透明な夜の香り

透明な夜の香り

小説・文芸
649円 (税込)

3pt

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。人並み外れた嗅覚を持ち、鼻で、相手の行動パターンや健康状態を一瞬にして嗅ぎ分ける朔は、どんな香りでも作り出すことができ、それゆえ風変わりな依頼が次々と届けられる。だが、一香は朔の近くにいるうちに、彼が天才的嗅覚を持つがゆえに深い孤独を抱えていることに気づきはじめる……。直木賞作家が紡ぎだす「香り」にまつわるドラマティックな長編小説。第6回渡辺淳一文学賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    透明な夜の香り
  • タイトルID
    :
    1362887
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年06月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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透明な夜の香り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごく読みやすくて物語に惹き込まれた。たくさん出てくる色、感情を使った香りの表現に本を読んでいるのにほんのり香りが漂ってくるような。続編も早く読も。

    0
    2026年09月29日

    Posted by ブクログ

    作品の世界観に完全に引き込まれました!
    本を読んでいてここまでのめり込んだのは初めてでした。
    実際に朔のような人間がこの世界にいたら人生ハードモード。
    いつもはハーブの香りは好きじゃないけど、この本を読んでいた期間はスッキリした清涼感ある香りを無意識に探してしまいました笑
    そしてご飯が美味しそうすぎるよ!!

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    香りをテーマにした物語だけど、文章からは色もよく感じ取れた。前半、とても静かな本だなと思っていたらちょうど中盤でガラッと雰囲気が変わり、本から香りと色が湧き立つように感じた。朔の紺色の声が本全体に静かに漂っていて、洋館での生活や出来事の香りと色がぽつぽつと浮き上がってくるようだった。朔の孤独と主人公の後悔が、決して忘れることのできないもので終わらずに静かに終われていく様が美しく、固い蕾が開くような変化だと思った。
    変化は恐ろしく、変わらずにいることはとても心地よいぬるま湯だけれど、停滞を破るきっかけを掴んで少しずつ変わって生きていく。
    2人を見守る周りの人達も温かく癒された。

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    香りと洋館、とにかく世界観が素敵だった。
    序盤は朔さんは感情の起伏がなくて冷たい人間なのかと思っていたけど、物語が進むにつれて良い意味で人間臭さを感じてよかった。読み終わってすぐに続編も買ってしまった。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読み。
    まず香りにこだわりがある自分には、聴覚を軸に登場人物から景色から、謎解きまで、何から何まで香りを纏いながら話が展開していくのがたまらなかった。

    一香の持つ葛藤は想像を超えないものだった。
    朔の抱える孤独も凡人離れしていて、なかなか共感できるものではなかったが、何に惹かれたのだろう。

    朔の静かなる知性の裏に見える狂気的な信念や美学かな。知的な人、理性的な人が異常なまでの熱意を何かにぶつけるギャップに当てられがち。まず、青色の雰囲気を纏った人がドタイプなのに、それに黒を混ぜた紺色なんてもう、オーラだけでやられそう。最後まで読んだ感想はそうだ、朔という人物に惚れ込んでしまった。こういう人は、大抵香りから相手の全てを察しても、そのことを言わずに秘めておくのが定石だと思うのに、トラブルに巻き込まれようとも必ず口に出してしまう破天荒さに読んでいて次の展開が気になって気になって、最後まで惹きつけられた。

    薬草だとか、フルーツの香りだとかに関する言及についても、匂いにはそんな効果があるのだと知識欲もくすぐられた。どこかで読んだのかもしれないが、何となくいい匂いのする小説というのはまさにこの本にピッタリ。

    ドラマ化か映画化しないかな。
    朔に沼りそう。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    天才調香師、朔の話。以前、既読の「香水」(作者は失念)と似ているかな?と思ったが、肌ざわりは全く異なる。朔の抱える闇と、一香の交錯が揺蕩う。次作「赤い月〜」も楽しみ。

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    「香り」シリーズ第一弾。

    単行本で読んだものを、文庫版で再読。

    視覚で入れた文字情報が、自分の記憶と相まって香りとなって感じられる1冊。
    この作品は、きっとこれから何度も読み返すことになるだろう。

    小川洋子さんの解説がまた良い!
    「文字の奥から香りが立ち上ってくる」の一文からグッと惹きつけられる。
    千早茜さんや小川さんのように美しく言葉を使えるようになりたいものです。

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    読書好きな人が口を揃えて面白いと絶賛していた恋愛小説で前々から気になっていたのをやっと読むことができた。

    物語の主人公、元書店員の一香は、並外れた嗅覚を生かしてオーダーメイドで「香り」を作る調香師の朔の元で古い洋館の家政婦として働くことになる。
    そこで働くためにはたくさんの変わった条件があった。身につけるボディソープや化粧水などの日用品は、全て朔が調合した品ではなくては駄目であり、仕事中にはシンプルな無地のワンピースを着ることも義務付けられている。そして、彼の元で働くためには「嘘」をついてはいけない。
    一香は自分の兄が孤独の悲しみから自ら命を絶ってしまったという暗い過去を持っており、彼女はそんな兄の姿を、天才ゆえに誰にも理解されない辛さを抱える朔に重ね、徐々に惹かれていく。
    本作では2人の関係性の変化や、館の人たちとの関わりを通して成長する一香自身の姿などを、鼻腔を刺激する丁寧な香りの描写を交えながら楽しむことができる。

    まず始めに、魅力的な舞台設定で読者を物語の世界観に引き込むのがとても上手いなと思った。町外れに佇む「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家みたいな洋館、不思議な雰囲気を纏う天才調香師とその幼馴染の探偵のコンビ、秘密を抱え、香りを求める客人たち。今から一体何が始まるんだ…!というお菓子の箱を開けるようなワクワク感を物語の序盤で味わうことができる。その後ももちろんページを捲る手は止まらない。1日だけで一冊の小説を読み切ったのは久しぶりだった。
    自分自身の記憶の中に刻まれた変わらない香りを求めて館を訪れる客人たちと同じように、朔もまた「永遠に変わらないもの」を求めており、「変化」を強く恐れている。彼が浮世離れした館で密かに店を開き、新城や源さんなど、必要最低限の人との関わりしか持たなかったのもそれが理由なのだろうかと思った。
    そして物語のラストで朔は、一香がいつか自分から離れていってしまう「変化」に怯え、記憶の引き出しを無理やり開けることで彼女を暗い過去から解放し、突き放してしまう。このまま2人は疎遠となってしまうのだろうかとハラハラとした思いで読み進めると、一香は家政婦としてではなく友人として洋館を訪れてもいいかと朔に尋ね、関係が「変化」してもそばにいると彼に優しく告げる。一香の言葉を受け止めた朔は「また新しい薔薇が咲いたよ」と自分のずっと変わらない生活の中でも存在していた小さな「変化」である庭の花々の開花を彼女に伝え、物語は幕を閉じる。なんて綺麗で心がすっと軽くなるラストシーンなのだろうと思った。この物語は重い過去に囚われ、「永遠に変わらないもの」を強く求めた朔が、「変化」は恐ろしいものではなく、時に温かい希望も運んで来てくれるものだと気づく、心の成長を描いたものでもあるのだと感じた。

    0
    2026年09月09日

    Posted by ブクログ

    私の好みを色々伝えたAIにおすすめされて読んだ本。

    他の人の感想にもあったけど、とにかく「香り」についての描写がすごかった。
    文字を読んでいるだけなのに、本当にその香りがしてくるような感じがして、不思議だった。

    私自身、嗅覚が人より敏感なのか、今まで臭いで苦しい思いをすることが結構あった。
    良い匂いでも嫌な臭いでも、人より強く感じ取ってしまうことがあって、それがしんどいと思うことも多かった。

    だから最初は、どこか朔さんに自分を重ねながら読んでいた。

    でも読み進めていくうちに、朔さんが抱えているものは私が想像していたものとは全然次元が違うんだと分かった。
    自分が今までしんどいと思っていたことよりも、何倍も何十倍も辛い思いを抱えて生きてきたんだと思うと、胸が苦しくなった。

    そして一香が抱えている過去も、想像していた何倍も重たかった。
    最後の章は、その情景を想像するだけでも苦しくて、読んでいて胸が締め付けられた。

    文章自体もすごく読みやすくて、言葉選びも好きなタイプ。素敵な作家さんを知れて嬉しい。

    続編もあるそうなので、しっかり順番に読んで、この世界観をもっと味わっていきたいな。

    0
    2026年09月02日

    購入済み

    穏やかな気持ち

    世界線が不思議で逃避行した気持ちになりました。ストレスが溜まった人にとてもオススメです。ジブリみたいな世界観で本当に好きな物語でした。

    #癒やされる #感動する #エモい

    0
    2025年06月20日

透明な夜の香り の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    透明な夜の香り
  • タイトルID
    :
    1362887
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年06月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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