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感覚的な作品
とても読後感の良い作品でした。絵画をみてるようなそんな気分になれる、読んでいるといろんな風景が想像できます。で読み終わったら好きな人に会いに行きたくなる(笑)そんな気持ちにさせてくれる本です。オススメ!
Posted by ブクログ
やっぱり、千早茜さんの作品、大好き。
千早さんの見てる世界って色とか光とかの情景がくっきりハッキリしていて、読んでいて清々しいし、自分が今見てる現実も千早さんの様な感受性で見てみたいと思う。
そして、今回もキャラクターの一人ひとりが魅力的だった。
短編集だけど全ての人物がどこかで繋がっていて、それぞれの視点から、同じ時間軸を過ごしているのが分かるから面白い。
華奈子が特に魅力的で素敵な女性だった。水の中に咲いている花っていう表現がぴったりな人なんて素敵すぎる。
他人と距離があるって言う表現も兼ねてるみたいだけど、第三者から見て近づき難い高嶺の花のような魅力があるんだろうなと思う。田村との関わりが良すぎて尊い…。
高嶺の花も、田村や兄のような心と心でぶつかり合える人が必要なんだなって思った。
武生の話も良かった。
田村視点から見るとちょっとイライラしたけど、他人と深く関わることを恐れてた武生が唯一もっと関わりたいと思った時のあのもどかしさ、応援したくなった。葛月さんの方も、最初はただの充電相手(場所)と思ってただけだったのに武生との未来を望んだせいで嫉妬して自分の本当の気持ちを知ってしまったっていう心情の変化がすごく良かった。
あと、恵さん(あししげくの蒼真のお母さんの話)のところでもあったように魅力的な年上男性の表現が上手すぎる!!(神様の暇つぶしでもそうだった)その後のネタばらし?もギャップがあって良い!
予期せぬ妊娠ではあったけど行きずりでと言うよりか、「あんたとあの人が傍にいるから」って文があるように、篠田さんのことも愛しているんだって分かるのが良かった。
匿名
深い余韻を残す
登場人物が少しずつオーバーラップしつつも語り手が変わっていくタイプの連作短編集。そういう本はいくつか読んだことがあるけれど、その中でも作者はこの形式をうまく扱っていると思った。各主人公が置かれているシチュエーションの幅広さも手伝ってか、読み進めていくごとに作品全体の奥行きが深まっていくようだった。
序盤はいまいちハマれなかったが、途中から好きな雰囲気の作品が出てきて印象が変わった。登場人物にもその関係性にも好感を持った。
美しい動植物が暗喩に使われている小説は世の中にたくさんあるけれど、この短編集は若干グロい生き物がその役割を果たしているのが斬新で、なおかつ雰囲気に合っていてよかった。
Posted by ブクログ
実にすばらしい。
表紙の絵はまいまいの子だろうか。
音を立てずにそっとやってきて、そっと去っていく、危うい関係からスタートする。
男女の関係には体の関係は重要な意味を持つ。
その時、何を感じてきたか。
天窓から見える空、雨音。
そう、空から感じるものがあるし、何より空はつながっている。どこまでも。
失ってしまったのかもしれない、もう取り返しがつかないかもしれない、そういう危うさ。
その危うさの方向が、「普段は自分の交友関係からはずれている、行きずりの誰か」(あとがきより)によって変えられていく。それが「からまる」なのだけれども。
ひとは一人では生きていけない。
行きずりの誰かであっても、その社会の中で生きている、そんなことを感じて読み終えた。
+++
えーっ、大麻だったんだ。。。(※本書とは関係ありません)
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