さんかく

さんかく

1,650円 (税込)

8pt

「おいしいね」を分け合える,そんな人に、出会ってしまった。古い京町家で暮らす夕香と同居することになった正和。理由は“食の趣味”が合うから。ただそれだけ。なのに、恋人の華には言えなくて……。

三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。夕香の“まかないが”が忘れられない営業職の正和。食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。一人で立っているはずだった。二人になると、寂しさに気づいてしまう。三人が過ごした季節の先に待つものとはー。

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さんかく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルから連想されるのは、三角関係、おむすび、サンドイッチ・・・・

    最初に、大好物の「塩むすび」があって、
    涎がでそうだった。

    京都の町屋のちょっと薄暗い、じめっとした背景に、
    東京の生活に疲れた女性と、年下の男性、その恋人の仕事に忙殺されている女性との、微妙な三角関係の描写が何とも言えなかっ

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    とても好きです。

    こういうタイプの小説って、生活の描写が丁寧すぎて読みづらいイメージがあるけど、この本はそこの加減がちょうど良かった。

    ご飯が美味しそうなのはもちろん、季節の変化や京都の空気が感じられる表現もひとつひとつ素敵。

    0
    2025年01月14日

    Posted by ブクログ

    登場する二人の女性、どちらの気持ちにも強く共感した。

    年下の男性からの関心で、どこか満たされない部分を埋めようとする30代後半の”自営業”デザイナー。彼が求めているものは理解しているのに、そのために自分を変えることはできない20代後半の大学院生。

    恋愛しているときの感情って、複雑で、モヤモヤして

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    表紙から想像していた内容と違って、良い意味で裏切られた!
    美味しい食べ物はたくさん出てくるけど、悲しい優しい話ではなく、変で複雑な関係の話だった。
    伊東くん、ひどい男だと思う。年上の一人暮らしのちょっと神経質な女性に近づいて、他意なくご飯食べたいとか言って、家に転がり込んで…。せめて彼女がいることは

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    さんかく…ねー!!

    パフェとか、ベトナム料理とか…
    たくさんたくさん美味しそうなお料理出てきたけど、

    華ちゃんのターンがね〜(泣)
    例のブツが入った同じ冷蔵庫から豚汁出して、食べる??
    いやー、本筋とは別のところで、あたし、かなり怖かったです…

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    三角関係のそれぞれの人が癖があって面白い。又、出てくる食べ物がともかく詳しく表現されていて美味しそう何度も食べたく成りました。
    最後も良かったね〜。

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    初めての千早作品。
    高村さんの作る数々の手料理と共に伊東くんと華さんとの感情が交錯していく。
    「さんかく」関係。
    美味しいものを美味しいと共有できて、同じ感覚で食べられるとより美味しいのだろう。
    その美味しさに見え隠れしながら、役割や愛情が上乗せされてしまう。
    自分の生活スタイルを守っていくために自

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    夕香と正和はなんか恋愛というか、ソウルメイトみたいな感じだったのかなぁ。食べ物を一緒に美味しく食べられる相手は貴重。ソウルメイトと恋愛はちがうかもだけど、男女だとややこしい。正和は華も夕香も手に入れるのは無理なんだろうか、いや無理か。正和と夕香がずっと一緒にいてほしいと1読者としては結末にモヤモヤし

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    バイト時代の先輩と同じ家に住むことになった若い営業マンは恋人に言わず、誤解を招きギクシャク。三角関係未満の心の揺れが面白かった。

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    料理の描写が秀逸すぎる 千早茜さんは食べ物のことを書かせたら天下一品だと思う。
    ここまで美意識を貫いている方はいないのではなかろうか。
    高村さん、正和、華の、微妙な三角関係ともいえない関係性に季節の美味しいものが奥行きをもたらす。
    執着しない潔さが気持ち良い作品だった。

    0
    2025年12月18日

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