道尾秀介のレビュー一覧

  • 鬼の跫音

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    これも友人Kからお下がりでもらった一冊。

    久しぶりに道尾秀介の作品を読んで思ったことは、道尾秀介の情景描写の美しさ。

    その場の音や色や空気がまるでここにあるかのように感じられる彼の文章がやっぱり好きだと思った。

    構成は、6つの短編集。
    それぞれは独立しているけれど、パラレルワールドのようでどこか繋がっているような気がしてしまう不思議な書き方をしている。全ての章に何気なく登場する鴉は「不穏」の具現のように思えた。

    道尾秀介の作品には、タイトルも含め生き物がよく登場する。何か特別な思いがあるのか、はたまた単純に生き物が好きなのか。そんなことを聞いてみたくなった。

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    2024年01月27日
  • 光媒の花

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    この本の大きなテーマの一つには“人とのつながり“がある。不幸や憎悪を生むのは人間だが、絶望から救ってくれるのも、人間である。六章のうち前半3つで心に黒いものを負った人たちが、後半では人と繋がり合うことで光を持てた。
    私は、自分の何気ない言葉、行動で、誰かが光を持てるような存在でありたいと思った。

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    2024年01月23日
  • サーモン・キャッチャー the Novel

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    ネタバレ

    わたしはすきです!!
    シッゲル・ムーロイとかタツヤとカズヤとか、、
    最後のサーモン・キャッチャーにグッときて笑

    ひっくり返すと別の顔を見せる人形と
    あの子に似た柄を持つ鯉と、
    見えない物への期待とか、知らない有名なことはたいしたことじゃない事なんだ、とか。

    私はすごく哲学的に(勝手に)読んでしまいました。

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    2024年01月19日
  • 透明カメレオン

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    ラジオパーソナリティの主人公と、
    飲み仲間とのストーリー。
    ある日、いつものスナック?に、
    謎めいた女性が入ってくるところ
    から、ストーリーが進む。
    女性が仕組んだ作戦に加担してい
    くが、作戦の裏には、女性の不幸
    な出来事が関係している。
    ラストは、道尾秀介らしいドタバ
    タな展開だが、明るい性格の飲み
    仲間にも語りたくない過去が分か
    ってくる。
    題名を透明カメレオンにした理由
    も納得した。

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    2024年01月18日
  • 鬼の跫音

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    おもしろかった…!
    冬の鬼など皆さんはどう解釈したんだろ?ってお話がいくつかあって
    解釈座談会とかやりたくなる気持ちになりました。
    個人的には悪意の顔が一番すき。

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    2024年01月16日
  • 笑うハーレキン

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    冒頭からの暗い雰囲気のストーリーかと
    思っていたが、主人公の東口には、不幸
    な過去があり、わだかまりを抱えて、ホ
    ームレス仲間と暮らしている。
    東口と関わることになった奈々恵にも、
    暗い過去がある。
    ラストに向けて、人生を変えていこうと
    気持ちが切り替わるあたりで、ホームレ
    ス仲間を巻き込んだ事件に遭遇。
    ハーレキンという意味が途中で、明らか
    になり、世の中の人は、大なり小なり、
    皆、ハーレキンのようだと思った。
    数ある道尾秀介作品の中では、印象に残
    る作品であった。

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    2024年01月13日
  • 花と流れ星

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    シリーズと知らずこの作品から読んでしまいました。真備シリーズの3作目、短編集です。後に一作目と二作目を読みました。
    3人のキャラと距離感が心地いいです。続編あったらぜひ読みたい!

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    2024年01月07日
  • 光媒の花

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    連作短編集。
    最初の話でドキッとして、この手の話が続くのか〜と思っていたが、だんだんに穏やかな方へ流れていくように感じた。
    玄侑宗久氏の解説も良く、なるほどと思い読み返してみたくなった。
    実は秋の帰省時、新幹線の中での読書本として読み、短編集なのを良いことに途中のままになっていた。
    今回、インフルエンザに罹りやっと続きを読み終えた次第。
    やっぱり道尾秀介氏は面白い。

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    2024年01月06日
  • スケルトン・キー

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    ネタバレ

    サイコパスがたくさん登場。
    読んでいるときの違和感が、双子の登場で繋がる部分が面白かった。
    見出しの漢数字が鏡で兄弟の視点を表してたのは、気づいてから思わず読み返してしまった。

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    2024年01月05日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    いけない、からこの路線への転換なのでしょうか。新作は映像とのコラボのようですし。新境地に突き進むエネルギーは感じられるものの、がっつりしたミステリも読みたいな、というのが正直なところです。写真とショートショートのカップリング。読み込めばミステリ要素が感じられるものの、軽いタッチで詩集のようにも感じられました。

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    2023年12月22日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    一枚の写真と、そこに添えたれたショートストーリー。
    イマイチよく分からないものもありましたが、個人的にはほとんどの作品が楽しめました。
    謎解きみたいにスッキリ理解できるものはもちろん、想像を巡らせてストーリーを楽しむのも楽しかったです。
    お気に入りは『つちのうま』。

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    2023年12月15日
  • 笑うハーレキン

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    ミステリーでもないし、どんでん返しもないけど面白かった!
    登場人物のキャラもみんないい感じ。
    少し前向きになれた気がする

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    2023年12月09日
  • フォトミステリー - PHOTO・MYSTERY -

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    フォトショートショート、たまに連作。

    「N」の作者さん、発想が柔軟。今回は写真数枚に短いショートショートを添えた短編集。タイトルに、見出しに、フォントにと視覚情報全部で楽しませてやろうという気概が感じられていいですね。

    20分もあれば読めてしまいますが、途中クスリと笑ったり、どういう意味かと悩んだり、なかなか楽しい時間でした。朝読書にもいいと思うし、本が苦手な子におすすめしたい。

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    2023年12月05日
  • きこえる

    匿名

    ネタバレ

    にんげん玉

    私が他の方の意見を見て思った事です。
    みなさんが「にんげん玉」というタイトルはどういう意味なのかと言っているのを拝見しました。
    私の考察にはなるのですが、途中で100円玉の話が出てきました。そこで主人公が100円玉の表裏がどちらかを知らなかったとありました。私は最後の音声を聞いた後にこの部分がパッと頭に思いつき、どちらがどっちの「先生」かがミスリードされているということと似ていると気づきました。なので、「にんげん玉」というのは100円玉になぞらえられた2人の「先生」のことで、タイトルの文字が反転させられているのも表裏という伏線のように感じました。


    初めてのコメントで拙くなっており伝わりづら

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    2023年12月05日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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     如実トリックの魔術師こと、道尾さんの小説。全体的に伏線を張り巡らす形で展開していくストーリー。残念なのは、如実トリックの部分が物語を根本から覆すようなギミックではなかったことですかね。ただ、さすがに楽しい。ちなみに、この人が作成に協力した謎解きは、今までの中で一番楽しかったです。

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    2023年11月28日
  • 笑うハーレキン

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    ネタバレ

    友人Kからお下がりでもらった一冊。

    読み始めの印象としては、「これまで読んできた道尾秀介の小説とはちょっと色が違う」だった。

    特に前半は大きな波があるわけでなく、緩やかに時間を読んでいるような感覚。

    後半(後ろ1/3くらい?)に差し掛かり、物語はぐらっと動きを見せた。

    そこからのテンポ感に「これこれ!」と思わされ、一気に最後のページまで読み切った。

    謎の館の謎の人間たちが一体何者なのか、思ったほど詳しく描かれることはなかったけれど、そのファジーさが物語の広がりを作り、そんな世界がこの世界のどこかにあるように感じる。

    生きているのか死んでいるのかわからない登場人物達の「生きていく」姿

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    2023年11月25日
  • 笑うハーレキン

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    どこで見ても、道尾秀介先生作品としては評価(内容は見てない)が少し低めだったのでどうなのかしら?と思ってみてみました。
    確かに、道尾秀介作品として伏線やどんでん返し等を期待すると期待はずれの様な残念な気持ちになるかもしれないけれど、人間のテーマというか過去と未来、トラウマや心の葛藤が描かれていて今の私にはどんぴしゃの作品でした。
    淡々と読み進められます。

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    2023年11月23日
  • スケルトン・キー

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    ネタバレ

    2人のキャラクターの設定と、ボウフラの表現が道尾さんだなあと感じさせられた。サイコパスではあるけれども、後味はスッキリした。

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    2023年10月24日
  • 片眼の猿―One-eyed monkeys―(新潮文庫)

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    ミステリーの要素もさることながら、メッセージ性も強い作品。人間は自分と違うものを虐げる。虐げられた人間は時に傷つき、心にも傷がつくりそれでも前を向いて歩いていく力が人間にはある。そう気づかせてくれた作品。

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    2023年10月24日
  • スケルトン・キー

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    ネタバレ

    主人公錠也の一人称視点で進んでいく物語。サイコパスに焦点を当て、彼らの感情や恐怖の感じ方等巧みに描写されていた。
    児童養護施設「青光園」で、児童や先生に一目置かれて育った錠也は、自分が「何」であるかを考えつつ生きていた。母親から託されたというひとつの「鍵」は肌身離さず持っていたが、それが手掛かりになるとは限らない。そんな中同じ施設にいた年上の少女に、自分の正体が明かされる。

    過去に読んだ道尾先生の「透明カメレオン」という作品が記憶にあり、比較的新しい書籍ということで手に取ってみた。他の著者とは決定的に違う感情描写の巧みさで物語に引き込まれやすい印象があったが、本作もその感覚をより強く味わうこ

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    2023年10月23日