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ユーザーレビュー

  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選

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    南米文学の巨匠である著者の中短編集。南米文学の生活をありのまま描いた作品やマジックリアリズムを描いたものまで様々であるがその根底には人生における理不尽さややるせなさを肯定も否定もしない価値観が表れている。また、『純真なエレンディラ〜』には母殺し的な要素も感じられた。

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    2025年06月04日
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    ガブリエル・ガルシア=マルケスの中短編集。
    いくつかの作品は読んだことがあった。だがそれでも退屈するようなことはない。一気に読むのがもったいない作品ばかりだった。
    前半は『百年の孤独』のマコンドを彷彿させるような作品が多かったように感じる。
    そして後半は『エレンディラ』に収録されている作品がいくつかあるせいか、どこか寓話的な雰囲気を感じた。
    傑作選と付けられてるだけあって、どれも傑作と言える密度が高い作品だった。
    自分は安さに釣られて文庫版で読んでしまった。だが、読み終わってから単行本で欲しいと思ってしまった。

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    2024年09月23日
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    世界文学の最高峰が生み出した10篇の物語。
    読み始めると止まらなくなるダイソンみたいな本だった→

    「巨大な翼をもつひどく年老いた男」→天使なんだけど描写が容赦ないし、物語の中で歓迎される存在でもないという凄まじさ。
    「この世で一番美しい水死者」田舎の集落感がめちゃくちゃ出ていて面白い。不思議な話なんだけど、登場する人々はリアル。
    「光は水に似る」ものすごく描写が美しい→

    映像で観てみたい気がする。「電球割ったら光の洪水が」ってすごいな。

    「大佐に手紙は来ない」雰囲気最高。もどかしい感じ、じれじれと待つ感じ、なんか、ラテンアメリカって感じ(どんなんや)
    「純真なエレンディラ〜」はヤバい。怖

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    2024年07月06日
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    『百年の孤独』文庫版を予約したのに先だっての本書。
    ノーベル賞作家という肩書きを知らなかったとしても、まずこの筆力に目を奪われる。
    魔術的リアリズムの旗手と呼ばれているマルケスだけれども、神話的な要素のない作品もある。
    「大佐に手紙はこない」はその例で、内戦前後のコロンビアでの老いた大佐が困窮しながらも亡き息子の軍鶏を人生の鍵として大切に扱う話。
    超現実的な部分は一切ないのだけれども、そのかわりメタファーに溢れる。
    ただ、このメタファーも含めてすべて読みやすい。
    同様に神話的な要素が含まれた作品も、とにかく読みやすい。

    文化的背景がだいぶ異なる我々日本人からみた南米の文学なのに、本当に読みや

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    2024年06月08日
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    日常の切り取り方が、(わたしたちが普段過ごす日常と作者が想定する「日常」の乖離を鑑みても)鮮烈に感じられた。
    生々しい人間の感情や生活の垢じみた、湿っていて暗い雰囲気と、寓話のような美しさが同居している稀有な作風だと感じた。

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    2024年03月30日

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