夏と花火と私の死体

夏と花火と私の死体

440円 (税込)

2pt

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく――。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄弟の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか? 死体をどこへ隠せばいいのか? 恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作品。

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夏と花火と私の死体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    以前も一作読んだことのあった乙一先生のデビュー作ということで、満を持して初読み。
    まずやはり死体の視点で話が進のが斬新で面白い。
    第三者視点でスムーズに話が進むから忘れそうになるが、主人公が温度や光を感じる場面で死体が語っていることに気付かされる。
    子どもらしい感情もとてもリアルだった。これは当時の

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    わたしが中学生の頃に読んだものです。
    当時はこんな可愛らしい表紙ではなく、暗く、不気味な表紙でした。

    まずタイトルからして「殺人事件系のお話?」と思いましたがそれはそれで当たりでして。
    でも内容がまさかの死体視点!これは斬新でした。
    中学生さながら驚きを隠せませんでした。
    最後の展開まで驚いていた

    0
    2025年11月01日

    購入済み

    死体視点という設定のおかげで一人称を使いながら実質的な神の視点を作り出している。

    また死体視点というファンタジー要素を見せたり、田舎の風景を色濃く書くことにより物語のリアリティのレベルをあやふやにしている。

    設定から面白い。

    0
    2023年03月14日

    Posted by ブクログ

    SNSで見て惹かれて購入。

    総評としては10代でこれを書けるのは本当にびっくりだった。
    亡くなった主人公の五月視点で語られる物語はなかなか珍しく、まるで亡くなっているはずなのに生きているように語るその文体は気味悪い。
    また、2人の兄弟が切磋琢磨に隠蔽しようとする際、見つかりそうになることが多々ある

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    乙一先生のデビュー作!
    当時の17歳がデビュー作にして、こんなミステリーを生み出すことに驚愕!
    読みやすく没頭のしやすい、新感覚ミステリーで面白かった!
    最後のオチには、背筋の凍る結末でビックリしました。夏に読みたい一冊でした!

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    これも20年ぶりくらいに再読。

    殺された女の子視点で話は進む。
    被害者視点なのに感情が語られることはほぼない。
    殺されたときも状況説明のみ、犯人に対する恨みや怒りもない。
    それがサイコパスで怖い。
    ラストはとってつけた感があるが、怖くて良い。

    もうひとつ収録されている「優子」という作品。
    こちら

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    なかなか斬新な物語でした。まさかの語り手が死体だなんて。
    作者の乙一さんのデビュー作。なんとこの物語を発表した当時は17歳!17歳が生み出した物語とは思えないほど面白かったです。最後のオチも最高。短かったのですぐ読めました。この本は私にとっての斬新な読書体験となりました。

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    子ども時代にゲーム感覚で悪いことしちゃうなんてあるあるな経験だろうけど、今作ではそれが殺人と死体を隠すこと。隠して、移動して、隠して常に物語が動いていて先が気になる展開に目が離せない作品でした。
    生きている人にとっての時間の流れ、温かさや冷たさ、なんてことのない一文が文学チックで綺麗な表現をされ

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    語り手は死者という類を見ない作品。
    じっとりとまとわりつくような湿気と、年相応の純粋が入り混じる独特の感覚が味わえる。
    読み終わった後、五月蝿いほどに鳴いていた蝉の声がこだまするだろう。最近の夏は静かになってしまったものだ。

    0
    2025年09月17日

    Posted by ブクログ

    短編ながら内容は濃い。子ども目線ながらグロテスクな情景が多数出てくる。1話目も2話目の想像していたオチの一つ上をいくもので読む価値あり!!

    0
    2025年09月13日

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