しろがねの葉(新潮文庫)

しろがねの葉(新潮文庫)

880円 (税込)

4pt

銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる――。父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見(いわみ)銀山の坑道で働き始める。山に穿(うが)たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰(からだ)を蝕(むしば)んでゆく……。生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。(解説・北方謙三)

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しろがねの葉(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    石見銀山に魅入られた少女の一生。
    予想以上の質量のある長編でした。さすが直木賞。こういう小説を読めると嬉しくて震える。

    同じ女性として、主人公ウメの内側から溢れ出る強烈な生命力や強さに圧倒される。憧れる。
    男たちの短い一生の中で、女や子のために生きて、命を燃やし尽くすさまも心に残りました。
    絶望か

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    後半の引き込まれ感がすごい。私も日に日に病気に侵されていく人と生活しているかのよう。辛い咳が、隣から聞こえてくるような、、、それでも生活のために間歩に入る。
    ウメの波瀾万丈すぎる人生。それでも生きていく。

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    両親と共に夜逃げしたウメは道中で両親と生き別れとなる。さまよいつつ一歩一歩き川を遡り間歩にたどり着いた先で山師喜兵衛と出会う。女児のウメを育てることに冷やかな反応も多い中、喜兵衛はつかず離れずでも大きな愛情をもってウメを育てていく。いつしか銀堀になりたかったウメだが、そこに立ちはだかる性の問題。家族

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    時代小説を初めて読んだ。今まで読む機会なく敬遠していたが、千早さんの作品ということで挑戦してみた!

    最初は慣れない言葉や文体に慣れなくて読み進むのに時間がかかったが、千早さんの圧倒的な文章力に惹き込まれた。

    銀掘りたちとそれを支える女たちの一生。力強さと儚さ。
    この作品はフィクションだが、実際に

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    静岡県の土肥金山に行ったことがある。呑気に砂金採りや坑道に潜るなどの体験をした。

    この小説は石見銀山の話。そうか、実際の鉱山というのはこれほど苛烈で闇で熱く苦しいものであったかと、啓かれた感じ。資料や観光地などで見聞きしてはいたが、ここで描かれる生活と金と権力と病、男たちは次々と死んで女は何人もの

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    なんだろ、ジブリ映画を一本みた後のような読後感。爽やかな部分と、人間の欲望の部分がメリハリよく描かれていて、複雑な気持ちになる作品でした。

    私は石見銀山に行ったこともないですし、勿論戦国時代に生きたわけでもないです。ましてや男なので、女性の体や気持ちの変化など体験したこともなく、わからないことだら

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    千早茜さんの作品は幾つか読んできたが、今回の作品は群を抜いて良かった。

    時代背景は、なんと関ヶ原の戦いの頃の日本。
    島根県は石見銀山を舞台とした人間の生き様を描いた作品。

    シルバーラッシュに生きる望みを託した両親に連れられ、住み慣れた村を出たウメは、一人きりで銀山の山師である喜兵衛に拾われる。

    0
    2025年09月29日

    Posted by ブクログ

    とても読み応えのある物語でした。
    面白かったと書くのはなんだか違う気がして、まだこの胸の昂りを上手く言葉にできないです。
    圧巻でした。

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    千早さんは、誰も入る隙のない2人で完結された空間を描くのがお上手だと思っていて、今回もそんな静謐な雰囲気の漂う作品。
    変えられない運命を嘆きながらも、やはり間歩から離れずに、男たちを最期まで支えたウメは、銀堀にはなれずとも確かに喜兵衛の手子だったと思う。
    胸が引き裂かれそうな闇の中でも、"

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    私が普段読まないタイプの本で、読みにくいと感じながらも徐々に引き込まれていき、読む手が止まらず映画を観ているようだった。
    泣けた。

    0
    2025年09月08日

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