誕生日パーティー

誕生日パーティー

小説・文芸
2,860円 (税込)

14pt

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謎めく敵意。食い違う過去。彼女は何を知っている? オーストリアの田舎に暮らす、カンボジア移民のキム。その誕生日の祝いの席に突然現れた女性は、少年の頃にポル・ポト政権下のカンボジアを共に逃れた妹のような存在であり、同時にキムが最も会いたくない人物だった……。かつての過酷な日々に、いったい何が起こったのか? 『国語教師』でドイツ推理作家協会賞を受賞した著者による、最新文芸長編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    誕生日パーティー
  • タイトルID
    :
    959518
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年05月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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誕生日パーティー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    歴史の流れの中で人がどうしても変わらざるを得ない場面がある。自分が過去を忘れても過去は自分を忘れていないとはよく言ったものである。
    本書はそんな過去がついてまわる。舞台になるのはポル・ポト政権下のカンボジアと2016年だ。それまで何の変哲もない日常が描かれていたのに文章の間から香り立つ不穏は何なのか。二つの時代を結びつけるものを見せつけられた時、あまりの罪深さに顔を背けたくなった。本書はミステリになるのだろうが、そういったジャンルに収まらない魅力がある。面白かった。

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    子供たちが誕生日パーティーに招いたのは、かつてのカンボジアを共に生き延び、この地で共に暮らしていた1人の女性。
    一体なぜ、疎遠になってしまったか。
    回想と現在を行き来しながら語られていく。

    最初は、カンボジアの描写が辛くて辛くてページが重くて、違和感に気づけなかった。
    あるところで、あれ?と違和感が襲う。そしてなぜ違和感を抱くのか、正体に気付いた時、巧妙さに思わず唸ってしまった。

    これだから小説は面白い。と思わされた一冊。

    0
    2022年07月20日

    Posted by ブクログ

    読み終えた後、3回以上、メイ家の章を中心に読み返して、やっと状況が理解できました。
    口数の少ない上の弟、これがキムなのですね。
    パーティーの場面から、ずっと明言が避けられ、まるで、キムが語っているかのように物語が進み、ずっとずっと騙されながら読み進めました。

    カンボジアに暮らす、2つの家族、
    オーストラリアで、2人の難民を受け入れた1つの家族、
    それぞれに苦悩があり、3つの家族はそれぞれの世代で様々な運命を辿って絡まり合っていく様、
    読者を翻弄するかのように、時も場所も語り口も次々と移ろい、誕生日パーティーと共にフィナーレへと向かっていき、最後は一気読みでした。
    翻訳でしたが、少しも違和感を感じる事なくグイグイ読ませました。素晴らしい事だと思いました。
    また、ヨーロッパの著者によって、アジアにある国の残酷な歴史の一部を垣間見る事になるとは、なんともイロニー(皮肉)な感じです。

    鴨の住む水辺、この場面が繰り返し出てきて、とても印象に残りました。鴨自体には、戦争も何も関係のない時間が流れていて、戦時にも、平和な時も、私たちはその命をもらって生きています。

    0
    2022年03月20日

    Posted by ブクログ

    クメール・ルージュのあまりの残忍さ凄惨さに、何度も途中で読むのを止めようかと思ったほど。しかし、(訳者あとがきにもあるように)ピースが足りない感がずっとあって、中程からはもう一気読み。終わりのほうで、そうだったのかー!とか、だから〜〜〜だったのか…とかやっとピースがはまり、また子世代の若者たちの明るさに救われる。

    いやー、この筆力すごいな。そして、浅井晶子訳にハズレなし、がまた更新されたのだった。

    0
    2021年09月06日

    Posted by ブクログ

    本邦初訳となる前作『国語教師』で度肝を抜かれた作者の最新作。50歳の誕生日を迎えるキムに、末息子が用意したサプライズとは……。多数の登場人物、様々な場所、過去や現在が頻繁に入れ替わり何が起きているのか把握しづらいが、クライマックスですべてが明らかになり呆気にとられた。うーん、これは再読したい。

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    いじめられたくないから、いじめる。
    世界共通の子供心。
    そして子供ゆえの残酷さ。

    はじめは、自分達の正義のためだったのに、心にも身体にも、国土にも、傷を残してしまう。。。

    0
    2022年08月14日

    Posted by ブクログ

    ポルポト暗黒時代のカンボジアと、その地獄から生還した者たちのその後を描く。過去と現在を往来しつつ、次第に伏線が回収されていく結構。それにしても、偏った情報しか与えられず、間違った思想に流されていくさまとか、一部の狂気が圧倒的な犠牲者を生むさまとか、今これを読むと、どうしてもロシアを思い浮かべずにいられない。戦争を止めろ。

    0
    2022年03月23日

    Posted by ブクログ

    面白くなるかも…と思いながら読んでいたれど、
    政治的な内容がちょっと好みではなく、、
    面白くなる前に断念…(涙)

    でも評価はかなり良いので、
    いつか再チャレンジする予定!

    0
    2024年10月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過去が壮絶すぎてもう言葉も出ない。打ちのめされながら読んでいたら、えーっ!まさかの叙述トリック...?!ずっと語り手はキムだと思ってたクメール・ルージュ時代の物語がキムじゃなくてリャンセイの話だったとは!しかもリャンセイが兄でキムが弟だったんだ(@_@;ぎゃー!もう一回最初から読まないと...
    重すぎる過去と、閉ざされた口、そこから生まれる誤解や軋轢のために傷つけあってしまう家族。【愛がゆえ】なんだけど、過去の記憶を掘り返すことで損なわれてしまう人生。最後は希望が持てるので少し安心した。生き残った人たちには、もう何も失ってほしくない。そして平和な日本に生きている自分の境遇に心から感謝したい。

    0
    2026年10月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読書備忘録673号。
    ★★★★★。

    作者の実力が遺憾なく発揮されたミステリー。
    時代も舞台もばらばらな場面が入れ替わり繰り広げられ、徐々に全体像を描いていく手腕。しかし、そこに間違いなく感じる違和感。そして巧妙に仕組まれたミスディレクションの罠。さすがとしか言いようがない。
    ★5つに飢えていたので、即決★5つにしてしまいました。笑

    舞台はオーストリア。片田舎で家族と幸せに暮らすカンボジア移民のキム。
    50歳節目の誕生日を迎える。ヨーロッパでは、誕生日パーティは特別な意味を持っているとのことで、特に40歳とか50歳の節目には、自ら盛大な誕生日パーティを企画するのだとか。
    本人は乗り気でない誕生日パーティ。妻のイネスが進める。そして末っ子のヨナスが考えたサプライズプレゼント。それは、キムがかつてカンボジア内戦を共に命からがら生き延びた妹と言っていい、今はアメリカで暮らすテヴィを招待すること。

    誕生日パーティに現れたテヴィ。得意になるヨナス。そして、固まるキムとイネス・・・。彼らの過去には何があったのか・・・。

    そして物語。1970年代の平和なカンボジア。ポル・ポト率いるクメール・ルージュの台頭。政府軍(+米国)との内戦。ベトナム戦争終結と共に引き上げた米国の後ろ盾を失った政府軍の敗北と、代って支配したクメール・ルージュ暗黒の時代の場面。この時代のキムの生家・メイ家のシーンや、テヴィの生家・チャン家のシーンが織り交ぜて語られる。
    時代と舞台は飛び1980年代。キムとテヴィがオーストリアにカンボジア難民として助けられ、イネスの家族に引き取られるシーン。
    イネスの母、モニカの日記のシーン。
    これらのシーンがパズルのように断片的に語られ、読者は自分の頭の中で組み立てていく。

    ただ、当初から違和感が・・・。キムは3兄弟。カンボジアのシーンでは、常に1人称で物語が語られ、兄、弟と表現される。ん?勝手にキムのことを長男と位置付けている自分。途中から重要人物が突然現れる。ん?次男くんか?

    そして、イネスやキムがテヴィに会いたくなかった理由が、パズルの絵が完成するに従い明らかになっていく・・・。
    同志・ナイフ職人とは誰なのか?テヴィの両親や姉達を処刑したのは誰なのか?キムは自ら記憶を改竄しているのか?テヴィは何を誤解しているのか?イネスは何を隠しているのかっ!笑

    読んでのお楽しみですが、ちょっとネタバレが過ぎましたが。笑

    そうそう。
    カンボジア内戦の描写の凄まじさはありましたが、数十年も前に観た映画「キリング・フィールド」を思い出し、頭の中ではビートルズのイマジンがヘビーローテーションしていた。一見の価値のある映画です。

    0
    2022年08月09日

誕生日パーティー の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文芸単行本
  • タイトル
    :
    誕生日パーティー
  • タイトルID
    :
    959518
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年05月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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