鈴木恵の作品一覧
「鈴木恵」の「われら闇より天を見る」「深夜プラス1〔新訳版〕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鈴木恵」の「われら闇より天を見る」「深夜プラス1〔新訳版〕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ミステリー小説であり、犯罪小説であり、さらには愛をテーマにした家族小説でもある本作。その多面的な魅力に引き込まれ、最近読んだ小説の中では一番心に残る作品でした。
30年前の事件をきっかけに数々の不幸が連鎖していく——そんな切なくも重厚な人間ドラマを中心に話が展開されていきます。心に残った場面は数えきれないほどありますが、私は第43章の終盤(p.461-464付近)が印象に残っています。ダッチェスが長旅と憎しみに疲れ果て、ふらりと立ち寄ったバーであの歌を歌うシーン——鬱屈した人生にすっかり疲弊した彼女が、あの瞬間だけはほんの少しだけ自分を解放するように見えたその姿に、胸を打たれました。
そし
Posted by ブクログ
単行本の二段組にして500ページを超える長編だが、飽きる事ないドラマ(事件)があった。
ノルウェーの深い谷に阻まれた村、オスの農場で暮らすロイとカールの兄弟は、両親を事故で亡くすのだが崖から落ちた事故に不審を抱いた保安官を…。
その後逃げるように村を離れた弟が、15年後に妻と共に農場の土地にリゾートホテルを建てる計画を持って戻ってくる。
この計画を持ち込んでから新たに巻き起こる事件に不穏さと兄弟の思惑に翻弄される。
いくつかのこれまでの死は、兄弟だけが関わっているのだが、事件にすらならない気味の悪さ。
最後は兄弟の騙し合いで終わるのかと思われたが、意外な結末に。
すべては弟ありきのことな