【感想・ネタバレ】透明な夜の香りのレビュー

あらすじ

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。人並み外れた嗅覚を持ち、鼻で、相手の行動パターンや健康状態を一瞬にして嗅ぎ分ける朔は、どんな香りでも作り出すことができ、それゆえ風変わりな依頼が次々と届けられる。だが、一香は朔の近くにいるうちに、彼が天才的嗅覚を持つがゆえに深い孤独を抱えていることに気づきはじめる……。直木賞作家が紡ぎだす「香り」にまつわるドラマティックな長編小説。第6回渡辺淳一文学賞受賞作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

作品の世界観に完全に引き込まれました!
本を読んでいてここまでのめり込んだのは初めてでした。
実際に朔のような人間がこの世界にいたら人生ハードモード。
いつもはハーブの香りは好きじゃないけど、この本を読んでいた期間はスッキリした清涼感ある香りを無意識に探してしまいました笑
そしてご飯が美味しそうすぎるよ!!

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2026年09月26日

Posted by ブクログ

香りをテーマにした物語だけど、文章からは色もよく感じ取れた。前半、とても静かな本だなと思っていたらちょうど中盤でガラッと雰囲気が変わり、本から香りと色が湧き立つように感じた。朔の紺色の声が本全体に静かに漂っていて、洋館での生活や出来事の香りと色がぽつぽつと浮き上がってくるようだった。朔の孤独と主人公の後悔が、決して忘れることのできないもので終わらずに静かに終われていく様が美しく、固い蕾が開くような変化だと思った。
変化は恐ろしく、変わらずにいることはとても心地よいぬるま湯だけれど、停滞を破るきっかけを掴んで少しずつ変わって生きていく。
2人を見守る周りの人達も温かく癒された。

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2026年09月25日

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香りと洋館、とにかく世界観が素敵だった。
序盤は朔さんは感情の起伏がなくて冷たい人間なのかと思っていたけど、物語が進むにつれて良い意味で人間臭さを感じてよかった。読み終わってすぐに続編も買ってしまった。

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに本屋さんで本を買った。目が合った。
本から、文章から、香りを想像する時間が楽しい。内容はそんな軽い感じじゃないのにサクサク進む。
人の抱える生きづらさはそれぞれだけど、妙に共感してしまう。凄く好きなタイプの作品だった。
こんな軽い言葉にしたくないけど、"メロい"も感じた。あぁなるほどと。
登場人物達が幸せでいてほしいと思える作品に出会えたの幸せだと思う。

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2026年09月14日

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面白くて一気読み。
まず香りにこだわりがある自分には、聴覚を軸に登場人物から景色から、謎解きまで、何から何まで香りを纏いながら話が展開していくのがたまらなかった。

一香の持つ葛藤は想像を超えないものだった。
朔の抱える孤独も凡人離れしていて、なかなか共感できるものではなかったが、何に惹かれたのだろう。

朔の静かなる知性の裏に見える狂気的な信念や美学かな。知的な人、理性的な人が異常なまでの熱意を何かにぶつけるギャップに当てられがち。まず、青色の雰囲気を纏った人がドタイプなのに、それに黒を混ぜた紺色なんてもう、オーラだけでやられそう。最後まで読んだ感想はそうだ、朔という人物に惚れ込んでしまった。こういう人は、大抵香りから相手の全てを察しても、そのことを言わずに秘めておくのが定石だと思うのに、トラブルに巻き込まれようとも必ず口に出してしまう破天荒さに読んでいて次の展開が気になって気になって、最後まで惹きつけられた。

薬草だとか、フルーツの香りだとかに関する言及についても、匂いにはそんな効果があるのだと知識欲もくすぐられた。どこかで読んだのかもしれないが、何となくいい匂いのする小説というのはまさにこの本にピッタリ。

ドラマ化か映画化しないかな。
朔に沼りそう。

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2026年09月14日

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天才調香師、朔の話。以前、既読の「香水」(作者は失念)と似ているかな?と思ったが、肌ざわりは全く異なる。朔の抱える闇と、一香の交錯が揺蕩う。次作「赤い月〜」も楽しみ。

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2026年09月13日

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「香り」シリーズ第一弾。

単行本で読んだものを、文庫版で再読。

視覚で入れた文字情報が、自分の記憶と相まって香りとなって感じられる1冊。
この作品は、きっとこれから何度も読み返すことになるだろう。

小川洋子さんの解説がまた良い!
「文字の奥から香りが立ち上ってくる」の一文からグッと惹きつけられる。
千早茜さんや小川さんのように美しく言葉を使えるようになりたいものです。

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2026年09月12日

Posted by ブクログ

読書好きな人が口を揃えて面白いと絶賛していた恋愛小説で前々から気になっていたのをやっと読むことができた。

物語の主人公、元書店員の一香は、並外れた嗅覚を生かしてオーダーメイドで「香り」を作る調香師の朔の元で古い洋館の家政婦として働くことになる。
そこで働くためにはたくさんの変わった条件があった。身につけるボディソープや化粧水などの日用品は、全て朔が調合した品ではなくては駄目であり、仕事中にはシンプルな無地のワンピースを着ることも義務付けられている。そして、彼の元で働くためには「嘘」をついてはいけない。
一香は自分の兄が孤独の悲しみから自ら命を絶ってしまったという暗い過去を持っており、彼女はそんな兄の姿を、天才ゆえに誰にも理解されない辛さを抱える朔に重ね、徐々に惹かれていく。
本作では2人の関係性の変化や、館の人たちとの関わりを通して成長する一香自身の姿などを、鼻腔を刺激する丁寧な香りの描写を交えながら楽しむことができる。

まず始めに、魅力的な舞台設定で読者を物語の世界観に引き込むのがとても上手いなと思った。町外れに佇む「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家みたいな洋館、不思議な雰囲気を纏う天才調香師とその幼馴染の探偵のコンビ、秘密を抱え、香りを求める客人たち。今から一体何が始まるんだ…!というお菓子の箱を開けるようなワクワク感を物語の序盤で味わうことができる。その後ももちろんページを捲る手は止まらない。1日だけで一冊の小説を読み切ったのは久しぶりだった。
自分自身の記憶の中に刻まれた変わらない香りを求めて館を訪れる客人たちと同じように、朔もまた「永遠に変わらないもの」を求めており、「変化」を強く恐れている。彼が浮世離れした館で密かに店を開き、新城や源さんなど、必要最低限の人との関わりしか持たなかったのもそれが理由なのだろうかと思った。
そして物語のラストで朔は、一香がいつか自分から離れていってしまう「変化」に怯え、記憶の引き出しを無理やり開けることで彼女を暗い過去から解放し、突き放してしまう。このまま2人は疎遠となってしまうのだろうかとハラハラとした思いで読み進めると、一香は家政婦としてではなく友人として洋館を訪れてもいいかと朔に尋ね、関係が「変化」してもそばにいると彼に優しく告げる。一香の言葉を受け止めた朔は「また新しい薔薇が咲いたよ」と自分のずっと変わらない生活の中でも存在していた小さな「変化」である庭の花々の開花を彼女に伝え、物語は幕を閉じる。なんて綺麗で心がすっと軽くなるラストシーンなのだろうと思った。この物語は重い過去に囚われ、「永遠に変わらないもの」を強く求めた朔が、「変化」は恐ろしいものではなく、時に温かい希望も運んで来てくれるものだと気づく、心の成長を描いたものでもあるのだと感じた。

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2026年09月09日

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ネタバレ

話が面白く、サクサクと読めた作品!
朔が一香に対して心を開いていけたかと思ったら突き放してしまい…えぇ?ってなりましたが、最後はまた会えてよかったって思いました!
朔と一香の今後のストーリーも読みたい!

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2026年09月05日

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私の好みを色々伝えたAIにおすすめされて読んだ本。

他の人の感想にもあったけど、とにかく「香り」についての描写がすごかった。
文字を読んでいるだけなのに、本当にその香りがしてくるような感じがして、不思議だった。

私自身、嗅覚が人より敏感なのか、今まで臭いで苦しい思いをすることが結構あった。
良い匂いでも嫌な臭いでも、人より強く感じ取ってしまうことがあって、それがしんどいと思うことも多かった。

だから最初は、どこか朔さんに自分を重ねながら読んでいた。

でも読み進めていくうちに、朔さんが抱えているものは私が想像していたものとは全然次元が違うんだと分かった。
自分が今までしんどいと思っていたことよりも、何倍も何十倍も辛い思いを抱えて生きてきたんだと思うと、胸が苦しくなった。

そして一香が抱えている過去も、想像していた何倍も重たかった。
最後の章は、その情景を想像するだけでも苦しくて、読んでいて胸が締め付けられた。

文章自体もすごく読みやすくて、言葉選びも好きなタイプ。素敵な作家さんを知れて嬉しい。

続編もあるそうなので、しっかり順番に読んで、この世界観をもっと味わっていきたいな。

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2026年09月02日

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優しいお話。すごくおもしろくて一気読みしてしまった。少し科学的な話については無知だったから、ちょこちょこ用語を調べながら読んでいた。

洋館での出来事と朔さんの発言からは、「香り」の奥深さを感じさせられる。言葉の意味として、ただ匂いを感じるだけのことではないのだと。
今まで漠然と感じていた感覚に、名前を与えてくれた気がする。
「香りは再起動のスイッチ」

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2026年08月30日

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とても良かった。

朔さんは多くを語らないし、語らなくても匂いで分かってしまう。
静謐でハーブの香りがする洋館。
読んでるだけだけど、空気が透き通ってる感じがする。
それと対比する俗世の臭いときたら。
そのギャップもまたこの本の面白みだなと。

前に小川洋子さんの『薬指の標本』をよんだけど、
あれが不思議で不穏な感じだったのに対して、
こちらも不思議な気配を纏っているけど不気味ではない。
終わり方も良かったなと。

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2026年08月29日

購入済み

穏やかな気持ち

世界線が不思議で逃避行した気持ちになりました。ストレスが溜まった人にとてもオススメです。ジブリみたいな世界観で本当に好きな物語でした。

#癒やされる #感動する #エモい

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2025年06月20日

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美しいタイトルに惹かれて購入。繊細すぎる人の話かと思ったが、実際は心に深い傷を負って、見ないふり、気づかないふり、忘れたふりをして過ごすうち自分の本当の気持ち、感情があるということを消してしまった人たちの話。
でも不思議と重くのしかかることなく、むしろ爽やかに読み進められた。ハーブの香りに癒される場面は、自分が身体がつらかった時にアロマの勉強をしたことと少しつながりを感じた。
自分もあのとき、いっぱいいっぱいだったんだんだと思った。
何かにすがりたい、つらさを受け止め、優しくしてくれる何か。
最終的にふたりは友人になったようだが、続きを覗いてみたいと思う終わり方だった。

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2026年09月22日

Posted by ブクログ

上質な物語だった。これまでの経験では知らない香りがあるはずなのに確かにそこにあるような錯覚を覚えた。言葉が美しい。香りも美しいと感じた。

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2026年09月21日

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失われつつあった想像力が掻き立てられて、五感で読むような、頭の中に色や香りが宿ったそんな本でした。映像化してほしい。

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2026年09月19日

購入済み

香りと色彩

作者が文中に「色彩」に関する形容詞を多用していたのが印象に残った。テーマはたしかに「香り」なのだが、この色彩表現の多様は一体なんだろうか? ずいぶんと意識してつけたと思われるヒロインの「一香」という名前もそれなりに効果的である。しかし、ヒロインの実家のトラブルの話がどうもピンとこなかった。

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2026年09月19日

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あまりにきれいな話。毒がある様でない、名前の通り透明感のある話だった。登場人物のバランスも好き。ほどよいHappy end。続編があるようだから、読んでみたい

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2026年09月17日

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小川朔の作る"香り"とても気になる
千早さんの綴る言葉たちがとても素敵で、付箋を貼る手が止まらなかったなぁ。
情景や、景色や、香り、感触。五感が文からとてもよく伝わってきて想像しながら読むのがとても心地よかったなぁ。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

初読み…と思ったら以前違う本を読んでいました。
前の本も読んだ後に話の内容からシュークリームが食べたくなり、今回もハーブやスパイスを使った料理がしたくなりました。
香りの描写が上手。

私自身も匂いに敏感で、調香師に向いてるかも?と思ったことがあったのでとても興味深く読めました。
シリーズを続けて読みたいと思います。

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2026年09月06日

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ネタバレ

表現が特に良かった作品!
世界観がすごい綺麗で、美しかったみんな色んな事情を持ってて一人一人香りがあって、あんまり現実で考えにくい調香師の話やけど、香りの説明とかめっちゃ詳しく書いてるし、表現の仕方上手い。香りは永遠に記憶されるらしい..
香りの話やのに食べ物めっちゃ出てきて美味しそうだった、、
続編もあるみたいやからそれ早く読みたい。

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2026年09月05日

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古い洋館、ハーブにあふれた園庭。そこで暮らす人並み外れた嗅覚を持つ調香師と、家政婦として働くことになった、暗い秘密を抱える主人公。
美しく静かな世界観が小川洋子さんの「薬指の標本」に似ていると思い読んでみたが、小川洋子さんのような輪郭のぼやけた世界に溶け込んでいく物語ではなく(私はこれがとても好きなのですが)、登場人物たちの抱えている孤独や人間らしい部分とも向き合い、関係が築かれていく。シンプルだけど丁寧な料理の描写や植物や香りの描写が美しく、千早茜さんの魅力が感じられる作品だった。

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2026年09月03日

Posted by ブクログ

調香師とオーダーメイドの香りを作る洋館をめぐる、いろんな人間模様を描いた静かで綺麗なお話。
文体がとても綺麗。

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2026年09月02日

Posted by ブクログ

嗅覚激強という警察犬じみた能力を持ってる人がいるわけですが、生活しずらそうというのがまず来る。そりゃ便利なことはあるだろうけど、基本いいことないよね。そんな人とは違うものが見える人にある悩み葛藤、人間関係ってどんなものだろう。多分私だったら人に会いたくなくなるんだろうなぁって思う。だって基本他人って嫌な奴しかいないから。それでも何とかできてるのは嗅覚が弱いおかげなのかもしれない。

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2026年08月31日

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終始、薄い膜がかかっているかのような独特な空気感のある作品だった。簡単には想像のつかない香りと、美味しそうな料理が印象に残る。
私自身、香りから昔の思い出や懐かしさを感じることがあるので、とても興味深かった。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

穏やかさと少しの緊張感、静けさが伝わってきて、その洋館の中に漂う空気を体感しているかのような気分になった。源さんが出てくるとちょっとなごむ。
香りだけでなく、味覚や聴覚など五感を大事に表現してるのかなと思った。紺色の声が見えるわけではないけど、読者ひとりひとりが思う声が想像でき、すてきな表現だと思った。ごはんも美味しそう、ゆっくり食事するって大事。

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

千早さんの本は、とにかく〈淀み〉がない。

それはもちろん、彼女の書く文章の素晴らしさによるものなのだけど、
装丁や文字のフォントもまた、美しい。

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2026年09月23日

Posted by ブクログ

同じ香りの中で、一緒に食事をして、会話を重ねて、静かにゆっくり関係が構築されていく感じが心地よかった。焼きたてのトーストにバター塗る音は、さりさり、だなあって妙に納得した。

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2026年09月19日

Posted by ブクログ

千早先生って、私にとってはストーリーより情景描写を楽しむ作家さんなもので、故に…中だるみしてしまいました。毎日こうも空が曇っていると、偏頭痛持ちには千早先生の作品は堪えるんですよね。そのぐらい抉ってくるんです。
毎回なんだかんだ読み切るのですが、文字だけで朔の生活するお屋敷や、調香、お食事、ハーブの香り、新城のタバコの匂い、菜園のようなお庭、登場人物たちの表情…浮かんでくる浮かんでくる。挿し絵もなし、映像もなし、表紙しか情報がない状態で、見事な世界観でした。

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2026年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじに惹かれて購入。あと表紙がおしゃれ。

少し想像と違った。
香りをきっかけに謎や悩みを解決するミステリーもの、と思っていたがそうではなく…調香師の朔の行動を主人公一香が傍観しているという感じ。一香が事件解決に役立つということはない。
特に最終章で一香のトラウマを朔が引き出した後、特に何も解決しないというのが個人的によくわからなかった。
解決する気がないのにわざわざ嫌な記憶を引き出したのか?と肩透かしを食らった気分だった。

一香以外の登場人物、例えば幼馴染の探偵である新城も影が薄い。
夜の世界の住人のような風貌、荒事にも強く、何より朔の幼馴染…という設定から朔の過去や今を知るキーパーソンになるかと思ったがそうでもない。

朔以外の人物は傍観者…どころか、朔にとっては香りのサンプルでしかないような、どこか冷めた見方をされているような印象だった。

逆によかったところ。
雰囲気がよかった。香り…というよりも物の描写、料理の描写。
屋敷の静かな空気、一香が作るお菓子や料理、庭師の源さんが行う庭仕事、新城のタバコの香り…何より異常な犯人たちの性格行動に伴う雰囲気など。
それらが、静かでありつつもどこか不穏な雰囲気を醸し出していて、心地よく作品の雰囲気に浸ることができた。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

こんなにも香りに繊細だと生きづらいだろうなと思いつつも、彼が登場するたび、話すたびにワクワクした。とても魅力的な人物。
不器用な新城との信頼関係も良かった。
尋ねてくる依頼人達もクセが強くて、もしかしたら本当にこういう世界もあるのかもしれない、と面白く読めた。
あのお屋敷にいちど行ってみたい。
自分ならどんな匂いを依頼するんだろう。

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2026年09月02日

Posted by ブクログ

最新刊を読もうとしたら、シリーズ3作目だということがわかったので、1作目から読んでみた。

調香師の朔と、その事務所兼自宅で家政婦をすることになった一香。お互いを大事に想うようになりつつも、なかなか近づかず。「愛情と執着の違いって?」なんていう発言も出てくる。

それにしても、調香師への依頼内容がヤバすぎる。誰かの体臭とか血の匂いとか。そして時には、異常行動にまでエスカレートしてしまう顧客もいて、ちょっと怖かった。

匂いの記憶がテーマにもなってるけど、確かに、ある匂いを嗅いだら過去の想い出がよみがえることがあるよね。ぶわーっと。そのときの気持ちまで思い出させてくれる。良い想い出も、悲しい想い出も。

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2026年09月01日

匿名

購入済み

臭いについてあまり深く考えた事がなかったので、新しい発見をした気分です。柔軟剤をいい匂いだと思い沢山使っていたのを見直さなきゃと思ったりしました。

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2024年10月18日

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