燻る骨の香り

燻る骨の香り

小説・文芸
1,925円 (税込)

9pt

熱を帯びた薫りは、絡みついて、重く残る――。
『透明な夜の香り』『赤い月の香り』に続く、「香り」シリーズ最終作!

江戸時代から続く京都の香老舗・瑞雲堂。社長の娘である真奈には、飛びぬけた香の才能を持つ妹・丹穂がいた。亡くなった彼女の遺体を荼毘に付す際、あたりを満たしたのは、するはずのない最高級の沈香・伽羅の薫り。
葬儀から数か月後、真奈の前に「伽羅の骨」を探す男・新城と、生前の丹穂との約束を果たしに来たという調香師・小川朔が現れ・・・・・・。
香りのサロンを開く前、20代の朔を描いた前日譚にして完結編。

【著者略歴】
千早茜(ちはや・あかね)
1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。『ひきなみ』『赤い月の香り』『マリエ』『グリフィスの傷』『雷と走る』、食エッセイ『わるい食べもの』シリーズなど著書多数。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    透明な夜の香り 燻る骨の香り
  • タイトルID
    :
    20179158
  • 電子版発売日
    :
    2026年04月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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燻る骨の香り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    香りは記憶の『嘘』と『真実』を見抜く

    シリーズ3作目。『燻る骨の香り』とは。
    10年前に遡る、朔と京都の『瑞雲堂』の真奈。
    暴かれる『嘘』と『真実』。
    すべて香りが纏い、残された人たちの心の隙間にスルリと入る。
    香りを嗅いだその人の記憶をたどり思い起こす。

    朔の言う「嗅覚は呪いのようなもの」「誰かと楽しめるわけなどない」

    喜怒哀楽が潜んだ記憶。
    香りに敏感であればあるほど記憶のフラッシュバックが蘇ること。
    真奈や父、親族からすれば嗅いだ記憶は果たしてどんな香りだったのだろうか。
    その時その時嗅いだ香りを向き合わなければならない時に
    真奈は妹の丹穂が持つ『嘘』と『真実』が苦いものだったとしても、
    前に進まないといけないということだったのかもしれない。

    今まで出会ってきた本の中で、本に香りがついてるのかと思うぐらい、
    ほのかに感じる香りを漂わせる物語で、とてもおもしろかったシリーズでした。

    それが人間の記憶の不思議。五感の一つ、嗅覚が呼び起こすもの。
    自分の人生で香りを感じることは様々な場面であっても
    香りが好きと言ってる中でもなぜ好きなのか嫌いなのかまでの判断が
    つかないけども…。

    記憶が蘇る程の香りに出会った時に、私は前に進められるのだろうか?

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    ひっさびさに上質な文章を読んだという多幸感で胸がいっぱい。

    千早茜先生の作品の中で一番好きなシリーズ最新作。

    始終「秘密」の匂いがプンプンしながらも、最後まで「秘密」というテーマが一貫していた。
    作中では「嘘」かな?
    最後まで謎解きが沢山散りばめてあり、楽しくドキドキしながら読むことができた。

    読み進むごとに真奈ちゃんが強く、したたかになっていく描写も見どころである。

    「透明な夜の香り」が読みたくなり、今から再読するつもりだ。

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    ┏━━━ 感想 ━━━┓

    相変わらずの世界観がとても不思議な感じで、とても面白いです。

    嘘が臭いでわかってしまう小川朔。
    そんな人間は生きていくのが辛いと思いますが、その辛い感じがとても伝わってくるのも、この作品のすごいところ…

    ほんと、この作品を読むと、香りというか、匂いに意識が向かうことを感じます。

    今作では竜涎香(りゅうぜんこう)という香りが登場しますが、とても興味を惹かれて、無印で竜涎香ミストを予約しました。どんな匂いなんだろうか…楽しみです。


    ┏━━━ あらすじ ━━━┓

    終始、主人公の真奈を中心として、物語は進んでいきます。なぜめいたものをフワフワと漂わせながら…

    ここは嘘の巣だって…

    という言葉が後半に出てきますが、
    今回はミステリーのような謎めいた展開が続いていきます。

    小川朔と同じように嗅覚に優れた丹穂という女性が登場しますが、その子の死を巡って、小川朔と、新城が、謎解き探偵のように、物語を展開させていきます。


    ┏━━ 主な登場人物 ━━┓

    @瑞雲堂 ずいうんどう、香原料の会社
    真奈 父の代わりに瑞雲堂を運営

    丹穂 にお、妹、開発担当、亡くなっている
    亨  とおる、父、社長、婿、憔悴
    紗衣 母、交通事故で亡くなっている
    小南 こみなみ、秘書、定時で帰る
    浦田 経理部長
    矢萩 ベテラン、丹穂は嫌い、調合師
    雅樹 従兄、靖子息子
    千鶴 80歳近い、お手伝いさん
    琴美 紗衣の妹、若々しい
    靖子 おばさん、矢萩とつながり
    梅きよ 舞妓、妊娠
    叔父 紗衣弟、工場長

    小川朔
    新城

    源
    一香

    0
    2026年09月11日

    Posted by ブクログ

    香りシリーズ第三弾にして最終巻!!

    若き日の小川朔もすごかった、、、
    亡くなりし丹穂の骨が最高級伽羅の香り。
    亡くなり妹や消沈の父の代わりに頑張る真奈。
    京香老舗にまとわる嘘や秘密。
    真奈と丹穂の亡き母の秘密。

    シリーズ第三弾も良かったです!

    0
    2026年09月10日

    Posted by ブクログ

    「時々、思う。記憶に名前がつけられないから人は匂いで覚えるのかもしれないと。」

    感覚というものは、誰かと共有することはできない。分かりあうって、なんだろう。わたしが誰かに向けるこの愛情が執着ではないと言えるのだろうか。

    「嘘でも、離れてほしくなかったってことだろ」
    こう言える新城さんの強さと潔さに救われる。

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    香りシリーズ完結作で、時系列としては一番古い。朔の過去にまつわる話。
    過去2作よりも冒頭から謎が多く、その謎というか嘘がどんどん暴かれていく感じ。ミステリーではないけど、過去2作とは雰囲気が違った。

    文章がとてもきれいで、いろんなものの描写が手に取ってわかるような感じ。文章が好き。

    シリーズでは1作目が好きだな。これもこれで良かったけど!

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    古くから続く香を扱う家
    香も人も思惑までも匂いとなって燻る

    小川朔は相変わらず冷えた無糖の強炭酸みたいだった
    シリーズ最後ということだけど、もっと読みたかったな

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    「執着」と「香り」って実は関係が深いのかもしれない。香りって物体の分子レベルの隙間に吸着するものだから。一回染み付いた香りはなかなか消えないし消えたと思っても朔さんはそれを嗅ぎ取っちゃう。香ってしまうから執着しちゃう。
    若かりし頃の朔さん。一香さんに出会うまでは執着を知らなかったと思われるが10年後の二人は穏やかな関係でいることが伺われてよかった。
    ところで新城のオイルライターのKの文字は何の意味があるのかな?

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    香りシリーズの完結編で10年前の小川朔と新城の様子が懐かしく、瑞雲堂一家の嘘が暴かれていくとてもドキドキする内容でした。最後に一香との仲の良さがわかり嬉しくなりました。

    0
    2026年08月22日

    Posted by ブクログ

    シリーズ最終巻にして、これまでの前日譚に当たる物語です。
    このシリーズは透明で静謐なミステリー作品です。
    香り(嗅覚)から、人の持つ欲望や嘘を解き明かしていくさまは、上質なミステリー以外の何者でもありません。

    0
    2026年09月27日

燻る骨の香り の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    透明な夜の香り 燻る骨の香り
  • タイトルID
    :
    20179158
  • 電子版発売日
    :
    2026年04月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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