透明な夜の香り

透明な夜の香り

649円 (税込)

3pt

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。人並み外れた嗅覚を持ち、鼻で、相手の行動パターンや健康状態を一瞬にして嗅ぎ分ける朔は、どんな香りでも作り出すことができ、それゆえ風変わりな依頼が次々と届けられる。だが、一香は朔の近くにいるうちに、彼が天才的嗅覚を持つがゆえに深い孤独を抱えていることに気づきはじめる……。直木賞作家が紡ぎだす「香り」にまつわるドラマティックな長編小説。第6回渡辺淳一文学賞受賞作。

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透明な夜の香り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    著者の作品は2作目。『しろがねの葉』から数年ぶりに。
    ほんとうに筆力のある人だから…あらゆる箇所で本から顔を上げてふぅ…とひと息つかせる、そういう描写にあふれている。
    美しさに、人の残酷さに、想像せざるを得ない香りに。

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに再読。

    本から香り立つような、深い森の中にいるような、静謐で濃厚で新芽を触った時のようなしっとりした世界観が好き。

    私自身、香りに弱いので香水が強い人と一緒にいると酔って気持ち悪くなってしまうけれど、朔さんの調香してくれた色んな香りを嗅いでみたいなぁと読む度思います。

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    最後には自然と涙が出てきていた。
    寝る前に読むには魅力的すぎて寝不足だけれど。
    あたたかいのにどこかひんやりとした、素敵な話だった。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    庭園や料理、匂いなど、私の好きな要素が詰まった作品でした。文章からは大きな洋館や薔薇の花など、風景や香りが鮮やかに浮かび上がります。穏やかで和む場面もあれば、ワクワクするような場面、そして目を背けたくなるような場面もあり、最後まで引き込まれました。とても面白かったです。

    あまり関係ありませんが、朔

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    全体として、千早さんの言葉の置き方がとても好きだなあと思った。しっくりくる表現が多くて体にすっと馴染む感じ。
     

    朔の天才と言われるが故の生きづらさと不器用さが、一香の人と深いところで対峙する怖さが共鳴してたんだなと。そしてその共鳴は人にはあまり共感されないからこそ、2人の間の結びつきを強めていっ

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    ああ、深くて脳の奥の方を刺激された感じのする物語だった。それはきっと嗅覚のお話だったからだな。読んでいる間はどこからか香りがするような気がして、お布団の柔軟剤の香りがいつもより強くするような気がした。あっという間に読んでしまった。

    香りは人を壊し、人を再生させる。味覚はショッキングなことがあるとし

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    HSPの人は朔と一香の感覚が少なからず分かるのではないかと思う。
    繊細で、読後感が良かった。
    続編も早速読みたい。

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    自分には見えない世界
    特殊な才能、そういうのに憧れてしまうけど
    きっと疲れちゃうんだろうな、大変なんだろうな
    分かってはいるけどやっぱり憧れちゃうな
    そしてそんな人の近くで過ごしてみたいと思ってしまった

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    タイトルが、うまい。まるで、匂い立つような。
    人並外れた嗅覚で、人の隠された真実を嗅ぎ当てる、小川朔。
    ただ、暴かれた真実よりも、フラットな性格の朔をめぐる人間模様や、洋館での生活が、骨太なバックボーンとして存在するから、面白い。

    0
    2025年12月07日

    購入済み

    穏やかな気持ち

    世界線が不思議で逃避行した気持ちになりました。ストレスが溜まった人にとてもオススメです。ジブリみたいな世界観で本当に好きな物語でした。

    #癒やされる #感動する #エモい

    0
    2025年06月20日

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