異邦人(新潮文庫)

異邦人(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。(解説・白井浩司)

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異邦人(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月29日

    ただ何となく、ムルソーが許されることを願った。裁判中ずっと、1人の人生がこんな簡単に決められて良いわけが無い!って思ってたけどそれは殺されたアラブ人も同じ事で、共感は同調を生むなと思った。取り返しのつかないことが自分の手から離れたところでどんどん進んでいく浮遊感が不安で不安で最高だった。
    また、どん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月16日

    超かっけえ!
    イギリスのキュアーというバンドがこれに影響を受けて「アラブ人殺し」という曲を出しました。

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    Posted by ブクログ 2024年03月08日

    フランス映画を1本見終わったような読後感。
    ムルソーは置かれている状況に対して素直に反応する。そして世間の常識ではなくて自分の論理で判断する。だから、決して悪い人でも冷たい人でもないのに、その行動は常識に照らすととんでもないものとなる。嘘がなく純粋なのはムルソーの方ではないのか。

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    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    有名だけど題名以外なにも知らない本を読んでみたくて読んだ。(ときめきトゥナイトのヒロイン江藤蘭世の語源がフランス語の異邦人[Etranger]であることは知っていた。)

    主人公ムルソー君の人格は、21世紀人をみているようだった。死刑を宣告されなければいけないような人格破綻者の要素は希薄で、「私」の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    ここ数年で読んだ海外古典の中で一番感銘を受けた。素晴らしかった。

    古典文学を読んだ時なぜか作中の時代もその当時のものだと錯覚してしまう気がする。この小説の時代設定も書かれた当時のものなのだろうか。裁判がずいぶん不正確で不公平だなと思った。裁判制度に対して作者が一石投じる意図もあったのだろう。

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    Posted by ブクログ 2024年01月04日

    論理では説明ができない不条理について考察の機会を与えてくれた一冊。

    難しすぎて何度も読み返し、読書習慣がついてからようやく読破、太陽のせいで人を殺めた、という男の発言がこの本への私の1番の思い出。

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    Posted by ブクログ 2023年09月16日

     高3から何度も読んでしまう一冊。いつもは聴聞司祭とのやり取りで気圧され、ラスト数行で心地よい気分に浸って終わってしまうので今回は東浦さんの『晴れた日には異邦人を読もう』を手引書にして再読。ラストの心地よさで意識の表面に出てこなかったカミュの愛した情景の素晴らしさを実感できた。ムルソーという人物をこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月16日

    ▼「異邦人」カミュ(窪田啓作訳)。新潮文庫。初出はフランス語で1942だそうです。

    ▼とても薄い文庫本で、考えたら何十年も「いつか読みたい本」だった一冊。とうとう読みました。不条理不可解芸術小説かな?と思っていたら全然違って、大変に面白かった。後半終盤は打ちのめされました。さすがです。

    ▼そもそ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月19日

    センター倫理で暗記した、『不条理』=『カミュ』=『異邦人』。読んでみたら、そんな軽々しいものではなく、深く胸に去来する作品。

    母親が死んでも悲しむ姿を見せず、翌日にはデートをする。そんなことを裁判で裁かれる。
    なんだよ!って気持ち。

    80年以上前の作品だけど、何も古臭さを感じず、寧ろ生臭さすら感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月17日

    裁判中の主人公も検事さんも弁護士さんもマリイもみんな救いようがなくてなんでこうなっちゃうんだろうって読んでいるのが苦しくなった。
    主人公がマリイと結婚できなくなったのがとても悲しい。
    主人公のマリイを含めお友達がみんな彼を擁護していて、そこだけでも少し気持ちが楽になった。
    最後の主人公が司祭に叫んだ...続きを読む

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