・感想
すごく評判良かったので期待値高かったんだけどその期待を上回って面白かった。
途中登場人物たちのあまりの運命の過酷さに何度も泣いてしまった。
30年前に起こった事件の余波、それにより引き起こされた悲劇。
自らを無法者と呼び周りを威嚇しながら自分と幼い弟を守るしかない少女と変化を受け入れられな
...続きを読むい善良だけど臆病な警官の主人公二人の視点で進む物語。
皆が弱くて傷ついていて自分勝手、でも優しさもあって精一杯だからこそ歯車がどんどん悪い方向に廻っていく、その歯車にまだ子供であるダッチェスが巻き込まれていくのが悲しかった。
あの時ああしてれば…あれをしていなければ…が積み重なってるのつら…悲しくやりきれない。
それぞれの生と死、後悔と贖罪、怒りと赦し、始まりと終わりが描かれていて原題がまさにこの作品のテーマを表してた
。
ミステリー要素はあんまりなくて真相は割と早い段階で予想ついたけどそこに至るまでの展開が面白くて飽きることなく、続きが気になりすぎて一日で読んでしまった。
子供時代を持てなかった少女といつまても子供時代から抜け出せなかった警官の対比も良かったな。
とても良い作品名だった‥!