写字室の旅/闇の中の男(新潮文庫)

写字室の旅/闇の中の男(新潮文庫)

奇妙な老人が奇妙な部屋にいる。彼は何者なのか、何をしているのか――。オースター作品に登場した人物が次々と現れる「写字室の旅」。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土では内戦が起きている。闇の中から現れる物語が伝える真実。年間ベスト・ブックと絶賛された「闇の中の男」。傑作中編二作を合本。ここに新たな物語空間が立ち上がる。

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写字室の旅/闇の中の男(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「闇の中の男」作中作と現実世界が交互に進み、どうなるんだろうと思ってどんどん読んだ

    ミステリーではないから伏線があって分かりやすく繋がっているというものではないが、通して読んで本当に良かったと思えた海外文学作品
    特に孫娘に語るソーニャとの日々のところが良かった
    読後感も良い

    0
    2023年01月05日

    Posted by ブクログ

    【写字室の旅】

    オチがよかった。あと数ページだけどどうやって物語が終わるんだろうって思ってたところでのそういうことか、と分かった時は快感だった。
    オースターが今まで書いてきた作品の登場人物たちが沢山出てきて、それぞれの作品を思い出しながら楽しく読めた。オースターはそんなつもりで書いてないかもしれな

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    1人の老年男性が主人公の中編2編からなる本作。
    いずれも静かな語り口で、著者独特の画中画のような構造は共通しているものの、物語の雰囲気は少し違います。
    とはいえ、いずれもどこか“不安”や“不穏”が付きまといつつ、どっぷりとその世界に浸って読書時間を堪能しました。
    ポール◦オースター的世界に浸れる良作

    0
    2025年02月13日

    Posted by ブクログ

    ニューヨーク3部作からオースターを読んでる身としては、
    この2作は本当にニューヨーク3部作との関係性で語りたくなる作品。
    というのはあの3部作はまさに「作家が小説を書くというのはどういうことか」をめぐる3作だったわけだし、
    もちろんその後の作品でもそういった問題意識を提示してきたけれど、
    この2作は

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    写字室の旅。
    そんなにおもしろいとは思えなかった。いろんなふうに考えられる、奇妙な話で、評価しづらい。

    闇の中の男。
    こちらは割とよかった。映画のようだ。
    小津安二郎の東京物語を絶賛する数ページがあり、小説としてのおもしろさとは別かもしれないが、非常に興味深かった。ポール・オースター本人が言ってる

    0
    2023年01月17日

    Posted by ブクログ

    160「写字室の旅」
    もう時期死ぬと思っている人間は、書くことを許されたとたんにむねのうちを紙にさらけ出すものだ。

    204「闇の中の男」
    書物は読み手に、何かを返すこと、自分の知能と想像力を使うことを強いるが、映画はまったく受身の状態でも観ることがー愉しむことすらーできる。

    0
    2022年09月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前回読んだ『幽霊たち』も、主人公が「自分が何者かわからない」状態から本当の自分に戻っていく話だったけどこういう作風なのか。
    オチが興奮するタイプのものじゃなくて静かに取り残されて終わっていくのだが、私は結構好み。

    まだ著者の作品は3作しか読んでいないが、主人公が自身の内面と対話している様子を俯瞰し

    0
    2024年10月01日

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