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Posted by ブクログ
読み終わるのが惜しいと思えるほど、良い本でした。
料理名を冠した全18章。各章のタイトルの下には小さなアイコンが添えられていて、それを見ると、3人のうち誰が主人公の章なのかが分かるようになっています。たとえば、鞄のアイコンは正和を示します。
夕香:30代後半。会社を辞めて独立し、現在は京都の町家でデザイナーとして暮らしている。手際よく出汁を引いて美味しい料理をつくり、きちんとした生活を送っている。
正和:30歳過ぎ。かつて夕香の職場でアルバイトをしていた。現在は営業職に就いており、夕香とは生活スタイルや食の好みが合うことから、彼女の暮らす京町家で同居することになる。
華:28歳。正和の恋人。生物の研究一筋の大学院生で、突然入る解剖のため、しょっちゅうデートをキャンセルしている。生活面は少しだらしなく、あまり自分を表に出さない性格。
夕香と正和には、互いに少しばかり下心があるものの、あくまで同居人という関係です。ところが、2人が同居していることを知った華は、激しく心を乱されていきます……。
タイトルの『さんかく』は三角関係の事でしょうが、物語中にたびたび登場するおむすびのようでもあります。なにしろ、最初の章のタイトルが「塩むすび」ですからね。
私はもともと恋愛ものがあまり得意ではありませんし、意識高げな食べ物談義も苦手です。でも、千早さんの手にかかると、なぜか良いのです。理由は良く分かりませんが、なんだか波長が合うのです。
Posted by ブクログ
タイトルから連想されるのは、三角関係、おむすび、サンドイッチ・・・・
最初に、大好物の「塩むすび」があって、
涎がでそうだった。
京都の町屋のちょっと薄暗い、じめっとした背景に、
東京の生活に疲れた女性と、年下の男性、その恋人の仕事に忙殺されている女性との、微妙な三角関係の描写が何とも言えなかった。
高村は、大人で、料理も上手で、仕事もできて、自分をしっかりと生きている感じだった。
真逆のタイプである華との間で、揺れ動く伊藤君の気持ちもよくわかる。
3人がそれぞれの目線でストーリーが進んでいく手法はよかったと思う。
「ヒトってさ、自分にとって都合が悪いものを変だっていうんだよ」
ともちゃんの言葉は、普通じゃないと言われ傷ついた心に温かい灯をともしたと思う。
カップ麺ばかり食べる堀教授といい、わき役たちのキャラもなかなか良かった。
人は生き物である限り、どんな状況でも、食べ物から離れることはできない。
食べることは命を保つこと。
丁寧に手をかけられたたくさんの料理、マネしたいものや、食べたいものが盛沢山だった。
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