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Posted by ブクログ
ドイツ語圏翻訳者が、ベルリンからポルトガルの限界集落住民10人のところに引っ越した。一番近い人家は1キロ先で、山向かいのS村。ポルトガルにはポルトガル時間というものがあり、家の改修を頼むと1年半やるやると言われつつほったらかされたりする。この時は他に頼み直して修繕した。だがポルトガル人は謝ってくれる。ドイツ人は謝らないので、清々しい気分になれる。
夏には村でお祭りがあり、人口が100人ほどに膨れ上がる。ミサも行われるが、鐘は住民たちがみんな手にベルを持っている。神父さんがギターをパイプオルガンがわりに聖歌を歌う。抽選会でチョリソー2キロが当たる。多すぎてお裾分けしまくる。
庭に葡萄畑があって秋には収穫する。機械を通して潰れた実と果汁にする。1日数回かきまわして、700-800リットルのワインになる。
ポルトガルでは魚をよく食べる。イカもタコも食べる。ドイツのように肉しか食べない場所よりありがたい。
Posted by ブクログ
著者は、ドイツ語文学翻訳者であり、20年間ベルリンで暮らしていたが、十年ほど前、ポルトガルの、人口が10人の限界集落に空き家を買い、数年前にドイツ人の夫ともども、引っ越した。
この本は、海外滞在記が好きな人なら、たぶんみんな楽しめると思う。
文章がとても理知的で、一方的に決めつけるのではなく、冷静に書いているのだが、ユーモアもあり、飽きさせない。
村の人たちとも、うまく、楽しく交流しているのだが、それも、よそ者であるからだということも冷静に見ている。
自分が悪くても、絶対に謝らないドイツ人に比べ、笑顔で、ごめんごめんとすぐに謝るが、仕事にルーズなポルトガル人は、生活するには困ったところもある人々だが、とても魅力的。
おいしそうな食べ物や飲み物もたくさん出てきて、とても楽しい読み物だった。
Posted by ブクログ
ドイツ語翻訳家浅井晶子さんのポルトガルの田舎での生活記。
第一話からとても面白かったのですが、比較的軽めの話で、肩がこらなくて楽しいけどあまり印象に残らないタイプの本かなと思いました。でも、読み進むうちに、ヨーロッパでも貧しいポルトガルでの豊かな生活や地元の人たちとの交流が具体的に活き活きと描かれていて、話にも、そしてポルトガルという国にも惹き込まれました。エピソードのひとつひとつが魅力的で、いつか行きたい!と思いました。
ところで著者の浅井さんは、話題豊富で話上手な人なんだろうな、という印象。一方のドイツ人のだんなさんは科学者で口下手な人みたい。口下手のほうは自分も同じなので、話上手でおしゃべり上手になるにはどうしたらいいのだろう、と、やや脱線ですが思いました。これは大事なテーマです(笑)。
Posted by ブクログ
ヨーロッパの中でも比較的物価が安くて、蛸や鯵をはじめ海産物が豊かで食べ物も美味しくて、アズレージョで彩られた街並みがたまらなく可愛くて、将来移住したい国ナンバーワンのポルトガル。その国の、しかもかなり過疎の村に移住した日本人(旦那さんはドイツ人だけど)話ということで、読む前から期待大でした。
言葉も不自由なままのしかもコロナ禍での移住だったようだし、山火事や野生動物、ウチナータイムのようなポルトガル時間との付き合い方、さらには限界集落の将来の不安とかストレス要因はあったと思うけど、今とまっすぐ向き合って今の楽しさをいっぱい感じようとしている人のエネルギーをもらえる一冊だった。
Posted by ブクログ
コロナをきっかけにドイツからポルトガルに移住した方のエッセイ
ドイツに住んでるだけでもすごいな…となるのに更にまた言葉の通じないところへ移住するなんて本当にすごい
ポルトガル、全然馴染みないけど日本と近いところがあるんだな〜と行ってみたくなった
何が起こるか分からないこのご時世、自治体から供給されるインフラに頼らずに生きていける基盤を構築しとくのは絶対強いと思う
コロナ禍に関しては当時から著者と概ね同じような感覚でいたので、アセニョーラの「人間いつかはなにかで死ぬのに、どうしてウイルスで死んだらいけないの?」って言葉にはまじでその通りだわ…ってなった
Posted by ブクログ
著者はドイツ語圏文学の翻訳者。20年以上ベルリンで暮らした。
ポルトガルの山奥に夫婦で居を移したのは2021年。
ここに築50年の家を買ったのは2014年のこと。古くから営まれてきた農家で、地元ではC荘と呼ばれている。著者は休暇用の別荘のつもりだったが、ドイツ人の夫は最初から移住を目論んでいた節がある。夫念願の「ポツンと一軒家」
ドイツを出た事情は、コロナ禍が理由でもある。
厳しすぎるドイツ、開放的なポルトガルやスペイン。
ドイツとポルトガルの違いは、国民性なのか、ベルリンという都会と、限界集落のS村という田舎の違いなのか。
移民についてもさまざま思うところが述べられている。日本にも当てはまる面もあり考えさせる。
問題は言葉の壁?ポルトガル時間?
そして恐るべし山火事!
C荘から一番近いS村は、人口十人のまさに限界集落。いずれは無くなるかもしれないが、ブドウ畑とオリーブの木を世話をして村人たちと一緒に収穫し、コーヒーを飲みながら友達とおしゃべりする。
結局のところ、コミュニケーションの成否は言葉よりも度胸と愛嬌にかかっている。
色々あるけれど今が大切。
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