北村みちよの作品一覧

「北村みちよ」の「女たちの沈黙」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 女たちの沈黙
    4.2
    1巻3,960円 (税込)
    リュルネソスの王妃ブリセイスは、敗戦後、奴隷となった。その主は、家族と同胞を滅ぼした英雄アキレウス。彼女に与えられた選択肢は、服従か死か。だが、彼女が選んだのは――。英国の戦争文学の旗手が、黙殺されてきた女たちの声で『イリアス』を語り直す。

ユーザーレビュー

  • 女たちの沈黙

    Posted by ブクログ


    人間の、女のこころというものを(まさかなかったわけではないだろうから)古代の人はどう思ったか?相変わらず戦争は起きているが、今は?興味は尽きない

    0
    2023年05月20日
  • 女たちの沈黙

    Posted by ブクログ

    情報無しで読み始めた。登場人物の名前から「あれ?これって神話の…関係あるの?」と思いつつも調べずにそのまま読み進めた。物語の終盤我慢できずにwikipediaで検索。まるで日本の戦国時代を姫視点で描いた大河ドラマのように、物語に奥行きが出て素晴らしい読書体験が出来た。映像化されたら是非観たいし、2021年に刊行された続編も邦訳が出たら読みたい。

    0
    2023年05月08日
  • 女たちの沈黙

    Posted by ブクログ

    女の視点から描いた、ホメロスのイリアス。
    男の勇ましさに隠れている卑しさや浅ましさが女の視点で描かれてる。女たちは黙殺され続け、何を感じて何に抗っていたのか。悲しみと怒りと恐怖。この物語は現代の女性たちにも繋がっている。

    0
    2024年09月24日
  • 女たちの沈黙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女の視点でのトロイ戦争。イーリアスだ。
    アキレウスが主人公であるのは変わらないがそれを戦利品奴隷であるプリセイスから見て語っているのが面白い。戦い自体は描写も少なくあっさり結果だけを知らせるにとどめ、それに至る心理、嫉妬、プライド、憧れ、友情に筆を割いている。弱き女の立場がはるか昔もそうであった事実に打ちのめされる。アガメムノンやオデュッセウスは最低!アキレウスやヘクトル、プリアモスなど魅力的な人々がいて死んでいくのは辛い。

    0
    2023年08月30日
  • 女たちの沈黙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホメロスのイリアスを女性の視点からの物語として描き直されたのが本作。
    オリジナルのイリアスは未読のため、出来事の展開もしらなかったので、その点でも楽しめた。
    昔は女性には発言権もなく、戦争では戦利品として扱われ、もののように簡単に贈答品として扱われていたという時代背景に、ものを言わないととしても、観察力があり、思考力があったはずの女性の心のありようになんとか迫ってみましたというのが本作。
     21世紀の現在LGBTの社会背景や現在ならではの常識からすると紀元前13世紀の人間の心理に迫ることは難しいと思われるが、そこは小説。正解など決してあるのではないから、いっちょやってみましょうの精神で書かれた

    0
    2023年03月17日

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