あらすじ
銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる――。父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見(いわみ)銀山の坑道で働き始める。山に穿(うが)たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰(からだ)を蝕(むしば)んでゆく……。生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。(解説・北方謙三)
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Posted by ブクログ
とにかく胸がぎゅうっとなり、泣いた。
読み始めから読み終わりまででだいぶ印象を覆されました。
夜目がきくというスペックをもった孤児の女の子(ウメ)が男社会で奮闘していくのか?みたいな印象で読み進めていましたが、間歩という闇をベースに、人が人に対して抱える情念みたいなものがいい塩梅で官能的に描かれていて、よくあるそっち方向じゃない話の広がり方にまるで葉脈のようだと感じました。
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千早さんの紡ぐ世界はやはり繊細で、儚くて、胸がきゅうっと締め付けられるような切なさを覚える。
銀の山を舞台に、間歩で生きる男たちと、それらにどうしようもなく惹かれながらも、女であるために同じようには生きられないウメ。
どの人物もぶっきらぼうながらも愛に溢れていて、とても魅力的だった。
長く生きられないと知りながらも、間歩に入り銀を求め続ける銀堀たち。
夫が死ぬたびに他の銀堀のもとに嫁ぎ、男が生まれればまた間歩へと送り込む女たち。
銀の山で命を繋いでいく覚悟や強さが物悲しい。
子猿のようだったウメも立派にその環の一端となったことが、嬉しいような、切ないような。
千早さんは色や香りの表現が美しいので、映像化されたら是非見てみたい。
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「なにか縋れるもんを心の中に灯してないと呑まれるんじゃろうなあ」
最初から話の中に引き込んでくれた。
途中ウルッとするところもあった。
個人的には隼人が好きだった。ウメに対しての愛情深さにキュンキュンさせてもらった。面白かった。
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千早茜にどハマりしたきっかけの作品。
女という概念を人にするとウメになるというぐらい、自らの選択で人生を切り開いていくウメがカッコよくてまさにロールモデル、理想の女性像だった。
しばらく余韻に浸かってて、いつもなら余韻がある時はまた二週目読むけど、二週目読んでしまってこの物語が全部理解できてしまったら勿体無いと思うぐらい面白かった。
本の内容を忘れた頃にまた読みたい!!!
Posted by ブクログ
1日で読破
女と男はいつまでもこうだね、、、、、、
仕方ないものは仕方ない
めまぐるしいほどのエネルギーのぶつかりと冷たいほどの自然の理
最近読んだ本で1番面白かったいっきよみ
Posted by ブクログ
少女ウメの波瀾万丈な人生。カリスマ山師の喜兵衛に拾われ育てられ成長していくも、女の体になると穢れと言われ間歩に入れてもらえない。その後のウメの人生に、女性の強かさを感じた。
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千早茜がこんな重厚な物語を紡ぐとは思わなかった。
石見銀山で生きた女、ウメ。
時代小説ではあるが、銀山での人間模様の根底は現在と大差ないのかもしれない。
とことん女として生きたウメの強さに引き込まれた。
Posted by ブクログ
2026年2冊目!一度読んでみようと思って数ヶ月、積本になってたが、読み終わって、はやく読んでおけばと思うほどの本でした。関ヶ原前後の石見銀山での話だか、情景描写が上手く、情景が直ぐ頭の中で描けるし、主人公の少女ウメの心の葛藤で物語に引き込まれます。
千早茜さんの作品は初めてですが、別の作品も読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
戦国時代末期の石見銀山で生きるウメの苦悩に満ちた生涯。
銀山で働く銀掘りの男たちの過酷な生き様。
400年以上も前の石見銀山の生活や山の風景が生き生きと描き出され、目の前に広がるように見える描写が本当に素晴らしいなと思いました。
生活のために、銀を掘り、命と引き換えに生きた人々、支えた家族。
運命に抗えない重苦しい哀しさが読んでいてつらかったです。
今は世界遺産となった石見銀山。
そこには数えきれないくらいの病と哀しみがあったことを知りました。
いつか石見銀山に行きたいです。
Posted by ブクログ
戦国末期の石見銀山を舞台に、幼くして父母と生き別れた少女ウメがたくましく生きていく物語。
銀で潤う町の様子とは対照的な、まっ暗闇の坑道「間歩」(まぶ)。
「信じるものがないとその闇は耐えられない」という喜兵衛の言葉から、そこに向かう鉱夫たちがどうやって自分を奮い立たせていたかを考えてしまいます。
当時の鉱夫の平均寿命は30歳ほどだったとのことですが、そこに明るく健やかな女たちの存在は大きかったんだろうな。
間歩の闇に魅せられ、恐れたウメ。
目を覆いたくなるような酷い目にも遭い、胸にズシンとくる辛い場面も多いです。でも自分を見失わず、時にしたたかに立ち回るウメの姿に、どうか闇にのまれないでくれと願いながら読みました。
ツツジや血の赤、夕鶴の白いうなじ、にぶく光る銀、そして間歩や闇夜の漆黒など、色の描き方もとても印象的。
魅力的な登場人物も多いのですが、なんといってもヨキ。ヨキ何者。ヨキ気になりすぎる。ヨキに全部持ってかれた。
Posted by ブクログ
誰も入る隙のない2人で完結された空間に感無量。
変えられない運命を嘆きながらも、やはり間歩から離れずに、男たちを最期まで支えたウメは、銀堀にはなれずとも確かに喜兵衛の手子だったと思う。
胸が引き裂かれそうな闇の中でも、"おなご"として、母として、ひたむきに強く生き抜いたウメは
とても美しく輝いていました。
Posted by ブクログ
銀山で働く人たちの話になります。
特にハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、日本の歴史には大きく知られているわけでもない、銀山に生きる一人の女性の物語です。
ただそこには女性に生まれた苦悩や絶望感、それを超えた時の幸福感など、当時の環境、様々な感情が混ざった作品でした。一人一人の人生があり、それが歴史なんだなと思う作品でした。
Posted by ブクログ
現代の小説ではなく少し時代もののようで新鮮だった。
かなりショッキングな描写が多かったが、愛とかエロとかを感じれてとても良かった。
ただ小説の前半部にあまり面白さを感じられなく、読むスピードが停滞したが、後半まで読み進めると素晴らしい物語だった。
千早茜さんは若い女の子と年配の男性間の恋愛に魅力を感じる人なのかな
石見銀山のお話だったので、歴史背景を事前インプットしてから読んだらもっと面白かったかも。ちゃんと勉強してもう一度読みたい作品
Posted by ブクログ
石見の銀掘りと夜目の利く女の話。喜兵衛メロい。
銀の出るという山へ夜逃げする最中、ウメは両親と弟を失う。天涯孤独となったウメは銀脈の目利きである喜兵衛に拾われ、同じく銀掘になることを志すようになる。
性暴力描写が苦しい。かなりえげつない。辛いこといっぱいあるけどなんとか生きていかないといけないよね!みたいな。性描写がねっとりしててたまにうおお…となる。満員電車で読んでたのでエヘヘすいません(照)になった。
キャラクターが魅力的だけど結構諸行無常でリアリティがあった。他の作品も読みたい。
Posted by ブクログ
描写が素晴らしくて、ウメと共にいるような感覚に何度か襲われた。
そのせいか少し息苦しさを感じるほど。
久しぶりにこういう重厚な作品を読んだかもしれない。
この方の他の作品も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
石見銀山で生きたウメの物語。直木賞受賞作。
分厚いわけではないのに、すごく重厚で、その時代、その場所にいるような没入感。
大河ドラマになりそうな濃密な人生(ウメはフィクションだけど)。
読み終えた後も余韻が残ります…
先に『マリエ』を読んだけど、雰囲気?テイスト?作風?が全然違ってびっくり。
Posted by ブクログ
千草茜さんは「透明な夜の香り」を先日読んだばかりで、こんな時代小説も書いているのは驚きだった。でもどちらもほの暗さとか匂い立つような描写が共通しているのかなと思った。関ヶ原の合戦前後の時代らしいが、物語に登場する男女たち皆情が深くてなんだか韓国ドラマの時代物を観ているように入り込めた。
Posted by ブクログ
著者の作品を読むのは2作目。直木賞ということは知らず表紙の美しさと時代に興味があって手に取った。前回は現代の調香師、今回は歴史物。リアルなもののけ姫というか、人が本当に生きている、そして死んでいく、という感じが感じられて一気に読んでしまった。喜兵衛を始めとした主人公を通り過ぎていく登場人物たちの描写も、映画になったらとつい考えてしまう。薦める相手は選んでしまうけれど面白かった。
Posted by ブクログ
千早茜さんの文庫新刊。
こちらもずっと読みたかった作品♪‹‹⸜(*ˊᵕˋ* )⸝›‹⸜( *)⸝›‹⸜( *ˊᵕˋ*)⸝››♪
家族と生き別れ、山師・喜兵衛に拾われたウメは石見銀山の坑道で働き始める。石見銀山に魅入られた少女の生涯を描く圧巻の長編。
終始、間歩の暗さ、冷たさが漂っているかのような空気感だった。
女に産まれたために、望むようには生きられない。
こういう描写を読む度に、私は恵まれた時代に産まれたんだなぁと思う。
それも、世の中を変えようと抗った女性たちがいてくれたから。感謝しなくては。
生きることを諦める者もいる中で、真に望むようには生きられなくても、生きることを諦めず、強く逞しく生きていくウメの姿に胸を打たれた。
特にウメと夕鶴が対峙した場面では銀堀へのそれぞれの想いがひしひしと伝わってきて、胸にグッときたし、ウメの強さが際立っていたように思う。
そして、自らの定めを受け入れ、命尽きるまで懸命に生き抜こうとする銀堀たちの生き様にも胸を打たれた。
銀堀と女郎の命の儚さが、物悲しい。
生きること、愛すること、生を繋いでいくことの喜び、尊さ、厳しさ、哀しさ、醜さが凝縮されたような重厚な作品だった。
Posted by ブクログ
ふとしたことから銀山でもらわれた女の子が主人公。鉱夫になれないため男性に抱く葛藤を抱きながら、自分の生き場所を必死に探しながら成長していく。今以上に危険が大きい炭鉱では非常な現実が次々に怒るが、そのなかでも静かに暗い口を開け人を受け入れる銀山こそがこの作品全体の最も中心の主人公、そんな印象であった。
Posted by ブクログ
肺を病み、死んでゆく銀堀達と残される女達。
凄く厳しい世界だった。
龍の「足掻きましょう。無為に思えても。どこにも逃げられはしないんです」という言葉が、凄く心に残った。
石見銀山に行ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
石見銀山を舞台にした女性視点の物語。
男性を支える女性、という単純な話ではなく、真の強い主人公の女性としての葛藤や、幼少期から大人になるまでの成長が緻密に書かれていて圧倒されました。
多くの犠牲を伴って隆盛と衰退を経た石見銀山。行ったことがないので、いつか必ず行ってみたい。
Posted by ブクログ
重たい。
ウメは女でも手子だと胸を張ったものの、間歩に入れず銀堀にはなれなかった。菊は男でもウメの覚悟を見て、おなごの恰好で踊れるようになった。
男たちは死んでいく。生きたいと願った夕鶴は首を吊った。ウメは生きたけれど、間歩へ還ることを望む。
何かを捨てないと思い通りにはいかない。捨てたから思い通りにいくものでもない。楽しそうにも思えない過去の景色が鮮烈なのはなぜだろう? 何か拠り所があれば、逃れられない業の中でも生きていけるのか?
Posted by ブクログ
山の描写がいい。
本当に山んなか走り回ってる気になる。
走り回ったりなんかはできないのに。
ウメになりきる。
本当気持ちよくって、なのに、こうもどかしい。
ウメの気持ちが痛いほどよくわかる。
そんなことが一番で、あとはー
面白いんだけんどもな。
↑ウメになる
あらすじでは、
生きることの苦悩と官能を描く直木賞。
と、なってるでな。
ま、そだわな。
ウメの一生が走馬灯のように駆け巡る一冊でごんす。
なんだかな。
なんだろ、ウメ。無駄にモテる。笑
あとはーなんだろ。んーなんだろー
解説が北方謙三で大興奮!
すごいよなぁープロが解説したらこんな紹介になんだなぁーって、思って読んだが、言ってることかっこよかったけど、ちょっとわからんかったでな。
↑ウメ
ウメに乗り移られる本。
#しろがねの葉
#千早茜
#2冊目だった!
#⭐️3