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ふとしたことから乞食のトムは宮殿の王子となり、ほんものの王子はトムのぼろ服を着たまま街へほうり出される。そこで二人が見たものは? 知ったことは? そしてどんな目にあったか? これはユーモア作家マーク・トウェーンの傑作で、哄笑と微苦笑と涙のうちに、読者をふしぎな楽しさに導いてゆく力をもっている。
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Posted by ブクログ
これは世代を超えて読まれるべき本。子供の頃に読む事と大人になってなから読む事で意味が変化する本。基本的には童話の部類だろうけどそれだけでは無い尊さがある。そして子供向けの童話として短くされる時にトムの部分が大幅に削られる理由がよくわかった。トムはほぼゴージャスさを述べているばかりだ。つまりはその辺り...続きを読むは物語がないのだ。トムは毎日豪華に暮らしましたで終了してしまう。トムは王ではないから政治に携わるような動的なストーリー展開も発生しないし。トムの部分はエドの苦労を引き立てる為に存在する及び読み手を幸せな空想に耽らせるフェーズであってストーリーの大きな動線ではない。いやー、とにかくマイルス良過ぎだなぁ!なんていい男なんだ。そりゃ幼馴染もマイルスを愛するよなぁ!
以前ミュージカルで観てからずっと読みたかった一冊。終始ユーモラスに書かれていて楽しく読めました。王子の試練の経験も最終的に人民を幸せにしてやろうという思いに繋がったので全体としてハッピーエンドだと思います。自分と異なる立場に立つことの必要性を教えてくれた作品でした。
名作の陰に隠れた最高傑作。 風刺、ペシミズムなど、作品により癖が強いというイメージがあるが、王道的だしど直球で気持ちがいい。 風刺、批判が強く込められているということでいうと、大人向きの作品。 サブタイトルに「あらゆる時代の若い人々のための物語」という一文を、読み終わった後に発見して感動を覚えた。 ...続きを読むこんなありふれた言葉をサブタイトルにつけた、著者の心境を想像し、余程自信があった作品なのだろうと感じる。そして、その通りだと思う。
むちゃくちゃ面白かった。 児童虐待のシーンが多くて、今の子どもにはこのまま読ませられない内容ではあるけれど…。
王子と乞食が入れ替わるよくありがちなストーリーはたぶんこの話が発祥です。 二人が入れ替わった後の話の展開にハラハラさせられる。 読後の爽快感がたまりません。
こんなに面白い話だったのか!が読後すぐの感想。日本の子供向け簡易版とはちょっとラストが違う。オススメです
誰でも知ってる物語。 子供の頃に子供向けの本で読んだことはあったけれども、そういうのを大人になってから読むと当時は知らなかったことが色々見えてきて面白い。 まずは作者。 マーク・トウェインって名前を見たときに、「トム・ソーヤの冒険じゃねえか!」と思ったわけですよ。おまけにあれはアメリカが舞台で作者...続きを読むもアメリカ人だけれど、これはなんとイギリス、しかも、王室、王様が主人公のひとり。しかもわりと史実に忠実で、王子のエドワードは実際、先王の死により弱冠9歳で即位したエドワード6世。しかも、稀有な体験(ここは創作)をして賢王になるも、これまた弱冠15歳で亡くなるんですよね。読んでいると注でやたらと史実を引いてくるので試しに検索したらこんな色んな話を知ったのでした。 イギリスを舞台にした作品を書いたアメリカ人といえば『小公女』『小公子』を書いたバーネットがいるけど、彼女はイギリス出身。どちらかというこドイツ人なのにフランスを舞台の傑作『香水』を書いたパトリック・ジュースキントや、イギリス人なのにフランスが舞台の『フロベールの鸚鵡』を書いたジュリアン・バーンズのほうが近いかも。 と、そういう情報無しで読んでも、もちろんとても面白い。気まぐれで乞食の相手をし、たまたま二人がそっくりだったためにお互いの扮装をしたまま違う立場に追いやられてしまう。王子になったトムはまだしも、乞食になったエドワードは、途中で何度死ぬチャンスがあったことか。 (すみません、書きかけです)
タイトルは知っているけど、内容を知らない本の一冊だったこの本。 読み続けられているだけあって、サクサク読めた。 本を読む中で、何パターンかの結末を考えながら楽しみながら読んだ。 この本の著者は、トムソーヤの冒険やハックルベリフィンの冒険でも有名。 これらの著書も読んだ事がないので、読みたいと思った。
話は少女時代に読んでおくんだった、しまったと思うけれど語彙がわたしの場合大学までいってないとついてゆけなかったレベルだな、というところ。外国文学、とにかく訳ものというのはそこに難しさを感じる。
The Prince and The Pauper (1877) 文豪マーク・トウェーンを村岡花子の訳で。 「水戸黄門」に「半沢直樹」と勧善懲悪ものはおもしろい。悪い奴はとことん罰せられ、かわいそうな奴はとことん救われる。この『王様と乞食』もそこは一緒。最後の章でこれまでの全てがすっきりとまとま...続きを読むる。 ただ、単なる勧善懲悪ものと違い、文豪らしくどこか宗教的・道徳的な節がある。弱きを助け、悪を罰す。そんな人としてありたい姿がこの本にはある。
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