【感想・ネタバレ】しろがねの葉(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる――。父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見(いわみ)銀山の坑道で働き始める。山に穿(うが)たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰(からだ)を蝕(むしば)んでゆく……。生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。(解説・北方謙三)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人間の業を感じた。石見銀山の史実を元にしながらも女性や山や銀掘の関係を生き生きとそして冷静で深く向き合いながら書いている。
夜目がきくウメと山師の喜兵衛は蛇の寝ござを始めとして生い茂る草木を見分け天気の変わり目の空気を感じ生命の息吹たる山の地脈と対話しながら銀掘を使っている。それが貨幣経済に頭を支配されて銀を富としか見ない権力者が管理するようになったら。途端に間歩はぽっかりと冷たく暗い口を開け銀掘たちはその闇に飲まれて黒い血を吐き胸を病んでしまう。それでも営みを続ける者たち。銀を生み出すこと、女であること、命を生み出すこと、血が繋がらなくても伝え繋がっていく者たち。
後半は隼人が血を吐き苦しんでいる描写が冷え冷えとして淀んだ気持ちになってしまった。ウメと喜兵衛の関係と後年に知った殺人の真相、銀山や隼人との家族たちとは別枠で特別なものだったと思う。

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2026年02月01日

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ものすごく濃ゆいウメという石見銀山で生きる女性の一生の物語。
富、権力、愛を求める人間の業が息苦しいほどに色濃く描かれていた。
四季折々の山の景色、銀を掘る穴の闇、冷たさ、人の肌の温もり、匂い、音など、五感が圧倒された。
生きること理、いろんな辛いことがありながらも何故生きるのか?何故生きようとするのか?そう問いかけられ、それでも逞しく生きる姿に胸が締め付けられる思いがした。

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2026年01月30日

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ウメの生き方がとても格好良く、沢山傷ついてきているのに堂々と生きていこうとする姿が美しくてとても好き。
また、銀を長い間掘っていると鉱毒に体を蝕まれてしまい長生きする人がほとんどいないことを全く知らなかったので驚いた。

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2026年01月23日

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石見銀山に魅入られた少女の一生。
予想以上の質量のある長編でした。さすが直木賞。こういう小説を読めると嬉しくて震える。

同じ女性として、主人公ウメの内側から溢れ出る強烈な生命力や強さに圧倒される。憧れる。
男たちの短い一生の中で、女や子のために生きて、命を燃やし尽くすさまも心に残りました。
絶望から何度も立ち上がって、愛した男たちと真正面から向き合って、こんなふうに生きたい。

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2025年12月04日

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ネタバレ

戦国末期の石見銀山を舞台に、幼くして父母と生き別れた少女ウメがたくましく生きていく物語。
銀で潤う町の様子とは対照的な、まっ暗闇の坑道「間歩」(まぶ)。
「信じるものがないとその闇は耐えられない」という喜兵衛の言葉から、そこに向かう鉱夫たちがどうやって自分を奮い立たせていたかを考えてしまいます。
時の鉱夫の平均寿命は30歳ほどだったとのことですが、そこに明るく健やかな女たちの存在は大きかったんだろうな。
間歩の闇に魅せられ、恐れたウメ。
目を覆いたくなるような酷い目にも遭い、胸にズシンとくる辛い場面も多いです。でも自分を見失わず、時にしたたかに立ち回るウメの姿に、どうか闇にのまれないでくれと願いながら読みました。
ツツジや血の赤、夕鶴の白いうなじ、にぶく光る銀、そして間歩や闇夜の漆黒など、色の描き方もとても印象的。
魅力的な登場人物も多いのですが、なんといってもヨキ。ヨキ何者。ヨキ気になりすぎる。ヨキに全部持ってかれた。

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2025年11月10日

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後半の引き込まれ感がすごい。私も日に日に病気に侵されていく人と生活しているかのよう。辛い咳が、隣から聞こえてくるような、、、それでも生活のために間歩に入る。
ウメの波瀾万丈すぎる人生。それでも生きていく。

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2025年10月17日

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両親と共に夜逃げしたウメは道中で両親と生き別れとなる。さまよいつつ一歩一歩き川を遡り間歩にたどり着いた先で山師喜兵衛と出会う。女児のウメを育てることに冷やかな反応も多い中、喜兵衛はつかず離れずでも大きな愛情をもってウメを育てていく。いつしか銀堀になりたかったウメだが、そこに立ちはだかる性の問題。家族を生かすために必死で銀堀する夫と家で子供を守りじっと夫の帰りを待つ妻。やがて夫は銀堀の病に侵され次々と死を迎える。妻は子供を養うために次の夫と結婚していく。このような銀山の生活の中にウメも入っていくこととなる。性別によりどうしてもかなわない事への悲しみ・怒りなどを自分の中でもがき、受け入れながら必死で生活していく姿が美しい感情表現で描写されている。生きる意味とは、生きながら得ることとは…戦国時代の石見銀山を舞台にした小説。

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2025年10月15日

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時代小説を初めて読んだ。今まで読む機会なく敬遠していたが、千早さんの作品ということで挑戦してみた!

最初は慣れない言葉や文体に慣れなくて読み進むのに時間がかかったが、千早さんの圧倒的な文章力に惹き込まれた。

銀掘りたちとそれを支える女たちの一生。力強さと儚さ。
この作品はフィクションだが、実際に昔の石見銀山ではこのような日常があったのだろう。
病に倒れていく男たち、それを最後まで見届ける女、辛い。でも掘り続ける。ここで生きていくという覚悟に魅せられた。

登場人物たちが魅力的だったな。

「死にたいと望むことは生きたいと同義なんかもしれん」
「銀がなくなっても、光るなにかを人は探すと思います。それで毒を蓄えても、輝きがなくては人は生きていけない。無為なことなどないんです。ウメさんの歩んできた道に光るものはありませんでしたか。
足掻きましょう、無為に思えても。どこにも逃げられはしないんです」

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2025年10月12日

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静岡県の土肥金山に行ったことがある。呑気に砂金採りや坑道に潜るなどの体験をした。

この小説は石見銀山の話。そうか、実際の鉱山というのはこれほど苛烈で闇で熱く苦しいものであったかと、啓かれた感じ。資料や観光地などで見聞きしてはいたが、ここで描かれる生活と金と権力と病、男たちは次々と死んで女は何人もの夫に嫁ぎ、男子は育つとまた坑道に送り込まれる、というリアルは全然わかっていなかった。

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2025年10月11日

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なんだろ、ジブリ映画を一本みた後のような読後感。爽やかな部分と、人間の欲望の部分がメリハリよく描かれていて、複雑な気持ちになる作品でした。

私は石見銀山に行ったこともないですし、勿論戦国時代に生きたわけでもないです。ましてや男なので、女性の体や気持ちの変化など体験したこともなく、わからないことだらけなのですが、なんだか自分がタイムスリップして、ウメ(主人公)になったような感覚を覚えるほどリアルに世界が描かれていたと思います。きっと著者は石見銀山や当時の人々の生活について、細かく調査されたのだろうと察します。

間歩(まぶ)や手子(てご)など、聞き慣れない言葉が多々でてくるのですが、自然とそういった言葉を覚えることができ、読み終わって1週間たった今も耳に残っています。そこまで、読み手をのめりこませるとは、さすがと思います。

心情描写、風景描写、構成、どれをとっても一級品で、最近★5をつけすぎな気もするのですが、★5で間違いない作品です。

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2025年10月09日

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千早さんは、誰も入る隙のない2人で完結された空間を描くのがお上手だと思っていて、今回もそんな静謐な雰囲気の漂う作品。
変えられない運命を嘆きながらも、やはり間歩から離れずに、男たちを最期まで支えたウメは、銀堀にはなれずとも確かに喜兵衛の手子だったと思う。
胸が引き裂かれそうな闇の中でも、"おなご"として、母として、ひたむきに強く生き抜いたウメは
とても美しく輝いて見えました。

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2025年09月15日

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ネタバレ

祝文庫化!2023年の直木賞受賞作品。
読後、「体内回帰」という曲を思い出した。
喜兵衛、ヨキ、岩爺、隼人、龍‥‥みんな還っていったんだなぁ‥‥

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2025年11月09日

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戦国末期から江戸時代。ほとんどすべて暗闇の時代。まるで主人公が持つ夜目が効く能力を得たかのように、闇の中にぼおっと浮かび上がって見える情景の連続。自分が体験したこともないのに知っていると思わせるリアリティ。石見銀山に生きる時代の人々の歴史に没入しつつ、現代を生きる私を見つめ直す。

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2026年02月01日

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性を売り悲しく果てていく女性、性暴力を受ける女性、優れた能力を持っていながら職を制限される女性、女性に立ちはだかる困難は今の時代も変わっていないなと思う。

今作の主人公がこんなにも強く描かれているのは、それだけ女性には障壁や困難が多いことの現れではないだろうか。

多くの困難に遭いながら銀山という男性社会の中で女性性に抗いつつ、心を寄せる男性や子を思う姿それも限りなく女性である。

本に性別があるのなら、この作品は究極の「女」本だと思う。

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2026年01月31日

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⭐️4.5
時代を感じる文章が苦手な私でも読めた稀な本だった。(千早さんの綴られる文と内容が素晴らしいからとしか言いようがない)
人の一生が素晴らしく愛おしく思える物語。
現代までの命の繋がりを感じた。
心に残る一冊。

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2026年01月25日

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ずっと展開が読めず、主人公の生き様を描いており、つまらないと感じていたが、後半になってからとたんに面白くなった。
男女の生き様が描かれている。
後半はかなり苦しい。人生はこんなにも辛いことの連続かと思ってしまう。そこをいかに乗り越えていけるのか、自分ごととして考えさせられた。

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2026年01月04日

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終始、執念を感じた。様々な執念。
山に多くの間歩(坑道)を掘って、銀を掘ろうとする男たち。
新たな鉱脈を探そうと躍起になる男たち。
一方、物語の主人公のウメの執念も凄まじいもので。
ウメは女の子らしく生きることに疑念を抱き、男たちと一緒になって間歩のなかで銀堀をした。
しかしそんなウメも初潮を迎え、間歩が穢れるといわれ、間歩から追い出されてしまった。
ウメは必死に食い下がったが、不運な出来事も重なって村に下りることになった。

また、この物語にあった執念はもうひとつ。
愛という執念だった。

ウメを傷つけた者を殺す男(あえてぼかします)から始まり、ウメに婚約を求める者、何より愛する男を守りたいというウメの執念は読み応えがあった。
男は女がいないと生きられない、女も男がいないと生きられない。と小説では語られている。
そんな依存から執念が生まれたんだろうか。
(現代に置き換えると、なかなか古い価値観ではある気がするけど…多様性の話はもちろんだけど、普通にいろんな娯楽が溢れてしまってて、異性に依存することが当たり前じゃなくなってしまっている)

愛が執念を生むのか、執念が愛を生むのか
どっちなんだろうね。

そして執念は決して良い方に向かうとは限らない。
殺人もあれば、DVもあるし、自殺だって一種のそれだと思う。
物語にあった『死にたいというのは生きたいと同義かもしれん』との言葉。これは自分自身も前から思っていたことで、こんな形で小説の中に落とし込まれていて、嬉しくなった。

話は変わるが、この物語の舞台は石見銀山。
今年のゴールデンウィークにその辺りをうろついてて、残念ながら石見銀山はスルーしてしまったんだけど、この物語読むと、聖地巡礼したくなった

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2025年12月31日

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島根県石見銀山を舞台とした。ウメの成長物語。貧しい村を抜け出し山師・喜兵衛に拾われる。しかし女という、差別や性の対象と見られる。しかし男達は銀山への弊害で若くして死して行く。そんな中、ウメもその渦に飲み込まれるが‥男は間歩と同じく女の肚の中(手のひらの上)の様。喜兵衛、隼人、龍の傍にはウメが!そんな大河ドラマを是非一読

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

面白かった!
産まれた性別が女性か、男性かで人生が大きく変わる時代で、それぞれの生き様の描かれ方が印象的だった。

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

もう何冊目読んだかわからない千早さんの作品。
今回は時代物だったので、苦手な私は最初は少し読み進めるのに時間がかかりましたが、ウメが喜兵衛に出会ってからは、その世界観に入り込めどんどん読み進められました。
癖の強い登場人物ばかりですが、その人の色々な面を知ると魅力的になり、なのに一人また一人と亡くなってしまうのが悲しかった。
銀の山が無ければ、こんなことにならなかったけれど、銀の山があったからこそ、彼らは出逢えた…

今まで読んだ千早さん作品とは全く違う作品でしたが、この作品で直木賞を受賞したことに納得しました。

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2025年11月17日

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喜兵衛という山師が行き倒れていたウメを拾い育でた、ウメの凄まじい生き様を体験する事が出来ました。圧巻です。

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2025年11月16日

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小学生の時に読んだ、『モチモチの木』を思い出した。
どこか懐かしい感じがする。
最初の方は一気に読み進め、
最後の方はストーリー展開が早すぎて
少々疲れてしまいました。

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2025年11月14日

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ネタバレ

千早茜さんの直木賞受賞作とのことで手に取りました。

夜目が利くウメが、人生の暗い部分も目を凝らして現実を受け入れながら、人生の喜びと絶望の中でひたむきに生きる姿に胸を打たれました。

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2025年11月12日

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ネタバレ

石見銀山に惹かれて購入。女性として銀山で生きていく上で避けられない「役割」。そこに憤りはあれど、妻として夫を愛し、母となり子を成すことに喜びを感じるのも事実。どちらも本当のウメ。でもウメの側にはいつも闇がある。その闇はウメ自身と銀山すべてを飲み込んで、一体化して、銀山の歴史を眺め続けているのかもしれないな、と思わされました。締めくくりはなんなだか、急に幕を下ろされた気分にもなりました。

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2025年11月01日

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主人公のウメが山師に拾われ、どう生き抜いていくのかが興味をそそられた。またウメの魅力に引かれる男たちの存在や、その男たちを追いかける女たちなど、男女の恋心のもつれも描かれていて、読んでいて飽きなかった。銀を掘る男たちが短命で亡くなっていっても、その場を離れず、闇とともに生きるウメの覚悟に胸を打たれた

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2025年10月22日

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ネタバレ

男まさりの強い女性が、地域社会に適応していく中で様々な葛藤と人間的成長を経験していく。

強姦した犯人を殺害したのが喜兵衛だと知った場面で、思わず泣いてしまった。

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2025年10月18日

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石見銀山を舞台に孤児となった少女の一生を描いてる。食べていけない農村より豊かであるけど男たちは病に倒れていく。支える女たち。登場人物のキャラクターも際立っていて、その時代に想いを馳せる。

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2025年12月09日

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この作者さんの既刊をボチボチと読んでいく、の6冊目。今回は直木賞を受賞されたこの本で。

夜逃げの途中で家族とはぐれ、山師の喜兵衛に拾われた少女ウメ。夜目が利くのを頼りに、女だてらに銀掘になろうと間歩(坑道)の中で働き出す…という出だし。
喜兵衛とウメ、加えて喜兵衛に従うヨキの銀山での日常が描かれる前半では、銀を掘る仕事やそこで働く銀堀たちの姿が描かれ、山の深さや間歩の暗さ、風の爽やかさや土の湿り気、水の冷たさなどの描写も染み渡る。
男ばかりの間歩の中での、女であるが故の窮屈さが、ウメが女を感じさせるようになるとともに増長して、物語の後半では、好きに生きたいように生きられないウメの半生が積み重ねられる。
男は命を削って銀を掘り、女は子供を産んで銀堀に育てる、という銀山での宿命というべき生き方がなんとも…で、時代の変化の中で生き様を閉ざされた喜兵衛や死ぬと分かっていて間歩に向かう隼人をはじめとする男たちの姿が遣る瀬無い。
一方、銀山での宿命や女であることのしがらみに直面し続けたウメではあったが、多くの死を見送りながらも彼女なりに抗いながら生きた姿が哀しくも逞しく、異国に出自を持つヨキや龍、男でありながら女として生きる菊など“異端”とされる者たちの存在感が印象深い。

とまとめてはみたが、物語に込められたであろう重厚且つ深遠なテーマを十分咀嚼したとは言えない読後感ではある。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

千早茜『直木賞受賞作品』
千早茜、初読み。

戦国末期の石見銀山。
シルバーラッシュに沸く、石見銀山に家族とともに向かうウメ。途中、父母と生き別れ、山師・喜兵衛に拾われる。

銀山で銀掘として、間歩に入りたいと願うウメだったが、喜兵衛からは許されなかった。
銀に魅せられ、銀山に入っていく、男たち。
そして、男たちのからだは蝕まれていく…

銀山に生きるひとたち。
銀山に魅せられ、銀山にしか生きられない男たちと、共に生きる女たちの世界。

ウメは、喜兵衛に魅せられたからこそ、銀山に魅せられた。自分も喜兵衛のようになりたいと…
山師になることはできなかったが…
銀山に入る隼人や龍、息子たちを支え続けることで自らの生きる糧としたのだろう。

喜兵衛がウメの仇をとっていたことには溜飲を下げた。喜兵衛は大きな男だった。

願わくば,ウメには山師のもとに嫁いで欲しかった。石見で成功してもらいたかった…
石見銀山に魅せられたのだから…

ウメに関わる男たちが銀山に魅せられ、肺の病で死んでいったことがやるせない…
わかっているのに、変えれなかったのか、と。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

千早茜さん。初めましてです。
気になる作家さんではありますが、作品を表紙のイラストや写真で感じて選ぶところがあるので、ちょっと難しそうかな〜と、手に取るのを避けていました。
千早さんの他の作品を知らないので比べようがないのですが、可愛らしいお名前(あくまで私の感想です)に似ずに、飾らないストレートな表現をされるのだな、と感じました。

作品の舞台は、戦国時代の島根県、石見銀山
主人公は、ウメ
ウメは幼い頃に父母と生き別れ、山師の喜兵衛に拾われて銀山の坑道で働き始める。
そんなウメの生涯が、戦国の時代に銀山で働き・生きる人々の営みと共に描かれていました。
坑道で働く男たちがどのように生きて命を尽きていったのか。それを支えて共に生きた女たちはどのように生きたのか、知ることが出来ました。

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2025年10月05日

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