【感想・ネタバレ】透明な夜の香りのレビュー

あらすじ

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。人並み外れた嗅覚を持ち、鼻で、相手の行動パターンや健康状態を一瞬にして嗅ぎ分ける朔は、どんな香りでも作り出すことができ、それゆえ風変わりな依頼が次々と届けられる。だが、一香は朔の近くにいるうちに、彼が天才的嗅覚を持つがゆえに深い孤独を抱えていることに気づきはじめる……。直木賞作家が紡ぎだす「香り」にまつわるドラマティックな長編小説。第6回渡辺淳一文学賞受賞作。

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ネタバレ

「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶される。
けれど、その永遠には誰も気づかない。その引き出しとなる香りに再び出会うまでは」
普段は忘れていることも、懐かしい香りに出会うと突然思い出すことがあるよね〜

⚫︎作品の魅力
洋館での暮らし、菜園で丁寧に育てられたハーブと花々、香りの描写がとにかく繊細で美しい。本から香りまで漂ってくるような気がした。
大きな出来事が起こるタイプの作品ではないけれど、その静かさが心地良くて、読んでいてしんどくならない。一文ずつゆっくり味わいたくなるような作品。
登場人物も魅力的で、一香と朔はもちろん、読み進めるほどに新城のぶっきらぼうな優しさに安心する。
どんでん返しや考察も面白いけど、この作品の魅力は世界観そのものにあると思う。もう少しこの世界にいたいと思いながら、その空気の中に浸るような読書体験だった。

⚫︎こんな人におすすめ
雰囲気に浸る読書が好きな人、美術品や創作物を楽しめる人、静かな物語が好きな人

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2026年06月04日

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ネタバレ

前半は出来事がふわっと香っては消えていく感じ。おかげで読んでいてしんどさは感じないけれど、香りと同じように記憶には残る。
後半からは一気に引き込まれて、自分にとって当時の記憶を呼び戻すための香りにはどんなものがあるか、考えずにはいられなかった。

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2026年06月04日

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ネタバレ

神様の暇つぶし依頼、千早茜さん著者2冊目。香りシリーズがあるというのを教えてもらい、早速購読。文字でしか表現されていないが、とても良い香りに包まれた源さんの作るお庭を拝見したくなった。匂いが記憶に残り続けるのはかなりしんどい。忘れたくない匂いはもちろんあるが、あまり嗅ぎたくない臭いは割とこの世にある。人の嘘まで嗅ぎ分けられる能力は、便利なようで、知らなくていいことまで知ってしまうので、生きづらいな。一香ちゃんが人の痛みを考えられる人で、でもそれは自分の体験した後悔からきているもので。好きなタイプの良き主人公だった。朔さんも源さんも、最後に呼び戻しにきてくれる新城も、登場人物全てが優しさに包まれているような人だった。それとは裏腹に、ストーカー化しそうな人にも香りを渡す朔さんの性格も結構好きだ。終わり方が、え?結局ふたりどうなった?!となったので、皆様の考察を見てみようと思う。シリーズ2作目も楽しみ。

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2026年06月03日

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赤い月の香りを先に読んだんだけど、やっぱり1作目のこっちのほうが良かった。また読みたい。登場人物に魅力がある

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2026年06月02日

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3作目新刊を読み始めても、話の内容があやふやすぎて、読み直したくなり再読しました。

朔がどのような闇をかかえていきていたのか、新城との関わり、一香との関係。

嗅覚が鋭すぎて、匂いからあらゆる情報を、嘘や秘密もを聞き(嗅ぎ)取る朔。
そして、匂いは永遠に記憶となり遺るため、変化を嫌がる。
膨大な雑音に囲まれて朔が抱える心の内は誰にもはかりえることはできないだろう。

一度目は一香目線で読んでいたのだろうか。今回は第三者を通じて描かれる朔の様子が色濃く伝わってきてよかった。

朔の研究所への依頼人が持ち込む出来事に巻き込まれながら、一香と朔が出会うことで起こる反応や変化。そして戸惑い。
ある意味純愛なのだろうか
この二人のその後を、朔の変化を見続けたいと思った。

何度読んでも夜のシーンとした空気感が漂う作品だなと思った。『静』

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2026年06月01日

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香りは記憶と紐づいていることを実感した一冊。
読み終わった後に、自然と香りに敏感になっている自分がいる。
香水のトップノート・ミドルノート・ラストノートのように、章によって香りがうつり変わってゆくのが文章から伝わって秀逸。
小川朔がとにかくメロい。香りから物事の背景を読み取れるほど、嗅覚と感性が敏感であるが故に、どうしようもなく人を惹きつける魅力があるのだろう。
個人的には、村上春樹からエロ要素を差し引いたようなとにかく美しい文体が好き。普段ほとんど小説読まないが、これは一気読みした。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

読みながら香りを感じるような作品でした。
読みやすく、スラスラ読めました!一香と朔の関係性はもちろん、取り巻く人物たちとの空気感もとても良かったです。とても好きな作品です!
続編も読みたいと思い思います!

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2026年05月29日

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ネタバレ

物語に出てくるの洋館での暮らしがとてもおしゃれで、自分もこんな暮らしをしてみたいと思いました。
思わずはっとしてしまうような甘いバラの香りやハーブの匂い、パソコンのある部屋の埃っぽい匂いなどが、匂いにとても敏感な調香師の朔の巧みな言葉づかいによって繊細に現されていて、本当に香りが漂ってくるようでした
朔の声を深い紺色の声と色で表現しているのが珍しく、とても素敵だなと思いました。

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2026年05月29日

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香りをベースにしたお話だけど、森を抜けた先にある大きな洋館での丁寧な掃除や食事、朔さんがつくる香りもの(スキンケア、洗剤、ハンドクリームとか)との暮らしが素敵。
丁寧に、自分を大切にしながら生きていきたいなと思った。続編も読みたい。

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2026年05月23日

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ずっと読みたかった本。
読み進めていくうちに、出てくるご飯や植物の香りが実際に香ってくるような気がしてどんどん入っていった。
一香の過去はとても苦しくて想像したくないけれど。
昨の苦しみがこれからの生活で少しでも和らげば良いなと願ってしまう。
少しが雑な新城がきっとこの2人を明るくしてくれているんだろうなと、すごく好きになった。
きっと彼にも過去があるんだろうな。
源さんも好きだった。彼が出てくるとちょっと安心する。
さつきちゃんともずっと仲良く会ってほしい。
その本を好きになればなるほど、登場人物の幸せを願ってしまう。
続編もあるみたいだからそれを読むのが楽しみ!
一香はもう出ないのかな?また会えると良いな。

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2026年05月21日

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ネタバレ

すごくすきだった〜〜〜
一気に読みたいけれど終わっちゃうのもなんだか名残惜しくて!続編を今すぐに買おうと心に決めた!

繊細で優しくてあたたかい調香師と繊細で優しくてあたたかい主人公のおはなし、香りの表現がさまざまでいい香りに包まれてるような不思議な感覚
無理せずにそのままでいきてても大丈夫だよ、毎日丁寧に自分のために生きるのってたいせつだよって言ってもらえるような、そんな救われたような気持ちになったりもして
朔さん、すきだな〜〜〜〜

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2026年05月16日

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とても好き。朔さんに恋をしました。
あの人は、心を温めてくれる人だなぁと、、
この本を読んで、私はなんとなく静かな世界が好きなんだなと思った。静かで、あたたかな世界。

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2026年05月15日

購入済み

穏やかな気持ち

世界線が不思議で逃避行した気持ちになりました。ストレスが溜まった人にとてもオススメです。ジブリみたいな世界観で本当に好きな物語でした。

#癒やされる #感動する #エモい

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2025年06月20日

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あらすじに惹かれて衝動買いしました。世界観がジブリっぽくてとても好きで、朝に読みたくなります。綺麗な香りや悲しい香りを想像しながら読むのが楽しくて夢中になりました

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2026年05月31日

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朔の香り(改題)
調香師の元で働く事になった女性のお話

以下、公式のあらすじ
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香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。

元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。
その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。
「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。
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所々に漂う蠱惑的な雰囲気
恐らく、「空気」というのは雰囲気を表す言葉になったように、香りってその場の状態を方向づける役割ってあるのでしょうね

調香師で、異常な程の嗅覚を持つ朔さんを筆頭に個性的な登場人物たち
本物の探偵の新城
庭の面倒を見ている源さん
一香の住んでるアパートの大家さん
書店の元同僚のさつきちゃん
警察官の木場


本当の探偵が出てくるのにミステリではない不思議
まぁ、犯罪もあるし日常の謎ではあるんだけどね


恋愛ではないけど特別な関係性でもあり、調香の依頼という日常の謎もあり
それでいて傷ついた人の快復を描いたヒューマンドラマでもありという様々な要素を含むなぁ


香りに関するあれこれに関しては「探偵ナイトスクープ」の依頼で時々山本香料が出てくる度にちょっとした知識を得られる
あと、世の中には嗅覚が犬並みに鋭い人もいるようで
芸能人だったらジミー大西、あとナイトスクープに出てたのは友達を臭いで判別できる女の子とか
フィクションだったらデカワンコとかね
なので、朔さんみたいな人がいてもおかしくはないかなとは思ってしまう


香りと記憶についての色々
「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶される」
「人が懐かしい香りに出会う時素直に感情が表情に出てしまう。」
「香りは再起動のスイッチ。ショックやストレスを受けてフリーズ状態に陥った脳は、香りで目を覚ますことができる」

まぁ、香りで記憶が思い出される経験はある
それがどんな記憶であれね
朔さんの場合は、似たような香りでも正確に嗅ぎ分けるので、まったく同じ香りでなければ記憶をふと思い出すことはないのではなかろうか?


朔さんの臭いに関する生き辛さ
「嘘は臭う」
「匂いがうるさい」
「感情の浮き沈みが人より少ないから体臭がうるさくない」

一般的には臭いと言われる匂いが嫌なわけではないようだ
ホームレスよりも、ストレス系の臭いが苦手なのでしょうねぇ
人は嘘を付くときに体温が上がったり発汗したりするというし、そんな匂いを嗅ぎ分けているんんだろうけど、普通の汗とかとどう区別してるのでしょうね?

あと、タバコの匂いでも、それが信頼しているひとの臭いなら別という解釈も納得
匂いの好悪なんてその人の経験によって変わってくるんだろうな
それこそ、国によって好まれる香りの種類が違うようにね


朔さんのデリカシーのない発言も、本人にとっては気遣うところではないという認識なのかな
目に見える事をそのまま言ってるようなもので

朔さんは、嘘も即座に見抜くし、指摘することはあるけど、依頼された香りを作るのは、その先にどうなるか予想できても作ってしまう
何と言うか、そのスタンスに笑うセールスマンみたいなちょっとしたブラックさも感じる



そう言えば、ミツコという香水が出てきてた
特定の人ではなく漠然としたアジアンなイメージのネーミングらしい
この香水は「CAT'S EYE」のミツコさんが付けてるという設定があったなぁ


あと、モンシロチョウの翅はレモンの香りとあったけど、本当だろうか?
子供の頃はモンシロチョウを捕まえた事があるけど、匂いを嗅ぐような事まではしなかったので、よくわからん


香りに関する物語ではあるけど、食べ物に関する描写も興味を惹かれる
苺とミントのスープ、薔薇のジャム、烏龍茶と金木犀のジュレなんかは食べてみたいし
卵焼きと塩豚のスライス、胡瓜と茄子の浅漬け、塩結びといった普通のご飯の描写もとても美味しそうに感じる


そして考えてみると、朔さんの内面の深いところが伺えるエピソード
過去には、コインロッカーに入れられた子供の通報を次々としていたので、警察から怪しまれたというアレ
多分生きているうちに気づいているだろうに、亡くなってから通報するのは……
生き残ったとしても、親に捨てられた子になってしまうから、なのだろうか
それを考えると、朔さんが自身をそんな風に思っているのでは?と邪推してしまう


一番はっとさせられたのが「執着と愛着」の違い
確かに、違いは何かと聞かれると答えに窮する
自らの欲望が主体なのが執着だとしても、愛欲なんて言葉もあるわけで
愛情というのも一種の欲望なのではなかろうか?



「言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である。」と小川洋子がこの小説を評しているように、確かに読んでいて何らかの匂いを感じるシーンがいくつもあった
香りで記憶を思い出すように、想像から香りを思い出すというケースもあるのだなと実感した



あと、続編があるようだけど、まだ文庫化してないようで
文庫化したら読むかな

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2026年05月28日

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調香師の話は初めてで、不思議な読書体験だった。人の心が読めるじゃないけど香りで何でもわかってしまうのはなかなかつらいだろうな。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

正直はじめは、この雰囲気ちょっと苦手かも…と思った。でも、いつの間にか引き込まれてどんどん読み進めてしまった。
執着と愛着の違い。朔自身の分からない気持ちが可愛くて危険。
これから先、今のままでいてほしいなぁではなく、2人ともお互いに成長しあえる関係でいてくれたら嬉しい。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

気になっていた作品。
「香りは永久に記憶される」と言う言葉が印象的。
敏感すぎることもよくない。そんなときに理解を示してくれる人の存在がどれだけ大切になるだろう。続編も気になります。

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2026年05月22日

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急展開でドキドキハラハラというわけではないのに、世界観に引き込まれ、次へ次へと目を追いたくなる世界線だった。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

面白かった!
とても良かった!
サクッと読めましたが、ほんと映像が浮かんでくるような物語でした( ु⁎ᴗ_ᴗ⁎)ु
ぶっちゃけ、香りまでは分からなかったが笑、
それでも大満足な1冊だった♡
物語の主要人物は皆好きですね♡

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

2026/27
本から香りが漂ってくるような作品
「嘘は臭う」
ご飯もとても美味しそう!
香りと記憶は結びつくよね
紺色の声という表現が印象的でした
朔さんは謎めいてて魅力的な人だったので、ちょっとドキドキしながら読みました
私の香りを調べたらオレンジフラワー、ジャスミン、チュベローズ、ベチバーやパチョリが入っていました
これはシリーズ全部読破したいですね

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

香りが物語の中心にあって、また文体や雰囲気が独特でこれまでにない読書体験となり新鮮だった。主要な登場人物や出てくる食事が魅力的で、全体的には暗いトーンの話にも関わらず楽しみながら読むことができた。
香りは直接海馬に記録されるので永遠。香りを嗅いだ時に、確かにふと過去の記憶が思い出されることがある。主人公は天才的な嗅覚を持ち一度嗅いだ匂いを忘れない。全ての香りを作り出すことができる。香りと一緒に記憶される楽しい思い出も悲しい思い出も、永遠。そんな人がいたら辛いだろうなと思う。

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2026年05月17日

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天才調香師と忘れる程辛い過去をもった一香の話。一香はなぜか突然仕事に行けなくなり、部屋に引きこもって生活していたが、ある日買い物に行ったスーパーで手書きの求人を見つけて応募する。その雇い主が天才調香師の朔で仕事は屋敷のメイドだったという所から話がはじまる。
終始ハーブのいい香りが漂い、美味しそうな料理で穏やかな変化のない生活が続くが、それでも変化は訪れる。
穏やかに話は進んで行くが、透明な夜の香りというタイトルらしく、夜っぽく不思議な話で全体的におしゃれな物語だった。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

香りはずっと記憶されるという言葉が印象的。

香りは、過去を呼び起こすものだと感じた。
泣き崩れたり、人格を変えてしまったりという経験はないが、実際に、疎遠になった人の香りを思い出して元気かなと考えてしまう事はある。

過去を思い出す事で優しくなれたり、前向きになれる力もあるのではないかと思った。

この本を読んで、
香りというものがより好きになった。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

私は、街中で嗅いだことのある香りに出会ったら、その時の記憶を思い出すぐらいなのだが、知らないうちに香りは記憶されているな、と読みながら共感する部分はあった。文字だけで、こんなにも嗅覚を刺激される物語に出会えたということが嬉しい。千早さんの作品を初めて読んだのだが、どの作品も食べ物がこんなにも魅力的に描かれているのかな?嗅覚だけでなく食欲も刺激されて、ものすごくお腹が空いた。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

流石直木賞作家だけあって文章は丁寧だと思います。調香師とのストーリーも新鮮でした。また、最近のトレンドである料理話もついていて、人気があるのもわかります。個人的には続編はいいかなと

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

おしゃれな小説。香りって記憶に残るよね。今は会わなくなった人も、似た香りがするとふと思い出してしまう。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

この本の3作目が売られてるの見て、とりあえず1冊目からと手に取った。
天才的な嗅覚を持つASDでギフテッド(が故に実母から気味悪がられ捨てられた過去を持つ)の朔の家に、どこか世間と距離を置いているように見える主人公の一香が雇われてくる。
朔の作る特別な香りを求めてやって来る色々な顧客とのエピソードと、その合間にフラッシュバックする一香の兄の自殺に至るまでのエピソード。
私は、あーこういう人おるよねって思ってイメージ出来るけど一般的な人からしたら想像もつかない人たちなんじゃないかな?と。
人が抱える痛み、みたいなのは私は大好きなんやけども。だからって朔があんなに自分勝手に振る舞うのは私には鼻についた。そりゃあんな鋭い嗅覚をお持ちなら世の中生きづらいでしょうけども。あーんなに一方的に一香に近づいたり、距離とったりするのはさすがにアウトやわ。
辞めた後時間置いて一香のところに来たのも、私的には『はぁ?』って話。せっかく前向いて、生きようとして色んな仕事し始めてたのに。一香優しいから、友達として行く、なんて言うたけども…納得いかん。
でも確実に2冊目は読むと思う笑。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

香りがテーマの小説は初めてだったのでわくわくで読んだ
続編もあるとのことで楽しみ
なんとなく好きな感じでもっと恋愛メインの物語も読んでみたい

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

「わかる」と「わかろうとする」は全然違うということをずっと考えてた。

朔は感覚的に多くのことがわかってしまう。
人より深く、鋭く、時には知らなくていいことまで見えてしまう。
その力は便利というより、不穏で少し怖いものと感じた。
モラルより先に興味や探究心が立つ危うさも含めて、神秘的というよりどこか怪しい。

一方で一香は、“わかる”人ではなく“気づく”人なのだと思った。
そしてその気づきは、相手に踏み込みすぎない節度がある。諦念から来る部分もあるのかもしれないけれど、自分の理解を過信しないからこそ、相手に対して「わかったつもり」にならない。

この、一香の「わかろうとする姿勢」が、朔の孤独を少しずつ変えていったのではないかと思う。

千早さんの作品は、何かが起きても物語の凪いだ空気が崩れない。
その静けさが自分にはとても心地いい。
主人公に共感して読むというより、一定の距離を保ったまま物語そのものを味わえる感覚がある。

最後、どこか天上人のようだった朔が、少しだけ地上に降りてきたように見えた。
運命のような大げさな言葉ではなく、「合う人に出会った」という感覚に近い。
特殊な設定の物語だけれど、読後に残ったのは綺麗な恋愛というより、もっと情感のある思いだった。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

アニメ化や実写化されそうな作品だった。
香りをモチーフにした物語だけど、小説ならではだろうか、色で喩えた表現が各所に散りばめられているのが印象的だった。「紺色の深い声」は、実際に音にしたら、どんな声色だろう。
機会があれば続編も読んでみたい。

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2026年05月13日

匿名

購入済み

臭いについてあまり深く考えた事がなかったので、新しい発見をした気分です。柔軟剤をいい匂いだと思い沢山使っていたのを見直さなきゃと思ったりしました。

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2024年10月18日

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