あらすじ
30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。11人が被告人となった裁判で1人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。1人を救うため10人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが……。ひとつの証言、発見、弁護活動でその姿が一変する平凡な裁判、そして異常な裁判――。驚異の新人による、息を呑むような完璧なる連作短編ミステリ!
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Posted by ブクログ
東京創元社の先読みキャンペーンに応募して発売前のプルーフ版ってやつを読ませてもらいました。
連作短編形式の法廷ミステリという点では確かにシーラッハを彷彿とさせる。けど、シーラッハ作品よりは人の温かみがあって幾分エンタメ寄りで、文章もマイルドで読みやすかったです。
何のための罪を誰のために裁くのか?って問いが読後じんわり身体に染みてきて、「良い本を読んだな〜」っていう満足感がある。第1の事件〜第7の事件が重なり合った上で第8の事件が決定打となって、遂に「私の暗黒の瞬間」である第9の事件に向き合うための扉が開く…っていう構成がバチッと効いてる。
且つ、一つ一つの短編がキャッチーで面白く、“これ多分最後に何かヤバいことが待ってるぞ”っていう予感でページを捲らせる牽引力もあった。