感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年02月24日
この本には2つお話が入っていて、一個目が表題作の夏と花火と君の死体で、こちらは女子小学生の主人公とその友達の女の子、友達のお兄ちゃんを中心に物語が進む。しかし、主人公である私は読み始めてすぐに殺されてしまうのだ。さらに驚くことに殺された後、最後の最後まで主人公の目線でお話が進むのである。解説の言葉を...続きを読む借りると、死んだ後に神の視点となって話が進んでいって、その表現方法が斬新である。
展開が豊富で、結末まで飽きずに爆速で読み終わった。
2つ目の優子では、鳥越家の主人と、妻の優子、そこで働く清音が登場する。
清音はその館でご飯を作り、運んだり、洗濯など様々な家事を任せられている。しかし、妻が寝たきりになっているという主人の部屋に入ることだけは許されていない。さらに、一回も奥さんに会ったことはなく、ご飯や洗濯時にも存在を感じられない。そしてついに、主人の部屋を覗いてしまう。そうすると、ベッドに横たわる女性の人形と目があってしまう。というのが冒頭部分のあらすじである。
ここまででも十分に、不気味さや怖さを感じゾクゾクするが、さらに物語が進むと恐怖、衝撃、の展開があり、再読は必至である。
どちらの作品も展開が上手くてすぐに読み終わってしまうが、読み返してさらに面白いという物語になっていてとても楽しめた。
死体視点という設定のおかげで一人称を使いながら実質的な神の視点を作り出している。
また死体視点というファンタジー要素を見せたり、田舎の風景を色濃く書くことにより物語のリアリティのレベルをあやふやにしている。
設定から面白い。
Posted by ブクログ 2023年08月25日
大好きな乙一さん。高校生のときに友達に勧められて読んだらどハマり。どんな内容だったかうろ覚えだったので、また読んでみた。乙一ワールドはほんとにおもしろい。死体の話なのに気持ち悪さが全くなく、しかもその死体の視点で物語が進んでいくからおもしろい。こんなおもしろい小説を生み出せる乙一さん、尊敬しかないで...続きを読むす。
Posted by ブクログ 2024年04月09日
感情的な弥生ちゃんと冷静で何を考えてるか分からない健くんの対比が良かった。健くんは弥生ちゃんの罪を隠蔽したい、という気持ちではなく死体をどうやって大人に見つからずに処理するかを楽しんでいる様子だったのが不気味で何よりも怖かった。
Posted by ブクログ 2024年03月24日
夏と花火と私の死体も同時収録されている優子も、どちらも私からしたら怖かったです( ; ; )夏と花火と私の死体は、語り手が死体というのが気味悪くてでも斬新で面白かったです。ただ登場人物が基本的に子どもだからなのか、みんな異常だしそこが怖い。優子は、最後の方で「そういうことか…」と気づきゾッとしました...続きを読む。
Posted by ブクログ 2024年03月06日
中学~高校の頃にに読んで衝撃を受けた記憶があり、もう一度読んでみたいと思い再読。まず死体目線で語られているところが面白く、不謹慎だと思いながらも死体がバレないかハラハラして楽しめました。
再読した時、健の冷静さにはサイコパスっぷりを感じた。
改めて読み返すとこれが16歳が書いた話とは思えない位面白か...続きを読むった。
【優子】最初は政義が妻の優子を失ったショックにより人形を優子と思い込んでいたのかと思いきや、、、おかしくなっていたのは誰だったのか、、、
Posted by ブクログ 2024年02月27日
私が小学生だった頃、母から面白いと勧められて読み始めた「夏と花火と私の死体」
小学生が同級生を殺し死体を隠蔽するという展開が当時小学生の私には受け入れられず、「こんなもの読めない!」と母に激怒して本を返したそう。私はそんなこと一切覚えておらず、それ以来この作品を読んでいなかったのだが、約20年ぶりに...続きを読む再読してみた。
いやぁ、早く読んでおけばよかった笑
これは緑さんが一緒に隠蔽して終わりそうだなと思ってたけど、まさかの大どんでん返し。結末を読み終えた時「え?え?ww」と半笑いで声が出てしまった。そしてゾワ〜...
設定として甘いかなと思う箇所もあるけど、それでもこれがデビュー作しかも17歳の時に書いたのはスゴイ。
乙一の話に出てくる子供ってみんなサイコパスみを感じるし変に冷静すぎて不気味。
冷静に死体を隠蔽し、妹を明るく勇気付けたり励ましたり、そしてこの「死体隠しゲーム」を楽しんでる健くんの姿は異様。
「優子」
結局本当に狂ってたのは誰だったのだろう...?
別サイトで感想を漁っていると「映像化したら怖そう」と書いてる方がいたけど、政義の部屋とか、最後のシーンとか、映像化したらなかなかにやばそうですよね。
Posted by ブクログ 2024年02月19日
死体目線で書いてあって珍しく面白い視点だなと思いました!
最初から「うわぁ」って嫌な感じで始まって、読んでいくとハラハラドキドキ!
ラストはびっくりなのと、ゾッとしたのと、うわぁって嫌な気持ちになりました笑
あらすじの説明してないし、分かりにくい表現ですみません(^^;
とにかく読んでみてくださ...続きを読むい!!!
Posted by ブクログ 2024年02月08日
ドキドキしながら読んでいたら、まさかの主人公があっけなく殺され、、
この後誰が主人公になるのだと思ったら、まさかの死体目線で話が展開されていき、ビックリ(゚o゚;;
自分を殺した犯人たちが、自分の死体をどうやって隠すかをずっと見ている…不思議な角度で進む今までに読んだことのないストーリーで、終始惹き...続きを読むつけられた。
夜中に読書する派ですが、この本は、夜は怖いので主にお昼時間に読み進めていました笑
Posted by ブクログ 2024年02月05日
夏、蝉の声、ラジオ体操、花火大会、兄妹の冒険…
一見、普通の夏休みですが
「わたしの死体」という異質なワードが入り、
夏の汗が一気に冷や汗に変わります。
「わたしは死んだ。」
この物語は語り手が、"わたし"。
幽霊とか死後の…とか、そういうのじゃ...続きを読むなくて
死体なんです。
しかもそれがまた、あまりに淡々としすぎていて…
そこがまたホラーみを増します。
はたして、兄妹は無事に隠すことができるでしょうか?
"わたし"は一体どうなるのか。
乙一さんのデビュー作です。
Posted by ブクログ 2024年01月21日
スゴイ。16才で書いたって本当!?死体目線が斬新だし、何度もハラハラドキドキさせられた。夏休み・ラジオ体操・お祭り・花火…。その見事な描き方に、田舎で暮らしていた昔を思い出して、2人の奮闘に少しほっこりした。
Posted by ブクログ 2024年01月01日
この兄弟のサイコパスぶりには驚いた。何度もバレるだろうと思いつつも、健ちゃんの頭の回転の早さと対応力には脱帽。意外な結末にゾクっとしました。夏に読みたかったー! 「優子」の結末には騙された、、先が気になりすぎてお昼休憩全部使っちゃった。。 16歳でこの話を書いた乙一さんはすごすぎるし、SNSでもおす...続きを読むすめされる理由がわかりました! 次はZOO読もうかな!
Posted by ブクログ 2023年12月26日
乙一さんが16歳の時に書いた小説として有名だったので読みました。
死んだ主人公の一人称視点という斬新なアイデアで非常に呼んでいて面白かったです。登場人物を三人称視点で客観的に描くことはありますがこの小説は独特です。五月が解説にもありましたが、神の視点で見ています。それがこの小説に独特の味をうみ、ホ...続きを読むラーさとサスペンスを表現しています。伏線も緻密で流石としか言えません。
優子においても、不思議な魅力があり読み応えがありました。
Posted by ブクログ 2023年11月29日
タイトルに惹かれて…
爽やかな文言の中に「死体」…
アリやな。
しかし、この作者、16歳の時に、この作品描いたとか!
凄いというか、何というか…
自分の16歳の時って…恥ずかし〜!
進行役は、殺されちゃった死体って、設定が良い!
死体目線って…(^^;;
この娘、殺されたわりに、殺した子に怨みとか...続きを読むある感じやなく、何か楽しげ♫
それも、痕跡残さんように、穴に落とされようとしてんのに…
第三者的と言えばそうやけど、殺されてんねんで〜!
もっと恨み辛みあるんとちゃうの?
藁人形級やん!
でも、終始楽しげで、最後も楽しく終わるんやけど…
死体目線の彼女にとってはであって…
私なら…
ギャー_| ̄|○
Posted by ブクログ 2023年11月06日
面白かった記憶があり読み直し。
死体目線でのストーリーでテンポも良く飽きずにすぐに読めました。
面白いけど、色々と無理あるような気もする点も多いですね。
Posted by ブクログ 2023年09月11日
五月ちゃん死ぬの早すぎてビビりました。
見つかって欲しい気持ちと見つからないで欲しい気持ちがごちゃ混ぜになって、心が忙しかった。
健くんの「五月ちゃん死んでるじゃないか」は淡々としすぎてて、、いや、少しは動揺しよう?
でも基本的に冷静沈着キャラは好きなので、五月ちゃんや弥生ちゃんが好意を寄せるのも...続きを読むなんかわかるような気がする。
あとは緑さん。五月ちゃんのサンダルを66が回収していたのを発見した段階から、この人誘拐犯なのでは?と思っていた。決定的だったのは、「犯人はわざと、この県で誘拐をしていない」発言。そりゃ健くん(メインディッシュ)がいる県で、誘拐はしないでしょう。
初読み作家さんだったけど、短いし比較的読みやすいなと思います。登場人物全員狂ってる系好きなので、そんな人にはお勧め。
友人から話を聞いて気になったので読んでみたらとても面白かったです。
最後そう転ぶとは思わなかったので、ビックリしましたが、思い返してみるとあれは伏線だったのかという点がいくつかあったので納得しました。
『優子』も最初はどういうことなのかわからなかったけれど、あとからわかってゾッとしました。
メ...続きを読むリバ、イヤミス(またはミステリーに近いホラー)を読みたいときにオススメしたいです。
Posted by ブクログ 2024年04月19日
乙一さんは、初読みでした。
子供ならではの恐ろしさが描かれていたのかと思います。無邪気な怖さとでも言いましょうか。
けど、やはり大人の方が恐ろしいですよね。
Posted by ブクログ 2024年04月12日
文章自体は歯切れの悪さを感じるものの、16歳だとしたら本当にすごい構成力。全体として、というよりは一文一文が美しい感じ。
こどもの頃の夏休み、というノスタルジックな世界観にひたりつつ、登場人物の異常な精神性にひやりと嫌な汗が出る作品。短くて良かった。
Posted by ブクログ 2024年02月16日
すすすーっと一気に読みました!
"夏と花火と私の死体"そして表紙の絵。
比喩なのかと勝手に思ってたら、作品名通り
夏と花火と私の死体だった。
視点は死体の"わたし"
結末は、え?これで終わり??と思うけど
それもまた新感覚で良い!
なんていうのかなぁ、乙...続きを読む一さんは2作品目だけど
とにかく描写がうまい!すぐにイメージが浮かぶから読みやすい!
Posted by ブクログ 2024年02月08日
2作構成ですが、どちらもかなり怖かったです。せめて夏に読めば良かった…
死体である主人公目線というのが斬新です。登場人物たちがサイコパスなのか淡々と話してるのもゾクっとします。結末にも驚きました。
死体を隠そうとする兄妹のハラハラ感とか16歳で描ける乙一さんが末恐ろしいです。
Posted by ブクログ 2023年11月15日
16歳のときに執筆したなんて驚き。
死体目線だったり、健くんのサイコパスさにぞわっとしたり。
最後の終わり方も怖くてよかった。
そうきたかー。
Posted by ブクログ 2023年11月15日
9歳で、夏だった。
この始まりが好き
してることは殺人ではやく死体を見つけてあげてほしいのに、バレそうになるとハラハラする
そして最後、、怖かった
悪いことをしたら見つかって罰を受ける、っていう期待が打ち砕かれて嫌な気持ちになった
Posted by ブクログ 2023年10月29日
乙一さんのデビュー作らしい。
すごく薄いからすぐ読める作品。
死体の目線から語られるというのがなかなか他では見ない描き方。
心情を描きつつ、テンポよく読めたが、登場人物全員が異常でネジが外れてる人ばかりだと思った。
そして五月ちゃんが全く浮かばれないなと…
こんな可哀想なことはあるのか、五月ちゃん...続きを読むの親がこの事実を知ったらどうなるか、色々考えさせられた。
小学生だからといってこの行為が許されることは決してない。きっと一生弥生ちゃんは事ある事にこの事実を思い出してきっと後悔すると思う。そして最後の最後での事実にさらに驚愕、そしてドン引き。
Posted by ブクログ 2023年10月12日
いやー怖かった。
殺されてしまった少女の死体目線。
恨むわけでもなく、悲しむわけでもなく、淡々とした語りで進む不思議さが逆に怖さを増している小説。殺した友達の兄のサイコパス感、さらにもうひとりいたサイコパス。
作者の乙一さんはこれを10代で書いたのも凄い。
Posted by ブクログ 2023年09月19日
基本、死体を隠す→見つかりそうになるの連続だが、シンプルだからこそそこに集中出来るしサスペンスの盛り上げ方が上手い。
何よりも子供たちの恐るべき心理描写がリアルだった。
Posted by ブクログ 2023年09月06日
死んだ私を,一人称に、子供達が死体を必死に隠す様を描いたホラー。新鮮な切り口。で、みんな狂ってる。乙一さん、もともと大好きでしたが、デビューの時の作品は読んだことなかったので読むことができて良かった。これを書いたときに16歳とは驚愕です。
Posted by ブクログ 2023年06月23日
この小説を、中学生の頃密かに憧れていたクラスの女子が読んでいるのを学校の図書室で見かけて、勇気を出して「面白い?」と訊いてみたら「面白い」と返事があって、乙一の小説はだいたい読んでるんだと言うので、その子との会話のきっかけになるかなと思って読もうかなと思った。でも結局読まないまま10年が経ってしまっ...続きを読むた。もう時効かなと思ったのでようやく読んだ。なんであのころ読まなかったんだろう。
内容としては、そこそこ面白かった。
起きてる事件と反対にカラッとした文体が小気味いい。
読み終わって、あのときあの子はこの小説のどこを好きだと思っていたんだろうとしばらく考えたけどよく分からなかった。