上岡伸雄の作品一覧
「上岡伸雄」の「ウォーターダンサー」「影の帰還 The Return of a Shadow」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「上岡伸雄」の「ウォーターダンサー」「影の帰還 The Return of a Shadow」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
アメリカの田舎町に住む平凡な人々の平凡な人生を覗き見るような小説。
登場人物たちは、国や生活様式は違えど私たちと同じように毎日毎日同じことを繰り返して生きている。みんな大なり小なり苦悩と幸福があり、どこか孤独。
この本は、そんな取るに足らないと思われるような人生を歩んできた人々の、ある瞬間を描く。
それは誰にも省みられないような小さな出来事で、大きな変化を起こすような力はない。なのにどこか惹き付けられる、その人のこころを象徴するような特別な瞬間。
どんな人間にも物語があり、この本からはそれを慈しむ心を感じる。
私にとっては相容れない人や、一生関わることが無い人にも物語がある。そのことに想いを
Posted by ブクログ
「カーティス・ルメイ」をどのくらいの日本人が知っているだろうか?恥ずかしながら、私自身も日本本土空襲に関わった指揮官程度くらいの認識しかなかった。本書は、一夜で10万人の犠牲者を出した東京大空襲を始めてとする日本本土への焼夷弾・無差別爆撃を指揮した男であり、1945年末までに13万人の犠牲者を出した広島の原爆投下や7万人の犠牲者を出した長崎の原爆投下にも関与したカーティス・ルメイ。カーティス・ルメイ本人の自伝や英語文献を丹念に調査・研究した書籍である。空にあこがれた少年時代。勉学に励みながらも生活のために軍隊に属した青年時代。空軍の地位向上や改善に取り組み、ヨーロッパ戦線から日本本土への焼夷
Posted by ブクログ
2018年に出た新訳版。橋本福夫の旧訳版に比べ、読みやすくなっている。
時代は1900年頃、舞台はオハイオ州、架空の町ワインズバーグ。その町で起こる小さな出来事をめぐる25篇。田舎の風景や季節の描写、人物の心理描写が秀逸。
それぞれの掌篇はしゃれた終わり方をするわけではないし、受ける印象も明るいものではない。でも、なにかしら心に残る。この作品にインスパイアされて、レイ・ブラッドベリは『火星年代記』を書いた。構成のしかたが似ているだけでなく、読後の印象も似ている。
(訳文は練られているが、多少気になる訳語もある。たとえば「哲学者」の章、パーシヴァル医師はさほど高齢でもないのに「わし」や「わしら」