冬の物語

冬の物語

2,112円 (税込)

10pt

4.3

北欧の春は華やかに押し寄せ、美しい夏が駆け抜けると、長く厳しい冬がひたすらつづく。ナチス・ドイツ占領下にあった冬の時代、デンマークの人びとの生の営みを、大自然のなかに灯された命の輝きとして描きだす。『アフリカの日々』の作家が物語る力を存分に発揮した作品集。〈イサク・ディネセン生誕一三〇周年〉

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冬の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月10日

    「冬の物語」というタイトルがぴったりな11の物語の短編集。装丁も綺麗。
    「バベットの晩餐会」繋がりで購入。
    気に入った作家さんは一通りの作品を読むスタイル。

    デンマークの景色を想像しながら読んだ。
    出てくる固有名詞も異国情緒を誘う。

    すんなり読めなかった短編もあったので、またしばらくしたら再読し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年09月24日

    「冬の物語」(イサク・ディネセン : 横山貞子 訳)を読んだ。
    しみじみと味わい深い短編集です。
    物語の揺らぎに身を委ね、ゆっくりと深く深く言葉の大海に沈んでいく快感に身悶える。
    北欧のひんやりと透き通った空気の匂いが漂ってくるのは翻訳の横山貞子さんの技に依るのでしょうか。

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月26日

    静けさの中にゾクリとした破片が散りばめられていて、うっかり通り過ぎ、引き返して確かめる(二度読み)。それは雪に埋もれた何かの死体のようであり、触れた瞬間に毒素と臭気に取り囲まれ、既に以前の自分ではなくなっている。あら、別に恐ろしい話ばかりでないわよ。おとぎ話のように普通に奇跡が起こって、なにくわぬ顔...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年02月14日

    100年ほど前のデンマークの冬は厳しかったに違いない。
    厳しさに比例するかのように、冬景色にきらきらと美しい物語が紡がれている。
    表紙に描かれた絵は、短編集のイメージが書かれているので、読書の途中で表紙を見ると物語の中に迷い込んだようだ。

    現代のミステリー小説を読みなれた目には、物語の展開が少しゆ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年01月25日

    11話からなる短編集。

    どの話も印象深くて好み。「少年水夫の話」がすごく良かった。
    危険を顧みずハヤブサを助けた少年は数年後、はずみから殺人を犯してしまう。小さな恋に満足し、このまま死んでもいいとさえ思った少年の元に、いつかのハヤブサが恩を返しにやってきた。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年04月16日

    大人が味わうおとぎ話のような印象をもちました。北欧の冬はきっと厳しいのでしょう。「ペーターとローサ」の結末はおそらくそうなるだろうなと想いながら読んでいたのですが、本当にそのとおりになったので、驚いてしまいました。悲しい結末です。

    0

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