上田公子の作品一覧
「上田公子」の「贋作」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「上田公子」の「贋作」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ディッキー事件のあと、結婚しパリ郊外に住んでいるトムの元にロンドンから「至急来てくれ」と一本の電話が入る。トムの一言からはじまった現代画家の贋作事業が、コレクターの一人に勘付かれたのだ。死んだ画家のダーワットに変装しコレクターのマーチソンと対峙したトムは贋作疑惑を晴らすため画策するが、仲間の一人であるバーナードが罪悪感から思わぬ行動にでてしまう。「太陽がいっぱい」で逃げおおせたトムが新たな詐欺に手をだし、自ら境地に追いこまれていく、トム・リプリーシリーズ第二作。
死ぬまで売れなかった現代画家を、その悲劇によって売りこみ、贋作でビジネスをするというのが皮肉で面白かった。ダーワットが有名になっ
Posted by ブクログ
『太陽がいっぱい』から6年後の話。
リプリーはいまや自信もあり、贋作に関する仲間もいて、金持ちの妻や気の利く家政婦もいるという最高の身分になっていてびっくりした。
前作より登場人物が増え、サスペンス色も強まって面白かった。
殺人、自殺偽装、殺人未遂、生き埋め、自殺、死体を焼く…などの衝撃的な場面が散りばめられていて先が気になってどんどん読めたが、終盤は行ったり来たりする場面が多くすこし冗長に感じたかもしれない。
警察はだいぶリプリーを疑ってはいたけど、もっと頑張れなかったか?という感じ…。
当時だとネットとかもないから色々証明するの難しかったりするのかな?
こんなにいろんな罪を犯してお
Posted by ブクログ
『太陽がいっぱい』のリプリーに、続編があったなんて。前作から6年後を描いた第二作。
舞台は前作の明るいイタリアから一転して、太陽の少ない冬のフランスへ。
リプリーはフランスの大富豪の娘と結婚し、優雅な生活を手に入れた…はずなのに、またしても悪事に手を出し、天才画家の贋作販売をしている。
え?なんでよ?せっかく憧れの生活を送れるようになったのに…。
お金と幸せを手に入れても、リプリーの本質部分は全く変わってなかった。
それにしても、またもや大富豪の娘に気に入られるとは、やっぱりその才能はすごい。
「贋作を描こうとする努力が、最後には努力の域を脱し、その作品が第二の本性になるのではないだろう