開かれた瞳孔

開かれた瞳孔

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

ミステリー界の新女王カリン・スローター、幻のデビュー作!十字に刻まれ、惨殺された女性。異常な犯人の魔の手が検死官サラに迫る――。「どうして私はこれを読まなかったのか」北上次郎(本書解説より)

小さな町のレストランのトイレで、大学教授の女性が腹部を十字に切り裂かれて殺害された。偶然にも第一発見者となった検死官サラは、迷いのない切創と異様な暴行の痕に戦慄を覚える。しかも犯人は被害者の習慣を熟知した人物――この町に暮らす顔見知りに違いない。捜査が難航するなか、第二の事件が発生。犯人の影はサラに忍び寄っていた……。MWA賞受賞作家の原点、震撼サスペンス!

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開かれた瞳孔 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    グラント郡シリーズ。ウィル・トレントシリーズにも登場しているサラが主人公。残酷な手口の殺人とそれに対する怒り。その大きさ、強さが一貫してある。女性の怒り、悲しみ、憎しみ、そういうものがたくさんあって重い。サラの過去や被害者の姉レナの感情、どこをとっても圧倒されてしまう。ウィルシリーズで現在のサラを知っているというのはあるけれどそれでも面白いし元夫ジェフリーとの関係も興味深い。熱量がすごくて一気読み。ここからウィルシリーズに繋がっていくわけだし続刊もぜひ刊行していただきたい。

    0
    2020年03月21日

    Posted by ブクログ

    登場人物の心理描写、先が気になる展開など評判以上に面白かったです、すっかりカリン・スローターにハマりました。このはじまりの作品から読み始めてよかったです。
    本作の登場人物が別シリーズに登場とするということなのでそちらも読むのが楽しみです。

    0
    2020年03月16日

    Posted by ブクログ

    2017年から2018年の間
    面白そうなのに
    「シリーズモノだから…」と
    敬遠していた作品があり、そのシリーズを
    遡ると途中で合流するのが本作の主人公サラで、それなら発行順からしてこちらから読むのが良さそう。と、思ったらハヤカワ版は絶版…
    そこまで調べ、諦めていた。

    前情報なしで、書店で見かけた時
    「うえっ!」と声に出して、咄嗟に手に取っていた(何故かその書店では最後の一冊だった)
    まさかの復活

    小さな町のレストランのトイレで、大学教授の女性が腹部を十字に切り裂かれて殺害された。
    偶然にも第一発見者となった検死官サラは、迷いのない切創と異様な暴行の痕に戦慄を覚える。
    しかも犯人は被害者の習慣を熟知した人物――
    この町に暮らす顔見知りに違いない。捜査が難航するなか、第二の事件が発生。
    犯人の影はサラに忍び寄っていた……。
    MWA賞受賞作家の原点、震撼サスペンス!

    と言うあらすじと、表紙のイメージから
    パトリシア・コーンウェルの「検屍官」を想像していた。
    だけど、別れた元夫(野警察署長)への
    断ち切れていない想いなど、ちょいロマンスよりの要素があり、比較的ピリピリしてない。

    ただ、事件の凄惨さや
    心理描写の濃厚さが在る。
    (検屍官はどちらかと言うとイライラか?)
    やはり「震撼」と謳うだけあり
    どんどん物語に引き込まれていった。

    途中まで、被害者の姉妹であり警察官のレナが主役なのではないか?と思うくらい動き回るのだが、やはり主人公はサラであり。

    途中で読んできた全ての会話の印象が変わる。

    結果:このシリーズどころか
    カリン・スローター作品をほぼ本棚に登録
    そして、今手元には「三連の殺意」がある。
    (ニヤニヤしています)

    余談:古本で「ジャック・リーチャー」シリーズを入手していたのだが
    まさか…「ザ・ゴールド」で
    コラボすることになるとは…
    線がつながり、点になるのが
    楽しみで仕方がない。

    0
    2020年03月04日

    Posted by ブクログ

    カリン・スローター『開かれた瞳孔』ハーパーBOOKS。

    カリン・スローター幻のデビュー作と帯に書いてあるが、2002年にハヤカワ文庫から刊行された同名作の復刊である。ハヤカワ文庫で既読であったが、再読してみた。

    カリン・スローターの全邦訳作品を読み、彼女がロマンス系ミステリーではなく本格派ミステリーの書き手なのだという頭で、改めてこのデビュー作を読んでみるとなかなか面白いではないか。北上次郎の絶賛も今なら頷ける。

    小さな町の簡易レストランのトイレで検死官サラ・リントンは偶然、瀕死状態の女性大学教授を発見する。薬を投与され、切り刻まれ、レイプされた女性はサラの腕の中で事切れる。さらに、第二の事件が起こり、サラは忌まわしき過去と対峙する……

    解説は以前からカリン・スローターを猛プッシュしている北上次郎。

    本体価格1,000円
    ★★★★★

    0
    2020年03月02日

    Posted by ブクログ

    小さな町のレストランのトイレで、大学教授の女性が腹部を十字に切り裂かれて殺害された。偶然にも第一発見者となった検死官サラは、迷いのない切創と異様な暴行の痕に戦慄を覚える。しかも犯人は被害者の習慣を熟知した人物。ならばこの町に暮らす顔見知りに違いない。捜査が難航するなか、第二の事件が発生。犯人の影はサラに忍び寄っていた。

     体だけでなく心に負った傷を抱えながら、サラやレナなど女性たちは懸命に任務を務めようとするが、サラの元夫ジェフリーやレナの叔父ハンクは、彼女達を支えようとするものの、女性や薬に逃げる。男たちが持つレイシズムやマチズムに女性達が苦しめられる構図だ。女性達が戦う相手は事件のトラウマといった個人的なものに留まらず、女性らしさを押し付けようとする社会である。

     ウィル・トレントシリーズのヒロインかつ本シリーズの主人公サラと後々までいがみあうジェフリーの部下レナとの言い合いシーンが随所にみられる。本質的にこの二人は合わないことがよくわかる。更にサラにとっては、愛情を残しつつも復縁に踏み切れない元夫ジェフリーが、レナにとってはいろいろと問題がある自分を引き立ててくれる理想の上司でもあることから、二人の感情の縺れは更に複雑になり、後のジェフリーの死後まで引きずっていく。
     
     カリン・スローター作品は女性が容赦なく酷い目にあう事件が扱われる。主人公も例外ではなく、過酷な出来事は主人公が乗り越える試練として物語上は扱われる。描写や被害が痛ましいと常々感じていたが、実は第一作から続いていた。「あまりにグロすぎる」と思った読者はここでリタイアしただろう。リトマス試験紙のような第一作だ。

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    お気に入りの方のオススメ著者。オススメいただいた方に感謝です^_^。どんな作品なのか予備知識なく読みました。なので、どういう展開か、ディーバー作品のように、どんでん返し系なのか、なんなのかさっぱり分からず、すっごくワクワクして読みました!これが著者の処女作ということですが、今作については犯人に意外性があるというほどでもなく、ミステリーとしては、可もなく不可もなくというところ。ただあとがきを読むと、登場人物にいろいろな展開が待っていそうですので、是非順番に読み続けていきたいと思いました。余談ですが、この作品の主人公の一人のジェフリーはあまり好きにはなれませんでしたが。

    0
    2022年02月23日

    Posted by ブクログ

    ベストセラー作家の初読として人気シリーズ第一作を選択。ミステリー小説として目新しい部分はないものの(性犯罪の赤裸々な描写は容赦ない)、登場する女性たちが美しい容貌とか強気な性格とか一面的に語られず、気分屋で分裂し矛盾している女特有の人間臭さをプンプンさせて生きている自立した姿で描かれているところが魅力的である。

    0
    2021年10月04日

    Posted by ブクログ

    女性陣が壮絶な背景もあり、なかなかに感情の起伏が激烈で、ジェフリーがエエ人に見えてくる。ジェフリー頑張れって読んでました。

    0
    2021年04月16日

    Posted by ブクログ

     凄い書き手であるなとは思いつつ、順不同でここ一年で三冊を読み終えたばかりの、まだまだスローター・ワールド初心者で、正直言えば、怖々読んでいる感覚が否めない。

     カリン・スローターのブームを日本で作っているのは、ハーパー・コリンズ・ジャパンという現在翻訳ミステリの救世主的存在の出版社である。今世紀になってからの新顔でありながら、今やMWA賞受賞のベストセラー作家として、邦訳新作が年間2~3作ペースで書店に並ぶというビッグネームとなっているのは注目に値する。

     『検屍官』シリーズでミステリ門外にまで新たな読者層を産み出したパトリシア・コーンウェル以来の女流ベストセラー作家であろうか。帯に作者のカラー写真が入っている辺りまでP・コーンウェルを連想させてしまう。

     二人の新旧売れっ子女流作家に共通するのは、男性作家顔負けの残酷な犯罪とスケール。捜査陣側の人間関係そのものが生み出す情念のドラマではないだろうか? ともにシリーズ作家ゆえに単作では描き切れないほどのキャラクター間の駆け引きに、サブストーリーとしてのページを割いている辺り、男性作家にはない女流作家的な<言い分>のようなものを多く感じ取ることができそうだ。

     本書は、現在<ウィル・トレント・シリーズ>に合流しているスケールアップしているサラ・リントンを軸とした一部の主要人物たちにとっての前身作品群となる<グラント郡シリーズ>をスタートさせる重要な作品なのである。早川書房より2002年出版された作品がハーパーBOOKSで蘇ったものだという。

     近作では『ブラック&ホワイト』で印象的な女性警察官を演じたレナ・アダムスが、その印象そのままに男顔負けの独立心の強いキャラクターを見せつける。そしてウィル・シリーズのヒロインともいえるサラ・リントンは<グラント群シリーズ>の正規ヒロインであるらしいから、今のところ不遇をかこっている続編たちもリバイバルの機会を得そうな気配濃厚である。

     本書はサラとレナ、サラの当時の元夫である警察署長ジェフリー・トリヴァーの三人の主人公によるトライアングル・バイオレンス・ミステリーである。バイオレンスなのはこの作家のもはや持ち味と言っていい。食事時にはこの本を遠ざけておいたほうが良いほど、少々過激な犯罪現場は。犯罪者の側の心の病巣の深度、空虚な精神性にずる賢さを装備した辺り、寒々とした心象風景も怖ろしい。身も心もなぜか痛い小説なのである。

     人間関係のもつれは第一作から既に始まっている。アメリカンな女性たちの激しい性格と、許容力のなさと独立精神は、男性が読むには少し恐ろし過ぎるかもしれない。それはパトリシア・コーンウェルの時代よりもさらに研ぎ澄まされているかに見える。

     怖々と呼んでいる感覚が否めない。最初にそう書いた理由がいくらかおわかり頂けたであろうか? それでも怖いもの見たさで次の作品も手に取ってしまうであろう自分が見える。

    0
    2020年03月31日

    Posted by ブクログ

    ジョージア州の小さな町の地元の食堂。この町である日残忍に切り刻まれた若い大学教授が発見され一気に町中がパニックになります。町の小児科医であり検死官でもあるサラ・リントンが検死を行い、サラの元夫である警察署長のジェフリー・トリバーが捜査を指揮し始めたところ、数日後に地元の女性が磔担っている姿が見つかります。
    本書は町の検死官で小児科医のサラ、サラの当時の元夫である警察署長ジェフリー・トリヴァー、そして警察の副官で被害者の妹のレナの三人の主人公によるトライアングル・バイオレンス・ミステリー、3つの大きな視点で物語は移り変わり、やがて連続して被害者が発見されることで一層サスペンスは深まっていきます。いわゆるフーダニットの把握は一筋縄ではいきませんが、全体的な楽しみを損なうほどではないと思います。

    全体を通して登場人物の間には大きなドラマを感じました。私は小説の中の過剰なロマンスが苦手で、過度に物語が感情的になると面食らってしまうんですね。その意味で本書は、警察の階級間の偏見や不服従が重なり合うなど、様々な角度から描かれており、この点では一線を画す内容でした。個人的には、事件に関わる人たちが皆こぞって才能を持ちながらも、私生活に大きな問題を抱えており、これら個人的な問題が捜査の過程で再浮上してくる・・・というところが気に入っています。

    0
    2020年12月30日

開かれた瞳孔 の詳細情報

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