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実体がないような男との、演技めいた快楽。結婚を控え“変化”を恐れる私に、男が遺したもの(「ほむら」)。傷だらけの女友達が僕の家に住みついた。僕は他の男とは違う。彼女とは絶対に体の関係は持たない(「うろこ」)。死んだ男を近くに感じる。彼はどれほどの孤独に蝕(むしば)まれていたのだろう。そして、わたしは(「ねいろ」)。昏(くら)い影の欠片が温かな光を放つ、島清恋愛文学賞受賞の恋愛連作短編集。
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Posted by ブクログ
久しぶりの千早さん
ちょっと暗めの本をぽけーと読みたい時、
仄暗さと、人の欲と、寂しさと、
少しずつ出てくる人が繋がっていく短編集
でもいつの間にその世界にのめり込みながら読み終わった。
「うろこ」の松本と松本の友達啓介がよかったな。
少しずつ欲を抑える人
どこかでそれを晴らす人
抑えて悲しみを抱える人
自分に正直に欲求を満たして生きることなど現実にはなかなかできないから時々千早さんの本を読んで、脳をシャッフルさせたくなるのだろうか。
人が求めるものとはなんなのだろう
肉体的なつながりなのか、気持ちなのか、カタチある何かなのか、
残るとは何か
あとかた 「あったというしるし」
わたしが傷ついたというしるし
わたしが悲しんだというしるし
わたしがいたというしるし
そういうものを誰かに受け止めてほしい
あったということを誰かに知ってほしい
そこにつながりを求めるのかな いろいろなカタチで
なんとも言えぬ不思議な余韻の残る本
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小説・文芸
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