エリザベス・ストラウトにやられてしまって(笑)、中毒状態になっている。
なんですか、この魅力!
時を経て書かれた続編なのに、「ああ、ウィリアム」との整合性が見事。ストラウトの小説はどれも断片の組み合わせで全体が描かれているのだが、一冊だけでなく、続編も含めて一つの世界の小さなパズルを埋めていくよう
...続きを読むな描き方。
こんな書き方ができる人は他には思い当たらない。
続編を描くことで、世界が広がる描き方をする作家はいると思う。
けれど、ストラウトの小説は、隙間が埋められていく感じだ。そんなに計算して書いてないようにみえるのだが、なぜこの人がのこんなことをしたのか、続編で膝を打つような瞬間が何度もある。
ものすごく記憶力のいい人なのか、それとも、ルーシーは作者そのものの人生が下敷きになっているのか。
ルーシーシリーズはまだ未読が一冊あるので、本当に楽しみ。それにもう一冊、出版が近いとも聞いてるし!