小川高義の作品一覧
「小川高義」の「ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―(新潮文庫)」「ドリトル先生アフリカへ行く(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
探偵小説の始祖と聞いて読んでみた。
詳しくは知らないが詩人らしく、幾つかのお話は散文で、具体的な描写は少なかったものそれ以上に殺人たらしめる心理的な切迫感が伝わってきた。
どの話も面白かった。
有名なのはタイトルの2話と早すぎた埋葬だろうけど、私にとっては他の話の方が興味深かった。
アモンディリャードの樽
はどんな酷いことをされても耐えていた主人公が恥辱だけには我慢できずに殺人を決意するという、ことだけが描かれており、具体的にやられたことはわからない。ただ、殺人を計画した主人公が酔った相手を巧みに誘き出して家の地下のカタコンベ兼ワインセラーの奥深くに生き埋めにする。道中挟まれるアモンティリャードの繰り返しがそれほど魅力的な酒なのか?と思わせると同時に間抜けさを感じる。最後のオチでこれが過去の話だとわかる。
告げ口心臓
殺人を犯した主人公が死体を家の床下に隠す。警官に対して白々しく対応するも、自らの心臓に耐えかねて告白してしまう話。
邪気
これも殺人を犯した主人公が後ろめたさか、隠していたのについに告白してしまい、絞首刑にかけられる前日にそれを話しているというオチがわかる。
ウィリアム・ウィルソン
自身の善性に殺され、殺した男の話。狂っていく様が随分と丁寧に描かれている。