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Posted by ブクログ 2023年04月16日
最高の小説だった。生涯ベスト5あたりに食い込むかもしれない。
「私」を支配する、自分でコントロールしきれない私の欲望。それに従ったり抗ったり絶望をおぼえながらも、それでも、誰かと、この世と、生きていくしかない。その選択をし続けている「いま」の尊さ。
コロナ禍の直前から落ち着くまでの期間を、飲み会やラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月23日
■漠然と感じていた感覚を言語化してくれた共感しかない作品
○好きな相手を尊いものとしておきたい
自分も付き合っても会う頻度は高めたくないし、その相手といる時間は楽しく過ごすための時間だから、不要にぶつからないようにしてきた。
それは裏返すと「相手を全部受け入れたい」みたいな感覚とは正反対で、相手を...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月14日
読み終えるのに
途轍もなく時間がかかってしまったけれど
面白かった。
ストーリーがというより
セリフや表現のひとつひとつに唸ってしまう。
そんな作品でした。
主人公はアラフォーの小説家。
離婚した二人の元夫と
年下の大学生の彼氏
最初の夫との娘(中学生)と同居していたが
途中から年下の彼と住むこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月02日
デクリネゾンとはフランス料理で使われる『1つの食材をさまざまな調理法で仕上げること』といった意味合いの専門用語。
小説家の志絵を軸に1人娘、2人の元夫、20年下の大学生の現恋人との関係性とその変化を、コロナ禍の時代背景を交えながら描いている。
中学生の娘を既に持つ志絵の恋愛に対する果敢な姿勢は、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月29日
不穏が平穏に。
家族観や女性観が緩やかに溶かされ、温かい陽光を感じながらナプキンで口を拭う。
本作のテーブルには食欲を掻き立てる風味絶佳の料理が並び、同時にその食卓には志絵のSignificant other達が座る。最初はそこに不穏さを感じた。とんでもない、恋愛体質で子を蔑ろにし、「彼氏」や「デ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月12日
夫婦関係、不倫相手との関係、母娘関係、仕事、育児…。翻弄されているようでいて強かに生きている感じがする。子育てを宗教に例えてるあたりはすごく共感できた。子供が離れていく時の気持ちも。
女友達と知的な会話するんだなとも思った。たくさんの美味しそうな未知の料理が出てきて、私死ぬまでにこのいくつかでも食...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月10日
生牡蠣、バトミントン、ストロング缶。
文藝の私小説にも書いてあったけど、金原さんって言ったらコレなのかな?
食べ物が沢山登場するのにあえてなのか描写が細かくないからか、全然美味しそうに思えないのもお腹いっぱいにならなくてよかった。
恋愛はしたいけど娘はそばにいて欲しい。
結婚におそらくは向いてな...続きを読む
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