【感想・ネタバレ】夏と花火と私の死体のレビュー

あらすじ

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく――。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄弟の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか? 死体をどこへ隠せばいいのか? 恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作品。

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Posted by ブクログ

以前も一作読んだことのあった乙一先生のデビュー作ということで、満を持して初読み。
まずやはり死体の視点で話が進のが斬新で面白い。
第三者視点でスムーズに話が進むから忘れそうになるが、主人公が温度や光を感じる場面で死体が語っていることに気付かされる。
子どもらしい感情もとてもリアルだった。これは当時の作者の若さ故のリアルさなんだろうか?
僕と同い年の頃にこんなに引き込まれる物語を書いていたなんて驚きだ。
また別の作品もぜひ読もうと思う。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

わたしが中学生の頃に読んだものです。
当時はこんな可愛らしい表紙ではなく、暗く、不気味な表紙でした。

まずタイトルからして「殺人事件系のお話?」と思いましたがそれはそれで当たりでして。
でも内容がまさかの死体視点!これは斬新でした。
中学生さながら驚きを隠せませんでした。
最後の展開まで驚いていた記憶があります。

毎年、夏が来るとこの作品を思い出します。
本好きな友だちが勧めてくれたこの作品。これをきっかけに乙一さんにハマりました。
あの当時はアガサ・クリスティの本ばかり読んでいましたが…笑

夏、ひゅっと寒くなりたい方におすすめです。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死体が見つかるかもしれない緊張感と最恐のオチが魅力的な作品でした。

ストーリーの本筋とは関係ないと思い込んでいた
“誘拐事件”の真相と”五月ちゃんの死体の結末”が
あんな風に繋がるなんて、、、

五月ちゃんの『かごめかごめ』がしたいという願いが
最後に”不気味な形”で叶えられて、
短い作品ながら、きれいな流れで話がまとまるので
読み応えバツグンです!

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドキドキハラハラででも続きがどうしても気になって一気読みした。テンポが良い。が、何も解決してなくて、小さな彼ら彼女らの世界での出来事で完結してしまっていることが悔しい。五月がいたたまれない。そしてイヤミス。ページ数は少ないが記憶に残る一冊

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2025年08月31日

購入済み

死体視点という設定のおかげで一人称を使いながら実質的な神の視点を作り出している。

また死体視点というファンタジー要素を見せたり、田舎の風景を色濃く書くことにより物語のリアリティのレベルをあやふやにしている。

設定から面白い。

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2023年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさか死体が語り手だとは想像もしていなかったので読んだ時の衝撃がすごかった。
田舎特有のなんとも言えない雰囲気や登場人物の異常さが繊細に伝わってくる文章がよんでいてすごく面白かった。どちらの作品も登場人物の奇妙さやサイコパス感が独特で魅力的だった。また読み返したいです。

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2025年12月04日

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ネタバレ

表題作の''夏と花火と私の死体''は兄妹が友達の死体をバレないように隠す数日間を描いたもの。
語り部が''私''なんだけど、かなりびっくりした。
''私''であることで、奇妙でぞくぞくした!
ラストはすっきりはせんかったけど、きっと十字架を背負って生きていくんだろうな…と思うと、スッキリなのかも?
兄のどこか余裕な感じがサイコパス感あって怖い。
乙一さんは読みやすいうえでおもしろいし、乙一さんらしい作品で好き。
''優子''も面白かった!

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

SNSで見て惹かれて購入。

総評としては10代でこれを書けるのは本当にびっくりだった。
亡くなった主人公の五月視点で語られる物語はなかなか珍しく、まるで亡くなっているはずなのに生きているように語るその文体は気味悪い。
また、2人の兄弟が切磋琢磨に隠蔽しようとする際、見つかりそうになることが多々ある。その時の描写が妙にリアルで読者にも緊迫感が伝わってくる。
緑さんは出てきた当初からなんか変わってるなって思っていたけど、その予感が的中した。

『優子』についても、面白く上手く騙されてしまった。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

乙一先生のデビュー作!
当時の17歳がデビュー作にして、こんなミステリーを生み出すことに驚愕!
読みやすく没頭のしやすい、新感覚ミステリーで面白かった!
最後のオチには、背筋の凍る結末でビックリしました。夏に読みたい一冊でした!

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ライトノベルの書き手としての自負があると言われている著者だが、本格的なホラーやミステリー要素もかなり強く、上質なエンターテインメントをいつも提供してくれている。その著者乙一のデビュー作品に当たるのが本作だ。

タイトルが示す通り本作の主人公である私は、物語の冒頭で友人によって木から転落死させられてしまう。読者はその犯人というのは当然知っているわけで、本作はその友人と2歳年上の兄が『私』の死体を隠すために右往左往する様を、魂となった『私』と追いかけていく。

本作はデビュー当時に読んだことがあったのだが、最近になって改めて読んでみるとかなりご都合主義な部分があることに気がついた。考えてみれば小学生の子供2人が死体を持って動き回るなど現実には難しいわけで、そういった意味でまさに真夏の怪談として読むのがふさわしい作品だと思う。

とはいえ著者の一貫する姿勢である、「世の中の気持ち悪さ」によるオチが示されるという展開は本作でもすでにしっかりとその姿を見せており、短い作品ながらもホラー好きもミステリー好きも楽しんで読むことができるはずだ。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

これも20年ぶりくらいに再読。

殺された女の子視点で話は進む。
被害者視点なのに感情が語られることはほぼない。
殺されたときも状況説明のみ、犯人に対する恨みや怒りもない。
それがサイコパスで怖い。
ラストはとってつけた感があるが、怖くて良い。

もうひとつ収録されている「優子」という作品。
こちらは完全に忘れていた(笑)
よく忘れていたなと思うほど、描写力があって引き込まれる短編だった。
20年前のわたしには刺さらなかった(もしくは夏と花火と私の死体のインパクトが強すぎた)のかもしれないが、今読んでみると「優子」もかなり不気味で好き。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

なかなか斬新な物語でした。まさかの語り手が死体だなんて。
作者の乙一さんのデビュー作。なんとこの物語を発表した当時は17歳!17歳が生み出した物語とは思えないほど面白かったです。最後のオチも最高。短かったのですぐ読めました。この本は私にとっての斬新な読書体験となりました。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

子ども時代にゲーム感覚で悪いことしちゃうなんてあるあるな経験だろうけど、今作ではそれが殺人と死体を隠すこと。隠して、移動して、隠して常に物語が動いていて先が気になる展開に目が離せない作品でした。
生きている人にとっての時間の流れ、温かさや冷たさ、なんてことのない一文が文学チックで綺麗な表現をされているところも心くすぐられます。

まとめると、
話のテンポ感重視な人、分かりやすくて綺麗な表現が好きな人にはオススメだと思います。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

語り手は死者という類を見ない作品。
じっとりとまとわりつくような湿気と、年相応の純粋が入り混じる独特の感覚が味わえる。
読み終わった後、五月蝿いほどに鳴いていた蝉の声がこだまするだろう。最近の夏は静かになってしまったものだ。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

短編ながら内容は濃い。子ども目線ながらグロテスクな情景が多数出てくる。1話目も2話目の想像していたオチの一つ上をいくもので読む価値あり!!

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

まず、殺された少女が語り手というところに驚いたし、淡々と語るところにホラーを感じた
冷静で大人びた中に垣間見える拙さのバランスも絶妙だった。無邪気を悪く表現するとこうなるのか…って思った

短いページ数だが密度は濃く、スピード感があり無駄がない。これを10代で書いてる。
その才能自体がホラーだ

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

乙一さんデビュー!

8時だよ全員集合での鉄板お約束コント「志村!後ろ!!」を、なぜか思い出したオイラでした。
(わかる方だけわかって笑)

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

○本のタイトル『夏と花火と私の死体』
○著者名 乙一(おついち)
○出版社 集英社
○カテゴリ・構成 ホラー小説
○何で Audible
◯どんな本?
9歳の少女が語る衝撃的な物語で、無邪気な夏休みの中に潜む恐怖と心理の奥深さが描きだされ、読者は兄妹の危険な計画にハラハラしながら、彼らの心の闇に引き込まれていく不気味で魅力的なホラー小説です。
―――――――――――――
(あらすじ)

九歳の少女が殺されるという衝撃的な場面から始まる。
物語は、彼女の死体を隠そうと奮闘する兄妹、健(けん)と弥生(やよい)の冒険が描かれている。

彼らの危険な計画は、緊迫感に満ち、ハラハラさせられる。

果たして彼らは無事に計画を遂げられるのか。

そして、衝撃的なラストが待ち受けている。
―――――――――――――
(主な登場人物の魅力や特徴)

・五月(さつき・主人公・九歳・弥生の同級生・五月の視点で物語は進行する)
・橘弥生(たちばなやよい・9歳・長い黒髪・五月の同級生・健の妹・兄が大好き)
・橘健(たちばなけん・11歳・弥生のお兄ちゃん・勇敢で頼りになる)
・緑(みどり・健のいとこ・高卒後アイスクリームの工場で働いていて時々工場のアイスを持ってきてくれる)
――――――――――――――
(舞台や世界観)

この本の舞台は、九歳の少女が語る静かな夏の村だ。

村には子どもたちの遊びがあふれているが、その背後には不気味な影が潜んでいる。

石垣ややしろの木の階段が物語の鍵を握っていて、夏休みの日常と暗い事件が交錯する。

兄妹の行動を通じて、人の心の奥深くに触れることができる。

どんな結末が待っているのか、ぜひ自分の目で確かめてほしい。
――――――――――――――
(ページをめくりたくなる展開)

11歳の兄・健は、なんと女子にめちゃくちゃモテている。
頼りがいがあって、素敵なところがいっぱいあるからだろう。
この男の子の魅力が、ひとつの大きな事件を引き起こすことに……

事件後、この兄妹がこれからどんな行動をするのか、知りたくてたまらなくなる。

実際に彼らが挑戦することは、かなり危険なことだ。
自分たちの思惑を優先させるために、ちょっと卑怯な策を練っている。
読者は、兄妹に騙されている人たちを同情するでもなく、むしろ哀れに思わせるだろう。

2人は何度も危ない目にあい、「今回は本当にまずいかも!」とハラハラする場面が多かった。

決して応援するつもりはまったくないけれど、彼らが計画を遂げられるのか、誰もが最後まで見届けたくなるはず。

ラスト目が離せない展開が待っている。
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(ひとこと)

乙一さんは私にとって初めての作家さんで、今回読んだ作品は、彼が十代の頃のデビュー作だそうです。

この作品には2つのお話が収められていて、それぞれが新鮮な感覚で楽しませてくれました。

表題作の「夏と花火と私の死体」では、妹がある出来事にごく普通の反応を示す一方で、兄はまったく普通ではありませんでした。

兄は状況を楽しんでいるようにも見えて、思わず「ねえねえ、もっと焦ろうよ。怖くないの?」と言いたくなりました。

妹と2歳しか違わない健くんが、冷静に行動しているのがすごく印象的で、その落ち着きは素晴らしいですがやはり異常ですね。

この作品では、初めて感じる不思議な気持ち悪さを味わい、ラストにはさらなる衝撃が待っていて、「そーだったんだね」と健くんのその後も私的には気になりました。

また、「かごめかごめ」という遊びが登場するのですが、読後に振り返ると、この遊びの持つ暗いイメージが、作品全体の恐怖を一層引き立てているように感じました。

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2025年08月25日

Posted by ブクログ

たまに人を殺してしまったり、悪いことをしたりする夢を見ることがある。夢の中の私は必死で隠そうとしていて、すぐバレそうな嘘をつく…けどバレない。この物語の展開がその感覚に近くて、夢見心地で読んだ笑

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2025年10月18日

購入済み

面白かった。

友人から話を聞いて気になったので読んでみたらとても面白かったです。
最後そう転ぶとは思わなかったので、ビックリしましたが、思い返してみるとあれは伏線だったのかという点がいくつかあったので納得しました。
『優子』も最初はどういうことなのかわからなかったけれど、あとからわかってゾッとしました。
リバ、イヤミス(またはミステリーに近いホラー)を読みたいときにオススメしたいです。

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2022年02月19日

Posted by ブクログ

乙一デビューとして友人に借りた本。
有名な作品なので「死体が語り手」という斬新な設定は知っていた。しかし予想よりも語り手は若く、また予想よりも淡々と進む展開だった。
死んだ人間による話だというのに描写におどろおどろしい感じはまるで無い。しかし勿論
、内容はエグい。幼い子供の正直な感性・田舎の夏の描写に妙な安心感と懐かしさがあり、それが逆に気味悪いような。

この作者の本を他にも読んでみたいと思う。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

20年以上前、学生時代に読んですごい面白かったし、オチがすごいって思ったのを覚えてた。
今読んだら全然面白く感じなかった。
自分がそれだけ変わったんだなと実感させられた。
自分の変化に気づけた面白い体験だった。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

ホラーだなと思って読んでいると、なぜか私は猜疑心がゼロになるのでラストのオチでやられました。田舎の雰囲気や情景描写がうまくて、花火を見に行きたくなりましたね。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

自分が何もできない死体になったら…まぁ見続けるしかないよなぁ〜
なかなかない視点ですよね!楽しく読むことができました!

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

初の乙一さん作品。
『夏と花火と私の死体』は、死体をどのように隠蔽するのかを、殺された死体である私(五月)目線で繰り広げらていく。印象的なのは、五月が殺されたことに対して何も感じてないこと。全く憎悪を抱いてない五月と、淡々とむしろ楽しそうに死体処理する健と、常に怯えて泣いて兄に頼るしかない弥生と。そのコントラストが何とも不気味。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

先がどうなるのか、どこに納まるのか、心配で心配で、私にしてはジェノグラムを書く暇もなく(笑)テンポよく読み進められた作品でした。死体の魂?がストリーテラーで、自身の死体をも冷静に分析しているのも、おもしろかった。
子どもたちの無邪気さ、頭の良さから来る(脆いんだけど)自信、大人の常識でははかれないもの、面白く読みました。 。。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・実兄に恋愛感情を抱いており、自分の恋敵だと分かった瞬間、親友すらも殺害する妹・弥生
・死体遺棄をゲーム感覚で楽しく行い、自分の身すらも道具に最適解を選ぶ、従姉妹に恋したサイコパスな兄・健
・連続誘拐事件の犯人であり、小学生の従兄弟そっくりな少年達を殺害遺棄し続けた従姉妹・緑

橘家の血筋がクレイジー過ぎて色々濃すぎた……。唯一まともな主人公が冒頭で殺されてからが本番。凄い。小説読んでこんな感情になったの初めて。緊張感と臨場感が尋常じゃなかった。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

あんまりしっくりこなかったかも、、、
まぁでも、当時10代の人が書いた作品って言うなら、凄いのかも。でも、天才って呼べるほど秀逸かって聞かれるとそうでもない気がする、、、

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死体からの視点で描かれてるのがすごく新鮮だったけど、違和感なく読み進められるのは作者の筆力のおかげなのだろうな。
大人から見たら「そんなことで人を殺してしまうの?」と思ってしまうような理由で五月ちゃんを殺してしまった弥生ちゃんの一時の邪悪さと無邪気さ、死体を隠すなんてことをゲーム感覚でやる健くんの狂気がより物語のホラー要素を強めている。
ただミステリーとして見た時に、死体をアイスクリーム工場に隠すのも、ベラドンナが理由で清音が狂ってしまうのも少し無理があるのでは?と思ってしまった。

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

殺人とその死体を隠すこと。
その恐ろしいことを、女の子の大きな失敗を優しい兄がどうにか隠してあげようと、ドキドキハラハラしながらのミッション的な感覚で行われている。
半分楽しむかごとくの兄の感覚は大きくズレているけど、ハラハラドキドキしながらも隠すことに必死な妹もかなりズレている。
死体からの視点というのが珍しかった。
どうなることやら、という軽い感覚で、この恐ろしい事件を読んでしまうところが、面白い。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭で殺される「わたし」が語り手となる構成が珍しくて気になったが、読んでみるとその珍奇な手法が作品においてよく機能しているのかどうかが自分にはわからなかった。物語は、ミステリーやホラーというより、死体隠しに奔走される兄妹に関するサスペンスものに感じた。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

再読(2025.09)
内容は覚えていたので、冷静に楽しめました。
表題作より『優子』が読みたかったので。
どちらも映像が浮かんでくるよいな文章の書き方。想像して読ませてくれるので、飽きない。

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●『夏と花火と私の死体』

わたし(五月)と橘兄妹。
橘家の裏にある森。木登りした上が3人の秘密基地。妹の弥生は兄が好きなこと、兄は従姉の緑さんが好きなこと。五月まで兄が好きだと言い出して…。木の上から落ちてわたしは死んだ。

■健(兄)の珍行動
・死体をみても冷静に妹に笑いかける
・死体を隠す方法を考え、すぐ実行に移す
・自分の顔を殴ってでも死体発見を妨げる
・茣蓙に巻いて死体を押し入れに隠す
・花火のどさくさに紛れ死体を捨てにいく
・被害者の母親に会っても冷静

■疑問点
・夏なのに腐らないのか?においは?
・全員、母親しか登場しない(父親はどうした?)

死んだ五月の視点なのが面白いなと思う。
殺された割に兄妹を恨んでいないし、田舎町の夏休みの風景のなか淡々と進む。子どもの無垢さは残酷だな。
でも、健くんは死体遺棄の知恵や精神状態が怖い。緑さんの正体も怖いが、健くんも大人になったら(なれたら)犯罪者になりそう。
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●『優子』

父親の友人宅の鳥越家のお手伝いにやってきた清音。旦那様の政義は優しく良い主人だが、奥様の優子には会わせて貰えない。夫婦2人の部屋も掃除しなくていいという。ある日、庭から部屋を覗いてしまい、そこにいたのは人ではない人形のようなものだった。

鳥越家の因縁。
昔、鳥越家を乗っ取るためににやってきた親子。
子どもが持ってきた花が原因に…。

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2025年09月25日

購入済み

夏だから

夏と花火、そして死体が語り手となっている展開。健くんと妹の弥生ちゃんの悪戦苦闘の4日間。ドタバタなコントのようでもあった。それを見守る五月ちゃんの俯瞰目線が柔らかく、変にあたたかい。先が気になって一気に読んだ。想像していた結末とは全然、違っていた。伏線があったのに、気がつかなかったのが残念。

#ドロドロ #じれったい

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2024年07月31日

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