがいいね。

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    2023年07月08日
  • 月の恋人―Moon Lovers―

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    ネタバレ

    家具屋の社長 葉月蓮介
    派遣社員 弥生
    モデル シュウメイ

    お金、愛、情、見栄、嘘、、、、
    人は不安がある時に嘘をつく。それが人を傷つけたくなくてもついてしまう。
    そんななかで弥生の素直な性格がまわりの蓮介、シュメイに影響をあたえる。
    最後ハッピーエンドでこんな読み終わりでスッキリな話は想像していなかった。
    いろんな苦悩があれど乗り越えていくんだな。

    ラブストーリー、少女漫画が好きなのかも
    人の色恋はおもしろい

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    2023年07月03日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    考察・推理好きな方には堪らないだろう、道尾先生ならではのクセ強々で悪戯で意地悪(笑)な、写真と短い文から読み解く謎かけショートショートストーリー50。
    挑戦的というか遊び心に弾けてるというか(笑)。じっくり展開を読み進めるものでもなく、主な登場人物というものもないので、読後はあっさりさっぱりテイスト。ミステリークイズみたいでした。
    あっという間に読み終えてしまうんですけど、一つ一つに読み手に投げかけられていく謎問いは色々考えさせられる。
    正直何回読んでも「う、うーんっ、さっぱりわかんない!」ってお話も数話あり、どなたか頭の良い方の考察が欲しいです(諦めるな)。
    ゾッとするものやクスッとしてしま

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    2023年06月30日
  • スケルトン・キー

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    ネタバレ

    主人公は施設で育った男の子。
    記者の助手のような仕事をし生計を立てている。
    成長過程で自分をサイコパスだと指摘され自認していく。

    自分の出生に関わる件で殺人犯していくのだがいきなり双子の兄登場。

    こっちの方が覚醒したサイコパス。
    サイコパスという定義は色々あるのだが自分がそうだと生きにくいだろうなとおもいました。

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    2023年06月13日
  • 球体の蛇

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    なにが真実でなにが嘘なのか。分からないままだけど、それぞれの人生を生きていかなければならない。最後まで飽きることなく読めました。ただ、登場人物一人一人に共感はできなかった。

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    2023年06月13日
  • 光

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    田舎で暮らす小学生たちの冒険小説。冒険といっても日常の中での範囲であって、友達同士でふざけ合ったり探検したり叱られたり。
    ノスタルジックで光輝くような少年時代の思い出たち。

    仲のいい野良犬の行方不明事件や偽化石作成、湖の人魚伝説や誘拐事件など様々な騒動が主人公の利一の視点で描かれる。
    小学生にありがちなおふざけとか、こんな子いたなーって感じたり、昔懐かしい気持ちにさせてくれるお話。

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    2023年06月11日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    単なる謎解きではない
    問題提起、テーマが大きい
    そういう意味で深い
    謎解きとしてはかなり複雑で二転三転する感じで正直ついていけない部分もあった
    問題提起については単純なテーマにも感じたが、こういう謎解きの中で人間のコンプレックスというテーマを混ぜている所が新鮮で面白かった

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    2023年05月29日
  • 光

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    少年少女の小学生の頃の話

    田舎の何もない小学生が、湖の洞窟やアンモナイトと出会い、心が踊る。ザ少年が好きな事をまとめたような話。
    少年時代特有のタイプが違ってもなんか仲良くなっていく過程がリアルでワクワクした。

    一気に読めて、めっちゃおもしろいかったけど、
    星4を付けるにはなんかなあって思ってしまった。
    3.5ぐらいの3かな。

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    2023年05月24日
  • 水の柩

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    ネタバレ

     ラストの情景が美しい。天泣降り頻り、それぞれの過去を弔う。

     思春期の少年の心情描写に強い作家だな、と改めて思う。少しずつ変わりゆく周囲との関係性の中で、無邪気だったあの頃に戻りたくても戻れない葛藤、または戸惑い。

     『月と蟹』とはまた別のアプローチって感じ。

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    2023年05月10日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    だまし絵のような作品。初期の頃に一環として描いている家族をテーマに不思議な登場人物たちが織りなすミステリーでもある。といってもその要素は薄くどこか寓話的な印象を受ける。らしいというのは仕掛けを多く施している点でも言える。特に本作は小説ならではの特性を生かして読者を欺いていく。盗聴専門の探偵という造形はありそうでなかったかもしれない。ただストーリーの面白さというと首をかしげる所もある。いささか急な物語運びでついていない場面もチラホラ。いつもの鬱屈した道尾さんを期待していると肩透かしを食うかもしれない。

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    2023年05月02日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    スピード感のある小説で、伊坂幸太郎を思わせる感じ。
    話の概略としては突拍子もないが、その実、人は見た目で判断できない事などが、素晴しく描かれている。全てを伏せる事で見せた影響を、全てを明かした事でひっくりかえす。その素晴らしさが、道尾秀介らしい話だった。

    人は、永遠に哀しみ続ける事はできない。かさぶたに爪を立てるのは、自分。
    今の私に重い言葉だ。

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    2023年05月02日
  • 風神の手

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    偶然と嘘が重なって、嘘が真実に。そして真実が嘘に。
    単行本の表紙より文庫本のカバー表紙がタイトルや内容を秀逸に表しているようでとても良いです

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    2023年04月21日
  • ノエル―a story of stories―

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    ネタバレ

    同作者の龍神の雨が面白かったため当本を買ってみたが、龍神の雨の方が面白かった。ミスリードなのかもしれないが、文が分かりにくいと感じた。(それが良さならば私は苦手)。絵本の量が割と多めでそこはあまり読んでいない。結果的に元教師のおじいちゃん生きてるみたいでよかったってだけの感想。あと夏実優しい。ハッピーエンドちゃんちゃんって感じがすごいする。お母さん石鹸で死んでないのかいってなった

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    2023年04月26日
  • 水の柩

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    旅館を経営をしている家の逸夫
    母と小さい妹と暮らす敦子

    小学生の時に埋めたタイムカプセルの未来への自分への手紙の差し換えの協力を敦子は逸夫にする

    一方で逸夫は祖母の過去を知ってしまう

    敦子の手紙の差し換えの意図
    祖母の過去

    傷ついた過去をどう未来に繋げていくのか

    痛々しい心の動きと描写
    美しい景色の描写
    道尾秀介さんの描写の仕方が好きだ

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    2023年04月06日
  • 貘の檻

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    子どもの頃の記憶に、大人になっても苦しめられる大槇
    自ら死を選ぶ前にその記憶に迫ろうと、息子をつれて故郷を訪れ、過去の事件の真相に少しずつ近づいて(気づいて)いく物語

    哀しくて重たくて辛い
    終始暗い雰囲気の中、事の真相も次々分かるのではなくゆっくりと顔を出してくる感じ
    読み慣れない田舎言葉(耳で聞いたらもう少し分かったかも?)や、夢の中の話で躓き
    最近読んだ本の中では一番時間がかかったかも

    個人的に、一つ前に読んだ道尾作品が「サーモンキャッチャー」なので
    その作風の幅広さというか落差というか
    本当に同じ人の作品ですか!?と思った

    1部は特に心が折れそうになるけど
    2部に入ると少しスムーズ

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    2023年04月06日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    偶然に出会った人々がある目的を果たそうと協力するが、その裏にはそれぞれの事情や思惑が隠れていて...。といったコメディ系群像劇です。ちゃんとミステリー要素もあり、伏線回収や目次の後の絵の仕掛けが楽しいです。
    ヒツギム語のふざけ具合も見どころの一つですね。

    個人的には道尾さんの作品はダークなものが抜群に好きなので(向日葵、月と蟹など)、本書はそこまで好みではありませんでしたが、色々な要素を入れつつ遊びつつ、しっかり綺麗に着地させるところはさすがに巧いなぁと思いました。

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    2023年03月31日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    おもしろかった!
    たくさんの登場人物、それぞれの出来事が絡み合って、かち合って、物語が加速していく感じ。映像が頭に浮かびました。誰が誰だったか分からなくなりそうだったけれど、それでもなんだかおかしくて突っ走りました。
    人は思いがあるから、行動するのよね。

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    2023年03月02日
  • 貘の檻

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    32年前に殺されていたはずの人物がある日、辰夫の目の前で電車に撥ねられてしまう。
    その現場を目の当たりにした辰夫は過去の出来事と向き合うのだが・・・
    終始じめじめした雰囲気(良い意味)で進んでいきます。
    夢なのか妄想なのかよくわからないフワフワとした描写と、作中に出てくる方言に少し苦労しました。
    タイミングの違いや思い込みが人を変えてしまうことと、どこで、どうすれ違うのか分からないからこそ怖いものだなと思い知りました。
    でも最後はほんの少しだけ希望が見えるような親子の絆に胸が熱くなり、辰夫が俊也(息子)と共に貘の檻から抜け出せますよにと願います。

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    2023年03月01日