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視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。書き下ろし小説。
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Posted by ブクログ
本作を読んで心の奥にじわりと染み込むような孤独を感じた。 登場人物たちの内面は痛々しいほどに繊細で、人と相容れないことへの恐怖や孤独感、 そしてそれに伴う葛藤を的確に哀しく書かれている。 特に印象に残ったのは、「見えなくてもいい世界」と「見えることの有り難さ」という対比。 視覚障がいを抱えるミチル...続きを読むにとって、外の世界は自分を傷つけるものに満ちており、 背を向けて生きるしかないことが恐ろしい。 そこには、見える者と見えない者の世界の距離感に作品自体の深さを感じた。 奇妙な関わり方から始まった二人が、それぞれ孤独を抱えながらも、 互いの存在によって少しずつ変わっていく。 人と関わることは恐ろしくても、結局人はひとりでは生きていけない。 二人の孤独の「周波数」が重なり合うように、居心地の良いあたたかさを帯びた孤独へと変わっていく過程はとても美しかった。
暗闇に潜む何者かの気配。本当であれば怖すぎる状況でこの静かで優しい物語が動き出す。息を殺し、暗闇を見つめ、五感を敏感にして追う物語。孤独に怯え苦しみ、心を通わせ触れた温もり。静かな感動が押し寄せました。乙一さんの文章の上手さ!
久々の乙一さん タイトルは、気になってたんやけど… こんな状況、何か怖いな… 目が見えん人の一人暮らしに、異音が… えっ!誰かおるんとちゃうの? まぁ、一般的には、幽霊を想像するけど、目が見えん人やから。 それに、幽霊の方が普通は、安全かもしれん!生身の人間が、コソッとおる方が怖いで〜! その2人...続きを読むが、人付き合いが苦手で、そのうち心を通わせる… まぁ、2人共、心がキレイな人やから大丈夫やったけどね。普通は、もっと怖い事が起こるしな。 私は、チャレンジャーとしか思えんけどね。 2人の心を通じ合わせる過程は、なんか良い感じ。 後半に、怒涛の勢いで、真実が明かされていく〜! 前半と後半のスピード感が違いすぎて… 後半一気読み! 結構、面白かったわ! 乙一さんも積むか!(いや読め^^;) あとがきは、 乙一さんの体重の話しか残ってない… ちゃんと良い作品描いてくれたら、体重は、何百キロでも良いけどね(^◇^;) ************************ 今日は、ゾンビもん観に行って来た〜 「28年後」 あ〜あ… イギリスさん、世界から完全隔離やん! 良くOK出たな… 28年も経つと、慣れてるやん! ゾンビになる病原体にも、わざわざ、勇気を試すような事してるし。 こうなると、病原体の恐怖というより、それに慣れた人間が、どんな振る舞いするかやな。 今後は「ウォーキング・デッド」のような感じで進行しそうな… 。。。o(゚^ ゚)ウーン
台所の床に立ちすくんだまま覚った。一人で生きていけるというのは、嘘だった。 はたして自分のいていい場所はどこなのだろうかと、考えたこともあった。しかし必要だったのは場所ではなかった。必要だったのは、自分の存在を許す人間だったのだと思う。 一人きりで生きれば孤独さえなくなると、そう考えたのは間違い...続きを読むだった。ただ、自分の孤独にさえ気づかなくなるだけだった。
表紙とかあらすじからはちょっと怖いのかな?って思ってたけど、読み進めると面白いしすごくいい話だった。
表紙がとても怖い(裏返しにして読んだ) ホラー小説と思ったら、とても温かな作品だった。 事故により視力をなくしたミチル。1人で静かに暮らしている中、近所の駅のホームで起きた事故。 事故が殺人事件となった頃、ミチルは家の中の変化を感じる。ほんの少しの気配や衣擦れの音、不自然に減る食べ物。。 殺人事件...続きを読むの容疑者となった男性はミチルの家に逃げ込み、2人の奇妙な共同生活が始まる。 ここまでは怖かったけど、人との関わりを持たないように生きてきた2人だから、慎重に徐々に心を通わせていく。 2人にも光が見えるラストにはじんわりと胸が温かくなった。
盲目の女性の家に容疑者が忍び込み、音を立てずに生活を共にするという、一見すると恐怖しかないはずの状況から物語が始まる。しかし、物語はどこかほんわかとした雰囲気で進み、読者の不安を和らげる。これは、作者の巧みな筆致によるものなのか、それとも、暗闇に生きる二人だからこそ互いの存在を受け入れることができた...続きを読むのか。そこが、この物語の大きな魅力となっている。 ジャンルとしては、ミステリーやサスペンスの要素を持ちながらも、最終的には恋愛小説として分類したくなるような展開を見せる。核心となるのは「孤独」「人の優しさ」「誰かと関わることの温かさ」というテーマであり、物語の設定と見事に融合している点に感心させられる。怖さと優しさのバランスが絶妙で、読後には静かな感動が残る。 物語の結末を迎えた後も、二人のその後の人生がどうなっていくのかが気になり、確実な後日談が欲しくなる作品である。彼らがこれからどのような道を歩むのか、想像する楽しさとともに、読者が安心感を与えるような未来を示してほしくなるのが、この物語の余韻の深さを物語っている。
最高の本
20年近く前に学校の図書室で夢中になって読んだ本。今読んでもとてもおもしろい。星の数ほど本を読んできたが、この時期のこの作者さんの本が人生で1番おもしろい。言葉にするのが難しい、空気の中にある緊張感だとか心の弱さだとかをこんなにきれいに書ける人は他にはいないと思う。
表紙の怖さと裏表紙にあるあらすじから、「これ本当に白乙一か…?」と少し構えて読み始めたが、思っていたよりも心地良い時間の流れが感じられる物語だった。 ミチルとアキヒロの2人には幸せになって欲しい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキ...続きを読むヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった――。書き下ろし小説。
2025/8/15 盲目の女性と殺人犯が織り成す静かな物語 目が見えない天涯孤独のものと、社会への居心地の悪さを感じているものの2人の共生?関係に心を動かされました。
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