教団X

教団X

小説・文芸
1,584円 (税込)

7pt

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【「アメトーーク!」読書芸人でも紹介され、大反響!】絶対的な闇、圧倒的な光。「運命」に翻弄される4人の男女、物語は、いま極限まで加速する。米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)年間ベスト10小説、アメリカ・デイヴィッド・グーディス賞を日本人で初受賞、いま世界で注目を集める作家の、待望の最新作! 謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。 ついに電子版配信開始!

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教団X のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    宗教や原始仏教、脳科学、生物学、宇宙論、量子力学。さらには全体主義や戦争、靖国、東京裁判、テロ、途上国の問題、ODA・国際貢献まで。これほど広範な話題を扱い、世界や日本というマクロな視点から、個人のトラウマや悦びというミクロな視点までが凝縮されています。

    これだけの内容を一つにまとめたということだけで十分に称賛に値すると思うのですが、そこに魅力的な「じいさん」やヴィラン(悪役)までもが登場します。さらに、これだけ硬くて重いテーマを扱いながらも読後は清々しく、良い気分になれるというのはただただ、すげえなと感動しています。作中でも触れられていますが、大きなものに取り込まれるのは気持ちいいというのと同様、正解はこれであると落ち着いてしまうのもやはり気持ちいいんじゃないかと思っていて、気持ちわいるを続けることが大事なんだよなと思ったりします。そういった意味ではこの小説で描かれている問題や思想も一つの見方であり正解ではないというのは意識しておく必要があると思う。

    個人的にはセックスの描写が多いのは気になりましたが、読み終わるとそれをダメだと切り捨てられなくなるんですよね。

    0
    2026年04月04日

    Posted by ブクログ

    読書をするだけでこんなにも自分の内面が揺さぶられる体験をするのは初めてです…

    30歳で手に取って良かった
    これがもし20代やましてや10代で読んでしまったら絶対に何かしらの影響を受けてとんでもない行動(善でも悪でも)をしていたと思います

    読んでる途中でおい!何してんねん!という場面も沢山ありましたがそれでも読破して絶対良かった

    元々読む気は無かったのにたまたま本棚に並んでいるこの本と目があって読んでみよっかなと軽い気持ちで手を出しましたが大正解でした

    0
    2024年09月07日

    購入済み

    まさに今を捉え絶妙な展開の傑作

     いま考えられている最新の科学、宗教、国際政治の
    知見を土台に、まさに今読みたい「物語」になっている。
    展開がスリリングで、反権力側も権力側も、またさらに
    細かく多数の者たちの思惑が干渉しあって先が読めない。
    ラプラスの悪魔でもなければすべては見通せない。
     リラックマ、子育て侍、ネット環境のまさに今の平和、
    チェ・ゲバラ、ドストエフスキーなどが併存する。性的
    描写も秀逸。世界や人類史といった大きなものを描ける
    と同時に今を生きる個人の内面もよく描けている。
     4人の男女は、闇ばかりでなくそれぞれに光を有して
    いる。権力側も反権力側も、善のみ悪のみで純粋に存在
    はせず、決着も、さらなる不幸を食い止めた夕闇の状況
    で、それでも全体の中に埋没しない多くの自己を実現
    していく希望だけは残ったと言えそうだ。
     沢渡という人物は大きな問題提起だ。『リア王』の
    「神々の手にある人間は腕白どもの手にある虫だ。
    気まぐれゆえに殺されるのだ。」を思い出す。また、
    『戦争と平和』の、颯爽たるナポレオンと老人も含む
    ロシア軍首脳の対比や、大きな流れの中で、倒れ悩む
    個人たちが神や秘密結社とつながること、平凡な幸せが
    実現すること、大江の文学での、文中の太字の部分、
    性と反権力の動きといったことが思い出される。

    #感動する #ドキドキハラハラ #共感する

    0
    2023年12月22日

    mnt

    購入済み

    壮大な作品

     久々にスケールの大きい作品を読んだと思った。又吉氏が勧めているから気軽に手を出す人が多いようで、レビューを見ていると過激な性描写に嫌悪を抱く読者が見られたが、この作品はそんな一点に立ち止まって評価すべきではない。描写や教団の異質性にばかりに囚われず、作中にひしめき合う複数の群像や視点やテーマに心を向けて読んでみるといいと思う。エンターテイメント作品というよりも、これは壮大な哲学・文学作品だ。
     生きるとはなにか。平和とはなにか。安保に揺れる渦中の今、一層私の心には多くのものが飛び込んできたように思った。多くの人に読んで欲しい傑作。

    0
    2015年10月09日

    Posted by ブクログ

    町で知り合った彼女未満の女性が急に消えてしまったので、その行方を探しに行ったら1つの教団に突き当たる。でもその教団はもうなくて、別の教団に行ってしまったらしい。そこは公安に目をつけられている所で通称「X」と呼ばれている所だった。どうやら元いた教団を騙して多くの土地やお金を取っていったらしい。松尾さんは宇宙の理論、人間の意識は人間の細胞が出てそれを送ったことによって生まれるらしい。人間の細胞は常に放出されていて常に入れ替わり続けている。だから常に同じ人間はいないと説法を説いていた「X」の方では特に教えや行動はなくただ人間の欲求SEXをするということだけを繰り返す。そんななか「X」の内部でテロを起こそうという組織生まれ実行に移す日人が死んでしまう。テロと恋愛が絡み合い好きな人を告発するか迷う。けど結局、1人だけが死んで墓を閉じる。宗教とは何か人間の生き方とは何か何を信じるかが書かれていた。少し長かったけどすごい面白かった

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    ついに!!
    中村文則さんの全作品を
    コンプリートしました!!

    最後の一冊を読み終え…
    本をそっと閉じた瞬間
    胸の奥から込み上げてきたのは
    言葉にできないほどの大きな達成感と
    中村文則さんの魂に伴走し続けたという
    至高の幸福感でした



    デビュー作から今日に至るまで
    人間の脆さ、悪意、そしてその最果てにある
    微かな光を剥き出しの言葉で描き続けてくれた
    中村文則さん!

    中村さんの紡ぐ言葉は
    いつも私の心の奥に眠る「何か」を
    激しく揺さぶり
    世界の不条理と向き合う強さをくれました

    全作品を読み終えたいま…私の心の中には
    中村さんが築き上げた壮大で深い文学の地図が
    くっきりと刻まれています!!



    そしてその記念すべきコンプリートの瞬間を
    目眩がするほどの圧倒的な熱量で
    彩ってくれたのが稀代の傑作『教団X』でした

    ページをめくった瞬間から
    中村さんにしか創り出せない
    混沌と狂気が渦巻く世界へと
    引きずり込まれました



    二つの対立する教団、運命に翻弄される若者たち
    そして全編に漂う、息が詰まるような絶対的な
    悪の気配…

    それは私たちが生きるこの世界の
    歪みそのものであり
    人間の本能や性と暴力の限界を問いかける
    あまりにも生々しい人間賛歌でもありました



    「私たちはこの残酷な世界で
    何を信じて生きていけばいいのだろう…」



    宗教の内実を緻密に描きながら
    物語の底流で語られる宇宙論、運命論、
    そして神の不在

    知性を刺激する凄まじい言葉の奔流に
    ただただ圧倒され続けました!

    これほどまでに純度の高い
    そして劇薬のような文学を
    コンプリートという最高の瞬間に
    五感で味わえたことは
    私にとって奇跡だと思います!!



    中村文則さんという唯一無二の才能に出会い
    そのすべての言葉を心の血肉にできたこと…
    本を愛する人間として
    これ以上の幸せはありません!!

    この深い余韻を噛み締めながら
    これからも彼の言葉をお守りのように胸に抱いて
    私は私の人生を “ 共に生きていきたい ” と
    思います♡

    0
    2026年05月30日

    Posted by ブクログ

    すごかったぁ!ってまずは思った。
    ストーリーとか官能的なところは正直あんまりかなぁって思ったけど、教祖様の話とか、生とか死とか神とか?の考えた方は面白くて、その部分だけ読み返してしまうくらい。
    貧困の話と、細胞が生まれ変わる話とかは聞いたことはあったけどすごい分かりやすく書かれてて良かった。

    0
    2026年03月14日

    Posted by ブクログ

    世間に公表される情報は氷山の一角。水面下で様々な人間の欲望が絡みあい事態は動くことに悲しみを覚えました。ただそんな時代の流れにほんろうされながらも「精一杯生きて自分の物語をつくることはとても素晴らしい」に共感しました。

    0
    2024年05月15日

    Posted by ブクログ

    教団に飲み込まれていく人達を、主人公の若干客観的な視点から見ることができ、終始不気味さと不穏な空気を感じました。
    性描写にしろ犯罪描写にしろ、なかなか刺激が強く、教団の異質さを際立たせていました。

    0
    2022年09月20日

    Posted by ブクログ

    著者の作品を読むのは久しぶりで『掏摸』『去年の冬、きみと別れ』に続いて三作目だけれど、毎日新聞連載の「つぶやき」を読んでいるのでそのつもりで読み始めたら(当たり前だけど)全然テイストが違う。信仰の禍々しさ、嫌悪感で眩暈がしそうな描写に辟易しながらもページをめくる手が止まらない。
    本書が「すばる」に連載されていた時期(第一部2012年5月〜2013年6月、第二部2013年8月〜2014年9月)を考えると、今年7月に亡くなった安倍氏が自民党総裁として返り咲く直前から政権奪還して最高にイケイケの時にカルトと政治の関係をこの視点で描いていたことにも驚く。
    読み終えてもため息しか出ないが、2014年にノワール小説の分野に貢献した作家に贈られる米文学賞「デイビッド・グーディス賞」を受賞したのも納得。

    0
    2022年09月17日

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