ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
奇妙な老人が奇妙な部屋にいる。彼は何者なのか、何をしているのか――。オースター作品に登場した人物が次々と現れる「写字室の旅」。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土では内戦が起きている。闇の中から現れる物語が伝える真実。年間ベスト・ブックと絶賛された「闇の中の男」。傑作中編二作を合本。ここに新たな物語空間が立ち上がる。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「闇の中の男」作中作と現実世界が交互に進み、どうなるんだろうと思ってどんどん読んだ ミステリーではないから伏線があって分かりやすく繋がっているというものではないが、通して読んで本当に良かったと思えた海外文学作品 特に孫娘に語るソーニャとの日々のところが良かった 読後感も良い
【写字室の旅】 オチがよかった。あと数ページだけどどうやって物語が終わるんだろうって思ってたところでのそういうことか、と分かった時は快感だった。 オースターが今まで書いてきた作品の登場人物たちが沢山出てきて、それぞれの作品を思い出しながら楽しく読めた。オースターはそんなつもりで書いてないかもしれな...続きを読むいけど、ファンからしたら最早ファンサービスだと思う。 物語の登場人物が自我を持ったらという題材は色んなところで見るけど、物語を世に生み出すことの責任や畏怖のようなものを感じた。 【闇の中の男】 前半の写字室の旅と同じく物語を作ることについてのお話。 こちらは前半とは違い、作り出された物語の中の人物の方に感情移入して読んでいたから、その物語の終わり方には驚いた。 前半で物語を生み出すことの恐ろしさや責任を感じた後にこの作品を読むことになるので、それでも結局物語は物語で、どんな結末になろうとも現実世界での生活は続くし、そこにフィクションの人物は介入できない虚しさみたいなものを感じた。 もしも写字室の旅と闇の中の男の掲載順が逆だったら全然違う読書体験になったと思う。
1人の老年男性が主人公の中編2編からなる本作。 いずれも静かな語り口で、著者独特の画中画のような構造は共通しているものの、物語の雰囲気は少し違います。 とはいえ、いずれもどこか“不安”や“不穏”が付きまといつつ、どっぷりとその世界に浸って読書時間を堪能しました。 ポール◦オースター的世界に浸れる良作...続きを読むだと思いますが、もう新作を読めないのかと思うと非常に残念でなりません。
ニューヨーク3部作からオースターを読んでる身としては、 この2作は本当にニューヨーク3部作との関係性で語りたくなる作品。 というのはあの3部作はまさに「作家が小説を書くというのはどういうことか」をめぐる3作だったわけだし、 もちろんその後の作品でもそういった問題意識を提示してきたけれど、 この2作は...続きを読む本当にそこを前面に押し出して「書くものの責任」「書かれた世界への畏怖」みたいなものを強く感じます。 「写字室」はコミカルであり、ファンサービス的な部分を感じたけれど、「闇の中の男」は後半の作家を殺さなきゃならないって部分で緊張感が高まるし、映画化もあるんじゃないかと感じました。 スパイク・ジョーンズとかチャーリー・カウフマン辺りが映画化したらおもしろそう。 ただ写字室は原書で10年以上前に読んでたけれど、闇の中男こそそのころに読んでおくべきだった。 ブッシュ、イラクというワードが出てくる感じはやはり911以降のアメリカへの憂いが色濃く出てて、もちろん今も状況はちっともよくはなってないけれど、それでも10年前に読んでたらもっとぐっときたんじゃないかな。
写字室の旅。 そんなにおもしろいとは思えなかった。いろんなふうに考えられる、奇妙な話で、評価しづらい。 闇の中の男。 こちらは割とよかった。映画のようだ。 小津安二郎の東京物語を絶賛する数ページがあり、小説としてのおもしろさとは別かもしれないが、非常に興味深かった。ポール・オースター本人が言ってる...続きを読むように思えたから。
160「写字室の旅」 もう時期死ぬと思っている人間は、書くことを許されたとたんにむねのうちを紙にさらけ出すものだ。 204「闇の中の男」 書物は読み手に、何かを返すこと、自分の知能と想像力を使うことを強いるが、映画はまったく受身の状態でも観ることがー愉しむことすらーできる。
前回読んだ『幽霊たち』も、主人公が「自分が何者かわからない」状態から本当の自分に戻っていく話だったけどこういう作風なのか。 オチが興奮するタイプのものじゃなくて静かに取り残されて終わっていくのだが、私は結構好み。 まだ著者の作品は3作しか読んでいないが、主人公が自身の内面と対話している様子を俯瞰し...続きを読むたり時には自分とリンクさせたりしながら本と精神的に繋がっているような感覚になる。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
写字室の旅/闇の中の男(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
ポール・オースター
柴田元幸
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
オズの魔法使い
芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚
試し読み
インヴィジブル
英日バイリンガル 現代ゴシック小説の書き方
[音声DL付]現代語訳でよむ 日本の憲法―憲法の英文版を「今の言葉」に訳してみたら―
[音声DL付]対訳 英語版でよむ日本の憲法
鑑識レコード倶楽部
ガラスの街(新潮文庫)
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲写字室の旅/闇の中の男(新潮文庫) ページトップヘ