あらすじ
銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる――。父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見(いわみ)銀山の坑道で働き始める。山に穿(うが)たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰(からだ)を蝕(むしば)んでゆく……。生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。(解説・北方謙三)
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銀山に生きたウメと、彼女を取り巻く男たちの物語。
山師のもとで男でも女でもないような存在から、女となり妻となり母となり、世の中の奔流に踠きながら必死で生きたウメの一生の物語ではあったのだが、何よりそのとりまく男たちが魅力的な小説だった。ウメの全てだった喜兵衛、喜兵衛の影を宿すウメを包んだ隼人、その隼人の影を宿すウメを包んだ龍。すべてが銀山に飲み込まれ、そして全てが無に帰っていく無情を、美しく描き切った名作であった。
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石見銀山に魅入られた少女の一生。
予想以上の質量のある長編でした。さすが直木賞。こういう小説を読めると嬉しくて震える。
同じ女性として、主人公ウメの内側から溢れ出る強烈な生命力や強さに圧倒される。憧れる。
男たちの短い一生の中で、女や子のために生きて、命を燃やし尽くすさまも心に残りました。
絶望から何度も立ち上がって、愛した男たちと真正面から向き合って、こんなふうに生きたい。
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戦国末期の石見銀山を舞台に、幼くして父母と生き別れた少女ウメがたくましく生きていく物語。
銀で潤う町の様子とは対照的な、まっ暗闇の坑道「間歩」(まぶ)。
「信じるものがないとその闇は耐えられない」という喜兵衛の言葉から、そこに向かう鉱夫たちがどうやって自分を奮い立たせていたかを考えてしまいます。
当時の鉱夫の平均寿命は30歳ほどだったとのことですが、そこに明るく健やかな女たちの存在は大きかったんだろうな。
間歩の闇に魅せられ、恐れたウメ。
目を覆いたくなるような酷い目にも遭い、胸にズシンとくる辛い場面も多いです。でも自分を見失わず、時にしたたかに立ち回るウメの姿に、どうか闇にのまれないでくれと願いながら読みました。
ツツジや血の赤、夕鶴の白いうなじ、にぶく光る銀、そして間歩や闇夜の漆黒など、色の描き方もとても印象的。
魅力的な登場人物も多いのですが、なんといってもヨキ。ヨキ何者。ヨキ気になりすぎる。ヨキに全部持ってかれた。
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後半の引き込まれ感がすごい。私も日に日に病気に侵されていく人と生活しているかのよう。辛い咳が、隣から聞こえてくるような、、、それでも生活のために間歩に入る。
ウメの波瀾万丈すぎる人生。それでも生きていく。
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両親と共に夜逃げしたウメは道中で両親と生き別れとなる。さまよいつつ一歩一歩き川を遡り間歩にたどり着いた先で山師喜兵衛と出会う。女児のウメを育てることに冷やかな反応も多い中、喜兵衛はつかず離れずでも大きな愛情をもってウメを育てていく。いつしか銀堀になりたかったウメだが、そこに立ちはだかる性の問題。家族を生かすために必死で銀堀する夫と家で子供を守りじっと夫の帰りを待つ妻。やがて夫は銀堀の病に侵され次々と死を迎える。妻は子供を養うために次の夫と結婚していく。このような銀山の生活の中にウメも入っていくこととなる。性別によりどうしてもかなわない事への悲しみ・怒りなどを自分の中でもがき、受け入れながら必死で生活していく姿が美しい感情表現で描写されている。生きる意味とは、生きながら得ることとは…戦国時代の石見銀山を舞台にした小説。
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時代小説を初めて読んだ。今まで読む機会なく敬遠していたが、千早さんの作品ということで挑戦してみた!
最初は慣れない言葉や文体に慣れなくて読み進むのに時間がかかったが、千早さんの圧倒的な文章力に惹き込まれた。
銀掘りたちとそれを支える女たちの一生。力強さと儚さ。
この作品はフィクションだが、実際に昔の石見銀山ではこのような日常があったのだろう。
病に倒れていく男たち、それを最後まで見届ける女、辛い。でも掘り続ける。ここで生きていくという覚悟に魅せられた。
登場人物たちが魅力的だったな。
「死にたいと望むことは生きたいと同義なんかもしれん」
「銀がなくなっても、光るなにかを人は探すと思います。それで毒を蓄えても、輝きがなくては人は生きていけない。無為なことなどないんです。ウメさんの歩んできた道に光るものはありませんでしたか。
足掻きましょう、無為に思えても。どこにも逃げられはしないんです」
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静岡県の土肥金山に行ったことがある。呑気に砂金採りや坑道に潜るなどの体験をした。
この小説は石見銀山の話。そうか、実際の鉱山というのはこれほど苛烈で闇で熱く苦しいものであったかと、啓かれた感じ。資料や観光地などで見聞きしてはいたが、ここで描かれる生活と金と権力と病、男たちは次々と死んで女は何人もの夫に嫁ぎ、男子は育つとまた坑道に送り込まれる、というリアルは全然わかっていなかった。
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なんだろ、ジブリ映画を一本みた後のような読後感。爽やかな部分と、人間の欲望の部分がメリハリよく描かれていて、複雑な気持ちになる作品でした。
私は石見銀山に行ったこともないですし、勿論戦国時代に生きたわけでもないです。ましてや男なので、女性の体や気持ちの変化など体験したこともなく、わからないことだらけなのですが、なんだか自分がタイムスリップして、ウメ(主人公)になったような感覚を覚えるほどリアルに世界が描かれていたと思います。きっと著者は石見銀山や当時の人々の生活について、細かく調査されたのだろうと察します。
間歩(まぶ)や手子(てご)など、聞き慣れない言葉が多々でてくるのですが、自然とそういった言葉を覚えることができ、読み終わって1週間たった今も耳に残っています。そこまで、読み手をのめりこませるとは、さすがと思います。
心情描写、風景描写、構成、どれをとっても一級品で、最近★5をつけすぎな気もするのですが、★5で間違いない作品です。
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千早茜さんの作品は幾つか読んできたが、今回の作品は群を抜いて良かった。
時代背景は、なんと関ヶ原の戦いの頃の日本。
島根県は石見銀山を舞台とした人間の生き様を描いた作品。
シルバーラッシュに生きる望みを託した両親に連れられ、住み慣れた村を出たウメは、一人きりで銀山の山師である喜兵衛に拾われる。
夜目の利く童だったウメは、喜兵衛に慈しみ育てられ、やがて間歩で銀を採ることを志すのだが・・・
銀山はまさに生命そのものだ。
間歩の闇の中で掘り出される銀は、そこに生きる道を求めた人々の生きる道標であり、欲望と夢と意地の境地だった。そして、その闇は人間の体を確実に蝕んでいく。
医療や科学が未発達だった時代・・・
人は銀山に何をみて何を感じ何を思ったのか。
そこに命をかけた人々の苦悩と羨望と官能を描ききった作者の筆力の凄まじさに、読後しばし放心状態になった。壮大な物語を読ませてもらった。
まず、登場人物一人一人が魅力的だった。
個性が明確で生き生きとしていて、躍動感を感じる程だった。一方で、時には恐ろしいほどの静寂を感じる闇が広がり、孤独感や喪失感が襲ってくる。
この一見アンバランスな感情が、物語の展開と見事に調和していて、一気に引き込まれた。
ウメの感情に気持ちをのせて読み進める内に、何度か自然と涙が溢れた。
大切な人を失うことの喪失感や無力感。
子を産めるという機能が備わっているが故の苦悩。
気持ちが揺さぶられて嗚咽になりそうだった。
どうやら「闇」がキーワードになる本作。
間歩の闇と人の内にある胎内の闇。
その裏には「人が生きる意味」という昔も今も変わらないテーマが深く根付いているように感じた。
出会えたことに感謝したい作品。
色々な方に読んで欲しいと思う。
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千早さんは、誰も入る隙のない2人で完結された空間を描くのがお上手だと思っていて、今回もそんな静謐な雰囲気の漂う作品。
変えられない運命を嘆きながらも、やはり間歩から離れずに、男たちを最期まで支えたウメは、銀堀にはなれずとも確かに喜兵衛の手子だったと思う。
胸が引き裂かれそうな闇の中でも、"おなご"として、母として、ひたむきに強く生き抜いたウメは
とても美しく輝いて見えました。
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祝文庫化!2023年の直木賞受賞作品。
読後、「体内回帰」という曲を思い出した。
喜兵衛、ヨキ、岩爺、隼人、龍‥‥みんな還っていったんだなぁ‥‥
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島根県石見銀山を舞台とした。ウメの成長物語。貧しい村を抜け出し山師・喜兵衛に拾われる。しかし女という、差別や性の対象と見られる。しかし男達は銀山への弊害で若くして死して行く。そんな中、ウメもその渦に飲み込まれるが‥男は間歩と同じく女の肚の中(手のひらの上)の様。喜兵衛、隼人、龍の傍にはウメが!そんな大河ドラマを是非一読
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もう何冊目読んだかわからない千早さんの作品。
今回は時代物だったので、苦手な私は最初は少し読み進めるのに時間がかかりましたが、ウメが喜兵衛に出会ってからは、その世界観に入り込めどんどん読み進められました。
癖の強い登場人物ばかりですが、その人の色々な面を知ると魅力的になり、なのに一人また一人と亡くなってしまうのが悲しかった。
銀の山が無ければ、こんなことにならなかったけれど、銀の山があったからこそ、彼らは出逢えた…
今まで読んだ千早さん作品とは全く違う作品でしたが、この作品で直木賞を受賞したことに納得しました。
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小学生の時に読んだ、『モチモチの木』を思い出した。
どこか懐かしい感じがする。
最初の方は一気に読み進め、
最後の方はストーリー展開が早すぎて
少々疲れてしまいました。
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千早茜さんの直木賞受賞作とのことで手に取りました。
夜目が利くウメが、人生の暗い部分も目を凝らして現実を受け入れながら、人生の喜びと絶望の中でひたむきに生きる姿に胸を打たれました。
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石見銀山に惹かれて購入。女性として銀山で生きていく上で避けられない「役割」。そこに憤りはあれど、妻として夫を愛し、母となり子を成すことに喜びを感じるのも事実。どちらも本当のウメ。でもウメの側にはいつも闇がある。その闇はウメ自身と銀山すべてを飲み込んで、一体化して、銀山の歴史を眺め続けているのかもしれないな、と思わされました。締めくくりはなんなだか、急に幕を下ろされた気分にもなりました。
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主人公のウメが山師に拾われ、どう生き抜いていくのかが興味をそそられた。またウメの魅力に引かれる男たちの存在や、その男たちを追いかける女たちなど、男女の恋心のもつれも描かれていて、読んでいて飽きなかった。銀を掘る男たちが短命で亡くなっていっても、その場を離れず、闇とともに生きるウメの覚悟に胸を打たれた。
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男まさりの強い女性が、地域社会に適応していく中で様々な葛藤と人間的成長を経験していく。
強姦した犯人を殺害したのが喜兵衛だと知った場面で、思わず泣いてしまった。
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とてもよかった。重めのお話だけど一気に読んだ。
現代じゃないところもあるのか、私がこれまで読んできた千早茜さんとは違った印象のお話。人の奥底を覗くようなところは繋がるところがある気がするけれど。
ウメが子どものときから歳を重ねても、どの時も子どものような全てを悟った老年のような雰囲気を漂わせているようだった。その時々に周りにいる大切な人人たちと、忘れずに心の中にいる人と、生きていく。段々とあるがままを受け入れる靭やかさ身につけつつ、変わらない芯を持ちながら。
ウメが守り守られてきた人たちと山。喜兵衛、ヨキ、隼人、おとよ、龍…。それぞれの登場人物の愛情や矜持、強さと弱さがいろいろな形で魅せられるお話だった。
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千早茜さんの本が大好き。
物音がたてばカツンと
どこまでも響き渡るような静寂を感じる。
今までにない時代小説ということだったが
やはり纏う空気感は同じだった。
石見銀山を舞台にしていて、
銀への執念、誇り、生と死、
その時代にあった生き様が描かれていた。
主人公のウメは人と違うようでいて
女性としての人生になっていったのもまたリアル。
石見銀山にいつか訪れてみたくなった。
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去年あたりから千早茜さんの小説がとても好きでけっこう読んでいるのだけど、本作はこれまで読んだものとはだいぶ印象が違った。歴史小説的な要素もある。
舞台は石見銀山が栄えていた頃。物語の開始時は幼女だったウメが、親と離れ離れになり、銀堀り達が棲む村にたどり着き、喜兵衛という男に拾われる。
時代が変わっても、女はどう足掻いても女だ、と感じることは多々ある。表面的には男女平等を謳っていても、人の意識に根付くものを覆すことはなかなか難しい。
この物語の時代は殊更で、幼女だったウメが少女から大人の女性になっていく中で、周りの男たちと対等に働くことから降りて女としての役割を受け入れ果たしていく姿が描かれている。
幼い頃は勝気で「男には負けない」と闘っていたウメも、男の力に屈服せざるを得ない目に遭ってから変化していく。そこには諦めと、ある種の希望のようなものも感じられた。
ウメはそれぞれのかたちで、喜兵衛・隼人・龍という3人の男たちに愛される。一見親愛のように見える愛も突き詰めていくと男女の愛で、その愛の模様が、土臭さを感じる銀山が舞台の物語の中にそこはかとない色香や淫靡さのようなものを与えている。
命懸けで肉体労働をした男たちが帰るのは、女の待つ家。
ウメは結婚し子をもうけその役割をまっとうするが、心の中にはずっと、夫とは別の男への愛を持ち続ける。
一言で言うと、泥臭くてエロい。いやらしい場面はあまりないのだけど、なんだろう、漂うものが…という意味で。
そういうところは千早茜作品、という感じもした。直接的じゃなくて、漂う空気に湿り気があるような。
結局女は女である、という悔しさと諦め。どの部分を受け入れて、どの部分で抗うかって、私も若い頃からけっこう考えてきた。何とも思わないふりをしているけど、心底では。
直木賞受賞作だけあって読み物として面白くありながら、深い部分でずしんと来る、そういう作品だった。
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石見銀山を舞台に孤児となった少女の一生を描いてる。食べていけない農村より豊かであるけど男たちは病に倒れていく。支える女たち。登場人物のキャラクターも際立っていて、その時代に想いを馳せる。
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この作者さんの既刊をボチボチと読んでいく、の6冊目。今回は直木賞を受賞されたこの本で。
夜逃げの途中で家族とはぐれ、山師の喜兵衛に拾われた少女ウメ。夜目が利くのを頼りに、女だてらに銀掘になろうと間歩(坑道)の中で働き出す…という出だし。
喜兵衛とウメ、加えて喜兵衛に従うヨキの銀山での日常が描かれる前半では、銀を掘る仕事やそこで働く銀堀たちの姿が描かれ、山の深さや間歩の暗さ、風の爽やかさや土の湿り気、水の冷たさなどの描写も染み渡る。
男ばかりの間歩の中での、女であるが故の窮屈さが、ウメが女を感じさせるようになるとともに増長して、物語の後半では、好きに生きたいように生きられないウメの半生が積み重ねられる。
男は命を削って銀を掘り、女は子供を産んで銀堀に育てる、という銀山での宿命というべき生き方がなんとも…で、時代の変化の中で生き様を閉ざされた喜兵衛や死ぬと分かっていて間歩に向かう隼人をはじめとする男たちの姿が遣る瀬無い。
一方、銀山での宿命や女であることのしがらみに直面し続けたウメではあったが、多くの死を見送りながらも彼女なりに抗いながら生きた姿が哀しくも逞しく、異国に出自を持つヨキや龍、男でありながら女として生きる菊など“異端”とされる者たちの存在感が印象深い。
とまとめてはみたが、物語に込められたであろう重厚且つ深遠なテーマを十分咀嚼したとは言えない読後感ではある。
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千早茜『直木賞受賞作品』
千早茜、初読み。
戦国末期の石見銀山。
シルバーラッシュに沸く、石見銀山に家族とともに向かうウメ。途中、父母と生き別れ、山師・喜兵衛に拾われる。
銀山で銀掘として、間歩に入りたいと願うウメだったが、喜兵衛からは許されなかった。
銀に魅せられ、銀山に入っていく、男たち。
そして、男たちのからだは蝕まれていく…
銀山に生きるひとたち。
銀山に魅せられ、銀山にしか生きられない男たちと、共に生きる女たちの世界。
ウメは、喜兵衛に魅せられたからこそ、銀山に魅せられた。自分も喜兵衛のようになりたいと…
山師になることはできなかったが…
銀山に入る隼人や龍、息子たちを支え続けることで自らの生きる糧としたのだろう。
喜兵衛がウメの仇をとっていたことには溜飲を下げた。喜兵衛は大きな男だった。
願わくば,ウメには山師のもとに嫁いで欲しかった。石見で成功してもらいたかった…
石見銀山に魅せられたのだから…
ウメに関わる男たちが銀山に魅せられ、肺の病で死んでいったことがやるせない…
わかっているのに、変えれなかったのか、と。
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千早茜さん。初めましてです。
気になる作家さんではありますが、作品を表紙のイラストや写真で感じて選ぶところがあるので、ちょっと難しそうかな〜と、手に取るのを避けていました。
千早さんの他の作品を知らないので比べようがないのですが、可愛らしいお名前(あくまで私の感想です)に似ずに、飾らないストレートな表現をされるのだな、と感じました。
作品の舞台は、戦国時代の島根県、石見銀山
主人公は、ウメ
ウメは幼い頃に父母と生き別れ、山師の喜兵衛に拾われて銀山の坑道で働き始める。
そんなウメの生涯が、戦国の時代に銀山で働き・生きる人々の営みと共に描かれていました。
坑道で働く男たちがどのように生きて命を尽きていったのか。それを支えて共に生きた女たちはどのように生きたのか、知ることが出来ました。