鈍色幻視行

鈍色幻視行

2,420円 (税込)

12pt

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。

撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が一堂に会するクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加した。船上では、映画監督の角替、映画プロデューサーの進藤、編集者の島崎、漫画家ユニット・真鍋姉妹など、『夜~』にひとかたならぬ思いを持つ面々が、梢の取材に応えて語り出す。次々と現れる新事実と新解釈。旅の半ば、『夜~』を読み返した梢は、ある違和感を覚えて――

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鈍色幻視行 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み終えてまず感じたのは、
    読書という行為そのものの不思議さでした。

    一冊の本は同じ紙と文字から成り立っているのに、
    読む人によって受け取る感触がまったく異なる。

    そこには、
    その人の経験、価値観、家族との結びつき、
    今まで過ごしてきた時間や傷や喜び――
    そういった“その人だけが持っている背景”

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    謎の作家と、その作家が遺した(死亡が確認されないまま行方不明で死亡扱いになってしまったためこの漢字であっているのかはわからない)いわくつきの作品にまつわる話。
    人と人との感情がかなり細かく描写されていて惹き込まれた。

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    あ〜面白かった!
    前にちょうど読んでいた夜果つるところという小説をベースにその作品・作者の飯合梓について話をする
    な〜んにも知らずに読んでいたけど先に夜果つるところを読めて良かった
    夜果つるところ、は映像化しようとして、ことごとく失敗に終わる呪われた作品
    関与するところ先々に死者が出てしまう、撮影中

    0
    2025年09月06日

    Posted by ブクログ

    最高すぎます。
    これだけぶ厚いのでわくわくしながら読み始めましたが

    1冊の本(映画)について話すところは三月は深き紅の淵を
    男女複数人で、謎について語りあいながら旅をするところは黒と茶の幻想
    最後の方でインタビュー形式の章が出てきますが、それはユージニアやQ&A

    などなど、過去の大好きな作品の要

    0
    2025年06月26日

    Posted by ブクログ

    恩田陸節炸裂という感じで私はとても好き。映像化を試みると必ず人が死ぬといういわく付きの小説の関係者が、日本からアジアを周る豪華客船で一堂に会す。そんなワクワクしそうな設定と舞台の600ページほどある大長編なのだが、これと言ったイベントは起こらない。誰かが殺されそうなシチュエーションだが、誰も死なない

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    【短評】
    少々の個人的な語りが許されるのであればーー私はこの本を「二度」挫折している。
    肉体的或いは心理的な事情に拠るものなのか、社会情勢に拠るものなのか、はたまた星の巡りに拠るものなのか。理由は定かではない。
    本作は、人生において数少ない途絶を経験した「いわくつき」の一冊である。

    謎の天才作家・

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    「必然性?」
    そう書き残して自死した脚本家の前妻をいつまでも消化しきれない夫と再婚した小説家の妻が、いわくつきで未完成の映画の原作の謎について、いわくに関わった人たちと2週間の船旅に出る。

    「鈍色幻視行」
    そのまま読めば“色のはっきりしないまぼろしを視つつ行く”
    そんな空気感を漂わせながら船上で問

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    ちゃん面白く読んだけど、私の恩田陸ブームは終わったなぁと、ふと思ってしまった作品。この人の描く男女感が、少し古いのかな。

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに恩田陸の作品を読んだのですがとても面白かったです。

    舞台は豪華客船に乗ったある本に惹かれた様々な人々が集まり議論や交流をするもので、閉鎖された空間で繰り広げられるストーリーに引き込まれました。

    作中に何度か出てきた「真実とはパレードの紙吹雪みたいなもの(最初はひらひら舞って綺麗で見る人

    0
    2025年05月24日

    Posted by ブクログ

    なかなか長い本だったけど、、そのおかけでどっぷりと不思議な世界に浸ることができた。
    豪華客船の中での非日常のやりとりがよりいっそう恩田陸ワールドに誘ってくれたような気がする。
    結局どうなったのかというはっきりとした答えは導かれないけど、ふんわりと余韻を残して煙に巻かれた感じがよかった。
    好き嫌いが別

    0
    2025年04月13日

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