夏と花火と私の死体

夏と花火と私の死体

作者名 :
通常価格 440円 (400円+税)
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作品内容

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく――。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄弟の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか? 死体をどこへ隠せばいいのか? 恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作品。

夏と花火と私の死体 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月18日

    狂気じみた兄と罪悪感のある妹、どちらも子供ながらの残酷さが窺える。設定はありがちだが、語り部が死体なので不思議。ホラー小説は初めてだったが、とてもスラスラ読めた。面白い。

    同時収録されている優子も素晴らしいものだった。事実が分かったとき、ハッとさせられた。

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    購入済み

    こくりつこうえんぷらす 2023年03月14日

    死体視点という設定のおかげで一人称を使いながら実質的な神の視点を作り出している。

    また死体視点というファンタジー要素を見せたり、田舎の風景を色濃く書くことにより物語のリアリティのレベルをあやふやにしている。

    設定から面白い。

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    Posted by ブクログ 2023年03月10日

    文章の構成力が凄まじく、心理描写も読者までその場にいるかのような緊迫感が伝わってくる。
    小野不由美先生が絶賛するのも納得。
    16歳でこの作品を書いたとは驚き!!

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    Posted by ブクログ 2023年05月19日

    語り手は冷静なのに読み手はハラハラドキドキだった。
    意外な視点で淡々と語られる日常が新鮮。
    まさかのオチに背筋が冷えた…

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    Posted by ブクログ 2023年05月16日

    幼馴染の兄に担がれ運ばれる私は、木から落ちて死んでしまった。幼馴染に押されて落ちて即死したのだ。
    兄は泣きじゃくる妹をなだめて冷静に死体の処理を考え、怪しまれないように隠ぺい工作する。それを淡々と解説する私。未練など微塵も感じさせない落ちつきぶりで兄妹の行動を実況している。

    ありえない現象なのに蠢...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    乙一さんが16歳の時に書いたデビュー作。
    ゾクゾク&ハラハラドキドキであっという間に読めました。死体の一人称視点で物語が進んでいくのが珍しくて面白い。夏に読みたい一冊。
    「優子」も面白かったです。

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    Posted by ブクログ 2023年04月25日

    乙一の振り出しに戻る。1996年ジャンプ小説ノンフィクション大賞。
    まさかの死体の擬人化(元人だから違うのかな?)ではなくて、語り部。何が気持ち悪いかって、死体が冷静で、主人公なのにモブキャラと化している。友人をこの死体にしてしまった女の子の兄が妹思いで行動力があり、これまた冷静。この斜めからのホラ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月20日

    「かごめかごめ」までの感想
    死体目線で描かれる話が斬新。読みやすくて面白い話だと思っていたけど、最後は鳥肌が止まらないくらいゾッとしました。
    この話で好きな段落は下の文章で、田舎の夏のノスタルジックさと、光景の綺麗さが、起こっている事実とのギャップを感じてより一層この不気味さを演出しているように感じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月16日

     かなり以前、中田永一さんの『くちびるに歌を』を読み、後になって乙一さんの別名義だと知りました。作風による使い分け? と思いながら、これまで乙一さん作品は未読でした。
     本書が、乙一さんが1996年に16歳で執筆したデビュー作品という事実に驚き、空恐ろしさを覚えました。

     表題作「夏と花火と私の死...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月05日

    小学生、秘密基地、夏祭り、水が引かれる直前の土が乾いて割れた田んぼ、近隣で起こる連続少年誘拐事件、幼い兄妹の前に出来上がった幼い死体

    エモいんですよねー。
    舞台設定だけで既に心がざわついちゃいます。
    裏表紙の煽り文でもわかる通り、被害者加害者が誰かというのは分かりきっているのでそこは問題ではなく、...続きを読む

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