あらすじ
【「アメトーーク!」読書芸人でも紹介され、大反響!】絶対的な闇、圧倒的な光。「運命」に翻弄される4人の男女、物語は、いま極限まで加速する。米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)年間ベスト10小説、アメリカ・デイヴィッド・グーディス賞を日本人で初受賞、いま世界で注目を集める作家の、待望の最新作! 謎のカルト教団と革命の予感。自分の元から去った女性は、公安から身を隠すオカルト教団の中へ消えた。絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。著者最長にして圧倒的最高傑作。 ついに電子版配信開始!
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Posted by ブクログ
宗教や原始仏教、脳科学、生物学、宇宙論、量子力学。さらには全体主義や戦争、靖国、東京裁判、テロ、途上国の問題、ODA・国際貢献まで。これほど広範な話題を扱い、世界や日本というマクロな視点から、個人のトラウマや悦びというミクロな視点までが凝縮されています。
これだけの内容を一つにまとめたということだけで十分に称賛に値すると思うのですが、そこに魅力的な「じいさん」やヴィラン(悪役)までもが登場します。さらに、これだけ硬くて重いテーマを扱いながらも読後は清々しく、良い気分になれるというのはただただ、すげえなと感動しています。作中でも触れられていますが、大きなものに取り込まれるのは気持ちいいというのと同様、正解はこれであると落ち着いてしまうのもやはり気持ちいいんじゃないかと思っていて、気持ちわいるを続けることが大事なんだよなと思ったりします。そういった意味ではこの小説で描かれている問題や思想も一つの見方であり正解ではないというのは意識しておく必要があると思う。
個人的にはセックスの描写が多いのは気になりましたが、読み終わるとそれをダメだと切り捨てられなくなるんですよね。
Posted by ブクログ
⚫︎感想
人間の意識はどこからくる?本当にその意識は自分のものか?人が「生きる」ことを、哲学、科学、宗教、善悪…あらゆる方向から見せられ、考えさせられる一冊。
教団VS教団を通して、壮大なテーマを飽きさせずに描く筆力に脱帽した。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
ふたつの対立軸に揺れる現代日本の虚無と諦観、危機意識をスリリングに描く圧巻の大ベストセラー!
突然自分の前から姿を消した女性を探し、楢崎が辿り着いたのは、奇妙な老人を中心とした宗教団体、そして彼らと敵対する、性の解放を謳う謎のカルト教団だった。二人のカリスマの間で蠢く、悦楽と革命への誘惑。四人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国の根幹を揺さぶり始める。神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、そして光とは何か。
宗教、セックス、テロ、貧困。今の世界を丸ごと詰め込んだ極限の人間ドラマ! この小説には、今の私たちをとりまく全ての“不穏"と“希望"がある。
テレビ番組で多くの読書芸人にも絶賛された著者の最長にして圧倒的最高傑作。
Posted by ブクログ
読書をするだけでこんなにも自分の内面が揺さぶられる体験をするのは初めてです…
30歳で手に取って良かった
これがもし20代やましてや10代で読んでしまったら絶対に何かしらの影響を受けてとんでもない行動(善でも悪でも)をしていたと思います
読んでる途中でおい!何してんねん!という場面も沢山ありましたがそれでも読破して絶対良かった
元々読む気は無かったのにたまたま本棚に並んでいるこの本と目があって読んでみよっかなと軽い気持ちで手を出しましたが大正解でした
まさに今を捉え絶妙な展開の傑作
いま考えられている最新の科学、宗教、国際政治の
知見を土台に、まさに今読みたい「物語」になっている。
展開がスリリングで、反権力側も権力側も、またさらに
細かく多数の者たちの思惑が干渉しあって先が読めない。
ラプラスの悪魔でもなければすべては見通せない。
リラックマ、子育て侍、ネット環境のまさに今の平和、
チェ・ゲバラ、ドストエフスキーなどが併存する。性的
描写も秀逸。世界や人類史といった大きなものを描ける
と同時に今を生きる個人の内面もよく描けている。
4人の男女は、闇ばかりでなくそれぞれに光を有して
いる。権力側も反権力側も、善のみ悪のみで純粋に存在
はせず、決着も、さらなる不幸を食い止めた夕闇の状況
で、それでも全体の中に埋没しない多くの自己を実現
していく希望だけは残ったと言えそうだ。
沢渡という人物は大きな問題提起だ。『リア王』の
「神々の手にある人間は腕白どもの手にある虫だ。
気まぐれゆえに殺されるのだ。」を思い出す。また、
『戦争と平和』の、颯爽たるナポレオンと老人も含む
ロシア軍首脳の対比や、大きな流れの中で、倒れ悩む
個人たちが神や秘密結社とつながること、平凡な幸せが
実現すること、大江の文学での、文中の太字の部分、
性と反権力の動きといったことが思い出される。
Posted by ブクログ
めちゃめちゃ面白かった。
話の流れがまだ見えてこない前半に仏教哲学っぽい話がかなり長く続いたが、興味深い内容で飽きることなく読めた。この内容が後半の沢渡の過去編にリンクしていて、沢渡は手術のシーンで意識が脳を超えた(=神になった?)と思う。「人間は素粒子に過ぎない」が、素粒子で表せない意識こそが言語化できない神の領域なのではないか、みたいな話に説得力があった。
世界の出来事は全て化学反応式なのだから、生まれた瞬間に全ての運命が決まっている、我々の意識はその観客に過ぎない、という内容があったけど、これは自分もたまに思っていたことで、この考えを踏まえて「全てがどうでも良くなった」沢渡と、気楽に生きることを信者に薦めていた松尾が対照的だった。
強いて言うなら↑の量子論とか人とは神とは、みたいな壮大な話を突き詰めて欲しかったところで、最後物語の盛り上がりに使っていたのが世界企業による陰謀論だったのが、ちょっと残念だった。松尾も沢渡も死んじゃったから仕方ないけど……
Posted by ブクログ
引用で成り立っている。小難しく思える社会問題、化学、宗教、政治、などを織り交ぜながらも読みやすく、サスペンスやアクションの要素を含んだエンタメ小説でした。
量子力学や宗教のことに興味はあるけど、学術書を読むのはしんどいなと思ってる人には丁度いいかもしれない。逆に専門家が読めば、そんなことは知ってるよ!と言いたくなるような浅い部分をなぞっただけなんだろうなとも思いながら読みました。
教祖の奇妙な話 Ⅳ にドフトエフスキーの未成年から引用された文章があります。
思想は時にその個人の全存在を拘束してしまうことがある。そういう思想に芯から飲み込まれてしまった人間は、感情で頭が硬化し、反対の思想をいくらぶつけられても、絶対に変わることがないと。彼らを理論で、理性的に変えることはほぼ不可能であると。その個人が変わる場合があるとすれば、それは別の感情にあるものだ。強烈に感情が動く別の体験があって初めて、その個人は思想から解放される。(略)つまり思想が硬化してしまうこと。これが人類の歴史の悲劇の底にあるものの1つです。日本万歳と気持ちよくなっていた当時の軍人に、いくら理性的に語りかけても彼らは絶対に変わらなかった。すべての別の考え方を頭に深く入れる前に遮断してしまっていた。こういう連中は、現在にも世界中にいる。別の考え方を一度でも自分の中で深く咀嚼するのを恐れる、弱い精神なのです。硬化した人々、と言っていい。
この部分が右派左派両方の思想を受け入れられない自分に刺さりました。反対陣営の発言には揚げ足をとるように非難し、自分の思想に近い陣営の不祥事には眼をつぶる"硬化した人々"を日々ネットで見かけますが、あんな風になりたくねーなという想いを強くしました。
内面を揺さぶられそうになったとき、人間は大きく2種類に分けられる。1つは、内面を揺さぶられ、その揺れを味わうことができ、それをもとに自分を少し改変させたり、その揺れを楽しむことができる人間。もう一つは、それをシャットダウンし、もしその対象が映画や小説であるなら、その揺さぶられた事柄に反論するのではなく、物語や何やらにケチをつけ、その対象を出策として切り捨て、深く考えることを避け自己を守る人間。内面を揺さぶられる経験は、人間にとって良くも悪くもストレスなのだ。反対意見を聞くか、聞かないか、といえばわかりやすいか? 君は自分をどっちのタイプだと思う?
壮大な作品
久々にスケールの大きい作品を読んだと思った。又吉氏が勧めているから気軽に手を出す人が多いようで、レビューを見ていると過激な性描写に嫌悪を抱く読者が見られたが、この作品はそんな一点に立ち止まって評価すべきではない。描写や教団の異質性にばかりに囚われず、作中にひしめき合う複数の群像や視点やテーマに心を向けて読んでみるといいと思う。エンターテイメント作品というよりも、これは壮大な哲学・文学作品だ。
生きるとはなにか。平和とはなにか。安保に揺れる渦中の今、一層私の心には多くのものが飛び込んできたように思った。多くの人に読んで欲しい傑作。
Posted by ブクログ
ついに!!
中村文則さんの全作品を
コンプリートしました!!
最後の一冊を読み終え…
本をそっと閉じた瞬間
胸の奥から込み上げてきたのは
言葉にできないほどの大きな達成感と
中村文則さんの魂に伴走し続けたという
至高の幸福感でした
デビュー作から今日に至るまで
人間の脆さ、悪意、そしてその最果てにある
微かな光を剥き出しの言葉で描き続けてくれた
中村文則さん!
中村さんの紡ぐ言葉は
いつも私の心の奥に眠る「何か」を
激しく揺さぶり
世界の不条理と向き合う強さをくれました
全作品を読み終えたいま…私の心の中には
中村さんが築き上げた壮大で深い文学の地図が
くっきりと刻まれています!!
そしてその記念すべきコンプリートの瞬間を
目眩がするほどの圧倒的な熱量で
彩ってくれたのが稀代の傑作『教団X』でした
ページをめくった瞬間から
中村さんにしか創り出せない
混沌と狂気が渦巻く世界へと
引きずり込まれました
二つの対立する教団、運命に翻弄される若者たち
そして全編に漂う、息が詰まるような絶対的な
悪の気配…
それは私たちが生きるこの世界の
歪みそのものであり
人間の本能や性と暴力の限界を問いかける
あまりにも生々しい人間賛歌でもありました
「私たちはこの残酷な世界で
何を信じて生きていけばいいのだろう…」
宗教の内実を緻密に描きながら
物語の底流で語られる宇宙論、運命論、
そして神の不在
知性を刺激する凄まじい言葉の奔流に
ただただ圧倒され続けました!
これほどまでに純度の高い
そして劇薬のような文学を
コンプリートという最高の瞬間に
五感で味わえたことは
私にとって奇跡だと思います!!
中村文則さんという唯一無二の才能に出会い
そのすべての言葉を心の血肉にできたこと…
本を愛する人間として
これ以上の幸せはありません!!
この深い余韻を噛み締めながら
これからも彼の言葉をお守りのように胸に抱いて
私は私の人生を “ 共に生きていきたい ” と
思います♡
Posted by ブクログ
教団X
あのカルト集団を思わせる内容ですが、教団Xにつながるゆるい集まりの中で老人が話す脳の話が最近読み続けている本とシンクロして、そういうこともあるんだなあと改めてユングのシンクロニシティを思い出しました。
教団関係者の悲惨な過去1つ1つが、1つの物語になりそうな。
最後がちょっと巻きすぎであっけなかったし、エピローグが月並みすぎて今一つ。
まあ、読者を選ぶ小説ではあります。
竹蔵
Posted by ブクログ
すごかったぁ!ってまずは思った。
ストーリーとか官能的なところは正直あんまりかなぁって思ったけど、教祖様の話とか、生とか死とか神とか?の考えた方は面白くて、その部分だけ読み返してしまうくらい。
貧困の話と、細胞が生まれ変わる話とかは聞いたことはあったけどすごい分かりやすく書かれてて良かった。
Posted by ブクログ
世間に公表される情報は氷山の一角。水面下で様々な人間の欲望が絡みあい事態は動くことに悲しみを覚えました。ただそんな時代の流れにほんろうされながらも「精一杯生きて自分の物語をつくることはとても素晴らしい」に共感しました。
Posted by ブクログ
教団に飲み込まれていく人達を、主人公の若干客観的な視点から見ることができ、終始不気味さと不穏な空気を感じました。
性描写にしろ犯罪描写にしろ、なかなか刺激が強く、教団の異質さを際立たせていました。
Posted by ブクログ
著者の作品を読むのは久しぶりで『掏摸』『去年の冬、きみと別れ』に続いて三作目だけれど、毎日新聞連載の「つぶやき」を読んでいるのでそのつもりで読み始めたら(当たり前だけど)全然テイストが違う。信仰の禍々しさ、嫌悪感で眩暈がしそうな描写に辟易しながらもページをめくる手が止まらない。
本書が「すばる」に連載されていた時期(第一部2012年5月〜2013年6月、第二部2013年8月〜2014年9月)を考えると、今年7月に亡くなった安倍氏が自民党総裁として返り咲く直前から政権奪還して最高にイケイケの時にカルトと政治の関係をこの視点で描いていたことにも驚く。
読み終えてもため息しか出ないが、2014年にノワール小説の分野に貢献した作家に贈られる米文学賞「デイビッド・グーディス賞」を受賞したのも納得。
Posted by ブクログ
謎のカルト教団を中心に進むお話だったけど、人間とは何か、生きるとは何か考えさせられる内容がてんこ盛りだった。
松尾塾(?)、私も入りたいな。人生に行き詰まったとき「原子のゆるやかな結合体がウジウジ悩んでもしょーがねぇな!」って開き直れそう……
おそらく好みは別れるが
重厚で淫靡で暴力的でいて、人間の業をこれでもかと叩きつけてくる。
難解なテーマにも関わらず一気に読了したのは、
素晴らしい筆力の賜物。
少しオトナになれた方は是非読むべき。
Posted by ブクログ
前半は官能小説のような感じでした。性行為を重んじる宗教が2つある。松尾の宗教と、沢渡の宗教。結局は、国家がアピールをするために悪者とされている沢渡の教団Xにに攻め入ろうとするが、教団Xはほとんど悪いことをしていない。先に攻めたのは国家である。どうしても国家は教団Xを悪者に仕立て上げたいがために、テロを起こすように仕向ける。結局テロは起こらず、国家が信頼を落とすという結末。宗教の話には、政治が絡むんだなと思った。
Posted by ブクログ
殺伐としていて、面白くはないけれど
変に重たいリアリティがある。
作者が見ている、この世界の形がくっきり描かれている。
宇宙論、宗教論、世界を支配する仕組み。
陰謀論めいているけれど、きっと現実世界に近いのだろうと感じる。
そうでないほうが、絶対にいいけれど。
恐ろしい世界に対抗するには、飲み込まれないようにするには、
松尾さんみたいに考えること。生きること。
Posted by ブクログ
まず分厚さに怯みました。
宇宙の話、物理の話、原子の話、神の話、思想の話、貧困の話…スケールが大きすぎて理解できないとこも多かった…
特に、アフリカの貧困がなくならない本当の理由には驚いたし、腹立たしく思ったけど、自分もどこかでその恩恵を受けているのかと思うと悔しいと思いました。
人を殺すことが日常ということが今もどこかで起きているのかと思うと苦しいですね…
最終的には「何かに関心を持って世界を善へ動かす歯車になりましょう」「共に生きましょう!」と前向きになれました。
Posted by ブクログ
信じるものは救われる、と思わされた。
人を構成する原子から宇宙論まで幅広く語られていた。少し難しい話もあったが、全体を通して伝えたいメッセージは分かった気がしました。欲を言えばもう少し物語に動きが欲しかったなと思いました。
Posted by ブクログ
読書の秋がやってきましたw
ってな事で中村文則の『教団X』
まあ、長かった…(笑)
只、只、長かった…。
読むタイミングが良くなかったのか、集中して読めなかったんで内容もあやふや…。
前半は原子だブッタだ涅槃だ宇宙だと正直疲れた(o´Д`)
新興宗教の作り方と言うか、人の心の拠り所に刳り込み従えていき、反抗勢力には自分達の都合で有り得ないやり方で反撃する…。
すべてじゃないけど、宗教よりテロリストに成り代わる集団になるのは教祖が、現存してる場合が多い様な…。
終わりは急に爽やかな終わり方で、何だかって感じでしたがw
もう少し落ち着いて読めれたら面白かったのかな。
2015年55冊目
Posted by ブクログ
宗教と素粒子学を語る部分が勉強になるような。
小説としてはそれほど引き込まれるのではないが、この語りの部分。追加すると日本人とは?という問いかけ。
面白かった。
Posted by ブクログ
結局は教団て何だったんだろう
初めの新興宗教のグループから分派した過激な教団の話までの説明が難解で判りにくかったが、中盤からのテロの開始に伴い明らかになっていく、アフリカのテロ組織や教祖のイカれ具合などエンターテイメントも備えていた
匿名
かなり好き嫌いが別れそう
著者の作品は初めて読みますが、登場人物の心理描写に独特なテンポがあって面白かったです。
性描写の生々しさは読む人をかなり選びそうですが、ある種の狂気と人間らしさを感じられて個人的に好きでした。
ただ著者の主張と思われる部分がとんでもない長文台詞として頁を埋めつくすところが度々あり(特に政治関連)、人物に感情移入しながら読んでると突然著者が現れて強めの主義主張を語って去っていくような違和感がありました。
その辺はもう少しうまく『キャラクターの思想』として取り入れてほしかったです。
Posted by ブクログ
・「数年前にやたら流行った小説」という知識のみ。著者の他作品は未読
・装丁と「圧倒される」という評判で、なぜかSF寄りを想像していたが、かなり現実の話だった。何と混同していたのか?2022に読んだから「現実」と感じているのかもしれない。2014年はまだ、戦争も、凶弾も、流行病と洗脳も、身近ではなかったはずなので。
・もっと理解不能で圧倒されるかと思っていたが、理路整然というか説得の姿勢を感じた。残念ながら8年後も世界は良くならないし、貧富の差も広がってしまいました。
・男と女と(美しい)レズビアンしか出てこない。これも2022年に読むから強く感じるのか?
・あとがきにあった「全体と個々を両方書こうとした」は、読みながら感じたので十分成功であった。自分も生活の中でそのカメラの切り替えをやるので、馴染みがあり読みやすかった
Posted by ブクログ
読み進めていくうちに
と、言うか、ひとつひとつの文章にのめり込んでいくうちに
奥の奥の方が痺れるようになった。
何故なら、善の思いも、悪の思いも感じた事があるから。
なにかに縋りたいと思った事や、なにかを壊してしまいたい衝動に駆られる思いをした事があるから。
実は全てが繋がっていると思いたいから。
はたまた、全てが違う現象だと思いたいから。
きっと、読む人によって読みづらいか、スっと入ってくるか、極端に分かれる。
Posted by ブクログ
正直に書くと最初の方はあまり面白さを理解できなかった。性的な事と男女の痴情に滑稽ささえ感じた。
前半で面白かったのは教祖の奇妙な話くらいだった。
しかし後半は良かった。
どなたかの感想で「400ページくらいから面白くなる」というものを見かけ、私も正にそうだった。暗躍するモノがどうのという事に対する一つの解釈としてなるほどなと思った。
Posted by ブクログ
読んでいたのを忘れていた。
読みながらなぜか、東野圭吾さんと京極夏彦さんを足して何かで割ったようだと感じていた。
でも、妙なおもしろさはあった。
Posted by ブクログ
タイトル通り新興宗教を描いた作品。少しどぎつい性描写がくどい気もするけど、過去の事件もこんな感じだったのかなぁと想像できる良作。このての
本では、個人的には『デイドリーム·ビリーバー:三田誠広』が傑作だと思う
Posted by ブクログ
性と正と生について描かれているお話。
他人の思想に深く巻き込まれているようで、私には非常に重かった。
「人と自分を比較しないで」という話は耳タコになるくらい聞いたことがあり、どれも腑におちたことはなかったけれど、話中の松尾さんの言葉は私のなかにすっと入ってきて、涙が出そうになった。フィクションだけど、これも松尾さんの人柄ゆえなのか。
内容が内容だけに、本の中から洗脳されそうになったのかと思うとちょっと怖いけれど、他人の思考回路や人生観をこれほど描いている本は初めてだったので、本を通して貴重な疑似体験ができた。
闇
読んでいて罪悪感を覚える程の狂気と恐怖。
頭がおかしくなりそうだった。
ただ,松尾さんの話は難しいけれど全うで,非常に興味をそそられた。
壮絶な経験をしながらも,けっして世界を恨まない。
科学や歴史に基づいた説明。
人間の醜い部分を,なんの躊躇もなく目の前に突き付けられる。
Posted by ブクログ
9割以上ドロドロ、鬱鬱としているが、最後の最後に、希望が。どんどんと読み進めることができるようなお話しでは、個人的にはなかった。でも最後まで読まされた、というような感覚。神はいるのだろうか?死とは?苦しみながらも、共に生きよう。
消化不良かも
伏線が回収しきれていないという消化不良感があった。色々な登場人物の回想が唐突に入り、中だるみ感が否めない。わざとそうしてるのかもしれないが、なぜこういうストーリーにしたのかよく分からないところが多かった。ラストが肯定的に終わってるのは、拍子抜けする一方、個人的には嫌いではない。
Posted by ブクログ
読書というより、自傷。
読み進めるうちにそんな気分にさせられたが、途中でやめられなかった。
松尾さん夫婦には救われた。
帯は芸人さんより
村上龍氏とかが良かったのでは。
Posted by ブクログ
わたしも「アメトーークの読書芸人推し」と聞いてよんでみた。『掏摸(スリ)』 (河出文庫)はとてもリアリティがあってグッときたのに、こちらは少々大味過ぎる。教団Xの周辺があまりにも不透明で感情移入ができない。政治への不信感から、困窮した生活を強いられる弱者が生まれる土壌についてのレポートなど知識として得るところはある。如何せん全体的にまとまりに欠ける気がしてならない。(注:期待して読んだ分、評価が厳しくなりました)
スケールが足りない
話の組み立てはさすがにキャリアを感じる。キャラクターもうまく書き分けて立っているし、役割もこなしている。
しかしながら、いかんせん筋と無関係の自衛隊機の暴走は、作者が作品のスケールが足りないことを本能的に察知して、取り繕った結果だと思う。
教祖も大して悪でなく、ただの歪んだ性癖を持つ連続殺人犯でしかない思う。
ならば、むしろ目いっぱい矮小に、教祖の最後を火の海で壮絶に死なせるのでなく、実は国際手配されていて、警察に両側から捕まれて、小便漏らしながら命乞いして、それを信者が目撃する中、だだをこねる幼児のように連行されていくとか、そういう方がいいと思う。こんな奴に我々は踊らされていたのかと、神に懺悔したくなるくらいに。むしろそこでやっと神に遇えるのでは?
あと思想的にも、戦争の原因は武器メーカーが問題なのではなくて、そういった自国の都合で戦争するアメリカという国の野蛮さと、それを容認してしまっている国際社会の世論にあると思う。
最終的な判断はその国の政府なんだから、メーカーにルールだなんだは無意味。
あと個人的にはやはり性を前面に出すのは、作家として敗北だと思う。
どの登場人物にも覚悟というものが全然なくて、残念だった。
素粒子だなんだと、色々言うけど、それなら量子超越性とか不確定な世界に入っていって、人間の意識とリンクさせて考えていって、教祖がカタストロフィーを目指していて、未然に人知れずそれを防ぐような筋で、教祖の言うことにも一理あるような作りの方がよかったのでは?
それだとあまりに漫画的かもしれないが、そもそも舞台装置にそういう趣があるから、そのくらいでもいいのでは?
Posted by 読むコレ
知人より読んでみてと渡されたので読んでみました。
宗教、量子力学、政治など詰め込みすぎてそれぞれの話は分かりやすかったですが、概念的な話を継ぎ合わせているだけでひたすら長くて読むのがだんだん疲れてくる上にストーリー自体は語っている思想に対して単純というか雑というか、上滑りしている印象でした。また性的描写が単調で何度も繰り返さるのがくどかったです。
知人と分厚いわりにいまいち微妙だったよね~と意見が一致したのがなにより?
難しい…?
今までコミカルチックなものや恋愛ものを多く読んでいたせいか、少し難しいかった。何か引き込まれる感じがあるのは確かだけど、もう一度読みたい!とはならなかった、かな。
エロくて疲れる
面白くなくてがっかり。
性描写が多く疲れました。
広い世界、人種、貧困、宗教。。
何を伝えたいのか全く解らなかった。
こんなに高評価なのには、裏になにかあるんじゃないかと思うくらいでした。
購入して損しました。