道尾秀介のレビュー一覧

  • 風神の手(新潮文庫)

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    偶然の重なり合いが思わぬ形で少しずつたくさんの人に影響する…
    見事な伏線回収、いつも素晴らしい!ホラー要素強めの方が好み(*^ー^*)

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    2024年03月24日
  • 風神の手(新潮文庫)

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    なんというか、結局は色んなことがちょっとずつ関わって今になってるって言う当たり前の話だった。
    この人達はたまたま原因から結果まで分かっただけで、普通は原因か結果しか分からないし、それが原因の方なのか結果の方なのかも分からない。
    「いま、あたしたちがここにいるんだから、しょうがないよ」
    「自分たちにできることをするしかないよ」

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    2024年03月14日
  • ノエル―a story of stories―

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    絵本作家になった圭介、妹が生まれる莉子、読み聞かせを行う与沢の話。勝手な先入観により掌で踊らされ、どんどん繋がっていく様が最早楽しい。人間の後ろ暗い部分が分かりすぎるくらい上手く表現されてて、だからこそ入り込む。正しくクリスマスのお話で絵本が開きたくなる。

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    2024年03月07日
  • シャドウ

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    母親を癌で亡くした小学五年生の我茂凰介。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まった。そんな我茂家に様々な気遣いをしてくれたのが水城一家で、父同士、母同士、子供同士が同級生の両家は深い関係で結ばれていた。一方、水城家も問題を抱えており、凰介の同級生亜紀の母親が自殺を遂げる。さらには亜紀が交通事故に遭ってしまい…

    多視点描写によって真実を上手く覆い隠しながら、数多く散りばめられた伏線によるミスリードが巧み。ダブルミーニングを用いて、行間を読む読者をまんまと罠に嵌めつつ、終盤にかけて二転三転たたみかける展開は著者の十八番。しかしながら、精神障害(サイコ)を扱ったこの手の作品は先例が数多くあり、新鮮味に欠ける。犯行プロセスもいささか強引で、警察が真相に辿り着けなかった点も疑問。小学生は辿り着けるのに。。。

    週刊文春ミステリーベスト10 10位
    このミステリーがすごい! 3位
    本格ミステリ・ベスト10 6位
    本格ミステリ大賞 受賞(2007年)

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    2024年03月05日
  • 鬼の跫音

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    道尾さんの短篇集。
    どれもおもしろいし、読者に妄想を膨らませる話ばかりで良かった。
    個人的には「よいぎつね」と「悪意の顔」がおもしろかった。

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    2024年03月04日
  • 貘の檻

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    それぞれの思い込みの果てに、複雑に絡まった事件が32年の時を超えて、解決に向かう。
    しかし、それぞれの思い込みのせいで、新たに死亡する人たちが…
    伏線回収が相変わらず見事な作品でした。

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    2024年02月29日
  • スタフ staph

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    展開の早い、スピード感のあるストーリが好みなので
    この作品は自分には合わなかったかなあ…。

    半分読んでもあまり面白いとは感じられず、少し退屈でした(^^;)

    後半になってやっと面白くなってきて
    登場人物の生い立ち、その時の思い
    が明らかになっていき、
    答え合わせのような、伏線回収。
    読んでいくのが楽しくなりました。

    ラストは少し切ない気持ちが残りました。

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    2024年02月16日
  • わたしの名店

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     名店にまつわるエッセイ集。それぞれの著名人にとっての「わたしの名店」が紹介されている。全国にまたがっているが、ほとんどは東京。どこもおいしそうだったが、とくに早稲田のカレーと佐賀の餃子に惹かれた。

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    2025年12月07日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    釣り堀を主な舞台にしながら数人の登場人物の視点で場面転換をしながら物語が進んでいく

    帯に『道尾秀介にだまされる快感』とあるが、そこまでのどんでん返しはなく普通に物語は進んで終わりって感じだった

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    2024年01月14日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    能才やつちのうま系列の話は好きだけど、読み応えがない。
    フォトから広がるストーリーを読ませる融合型なのはわかるけど、それで?どうした?と肩透かしを喰らうものも多い。

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    2023年12月24日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    写真から想起されるショートショート。
    不気味な小話も多し。
    著者は最近、仕掛け本が多い?
    初期のようながっつりミステリーが読みたくもあり。

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    2023年12月22日
  • 満月の泥枕

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    情けないけど優しい大人たちと、賢く健気な子供たちのドタバタ人情物語。
    かなり無茶な展開だし、途中でやや中弛みしたものの、それらを補う登場人物の個性によって飽きることなく読めました。
    幾つかの人間関係に結論を出さずに終わってしまったのは意図的なのでしようね。

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    2023年12月11日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    サクサク読めました!
    おー!となるもの、クスッとくるもの、ゾクッとするもの、様々で面白かった!
    うん?となるものも少なくて、さすが道尾秀介先生。

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    2023年12月06日
  • 貘の檻

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    重厚。
    最終で一気に明らかになるが、それまでは過去や抽象的な夢が絡まる
    過去に囚われたままの大人。受け入れていく子供。
    もどかしい関係性がほぐれていったようなので過去の呪いは解けるのか、ここから始まるのか。

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    2023年12月03日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    帯にもありますが、写真と連動するショートショートのミステリーです。一見すると何でもないような写真が、道尾さんの手によって恐ろしいものに…⁉︎

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    2023年11月24日
  • 光

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    子供は冒険が好きだよね。かくいう私も好きだったし、危険な遊びもしてたと思う。
    でも親になってからは、危ないことはしないでって思って、子供に色々制限してしまってたかもしれないのは反省。でもやっぱり心配。さすがに終盤のような事件はなかなかないだろうとは思いつつも、何が起きるか分からない昨今。複雑な思いである。

    とはいえ、友達とかけがえのない時を過ごしてほしいね。

    一人どうしても好きになれない子がいたな笑
    あと、レビューで軽く書き方についてのネタバレを受けてしまっていたので、ここかーと気づいて驚きはなかった。残念すぎ。

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    2023年11月13日
  • 鬼の跫音

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    ネタバレ

    道尾秀介の短編集。
    知的で幻想的、じっとりと仄暗い。全編にわたり、文体が醸し出す雰囲気がとても素敵でした。道尾さんって、いつもこんな感じだっけ?

    特に好きだったのは、「ケモノ」。
    猟奇殺人の足跡を辿りつつ、最後にはそれが主人公と重なるという衝撃のラスト。
    文字を用いた面白い構成だったし、叙述トリックにも上手く騙されたし、凄く好みでした!

    他の作品も素敵で、奇抜な設定や妖しげな雰囲気が読む手を止めず、退屈しなかったです。

    ただ、オチの説明が省かれて、こちらに投げかけてくるテイストのものが多く、やや難しい印象も。
    「箱詰めの文字」については、オチの意味をあまり汲み取れませんでした…。

    面白かったですが、不思議な設定であるが故、感情移入がしにくかったり、必要以上に第三者的な目で読んでしまう部分もあったかと思います。

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    2023年11月12日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    写真で一言×ショートショートな作品集。写真がネタ振りの機能を果たしているだけな作品が多かったので、文章を読んだ上で改めて写真が効いてくる作品がもう少しあると良かったかも。「お兄ちゃんの髪は濡れてた」なんかはまさにって感じで好み。

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    2023年11月11日
  • 鏡の花

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    それぞれの章では逃れられない不幸や登場人物の些細な行動をきっかけとして、大切な存在が失われてしまった家族の話が描かれる。

    あと一歩早ければ。あんな言葉をかけなければ。どうすることもできない自分。そんな起きてしまった誰のせいでもない不幸に苦悩し、悶々とした日々を過ごす登場人物たち。そんな彼らの人生を6つのパラレルワールドを通して見ていくことになる。
    この作品をより深くより難しいものにしているのは、残酷な分岐が必ずしも悪い方向だけに作用してはいないということ。
    不幸が起きたからこそ、他の世界線ではなんともない関係だった姉の友達に特別な感情を抱くことになったり、不幸が起きなかったからこそ、遠い未来で別の大切な存在を失うことになってしまったり。
    人として生きている以上、いつか訪れることになる等身大の不幸から目を背けず、押し寄せる欠落感と折り合いをつけている登場人物たちは、悲壮感に溢れていつつもどこか気高く、美しかった。

    他人との交流は世界をぐっと広げたり、逆にぎゅっと狭めたり、自分にとてつもない影響を与えているのに、どれだけ影響を受けているかを自分で把握することは難しい。だからこそ日常の中で訪れる小さな選択も、できるだけ悔いのないものにしようと思わせてくれた作品だった。

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    2024年12月10日
  • 透明カメレオン

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    ラジオパーソナリティを務める素敵な声と冴えない容姿の持ち主・桐畑恭太郎は、仕事終わりにいつもの仲間たちと飲みかわすべく、行きつけのバー『if』へ訪れる。大雨のその夜、びしょ濡れになった美女・三梶恵がバーに迷い込んだことをきっかけとして、『if』に集うメンバーは彼女の殺害計画を手伝わされることに。

    恵の計画に振り回される愉快な飲み仲間たちと恭太郎。恭太郎は傍若無人な恵に呆れつつも次第に心惹かれていき……。そんな道尾秀介先生の描くドタバタコメディと思いきや、最後にはまさかの結末が。テンポよく進んでいくギャグのような掛け合いも、このラストのためだったのかと思えるほど。
    気になって読み返すと、いたるところに伏線があるのなんの。この作品を読み終えたあと、読者はきっと主人公の恭太郎が大好きになっていると思う。
    どこか初恋の人の面影を感じる恵に恋をし、些細な勘違いから自己嫌悪に浸る、そんなガラスハートのチキン男。それでいて多くの人が立ち竦んでしまうような状況下でも、大好きな人のために立ち上がる姿が本当に愛おしい。愛すべきバカという言葉がこれほど似合う男がいるだろうか。こんな人になりたいと思える人物像を示してくれた。

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    2024年12月09日