ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
194*年4月、アルジェリアのオラン市に突如発生した死の伝染病ペスト。病床や埋葬地は不足、市境は封鎖され、人々は恋人や家族と離れた生活を強いられる。一方、リュー医師ら有志の市民は保健隊を結成し、事態の収拾に奔走するが……。不条理下の人間の心理や行動を恐るべき洞察力で描いた、ノーベル賞作家カミュの代表作。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
コロナ禍の今読むと考えさせられるものがある。解説にあるように、ナチスや他の脅威を連想しなくて、ただ単純に疫病の中での人間状況としてだけとらえていいのでは思う。最後の自暴自棄になった人間の恐ろしさも、昨今の事件と重なる。
いつか読もうと思っていたのが、新訳が出てようやく手に取った。舞台が1940年代のアルジェリア(当時フランスの植民地)ということにまず驚いた(もっと昔の話かと思いこんでいた)。それでも疫病の前になすすべもないのは今と変わらない。 増え続ける感染者、移動の禁止、あふれる病院と墓地、飛び交うデマ。理不尽な...続きを読む力で突然奪われた日常。そんな中でも、診療を続ける医師リュー、冴えない市役所職員グラン、妻に会うため脱出を図るランベール、冷静に手記を綴るタルーなど、登場人物一人一人の個性が鮮やかに胸に残る。
『ペスト』は読書好き界隈に限らず、コロナ禍で話題となった作品である。コロナを経験した我々は、高い解像度で物語を楽しむことが出来る。不条理がベースにありつつも、人間の愛情に対する価値観に問いかけてくるような作品に感じた。
あまり古典を読み慣れていないためか、初めは読み進めるのに苦労しましたが、とても面白かったです。歴史的背景やカミュの年譜もあり更に理解が深まりました! …でも長かった!笑
リュー医師を中心とした複数名の視点から、オラン市でのペストの流行を描いた長編小説。 不条理下での人々の様子や心理が巧みに描かれており、登場人物、ひいてはカミュの抵抗の痕跡も読み取れるが、実際にコロナの病禍を潜った後に読むと物足りなさも感じた。実際に病苦や死の恐怖に日々隣り合わせ、自由を奪われることに...続きを読むなったとき、人々の心はこうは平静ではいられなかったのではないか、もっと醜い心理が働いていたのではないかと感じる。そのため「病禍の下での人間心理を描いた秀逸な小説」という評価にはいささか疑問を禁じ得ない。 とはいえそれは実際に病禍を体験した者だからこそ言えることであり、想像のみでここまでを描いたカミュの筆が巧みであることは間違いないだろう。
リュー医師を中心にペストと闘うオラン市の人々の物語。いきなり降りかかる不幸な天災に、人間の弱さが浮き彫りになる。 ペストは神の天罰と神父は、説いたが、純真無垢の子供が苦しみ死んでいっても、それでも神の天罰と言えるのか。 登場人物それぞれが、愛する者と再び会う為に、終わりの知れぬペストと闘うが、果たし...続きを読むて会える事ができるのか。死にゆく者、生き残る者、会える者、会えない者…とても丁寧に描かれている。 コロナ禍を乗り越えた現在と共通する部分が多く、大変、興味深く読む事ができた。 カミュの作品を読むのは異邦人につぎ、本作が2作目。本作では、不条理な運命に翻弄されながらも抗い、仕事を全うし、乗り越えていく人間の強さに希望を感じた。
ペスト流行により閉鎖されたオラン市ての群像劇。 主人公であるリュー医師の身近な人がペストに罹らない序盤では淡々と状況が語られるので感情移入しにくいか、中盤以降、予備判事のオトン氏の息子の闘病あたりはかなり緊迫した。リュー医師の周りの人々は大抵残念な結果となる所がなんだかカミュの小説らしいです。 新型...続きを読むコロナ、オミクロン株が蔓延を始めたこの時制において、終盤のペスト収束についてはとても羨ましく思いながら読みました。 人の価値観や宗教感について様々考えさせられます。 オラン市を閉鎖したのは国の機関だと思われるが、その件が全く描かれていないのが不思議です。 未知のウイルスに対抗する上でも精神的な備えとして貴重な古典文学です。
私にとって,本作は不条理文学でなければ,疫病の文学でもなかった。反抗というよりは不信の文学,といったところか。20世紀以降の傾向として重要な感覚としてメモをする。 本書に文学的価値を見出すとするならば,海水浴のシーンを取り上げれば十分だろう。 複数の証言を仮想的に再現した,群像劇が効果的に誠実さ...続きを読むを示していると思う。 評価を-1したのは,現代に求められている像との(自分の中での)乖離感があり,今必読とまではいかなかったことによる。本作は,現代の読者が思うよりも遥かに孤独だ。 最後に翻訳について。それまでの宮崎嶺雄訳 は1969年のもので,さすがに今では読みづらい文章。今回の新訳により,難解さはかなり減り,内容に集中しやすくなっている。これを機に読者層が広まるのはいいことだと思う。
「ネズミが……」と予審判事はいった。 (本文より) * タイトルを『コロナ』に置き換えてもいいような内容です。 最初は誰もがすぐおさまると思っており、 ペストと認めると役人の不手際を責めたり、神の試練といったり、天罰といったり… だいたい人間というものはいつの時代でも変わらないようです。 「ペス...続きを読むトと戦う唯一の方法は、誠実さなんだ」p243それは「自分の仕事を果たすこと」。という言葉が印象的でした
感情移入できて楽しいという本ではないけど、コロナが蔓延した頃と状況が似ていて面白かった。ペストの描写が恐ろしいし、リュー医師の周りは全員バッドエンド。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ペスト
新刊情報をお知らせします。
カミュ
中条省平
フォロー機能について
「光文社古典新訳文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
異邦人(新潮文庫)
ジョジョの奇妙な名言集 Part1~3
愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える
NHK「100分de名著」ブックス アルベール・カミュ ペスト 果てしなき不条理との闘い
革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)
カミュ伝(インターナショナル新書)
消しゴム
孤独のレッスン(インターナショナル新書)
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ペスト ページトップヘ