アン・パチェットの作品一覧

「アン・パチェット」の「ベル・カント」「密林の夢」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ベル・カント
    4.0
    1巻1,364円 (税込)
    南米のとある小国。副大統領邸では、日本企業の社長ホソカワの誕生パーティが開かれていた。特別ゲストの世界的オペラ歌手ロクサーヌが歌い終えた瞬間、武装したゲリラがなだれ込んでくる。副大統領邸は反政府組織に占拠されてしまったのだ。膠着状態が続くうち、ゲリラと人質の間には奇妙な絆が生まれ、彼らはその状況に幸せすら感じるようになる……極限状態で生まれる心の交流を描く傑作。映画『ベル・カント』原作本!
  • 密林の夢
    4.3
    1巻3,520円 (税込)
    製薬会社の研究員マリーナ・シンは、ブラジルへの出張を命じられる。生殖医療に革命を起こすとされる新薬の開発状況を確かめ、また、現地で病に倒れた同僚の死の詳細を知るためだ。気が進まないながらブラジルのマナウスに飛んだマリーナは、アマゾンの奥地にある極秘研究施設に赴く。そして、昔の指導教授スウェンソン博士との再会をきっかけに、熱気と謎に満ちた密林のなかで、過去の挫折や後悔と向き合うことになるが――『ベル・カント』のオレンジ賞受賞作家による、驚異と希望の物語。

ユーザーレビュー

  • 密林の夢

    Posted by ブクログ

    読み応えがあって良かった。
    日常を忘れて物語の中に引き込まれました。
    あれがどうなったのか、それはなんだったのか、とかいう突っ込みもあるでしょうが、読者に余白を残したよい小説だと思います。気になるから心にも残るんでしょうね。

    0
    2015年02月19日
  • ベル・カント

    Posted by ブクログ

    映画観賞後積読。1996年に起きた在ペルー日本大使公邸占拠事件を題材にしたフィクション小説。
    リマ症候の心理を覗ける一冊。

    テロ事件なので、おおよその結末はわかっていたけれど、悲しい事件。

    ただ、感じたのは、テロリスト=悪ではなく、育った環境の中での無知な世界観や、家族や仲間を思う気持ちから、反感を持ち行動を起こす。

    価値観が違うもの同士が同じ国で同じ立場で生きられないからこそ、このような事が起きるのだなあと思った。

    現在アフガニスタンでタリバンが征服してる今、私から見れば悪の組織にしか見えないが、他国から国を占拠され、色んな立場からすると一概には悪とはいえないと感じた。

    0
    2021年08月28日
  • 密林の夢

    Posted by ブクログ

    物語は中盤過ぎまでかなりのスローテンポで進み少々ダレるのだが、ラスト1/3辺りからはストーリィの核心に触れるネタが次々と投下され息つく間もなく読み進めてしまう面白さ。
    登場人物一人一人のキャラクター設定がハッキリとなされているのだが、それぞれの心情部分についてもう少し掘り下げて書いてくれればもっともっと心を揺さぶる作品になったはず。

    0
    2016年04月03日

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