【感想・ネタバレ】夏と花火と私の死体のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年09月05日

子供の無邪気さは時に残酷で、そんな子供ですらやっぱり男や女という生々しい感情があって。
そんな感情から始まった1つの罪。
子供の感情も様々で、後半へ行くにつれて、平気で死体に向き合う1人と不安に支配され始める1人の、ゾクリとする心理描写を、しっかり描いていて、子供がいる身としては、読んでいて悲しくも...続きを読むなった。
最後のどんでん返しというか、まさかの展開につい声が出て、旦那に話さずにはいられなかったw
ホラーが苦手な私でも、ホラーよりミステリー色のが強いからか、次の展開はっ!?と必死でページを捲っていて、のめり込んで読んでしまった。
読後になんとも言えない複雑なため息が出た。もちろん、全てがスッキリするかと言われたら疑問ではあるが、私はこの終わり方は好きです。
死体目線という特殊な書き方もなかなか興味をそそり、ここまでの作品を10代で書ける能力はもう化け物並だw
乙一さんにハマる人が多いのが分かる。

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Posted by ブクログ 2021年07月30日

語り手は死体だけど主人公は兄妹。
ただ解説にある通り、死体の一人称ではなく、亡霊となった少女の一人称でもなく、神のような立場になった少女の一人称である。

死体が人に見つからないか、上手く隠せるかハラハラするという兄弟目線のストーリーだったけど、死体が可哀想で見つかることを願いながら読んだ。

子供...続きを読むたちの心は(嫌な意味でも)純粋かと思いきや、常に不安定で嫌なものが付きまとっているように思わされる文面で、ふわふわと嫌な心地がした。

終盤の花火の描写がとても綺麗で、まるで対照的な花火と死体の組み合わせがとても美しく感じられた。

もう1つの収録作品『優子』は表題作と同時期に書かれたらしいが、「ああ、乙一の作品だな」と感じる物語だった。

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九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月25日

乙一さんのデビュー作である本作。
この作品が初めての乙一さんなのだが,なんとまぁ気持ち悪くホラー。
表題作の『夏と花火と私の死体』は死体の視点という形で物語が進んでいる,死体じゃそんなところまで分からんだろうというところも多いが,まず視点になり得ないところなのでとても面白かった。またそれ以上に,健の...続きを読む死体遺棄に対する必死さ,そして何よりも緑のサイコパスぶりには完全に引いてしまった。最後のかごめかごめがさらに恐ろしさを増長させ後味がとても気持ち悪い。
『優子』は,最初こそ政義が人形に気持ちを入れすぎてやばい人間なのかと思ったら清音の方がやばい人間で狂っているところはほんとに語り手を無意識に信用している自分がいて完全に騙されてしまった。
ほんとにすごい作家さん。乙一さんの作品をこれからも読んでいきたいなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月21日

乙一さんは人間の本質的なところを突いてくるなって、改めて思った表題作。「わたし」の視点もすごい!
そして、『優子』もそう来るかって驚くけれど、時間が経つに連れ、ものすごく怖くなる。

この読後感がたまらない。

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Posted by ブクログ 2021年07月21日

 高校時代、読書から遠ざかっていた私を再び本の世界へ呼び戻してくれた作品。あの時の衝撃は今でも覚えている。
 主人公は死体で、霊魂ではなくあくまで淡々と死体目線で語られていく。優しくてみんなの羨望の的・健くんのサイコパスじみた言動が怖さを助長している。ホラーやグロ系は苦手だが、乙一さんは何度も読み返...続きを読むしてしまうほど魅力がある。
 余談だが、嫌いではないけれどもフジリューのカバーは何かしっくりこない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月09日

①夏と花火と私の死体

兄の健くんへの恋心に対する嫉妬心から、同級生の弥生に殺されてしまう「五月」の視点から語られる物語。

死体の視点から物語が進む構成が斬新で面白く、2人が死体を隠し、バレそうになると別の場所に移すそんなハラハラ感が無駄なく描写されていて圧巻でした!
情景の描き方が鮮明で想像掻き...続きを読む立てる表現をされるのも乙一の魅力だと感じました。

※最後は、緑さんという綺麗なお姉さんが、連続誘拐犯の犯人であり、死体隠しに協力してくれるという驚きがあり。

②優子
父の死で職もなく悲しみにふけていた清音が、拾ってくれた政義の元で家事をすることになり、その一家の奇妙な出来事が描かれた物語。
政義の奥さん優子がいるというものの、清音は存在を見たことがなく不思議に思い、ある日政義の部屋に入ったときに見たのは優子という人間ではなく人形だった。
清音は、政義が亡き妻を人形に投影してしまっていると思い、燃やすことにしたが、後の事実が衝撃的で圧巻でした。なんとも奇妙な構成。

それは、清音はベラドンナという毒実を食べてしまい、現実と妄想の区別がつかなくなっていた。
本当は政義が亡き妻を投影していたのではなく、清音が人形と投影してしまっていた。。なんとも切なく、複雑な結末でこれまた面白かった!

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Posted by ブクログ 2021年09月19日

死体を隠して、大人たちを振り回すのを楽しそうにする兄弟に、子どもの純粋さに狂気を感じてしまいました。
また、常に死体である「わたし」が子どもの口調で淡々と語るのが、恐ろしさを際立たせていました…。

もう1つの短編『優子』は、主人公・清音と鳥越家の主人・政義の主張、どちらが正しかったのか…。
ゾクゾ...続きを読むクが止まりませんでした

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Posted by ブクログ 2021年09月18日

SNSで紹介されているのを見て、読みたくなり買いました。

思ってより本が薄くてびっくりしましたが、そのおかげもあり一気読みできて楽しかったです。描かれ方も映像を作品にしたのでは?と思うくらい場を想像できて面白いです!

分厚い本は集中がもたなくて読みたくないけど、何か読みたいって言う人におすすめで...続きを読むす!私は他の本の休憩に読みました。そのような使い方もできると思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月27日

ホラー小説と聞くと、苦手な人は身構えてしまうかもしれないが、この本はホラー初心者の人にも読みやすい作品だと思う。なぜならば、殺されてしまった主人公が「私」として語る口調はなんともいえない不気味さがあり、話に引き込まれ、思わず読み進めてしまうところや、死体の視点から物語が進んでいくという構成の面白さが...続きを読むあるからだ。
また、弥生と健の死体隠しの冒険がとてもハラハラして、そうでないところは、いとも穏やかに話しが進んでいくという対比があり面白かった。主人公が小学生で、考えていることがまだ幼いと思うかもしれないが、むしろ逆で、子供でも大人と同じような複雑な感情を持っていて、その感情が細かに描写されている。そして、健くんは周りからは好かれているが、実は本性は考え方が人間離れしていて歪んでいる。その部分がますます怖い。ぜひ、夏に読んでもらたい作品だ。

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Posted by ブクログ 2021年08月20日

序盤で五月ちゃんの死体を見た健くんの
描写のあたりから奇妙というか違和感を感じた。
怖くはないが、サイコパスのような…

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Posted by ブクログ 2021年08月05日

語り手が殺された死体の子で
それを隠そうとする兄妹
兄の反応やら言動が不気味でたまらない
アイスを持ってくるお姉さんの闇
一気読みできるくらい面白かった

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Posted by ブクログ 2021年07月22日

情景が細かく書いてあり想像しやすかったです。
常にドキドキハラハラしながら読んでました。
もうひとつのお話も面白かったです。

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Posted by ブクログ 2021年05月06日

知人からおすすめされた本。
死体からの視点となる新しい感覚の話であった。ドキドキ、ハラハラするスリリングさがあり、またどんどんページをめくれる読みやすさがある。

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Posted by ブクログ 2021年04月30日

すごく映像がいっぱい浮かびました。映像作品で見てみたいって思った。いや、やっぱりいやかもしれない
ちょっと健くんの性格を受け入れるのに時間がかかってしまったのですがすごく、すごかった。
一人称が五月ちゃんだけど、他のふたりの心情がいっぱい分かって、分かってしまっても違和感をもたない語り部の立ち位置が...続きを読む絶妙じゃあと思いました。
あと、いっしょに入ってた『優子』を読んで、ああ、これが伏線をはるということか…!とすごく思いました。こわかったあ。優子の衝撃の方が強い今です。

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Posted by ブクログ 2021年04月08日

黒い方の乙一さん初読みデビュー作。殺された五月ちゃんの語り部で進行する、なんともシュールな新感覚。乙一さん当時17歳でこの異彩ぶり。「失はれる物語」でも感じたけど、一度読んだら忘れられない独特な世界感。次も黒乙いってみようかな。

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Posted by ブクログ 2021年02月27日

初めて乙一さんを読んだのですが、独特で不思議な世界観。新感覚な小説でした。他の作品も読んでみたくなります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月16日

なんだこれは。
乙一先生のデビュー作でありながら、乙一ワールド全開の作品に戸惑いながらも頁をめくる手が止まりませんでした。
本書には、『夏と花火と私の死体』と『優子』という少し毛色の違う二作品が収録されており、いずれも絶妙な気味の悪さを体感することができると思います。

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Posted by ブクログ 2021年02月20日

嫉妬を覚えるほどの早熟な天才だ。

とくに、殺された私が・・・というプロット、
その描写力の凄さは見張るべきものがある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月12日

息子達がハマって本棚に多く並んでいる乙一。
とりあえずデビュー作(?)を読んでみました。
死体から見た子供目線とテンポ良い進みでのラストの協力者の意外な結末。
何度も見つかりそうになった場面は、とてもハラハラドキドキしました。
何より短編だったのにビックリしました(笑)

後半優子というもう一本の作...続きを読む品が入っていました。
これまた少し変わった結末。
みる目線をどちらに移すかで変わってきますねー。

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Posted by ブクログ 2021年09月15日

乙一さんのデビュー作という事で前々から読んでみたいと思っていたのですが、
本当にデビュー作なのか、しかもこれが16、17歳の作品なのかと感嘆の声を上げてしまいました。

何よりも描写が非常に心地良く、含みを持たせた表現やライトな文体が乙一さんらしくて良かった。
あらすじに記載のあるホラー小説というも...続きを読むのを読んだ事がないのだが、
読んでいて仄かにポーの作品の匂いを感じた。

死体視点という発想もさる事ながら、スリルのある展開に心掴まれました。
最後の伏線回収も乙一さんという感じ。
尊敬した、というセリフはどこまでを知っての言葉なのだろうか、同類としてという事だろうな、
など思い巡らせました。


『優子』も綺麗に倒錯された作品で、映画のシャッターアイランドを思い出した。

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