暗黒の瞬間

暗黒の瞬間

小説・文芸
2,530円 (税込)

12pt

30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。11人が被告人となった裁判で1人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。1人を救うため10人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが……。ひとつの証言、発見、弁護活動でその姿が一変する平凡な裁判、そして異常な裁判――。驚異の新人による、息を呑むような完璧なる連作短編ミステリ!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外ミステリー
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    暗黒の瞬間
  • タイトルID
    :
    2154873
  • ページ数
    :
    379ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年02月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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暗黒の瞬間 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    引き締まり、鍛え上げられた身体のような感じの作品だった。無駄がなく、全てが必要なものだけでできていて、滋味深い。じっくりと丁寧に取った、ほんの少しの塩味だけの出汁をお椀でいただいたような。海外作品にありがちな、なんとなく引っかかる感じがない翻訳も大変すばらしい。こういうの、他にも読みたいが、なかなか出会えない。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    誰でも罪を犯す側になりうる怖さ。
    その時に真実のみを語れるか。
    自己防衛や保身のために嘘をつかずにいられるか。
    人生において取り返しのつかない状況になった時、
    「ひと」として自分に何が残るか。
    自分に置き換えて考えた時、自分はどんな判断をするのか、何を語るのか、真実のみを語れると自信を持って思うことができずに読んでいて怖かった。
    ものすごく良書。今後の作者の本に期待大。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。11人が被告人となった裁判で1人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。1人を救うため10人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが……。ひとつの証言、発見、弁護活動でその姿が一変する平凡な裁判、そして異常な裁判――。

    素晴らしいリーガル・ミステリ。

    0
    2026年07月11日

    Posted by ブクログ

    正しいとはなにか法律とかはなにかと読者の価値観を揺らしてくる作品。
    連作短編で一貫して上記のテーマをつきつけてくるしタイトル通りどの短編にも人の暗さ黒さをみせてきて「自分ならどうするだろうか」と考えさせられる。
    どの短編も面白かったけれど今作のテーマを短い中で伝えてくる「正当防衛」、罪と罰の関係について考えさせられる「塩」、被害者と加害者が逆転する「強姦」が特に良かった。

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    連作短編集は、せっかくどっぷりハマった世界から離れることなく、違った角度から短編ごとに楽しめるのでそもそも好きなのだが、これはまた、ものすごく面白いじゃないですか!
    最初の「正当防衛」で掴まれました。
    そして、主人公の弁護士エーファがここまで事件に真剣に向き合うのはなぜか、それが短編の最後に投げかけられる。なにか、あるんだね、最後に明かされるんだね、と思いつつ次々読み進む。
    どの事件も、判決が出た後に、思いがけないことが起こる。コントロールできないものがいつも残される。

    どの事件も専門家ならではの、法律の穴があり、そうきたか!と唸らされるのだけど、「強姦」は特に、おー、そんな方法が!と驚かされた。

    この小説、とっても読みやすいのがすごいと思う。読みやすさと安易さは仲良しだけど、この作品は、この質にしてこの読みさすさ。作家もよければ、翻訳家も優秀なのだと思う。

    他の本を脇に置いて一気読みでした。

    0
    2026年05月20日

    Posted by ブクログ

    弁護士たる彼女の正義が、貫かれる瞬間に得られるものは…その正義の源は…
    軽やかに読ませるのに、湿度も伴う。

    0
    2026年05月13日

    Posted by ブクログ

    連作短編小説ですが、海外ミステリーでここまで連作短編小説の出来が高いの始めて!

    連作短編小説としての仕掛けも良かったが、ひとつひとつの話も切れ味鋭く最後まで飽きなかった。

    そして今作がデビュー作とは天晴です!!

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    凄いとしか初めの感想はなかった。
    ドイツを拠点に活動する刑事弁護士が主人公の連作短編集。其々主人公が関わった裁判と裁判に導く描写が凄い。また自分の仕事に誇りを持って事件に邁進する姿が好ましい。夫のぺーターとの関係性も素晴らしく、ノンフィクションかと思い違いした程だ。どの章も凄いが、「自白」だけでも読んで頂けたら、、一章を置いて伏線回収の章があるがそれがプロローグに繋がるという、各章も計算され尽くしてあり、お勧め度はマックス。

    0
    2026年04月15日

    Posted by ブクログ

    鬼★5 いかに悪魔になってしまうのか… 法の隙間から漏れ出た人の醜さを描いた犯罪小説 #暗黒の瞬間

    ■あらすじ
    ドイツの刑事弁護士であるエーファ・ヘアベアゲン。凄腕弁護士の彼女が担当した事件と弁護を認めた物語。まもなく引退が近い彼女は、これまでの加害者の害悪性と法律で解決できることの差異に罪の意識が芽生えていく。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    鬼★5 正当防衛、過失、少年犯罪、偽証など、刑事弁護士が法の隙間から漏れでた人間の醜さを描いた犯罪小説。

    誰しも人を傷つけることなく幸せに暮らしたいと思っている。でも決して犯罪はなくならない。どうして人は犯罪に手を染めてしまうのか… 心が空っぽになった瞬間に人は悪魔になってしまうのです。そんな人間たちを刑事弁護士からの目線をとおして、物語が綴られています。

    また本作は弁護士エーファ自身も事件に関わってしまうのが特徴的。自身が担当する事件の依頼人を思ってする行動が実は… といったことがありがち。しかしそれは正義感から故の行動、でも少しずつ精神が腐食していくのを感じるんすよ。弁護士だってひとりの人間、身近で素朴な人に違いないんです。

    また本作は人間ドラマだけでなくエンタメとしても楽しめる。作品それぞれにテーマがあり、驚きの真相が待ち受けます。読んでると実際にありそうなのよ、しかも綿密で淡々とした筆致で書かれるから現実味がありすぎる。

    ■おすすめ短編レビュー
    ・生かしておく
    兄を殺害してしまった女性作家の物語、長年兄から虐待を受けていたらしく…
    何が正義で何が犯罪か分からなくなる、なんか胃が痛い。終盤のエーファ目線での語りがやたら事務的で印象的。

    ・人食い
    人肉を食べたという男が捕まる。メディアは大騒ぎとなり裁判が注目されるが…
    世間は面白いことが大好きで、本当に困っている人に手を差し伸べてくれないよね。腹立たしくて涙が出そうになった。

    ・強姦
    集団強姦の事件、目撃者の証言より11人中1人だけが無実がいるらしい。全員が無実を主張すると…
    誰が可哀そうなのかコンフュ状態。犯罪が起こると関わった人全てが不幸になっちゃうよね、虚しい。

    ・自白
    母殺しの容疑者である夫、どうやら妻が犯した罪をかぶっているようで…
    人間の邪悪性に、ただただ途方に暮れてしまうよね。人間不信に陥らずにはいられない。

    ■ぜっさん推しポイント
    読み終わってからタイトルを見ると… シンプルかつ核心をついてますね。きっと根っからの悪い人なんてほとんどいない。普段は家族を愛し、友人のために時間を当てられる優しい人たちに違いないんです。

    人生がしんどくなった時、どのように心の隙間を埋めるのか、自身の倫理観を守るのか。難しいことだと思うけど逃げないようにしたいと思いました。

    0
    2026年04月13日

    Posted by ブクログ

    1本の短編で、長編小説が書けるような気がする
    電車で読みながら茫然としてしまった
    罪が確定しても、誰も幸せになんかならないことも多いんだろうなあ

    0
    2026年04月01日

暗黒の瞬間 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外ミステリー
  • 出版社
    :
    東京創元社
  • タイトル
    :
    暗黒の瞬間
  • タイトルID
    :
    2154873
  • ページ数
    :
    379ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年02月12日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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