【感想・ネタバレ】暗黒の瞬間のレビュー

あらすじ

30年以上のキャリアに幕を引くことを決意した、ベルリンの刑事弁護士エーファ。凄腕で知られる彼女は、多くの忘れがたい事件を手がけてきた。11人が被告人となった裁判で1人だけ無実の者がおり、全員がそれは自分だと主張している。1人を救うため10人を無罪とすべきか。厄介だがよく議論される類の事件だと思われたが……。ひとつの証言、発見、弁護活動でその姿が一変する平凡な裁判、そして異常な裁判――。驚異の新人による、息を呑むような完璧なる連作短編ミステリ!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

評判通り、まさに驚異の新人。今から続編が待ち遠しい。

ひとつひとつが忘れがたい。瞬発力と持続力を併せ持つ連作短編。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これはすごい!!
「人が罪を犯すのは、人生における最も弱く、最も暗い瞬間です」という作者の言葉通り、人間の暗い面が描かれた法廷ミステリ。ひとつひとつの短編は短く読みやすい。早々に主人公は過去の事件を引きずっていることが示唆されつつ、彼女に何があったのか、とひきこまれる。最後円環が閉じるように幕が下ろされ、重い余韻が感じられた。

主人公エーファはときに過剰ともいえるほど真摯に事件や真実に向き合う。残虐で救いようのない事件でも、淡々と語られるのは弁護人であるエーファの視点ゆえだろう。
ウガンダ人の犯罪と彼が作り出した結末。ひとりの無実の者を救うために、十人の罪ある人間を無実にしてよいのか。事件のその先には、被害者や加害者の人生がある。白黒はっきりしないグレーの領域と後味の悪さが印象に残っている。

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

法律家が書いたミステリということで、シーラッハを連想もするが、また別の後味。主人公が60代女性であるからか。また、その主人公の、事件に対してや自分の人生に対しての迷いや葛藤がリアルに描かれるからか。面白かった。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは面白い〜!
凄すぎた。9編あって、それぞれ短い話なのにこんなに濃密なストーリーを描けるなんて!
数行読むだけで一気に引き込まれて最後まであっという間だった。こんなに面白いのは勿体ないからゆっくり読みたい……けど気になって読んじゃう。
前評判通りです。
浅井晶子さんの訳が素晴らしく読みやすいのもあってほんとに一瞬だった。

どの話が良かったかと言うと全部になる。
その中でも特に良かったのは「塩」
この話から物語全体が繋がった感覚がした。
典型的な形で進むのに情報の出し方がほんとに上手い。余分なことが少ないのに余白がいっぱいあるように感じられる!すごい。
育児を押し付けるクソ男に責任転嫁されても、罪を感じている彼女は否定せず罰を受けようとするが……これの裁判結果は普通ならスッキリするはずなのにってところが本作全体の魅力ですね、シンプルでオーソドックスなのに面白い〜!
「強姦」と「少年兵」もかなり面白い。
どの話も終わりで安心させてくれないのがいい。

そしてやっぱり主人公の人物造形がいいですね。
60代の女性で、パートナーがいて、仕事人間でって感じがいい。
続きが出るらしいのも嬉しい。
これは読みたい!

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2026年02月21日

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