赤い月の香り

赤い月の香り

1,760円 (税込)

8pt

天才調香師は、人の「欲望」を「香り」に変える――。
直木賞受賞第一作。『透明な夜の香り』続編!

「君からはいつも強い怒りの匂いがした」
カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていたのだ。
朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。
香りを文学へと昇華した、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマティックな長編小説。

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赤い月の香り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    文字から香りのする「透明な夜の香り」に続き、静謐な色と香りの描写が美しい

    新月から満月への月の満ち欠けと並行して少しずつ追い詰められていく主人公に感情移入し、怒りや執着、自分と向き合い赦すことについて考えた

    小瓶に永遠に保存したい隠れ家のような本

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    前作の一香さんと朔の間の、不思議と落ち着く雰囲気、通じ合っている関係性と比べると、今作の主人公と朔さんとの関係はかなりちぐはぐ。

    主人公の特徴が強めで自己主張がある。だから、新城や朔さん、屋敷や依頼人だけに注目して見られた前作と比べると、主観的な印象を受けた。

    前作とはまた違った朔さんや新城、そ

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    「透明な…」続きが有るなら絶対読みたいと思っていました。期待通りの内容に次ぎも書いて欲しいと思います。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    「透明な夜の香り」が大好きで、続編も読んでみました。やっぱり、世界観が素敵だなと思いました。
    「俺のことを過敏と言った人は、俺よりもはるかに孤独な世界を生きている人だった」この言葉にとても考えさせられました。

    0
    2025年08月26日

    Posted by ブクログ

    はー、とてもとてもよかった。
    前作の主要な登場人物たちも丸っと出てくるし、その後を知ることができる。
    今作の主人公、満の怒りの香りが怒りが作品中に漂っているおかげで、不穏なんだけど、日常は穏やかで、その対比が鮮やか。
    満の怒りの原因がわかったとき、朔の人間としての優しさとか、成長を感じた気がする。

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    前作に続き相変わらず惹き付けられる。
    更に続編を期待してしまうそんな1冊。

    「隠せば隠すほどにおう。隠すというのは執着だから。執着は濃くただよう」
    深く刺さる言葉の中に上品で艶やかな言葉が入り交じっているなんて素敵な世界観なのだろう

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    小川朔の纏う香りを嗅ぎたいと思う。でも、文章から香ってくるような錯覚に陥いる。
    執着=欲、正しい執着は赦し、とても心に落ちた。

    0
    2025年07月02日

    Posted by ブクログ

    『透明な夜の香り』続編だったなんて、読んでから知った。
    でも、この本だけでも、十分に堪能できた。

    主人公の朝倉満と、小川朔との関係がラストで分かってきて、全ての謎が全てクリアになった。

    満にとって、幼い頃のふわふわの白い猫が、
    朔に重なって見えた。
    猫はやたらと嗅覚が鋭いし、霊感もある。

    アレ

    0
    2025年06月19日

    Posted by ブクログ

    おすすめポイント
    ・前作「透明な夜の香り」の続編が読みたい人
    ・透明感のある、上質かつ読みやすい文章に浸りたい人
    ・源さんの過去とか、朔の過去を知りたい人

    残念ポイント
    ・朔は短髪ブロンドなのが私は受け入れられないんだな〜!無機質で儚げ、涼やかで透明な雰囲気を保つ人だったら、線の細い長髪がテンプレ

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    p.27 言った。「猪だってでるしね」
    「ここはまだ敷地内ですか」
    「そうだね。凍死されると迷惑だから迎えにきた。下の住宅街をでなければ見失わないよ。
    よほどの豪雨でない限り」
    「それも、匂いで、ですか」
    返事はなかった。薄く微笑んだ気配が伝わってくる。明らかに人の常識を超えたことなのに、なぜだか

    0
    2025年11月24日

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